日本舞踊と百人一首を融合した百人一首舞を発信されている勘孫奈さん

日本舞踊と百人一首を融合しさくらさくらの音楽に合わせて踊る新しい文化「日本百人一首舞」を考案、発信されている勘孫奈さんにインタビューさせていただきました。

プロフィール
活動地域:関西を中心に日本全国、及び外国
経歴:5歳から藤間流にて日本舞踊を始め、19歳で藤間流名取となる。2013年~2014年ミキハウス子育て総研株式会社認定 『輝くママ』として、『和の魅力』についてコラムを掲載。2013年、百人一首舞を考案し2015年 『日本百人一首舞』 商標登録。
現在の職業および活動:『勘孫奈』として、日本百人一首舞の発信、指導をしている。琵琶湖周航の歌の振付もしている。
座右の銘:石橋を叩いて渡る時

Q1. 今の活動をされるようになったきっかけは何ですか?

勘孫奈 元々京都で日本舞踊を習っていたのですが、夫が転勤族で継続することが難しく中断していました。2008年に夫の海外転勤でアメリカに出ることになり、そこで日本舞踊を披露して、とても喜ばれたことです。
海外の人だけでなく、日本人からも「私たちの文化を素敵な形で紹介してくれてありがとう」と感謝されました。
英語も話せない自分でしたが、「自分にもできることがあるんだ」と気づくことができましたし、自国の文化を発信する喜びに触れたことが今の活動に繋がっていったと思います。

記者 そのことを通してどのような心のあり方や認識の変化がありましたか?

勘孫奈 元々は海外への憧れが強かったのですが
夫の海外転勤をきっかけに一度海外に出てみて、「ああ日本は素晴らしいじゃないか」と気づいて、日本人であることや日本文化が大切になりました。
今は和の心を大切にしていきたいと思っています。

記者 帰国後、百人一首×日本舞踊を融合させて勘孫奈さんが考案されたものが日本百人一首舞ということですが、その魅力とは何でしょうか?

勘孫奈 日本舞踊は習得するのに大変時間がかかります。
それは芸事は盗めという文化でもあり、直接的に教えてもらえることばかりではないからです。
現代はみんなそれぞれ忙しいから、そんなに時間をかけられないのです。ですから要点を惜しみなく教えたいんです。
その点、百人一首舞は、さくらさくらの音楽に乗せて、初めての人でも簡単なように振りつけをしていますので、1時間もあれば習得できます。覚えて発表できるようになるには、最短で1時間×3日くらいすれば十分だと思います。
インストラクターになるなら、春夏秋冬の曲を覚えれば、一年を通してどの季節にも対応できる先生ができます。

記者 そうなんですね。簡単に日本舞踊の世界に入ることができるのが百人一首舞でもあるんですね。

Q2 .「AIが活躍する時代に必要とされるものは何だと思いますか」?

勘孫奈 デジタルでできないことを伝えることですね。
私も踊りを世界に発信する、ということにおいては、動画を撮って送る、それをみてもらう、ということもできます。
しかし、それだとどうしても伝わらないものがあります。

その場にある雰囲気は伝えることが難しいですし、難しいからこそそれが独自のものになります。なのでぜひ会って伝えたいなと思っています。

今年、滋賀県で開催した「近江のおもてなし」イベントにもインドネシアからライオンズメンバーが来て百人一首舞をステージ披露してもらいましたが、その際も私がインドネシアに行って、対面して教えました。

記者 動画でも教えることはできたけれど、直接行ってやりたかったということですか?

勘孫奈 はい。踊りは全て日本語で教えました。日本文化なので、日本語でいいんじゃないかと割り切って。
イメージを持ってやっているとわかってもらえるんです。
私自身も海外でズンバやバレエを習ったんでが、その時に向こうの言葉で習いたいなと思いました。
ダンスだと「ワン・ツー・スリー」というように「ひい・ふう・みい」で教えてみると、「ひい・ふう・みい」ぐらいはインドネシアの人も言えるようになりましたね。

記者 「日本語で教えること」で伝わり方など独特なものはありますか?

勘孫奈 和のリズムですね。ひいふうみいが独特のリズムだと思います。
それと、「間」ですね。「間の取り方」は対面して教えないと難しいですね。

記者 「間」ってすごい言葉ですよね。「人間」も一人ではなく、何かと何かの「あいだ」って書きますし。奥深い日本独特の言葉ですよね。


Q3 ,どんな美しい時代を作っていきたいですか?

勘孫奈 日本人であることを誇りに思って、和のことを大切にしていく。
そんな時代を作りたいです。

2020年はオリンピックで海外からたくさんの人が来られますよね。その時に海外の人からがっかりされないようにしたいです。
海外へ行った時に日本文化への憧れや日本人へのリスペクトをとても感じたので、その人たちが日本に来て「なんや、違うやん。がっかりした」と言われないように、本当の文化を伝えていきたいし、それができる自分として生きていきたいなと思います。

記者 オリンピックで百人一首舞を踊れたらいいですよね。

勘孫奈 おもてなしとして踊れたらいいと思いますね。

記者 また、日本文化を発信していくにあたって、日本とは、どういう国だと思っていらっしゃいますか?

勘孫奈 季節や自然を大切にする心、伝統を大切に育んでいく心、万物に神が宿っているという心。そういう気持ちを大切にする国だと思う。
例えば日本人は、いた場所をちゃんと綺麗にして帰ります。
サッカーのW杯で、負けた試合にも関わらず、スタジアムを綺麗にして帰っていった、ロッカールームを綺麗にしていったと聞くと「やっぱり日本人だな」と思います。

記者 私も野球をしていた時に「使う前より綺麗にして帰ろう」ということをよく言われました。

勘孫奈 それは万物を大切にする、という点から来ていますよね。

舞台にしてもステージ上がるときに会釈してから出る
グラウンドにも挨拶をしていくじゃないですか?

それは神が色々なものに宿っているという精神が根本にあるからだと思います。

記者 最後に、百人一首舞や日本の精神が広がっていったときに社会にどんな変化が起きると思いますか?

勘孫奈 日本人は人に合わせたりするじゃないですか。それがまるで個性がないように言われてきましたが
そうやって互いに合わせられるということは、相手を思いやる心を持った人が増えるのではないか。自分の意見を持ちつつも、人の意見も尊重できる、そんな世の中になっていければと思います。

また、芸事はいくつになってもまだまだ、という考え方があります。
20代、30代と若いうちにお師匠さんになることは難しいです。
しかし、見切り発車であったとしても色々なことに取り組んでいただければ嬉しいです。
百人一首舞も、一人で広げていくこと無理なので、同じような思いを持って広めてくれる人たちを募集しています。
いろんな人が、いろんな人に向けてやって欲しいと言う思いはありますが、
理想は、お母さん世代の方々です。子育てがちょっと落ち着いたくらいのお母さんがまたちょっと働こうという時に、やってくだされば、嬉しいです。

記者 お母さんが日本文化を発信しながら活躍しているのは子供にとっても、とても嬉しいものだと思います!相手を思いやる心を持った人たちが増えていったら、日本も、外国人の人にももっと愛される素敵な国になるなと思いました。
勘孫奈さん、本日はありがとうございました。

【勘孫奈さんの活動についてはこちらから】

ブログ:https://ameblo.jp/wanosmile/

【編集後記】

今回記者を担当した平井と岡田です。
勘孫奈さんの素敵な日本文化への思いに改めて自分が日本人であることの喜びを感じました。日常にあるものから、日本文化への理解を深めていきたいなと改めて思いました。

この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。
https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36




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けんてぃー

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