リョウ

好奇心が爆発した結果がこの人間なようです。旅と本が好きな普通の大学生です。人間です。

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カミーノになった私【5人のカミーノとオンタナス】DAY2

DAY2 初めてアルベルゲで迎える朝。固いベットと寝袋で寝ることに慣れていないせいか少し体が痛い。 隣のベットで寝ている他のぺリグリーノ達を起こさぬようゆっくりと音を立てずに起き上がる。体の筋肉が痛む。相棒はというとまだ寝息をたててすやすやと寝ている。とりあえず部屋から出るとするか。  起き上がり、ベットから出ると音に気付いたの麗香がムクっと起きた。 「おはよう」眠気眼の目をこすりながら小さな声で麗香が言った。 「おはよう。昨日は寝れた?」 そう聞くと麗香はばっちり!と言わん

    • カミーノになった私【マドリッドからブルゴスへ】DAY1

      DAY1 ブルゴスへ向かうバスの中、二人は窓の外を見ると声を失った。なぜかって? そこには雪山しか見えなかったからだ。しかもバスの横を吹雪が強く吹いていた。 「これはいったい...。」 巡礼の道を歩くのに適した季節は春か秋ということは聞いていたのだが、まさかスペインの冬がこんなにも寒いだなんて。しかし二人はもう後戻りできなかった。大丈夫、なんとかなるよ。そう自分に言い聞かせ、外を見るのをやめることにした。 二人の不安げな顔を見て何かを察したのだろうか。隣に座っていたフランス人

      • カミーノになった私【日本からマドリッド】DAY0,5

        DAY0,5 17時間のフライトを終え時刻は23時。 二人はマドリッドに居た。 「今日は夜も遅いから、近くのホテルを予約しよう。」 そういって二人は近くのホテルを予約し、到着するやいなやシャトルバスへ乗り込んだ。 疲れはピークだったがやっとスペインについた喜びの方が大きく、 雨が降っているのも忘れてしまいそうだった。 無事にホテルに着き、大きなベットに横たわった二人は明日からのことを考えた。 「ブルゴスまでとりあえず行こうか。 今回のカミーノはブルゴスからサンティアゴまで

        • カミーノになった私【旅のはじまり】 Day0

          「スペインにあるエルカミーノデサンティアゴって知ってる?」 DAY0 2018年秋、二人の大学生はいつも通り地元のマクドナルドに居た。 毎日を淡々と過ごし気づけばもう就職活動が目の前まで迫ってきていた。 「もうすぐ社会人になるんかぁ。早かったなぁここまで。」 「リョウはいいじゃん。まだあと一年もあるんだし。うちなんてもう卒業だよ?ほんとに社会人になれるのかね。」 ふたりは同い年なのだが、私は2017年に大学を休学し留学していた為まだ大学にもう1年通わなければならなかった。一

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