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「九祭」全曲レビュー〜その4

皆さん、おはこんばんちは。

2022.10.19にReleaseとなりました、ばってん少女隊(ばっしょー)のオリジナル4th ALBUM「九祭きゅうさい」。
好評開催中(草)の「九祭 全曲レビュー」、今回はその4回目となります!

九祭全曲レビュー



収録曲(全12曲)

その1曲ずつをレビューして参ります。

01:OiSa (2021ver.)
(作詞作曲:渡邊 忍[ASPARAGUS])
02:わたし、恋始めたってよ!
(作詞作曲:渡邊 忍)
03:YOIMIYA
(作詞作曲:ケンモチヒデフミ[水曜日のカンパネラ])
04:御祭sawagi
(作詞:ASOBOiSM 作曲:PARKGOLF , ASOBOiSM)
05:さがしもの
(作詞作曲:ケンモチヒデフミ)
06:和・華・蘭
(作詞:Daoko 作曲:GuruConnect , Daoko)
07:沸く星
(作詞:没 a.k.a NGS[Dos Monos], uami 作曲:没 a.k.a NGS , uami)
08:Bright & Breezy
(作詞:YonYon 作曲:YonYon , DÉ DÉ MOUSE)
09:南風音頭
(作詞:村里 杏 , サトウ ショウゴ 作曲:サトウ ショウゴ)
10:禊 the MUSIC
(作詞作曲:渡邊 忍)
11:虹ノ湊
(作詞:Rin音 作曲:Rin音 , Taro Ishida)
12:OiSa PARKGOLF REMIX

公開済みレビューはマガジンで


瀬田さくらちゃん


真の全曲レビュースタート

これまでの3曲は先行シングルとして発表済みでしたので、発売時すでにレビューなどを投稿していた楽曲でした。

今回からはアルバム初登場の曲が続きますから、真の全曲レビューのスタートと言えますね。張り切って参りましょう!

ではでは。
音楽の真髄を極めた訳でもなく、専門家でもない私が、ただ単に曲の感想を述べるだけのブログですが、どうか最後までお付き合い頂ければ幸いです。

04:御祭sawagi

(作詞:ASOBOiSM 作曲:PARKGOLF , ASOBOiSM)


ようこそ! ばっしょー世界へ

この曲はですね、本当にもう「お祭り」というテーマそのものを表現した曲です。

本来なら、この曲がアルバムのトップになってもおかしくない訳ですが、アルバムの最初から

「OiSa」

「わた恋」

「YOIMIYA」

とくれば、新規の人には、まずこの3曲から始めることで「掴みはオッケー!」

そしていよいよ、ばっしょー世界へ引きずり込む(笑)ために持って来られたのが、この「御祭sawagi」という訳です。

いやぁ、ばっしょースタッフの素晴らしさは以前もこの↓ブログに書きましたが、このあとのMVの所も含めて、改めて敬意を表したいと思います。


この曲のレビューは、
①曲の構成と歌詞について
②MVについて
③楽曲提供者について
と書いていきます。

曲の構成を見て行く段階では、なんとばっしょーちゃんの楽曲に潜んでいた「謎」が明らかとなりましたので、どうぞお楽しみに!😉 

①曲の構成と歌詞について

まず、楽曲構成について見てみましょう。いつものように歌詞のパート割りを書き出していこうかと思ったんですが、この歌詞、結構文字数が多いんです😆

書き込むことを面倒くさがるのはブロガーとしての名折れですが(草)、時間短縮の意味もありますので、歌詞カードにパート割りを書いた画像で説明していきます。


【A】
声挙げ 駆ける街並み

から始まり、

【A'】
赤い法被 身に纏い 列をなしてはしゃぐ人並み

と、リフレインするオーソドックスな始まり方です。

ここのA'パート、歌詞とメロのつなぎが難しくて、理子ちゃんの歌い方に感心!

ガメって何?

すると次のフレーズに、イミフメな言葉が登場します。

♪神輿担がれガメcoming

ん? ガメって何?
と思ってると、次のパートでも

【B】
もっとみたい 神幸行列もうnight?

え? 耳に聴こえる歌は「おのぼりもうないと」なのに、歌詞カードは「神幸行列」?
と、イミフメの言葉が続いたので、ググってみましたよ。

すると、ヒットしました!

