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なんで「お仕事が来ない」の?

半分愚痴のようなものなんですが…

Twitterを見ていると「仕事の依頼が来ない」「仕事欲しい」と呟いていらっしゃる声活動者さまをチラホラみかけます…。その方々を見てて思うのが「仕事の依頼を頂く為に、他の人と違う何か(個性だとか強み)があるの?」。

失礼ながら、「どうしてこの方は売れてないんだろうなァ」と思ってプロフィールなどを拝見してても、「いまいちピンとくるものがなかった」のです…。わかりやすく言うと「何百人もいらっしゃる声活動者さまの中で、あえてこの方に依頼する理由がないなぁ」と思ったのです。

その方たちは客観的にご自身を見て、セルフプロデュースができていないのです。

私も売れている側の人間ではありませんから偉そうなことは言えませんが、とにかく「他の人と同じなのが嫌」。だって「清楚なお嬢様の役」だけで、一体何パターンの演技があると思いますか?その中で選ばれるのはたった一人。ましてや「清楚なお嬢様役をおまかせするならこの方!」っていう『個性』が持てるのはごく一部の方だけ。「自分自身の強み」が理解できていないと、オーディションでも『何を売り込んでいくか』があるかないかでオーディションに受かる率も違うと思うのです。それが「用意された役のイメージに合う」に繋がる【個性】なのではないでしょうか。その【個性】が『唯一無二ではなく平々凡々とした演技』では既に【個性】ではないと思います。多分ご自身で「私はこの演技が得意」と思っていても、周囲が『この演技なら納得して報酬を支払いたい』と思えなければ、当然お仕事は来ません。

では個性とは何かと聞かれますと、【私の場合で】で申しますと【どこまでも自分の大好きなものを追及する】ではないでしょうか。私の場合、方言が好きなので現在色々な方言を勉強中なのですが、母国語(笑)の広島弁に加えて、どれか一つでも追加要素があれば「媛貴さんは広島弁と〇〇弁をおまかせできる!」となるわけですよね。

(あくまで「仕事を頂く上での売り込み方」ですが)履歴書で「英検1級」「危険物甲種」「ファイナンシャルプランナー」など、資格を書いて面接を受けるのと同じです。オーディションを受けないにしても、Twitterや自分のサイトでサンプルボイスを掲載するのに、他の方と同じような演技(特に「演技というよりは声質重視のもの」)の方は、比較的「依頼がこない」と呟かれているように思います。

だったら依頼がくる努力をすればいいじゃん?????

私自身セルフプロデュースが非常に苦手だったのでどうしたものかと悩んでいた時、運よくココナラさまで分析してくださるサービスが500円(何年も前なので当時の最安値)で出品されていました。お値段がお値段だし、お試しで…とドキドキしながら申し込んだら、思っていたよりも詳しい分析・アドバイスをしていただきました。

以下、当時のアドバイスになります。

****************************************************************************【色々と媛貴様のSNSなどをじっくり拝見させていただきまして、今後の活動の役に立てばと思いメッセージを添えさせていただきます。

・「私自身とサークルの知名度を上げたい」

こちらに関してですが、方法が2つありましてまず1つが代表作を作るのが一番手っ取り早い解決策と思います。声優として、「えっ!○○のキャラの声をやっているの!?」と聞けば誰もが驚くような代表作を1つ持っていれば箔がつきます。それを掲げ前面に押し出すというマーケティングをすれば、媛貴様自身の知名度も、それに伴いサークルの知名度を上げるのにもとても話が進みやすくなります。

ただ、その話は絵に描いた餅で、「代表作を持つ」こと自体がかなり難しいことです。

なので、もし機会があれば今後の広告費用だと割り切って大手の案件を格安で引き受けたり、もしくは今はまだ人気ではないけど今後ブレイクしそうなアニメに自分から売りに行くなど多少強引なやり方でも仕事をもらうというのはいかがでしょうか?

