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シュナの旅

作品としては知っていたけど、最近初めて読みました。

いろんなブログに書いてあるように、ナウシカの世界観かと思えば、もののけ姫のような描写が出てきたり。ジブリの作品をまた見たくなります。
 人買いによって買われた人が神人になるのか、 神人が人を緑の巨人にしているのか。

人が育てることのできなくなった植物を、自然が、大地が育てている、循環させているというのがナウシカの世界に繋がっているようで。

私は最初、人が「畑を育てる水」になったのか「緑の巨人」になったのかという部分を読み飛ばしていて「人が緑の巨人なった」と思い込んで読んでいました。人が自然の循環の一部になってることが自然のように思えたと同時に、人間の姿でなく、口から種を吐く巨人の姿にひどくゾッとした感覚を覚えました。でも、よく考えたら水だとしても自然の循環の中にいるのはおんなじで。害をなすわけでもないのに姿が違うことが自分の中の偏見なのかと思えたり。また、シュナは自然や大地に逆らった中で、廃人になるほど何を見たのか、感じたのかとても気になりました。また、それを越えようとするシュナとテアの勇気、愛、力、強さに憧れます。

 今コロナ禍で「風の谷のナウシカ」が時代を読んでいたという人がいるけれど、ずっとずっと宮崎駿監督は、環境が崩れることの恐ろしさを描いていて、ナウシカで描かれた環境はくるべきしてきた未来、これから来る未来なのかなと思ったり。
 ゾッとするけれど、息子にもいつか読ませたい。



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