八代妙見祭

というお祭りが、これらの言葉の元ネタだったのです。

八代妙見祭やつしろみょうけんさい」の神幸行事は、毎年11月22日(お下り)と11月23日(お上り)に開催される。熊本県八代市にある八代神社の祭礼に行われる行事で、北極星と北斗七星を神格化した妙見神に対する信仰に基づき、神社の例祭は妙見祭と呼ばれている。神幸行事のメインとなる11月23日には、獅子や奴、木馬、笠鉾、亀蛇など多彩な行列が神輿に供奉して賑やかに市内を練り歩く。

※八代妙見祭公式サイトより


11月22、23日といえばまさに昨日と今日のことで、この2年間はコロナで中止になっていて、3年ぶりに行われたようです。

この「おのぼり」のことを「神幸行列」と言い、「亀蛇きだ」というのが通称「ガメ」と呼ばれている、上のポスター画像にある亀と蛇が合体した空想の生き物のことでした。

↓これがその「ガメ」の動画


熊本県八代市

熊本県八代やつしろ市は、県の中央より少し南部にあり、県2番目の人口(約12万人)です。

歌手の八代やしろ亜紀さん(苗字は出身地に由来)、元ソフトバンク・ホークスで平成の三冠王・松中信彦さん、女優の石田えりさん、夏川結衣さん、元バドミントン選手の陣内貴美子さんなどがこの市の出身です。

しかし、同じ九州人ですが、この「八代妙見祭」のことは知らなかったです。
それをこの「九祭」の曲のテーマに持って来るなんて、誰のアイデアだったんでしょう。
いずれにしても、この曲のお陰で知ることができました。
ありがとう!と言いたいですね。

楽曲に潜む「謎」

曲の構成に戻ります。

【C】
♪任せて ばってん! ばってん!

このパートも、

♪駆ける しぶきあげる

の歌詞とメロとのノリが難しくて、歌うのは大変そう😄

さぁ、そしてサビ前の盛り上がりを見せるDパートに入りますが、ここで上↑に書いていた「謎」が明らかになります。

【D】
ドンドンもっと 太鼓鳴らせ

このパートは、OiSaにもあった「音階の上下がない一音のメロディライン」です。

ここに来た時、「あ、まただ!」と思ったんですよ。
実は、このアルバムでは、次の5曲目「さがしもの」の方を先にリリイベで聴いたことがあったんですが、その「さがしもの」にも音階が上下しない、一音フレーズがあるんですね。

ですから、この「御祭sawagi」にも同様のフレーズが出て来て、「あ、まただ」と思った訳です。

なんでばっしょーちゃんの曲には、こんなに一音フレーズが多いんだろうと…。

それが、このDパートの歌詞によって謎が解けたのです!

一音フレーズ=和太鼓

つまり、
♪ドンドンもっと 太鼓鳴らせ
の歌詞です。

そうです。
この音階のない一音フレーズは、「和太鼓」の音だったんですね!

ご丁寧に、このDパートのバックでは太鼓のような「ドン ドン」という演奏が入っていますし、さらに
♪悶々なんて 吹き飛ばせ
と、パートの最後でポンとメロディが跳ね上がりますよね。
この「吹き飛ばせ」のところの音階は、太鼓のフチを叩く音、つまり「ドン ドン カッ」の「カッ」の音階と言えると思います。

これには、なるほど、そうだったか!と納得しました。

我々日本人は、小さい頃からお祭りでこの和太鼓の音を聞いていますよね。
ゲーム「太鼓の達人」のアイデアは、日本人だからこそ考え付いたコンセプトだと思います。

耳に慣れているこの音階が心層に染み付いているので、お祭りをイメージした楽曲にこの一音フレーズが使われているんだな、と謎が解けました😆

追記:11月26日㈯、中野サンプラザのワンマンライブに参戦して、思い出したことがあります。
開演前に会場で、お祭りの様子を描写するようなBGMが流れていたんです。
それに和太鼓の音があって、「ドンドンドン カラカッカ」というリズムを刻んでいたんですが、それが私の子供の頃に観ていたアニメのテーマ曲で、まさにそれと同じものが使われていたんです!

「いなかっぺ大将」


↑ちなみにこれを歌っているのは、13歳の天童よしみさんです😉


ラップ歌詞の意味

曲はこの後、
【E】
夢見てたいんだ  繋がっていたいんだ
から、
【F】
やめられないから止められない
への大サビパートで、ワンコーラスが終わりです。

ところがこの後のGパート、G'パートも、間奏の役目を果たしているんですが、ラップの歌詞が付いていて曲が途切れない構成になっていますね。

実はこのラップの歌詞にも、イミフメな言葉があって、

♪ガメ ライカ LAMBO

って、何なのか分かりません。
ライカってカメラのメーカー?
LAMBOって、スタローン主演の映画「ランボー」の名前は、LじゃなくてRなんですよね。
どなたか、意味の分かる方はコメントください😆

追記:↑と書いていましたら、作詞したASOBOiSMさんの公式Twitterに「御祭sawagi」についてのツイートがありましたので、そのコメント欄で質問してみました。
そしたら、速攻で答えが帰って来ましたよ!
↓下の、③楽曲提供者欄でどうぞ!😆

2コーラス目は、Aパートなしで

【B】
♪もっとみたい 神幸行列もうnight?

から入り、

【C】
♪任せて ばってん! ばってん!

