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環状線マジック

「山手線」と言ったら、円い。
どっから乗っても、どっちに行っても、その内、元の場所に戻れる。一周できるからこそ、乗りっぱなしの安心感が生まれる。


大阪でも同じような電車がある。
名前は「環状線」
東京よりも円そうな名前だ。


先日、大正駅から玉造駅に帰るために環状線に乗った。行きと逆の電車に乗っていれば着く!と思っていたので特に調べず、行き先に「環状線」って付いていることだけを確認して乗っていた。


すると、天王寺駅を過ぎてちょっと経ったころ…

あれ、なんかおかしい。
全然次の駅に着かない。

ふと、気になって行き先を見たところ


「淀市 関西空港行き」


となっている!
どこだそれ!


土地勘ゼロの私は焦った。あまり知らない土地で良くわからない駅に着いたら帰れない!
しかも電車がなかなか止まらない!


その時初めて、天王寺駅から環状線ではなく違う線に変わっていたことを知った。しかも運の悪いことに、その電車は快速だった。


どこに連れていかれちゃうの…。
すぐ停車してくれれば、降りれるのに…。


そんな私の気持ちなんて全く関係なく、そのまま電車はノンストップで10分走った。


やっと淀市。
これでやっと帰れる!と思ったものの、まだ難関が。天王寺駅まで戻るのは簡単だが、その後が問題だ。天王寺駅はホームが多いのだ。


山手線で途中から回送電車になる時は、降りたホームで待って、来た電車に乗れば問題ない。しかし天王寺駅での乗り換えは、それでは乗れない…。しかも今回は環状線ではなく違う路線から戻るので、余計わからない。

乗り換えアプリでしっかり調べて、ホームの番号も確認していざホーム!

しかしこれまた運が悪いことに、天王寺駅発の環状線だった。ちょうど私がホームに着いたときに電車が来たので、人が周りにおらず…

この電車で大丈夫だよね?
方向も今度こそ合ってるよね?

と、何度も確認してしまった…。


どうにかこうにか無事に着いたものの、元々30分くらいで着くはずが1時間くらいかかった…。


環状線はずっと円ではなく、すっと円からはみ出てちょろっと足や手を出すらしい。
土地勘のない私には、行き先だけ見ても、それが環状線の駅なのか、それともちょっと手足を出しているのかがわからない…。環状線に乗ったからって安心して乗りっぱなしは、しちゃいけない。学んだ!

これを「環状線マジック」と名付けよう…。


でもさ、
手足を出すなら、環状線という名前にしないでよ…(反則だぁ)笑

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