(中略)

そしてもう1つが、SNSのバズを活用することです。

言葉自体をざっくり説明すると伸びるYoutube動画を作ったり大量RTされるTweetをすることです。特に、声優とその2つの相性はすごく良いのでやり方によっては想像以上の結果をもたらしてくれます。その際に一番手っ取り早いのやり方が、トレンドネタを活用することです。トレンドとは今瞬間的に話題に上がりやすくなっている事柄です。興味を持っている人や検索される頻度が段違いであり、とにかく人目に触れやすくなります。

(ちなみに私もこのやり方でブログで稼いでいます)

(中略)

また、こう言ったやり方は特に同業の人から嫌われやすいというデメリットもあります。「魂を売っている」「節操が無い」と思われるかもしれませんが、いかなる手段であれ人気をつかんでしまえばこっちのものです。どうにか聞いてもらい、「この媛貴って人、良い声してるなぁ」と思わせれば勝ちです。本域で勝負をするのはそこからで大丈夫です。

(中略)

需要さえあれば聞いてくれる人が一定数存在しますので、放っておいても勝手に聞いてくれます。そして、自分の声を定期的に聞く習慣を持ってもらえば、自分のファンになってくれます。自分のファンになってくれれば、自分がどんな活動をしても追ってくれます。

「ASMR」や、あまりお勧めはしませんがいわゆる「お色気ボイス」など、どんなジャンルを見たいと思う人が多いか?という尺度で考えるのも一つの手としてありかと思います。といった感じです。媛貴様のこれからの活動のヒントになれば幸いです。ご活躍を祈ってます(^^)】******************************************************************************

それもあって、近年『(他のサークルさんがやっていないような)ASMR作品を作りたい』というのがあります。私の場合は「自分のやりたい事(現在だと催眠ママ20周年企画)を最優先」してしまっているのでアドバイス通りにはせず、売上に繋がっていないという現状です。窓口もココナラさまのみで特に売り込みもしておりません(闘病中で依頼を制限しているのもあります)


で。

依頼がジャンジャン入っている声活動者さまを見ていると、皆さん「セルプロデュースができていて」、「流行に乗って動いている」んですよ。【だからお仕事が入って来て人気が出ている】んですよ。

あとは【絶対的な信頼度】ですね。私も企画をやっていて思うのが「あ、この方にならお任せしても大丈夫だな」という方にしか依頼をしていません。

以前はオーディションをさせて頂いたのですが、「オーディションだと不特定多数の人の演技と個性(マナー等)を把握しなくてはならない」ので、一人でやるには限界があったのです。

で、現在ではありがたいことに1000人を超えるフォロワーさまがいらっしゃる中で(声活動者・企画関連の方が7割以上)、「ああ、いいお声だな」とか「お話していて楽しい方だな」とか、そういう方を最優先で依頼させていただいています。そういう方がだいたい「報連相ができている」「仕事が丁寧」「定期的に参加作品の紹介などができている」方がほとんどです。あと「個人的に仲良くさせて頂いている方」とか。その方は大抵前者3つをクリアなさっています。

逆に「どんなに演技そのものができていても前者3つができていなければ、安心して一緒に企画するこてができない」のです。

私だけかと思ったのですが、何人かの声活動者さまとお話させて頂いて皆さん似たようなお話で、ちょっとホッとしております…(私自身のワガママかと思っていたので)趣味の企画といえど「大切な作品」なのです。それをお任せするとなると、どうしても一定条件をクリアしている方でないと依頼することができません。だとしたら、その一定条件をクリアしていく為の努力も必要ではないでしょうか?

もし悩んでいらっしゃる方がいらしたら、仲のいいお友達ではなく、すこし距離のある方(まったくの第三者)から「客観的に分析していただく」ことをオススメします。仲がいいとどうしても「身内褒め」な部分が入ってしまいますから。

私が受けたサービスはすでに終了しておりますが(去年から最低出品額が1000円になった)、ココナラさんで検索すればそれなりのサービスがあるかと思います。値段にもよりますが、「売れる為の先行投資」だと思えばお安い出費ではないでしょうか。それさえも難しいようでしたら、多分もう芽が出ることはないかと思います。頂いたアドバイスを元に稼いで、元を取ればいいのですから。

「ただチヤホヤされたいのか」それとも「声の仕事で月に〇〇万稼ぎたいのか」という違いを見極めるだけでも、方向性が変わってくるのではないでしょうか。去年の記事ですがよければこちらも。

今読み直すと、視野の狭さに非常に恥ずかしくなるのですが、当時は私なりに必死でした。

「依頼(お仕事)が来る」=「自分自身に見合った報酬を頂く」という等価交換だと思っています。

まぁこんな事考えてる人もいるよってことで。

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