へと移りますが、次のパートがワンコーラス目のC'とは最後が違う

【C''】
ばってん! ばってん!
駆けるし ぶき上げる
again! さあもういっちょ

となリ、ワンコーラス目に入っていたDパートを飛ばして

【E】
夢見てたいんだ

へと移行します。

そして、曲の大サビは、

【D】
ドンドンもっと 太鼓鳴らせ

を4回リフレインして終了、となります。

この曲の構成、実に面白いし、盛り上げ方がメチャクチャ上手いです!

そして…曲の最後の最後。
アウトロで入るセリフ

♪This is ばってん
♪放つ光100点
♪御祭sawagi

韻を踏んだこのセリフがまた、最高です!

②MVについて


アルバムリリース前日の10月18日に公開されたこのMV。
これもまた、これまでの先行曲と同様、九州の息を飲むような風景の中で撮影された、素晴らしい出来となっていますね。

また、これまでと大きく違うのは、夕方から夜にかけて撮影されている点です。
かがり火を効果的に使ったり、獅子舞や踊り子さんが後ろで参加したりと、これもはっきりと「お祭り」を意識した内容となっています。
夕陽の赤と、かがり火の赤とがピッタリ同じ色で、雰囲気が統一されているところも素敵です。


好きなシーン

・オープニングの遥かな山並みをバックに踊るシーン

・夕陽の中で踊るAメロ

・ラップのGパートで、円になってカメラを上から覗き込むように歌っているシーン 

・ラップパート直後のBパートで、獅子舞のクチの中を覗きに来るシーン

・ラストのセリフ「This is ばってん」に合わせて手でばってんを描き、正座してのお辞儀から「よー、ポン」と一本締めのように手を合わせる。この振り付けも楽しい!
さらに、徐々にズームインし、アップで終わる理子ちゃんの表情も、メチャクチャ可愛いです!
可愛いというより、クール!かな😆

・所々で空からゆっくり降りてくる、光る岩のようなもの(モノリス)については、下↓のメイキングビデオで監督さんが語っていますので、是非ご覧下さい。


スタッフの力量に敬意

改めて、このMV制作でのロケハン、お祭りをバックアップしてくださってる団体への出演オファー、そんなこんなを全てまとめて取り仕切っているばっしょースタッフに、最大の敬意を表したいと思います!


③楽曲提供者について

楽曲提供してくれたのは、作詞がASOBOiSMアソボイズム。作曲がPARKGOLFパークゴルフと、ASOBOiSMです。

ASOBOiSMさん

1994年12月4日生まれ。シンガー/ソングライター/ラッパーとして活動中。神奈川県横浜市戸塚区出身。OLとして働きながら音楽活動を行なっている。(なので、女性です😄)以前は“たなま”名義で活動していた。
(Wikipediaより)

『アルバムリリースおめでとうございます!両親が長崎出身で私の出生地も長崎なので、九州には縁があり、今回ばってん少女隊さんの楽曲に携われることができてとても嬉しかったです。タイトルの通り、聞いた人がワクワクするような「祭」をイメージして書いたのですが、ばってん少女隊さんによってより華やかでパワフルな楽曲になりました!ライブで絶対盛り上がれる曲なので、いつか見れるのもとっても楽しみにしています!』

「九祭」公式サイトのコメントから


↑上の、ラップパートのイミフメの歌詞、

♪ガメ ライカ LAMBO

って、何なのかについてTwitterのつぶやきに質問したんですよ😆


そしたら秒で(笑)、返信が帰ってきました!


なるほど!
「ガメ、まるでランボルギーニだぜ!」
これで胸のつかえが取れました!
ASOBOiSMさん、ありがとう!

PARKGOLFさん

共作曲のPARKGOLFさんは、1990年2月8日生まれ。
↑なんと、誕生日は私と家内の結婚記念日、そしてりななん(私立恵比寿中学の松野莉奈さん)の命日と同じ日です!

日本のトラックメイカー、音楽プロデューサー。2021年12月現在、身長は180cm・72kg・足のサイズは27.5cm。北海道出身。2017年に上京。美容師免許を保有。「PARKGOLF」の名前は、2012年、学生時代からの友人である、DJの「BUDDHAHOUSE」が命名。本名は「赤羽伶緒」。
(Wikipediaより)

『今回"御祭sawagi"という楽曲を作りました。祭は祭があるというだけでなぜかワクワクするし、何かがある気がするので大好きです。そして、早くこの楽曲で会場を御祭り会場にしている姿を見てみたいです。楽しみにしています!』

「九祭」公式サイトのコメントから


 PARKGOLFさんは、アルバムのラストに収録されている、「OiSa PARKGOLF REMIX」も制作してくださってます!


ではでは。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次の「九祭 全曲レビュー〜その5」をお楽しみに!
また逢えるから、この言葉が言えるんですよね。
ごきげんよう、さよならDestiny!

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