【プロ奢サロン大衆研究レポート】 キングコング西野氏の近畿大学卒業式スピーチを分解してみる

今回、プロ奢サロン大衆研究のレポートとして、キングコング西野氏の近畿大学の卒業式スピーチを分解してみようと思う。
(プロ奢サロン外の人には分からない文になっており、すみません)

▼キングコング西野氏の近畿大学の卒業式スピーチ▼
https://www.youtube.com/watch?v=dJT_L6d_fU8

スピーチの構成としては、以下の内容。
 1.過去のドジエピソードで笑いを取る
 2.過去は変えられるからこの世界に失敗など存在しないと言う
 3.「だから挑戦しよう」で締める


大衆研究所で学んだことをふまえて、このスピーチで使われているテクニックをまとめてみる。


■西野氏登場のやり直し
 登場シーンで拍手がパラパラ。もっと盛大に迎えてほしいと登場をやり直す。

→山本太郎の演説で拍手をもらうために礼をするテクニックがあるが、拍手をもらう方法の別パターンだと思った。
 拍手や声援は、自分の体を動かすので扇動の準備運動として大事なのではないか。(いきなり心は動かないので、まずは聴衆の体を温める)


■皆が知っている人の名前をあげ、失敗エピソードで親近感をわかせる

→カジサック、ノンスタイルなど、お笑い同期の名前をあげ、失敗エピソードを披露。聴衆は、知っている人のエピソード聞くと親近感がわく。


■少しひっかかりのあるフレーズを使う

「未来は変えられないけど過去は変えられる」
→一般的に言われるのは「過去は変えられない」だがその逆を言う

■共感させるフレーズを使ってから扇動する

「この世に失敗は存在しない」←自分を肯定してくれる言葉


「報われない時間は存在する」←今の報われていない自分も肯定してくれる言葉


「でも報われるから挑戦しろ」←扇動!


「ぼくは・・・ちょっと先で待ってます」←西野さんカッコイイ!扇動!


■Youtube映像作品としてのクオリティも考えられている

→Youtube映像作品としてのクオリティをあげるため、観客席にマイクを仕込み、観客の笑い声を拾ってスピーチの効果を高められている。(これは西野氏の裏話)

 今後はその場の聴衆だけでなく、記録された映像が拡散されるところまで狙って計算することは重要と思った。


Youtubeのコメント欄を見ても「感動した」の嵐。


みんな扇動されているのだが、実際には普通の人は挑戦って出来ない

スピーチを見て感動して良い気分になっても、結局は「西野さん、いい話してたわー、話もうまいし、すごい!」という部分だけが心に残り、挑戦など全くない日常に戻る。

色々な演説をプロ奢サロン内で見た時学んだ「情報は特にないが感情だけ残る」のセオリーどおりのスピーチだった。


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