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学び方の可能性

苫野一徳さんの本をまた1つ読みました。

教育の力

制度などの話が苦手なのでなかなか入ってこないのだけれど、ところどころとてもストンときました。

人間の知能は大きく8つに分けられるが、そのうち優れているのは2~3つ。ハワード・ガードナー氏の多重知能理論と言うそうです。
能力特性によって学び方にも向き不向きがあると。
私は黙々と一人で本を読むのが好きなのですが、人と関わりながら学ぶことが苦手。
でも息子はそうだとは限らないし、息子の性格からむしろそうじゃない気がする。
その知能をちゃんと見極めて伸ばせたら、学ぶことも学ぶ内容も楽しいんじゃないかな。
ちょっと調べてみたい。

私は常に「競争」の中にいてプレッシャーが本当に辛かった。もともとの黙々と一人で学ぶスタイルも加わり「協力、協同」を身につけずに来てしまったことが本当に今悔やまれて。まざまざと協力の力で広がる人たちをみては、今からでも何か身につけれないかともがいています。

「落ちこぼれ」にならないために必死でした。だから
「落ちこぼれはシステムによってつくられている」という言葉にすごくホッとしました。またこれから学んでいく息子にたいしても、その学びがあわなかったら他を探せば良いと思えて。
落第制度に怯えてた当時の私に、自分にのせいじゃない、誰のせいでもないと、伝えたい。

息子にはそんな思いしてほしくないから、苫野さんの言う「人間関係の流動性」の中にいさせたい。大人もこどもも関係なく。
人間関係の流動性で思い出したのが、私に大学のバイトを紹介してくれた方の息子さん。
小学校には馴染めなかったけど、大学教授を友達!と言い、大好きな時空間について議論を交わしていた少年。彼はその勢いのままアメリカに専門の教授へ会いに行った。
人間関係の流動性がない狭い世界の中ではきっと出なかっただろう小さな芽。
多様な人たちがお互いに関係をつくっていける環境があればこんな子はたくさん出てくるんじゃないかな。

たくさん失敗すること、その機会を長い目でみて認めてもらわないと、生きたいように生きるための能力なんて育まれない。こどもは自らの経験から学ぶ力を持っていると息子の姿を見てヒシヒシと感じます。私も息子のこの力を育む機会を奪わないようにしないと。

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