皆さん、おはこんばんちは。

絶賛更新中(笑)の「ばってん少女隊(ばっしょー)」オリジナル3rdアルバム「ふぁん」全曲レビュー。
その5回目、全13曲中の9曲目です。

「ふぁん全曲レビュー その⑤」

マガジン「ふぁん」全曲レビュー

前回までのレビューは、↓こちらのマガジンで

4分で分かる「ふぁん」全曲視聴ティザー映像

それでは。
音楽の真髄を極めた訳でもなく、専門家でもない私が、ただ単に曲の感想を述べるだけのブログですが、どうか最後までお付き合い頂ければ幸いです。

9. ありがとーと

（作詞：ヤマモトショウ　作曲・編曲：Yocke / 5週連続リリースシングル）

さて、9曲目の「ありがとーと」は、前の曲にも増して元気いっぱいの曲なんですけれど、歌詞はちょっぴり切なくて、味わい深い曲となってます。

この曲も、アルバム発売前の5週連続シングル配信された一曲でしたから、ずっと聴き倒していたんですが(笑)、改めて聴き直すと、本っ当にイイ曲ですね～。

前の曲「ジャン！ジャン！ジャン！」が後奏なしでピタッと終わり、その余韻を引き継ぐようにイントロなしの

♪ありがとうともうひとつ
♪君だけにいうよ、聞いてね

でのサビ始まりが爽快です。
(↑上のライブ動画では、きっかけ掴みのジャーンというイントロっぽいパートが入ってから歌い出しています)

切ないシチュエーション？

Ａメロ
♪もう何年がたった？
♪君に気がついた日から
♪もう何回伝えた
♪ラブレターみたいな言葉

この歌詞で、好き同士男女の甘い物語世界観かな、と思うんですが、後に続くＡ´メロの歌詞で、

♪もう出かける時間ね
♪一緒に気づけたからさ、夢は待ってはくれないこと

の歌詞で「ん？」と思うんですね。

さらに続くＢメロでは、

♪(thanx)
♪忘れないよ
♪(thanx)
♪君のばいばいばい
♪(thanx)
♪あと少しだけ時間ください

と来ると、ますます「ん？」となり、「これって、別れのシチュエーション？」と思ってしまいますね。

そしてサビのＣメロでは、

♪ありがとうと、もうひとつ
♪どうしてだろう、いま叫びたいのは
♪ありがとうと、もうひとつ
♪君だけにいいたいこと
♪もっと、すいとーよ

これは、ただ単に
「好きだよ、愛してる」
って歌詞じゃないですよね。見方によっては単純なシチュエーションにも取れますが、さっきも言ったようにもし別れのシチュエーションだったら、ちょっぴり切ない。

その「別れ」も、好き同士だった男女が何かの要因で離ればなれにならないといけないとか、相手の心が自分から離れてしまって別れないといけないんだけど、私はまだ
♪ずっと、あいしとーよ
と伝えたいのか…。

そんな風に色々考えていくと、なかなかに奥深い歌詞だな、と思います。

「とーと。」

ところで、歌詞の表記では、
♪ありがとうと、もうひとつ
なんですけれど、曲のタイトルは「ありがとーと」ですよね。

「～とーと」って、博多弁ではポピュラーな言い回しでして、

「なんしよーと？」(何しているの？)
「好いとーと」(好きなの)
「とっとーと」(取ってるの)

など、「女の娘が使うと可愛い方言」で上位に数えられる博多弁ですが、その要素を代表する言い回しだと思います。

ばっしょーちゃんの楽曲には、1stアルバム「ますとばい」(2017年6月21日リリース)に、そのものズバリ「とーと。」というタイトルの曲があるとです。
博多弁バリバリの可愛か曲ですばい！

ですから、この「ありがとーと」も、歌詞の柱が「ありがとうと伝えたい」というテーマになったので、その博多弁に掛けてあえてタイトルを「ありがとーと」にしたんでしょう。
それはナイスヒットだと思います。

と、ここまで書いて歌詞カードをよく見たら、サビのオーラスの部分だけ、歌詞が
♪ありがとーと、もうひとつ
になっていました。
うーん、これにもきっと意味が込められているんだろうな。
ヤマモトショウさんの手になる歌詞だけに…。

その意味は次の、ヤマモトさんについての紹介コーナーでお分かり頂けると思います。

ヤマモトショウさんの学歴

作詞のヤマモトショウさんは、これまでばっしょーちゃんたちに2曲、提供してくださっています。

1stアルバム収録の「びびび美少女」と、メジャー5曲目シングル「無敵のビーナス」のカップリング曲「bye bye bye」です。

ヤマモトさんは、なんと東京大学文学部卒業！
東大出身者のタレントさんは今、クイズ番組でよく登場しますけど、東大出身でミュージシャンというのはなかなか珍しいと思います。

しかも、ヤマモトさんは東京大学 文学部 思想文化学科 哲学専攻！
その歌詞が奥深く「哲学的」なのは、このためだったんですね。

その辺りについては、シングル「無敵のビーナス」全曲レビュー「bye bye bye」の回のブログで詳しく書いておりますので、ぜひ読んでみてくださいませ↓

作・編曲Yockeさん

作曲・編曲のYockeヨッケさんも、久下真音さんやフジノタカフミさんと同じクリエイト集団「ハイキックエンタテインメント」の所属です。

モー娘。とか、あゆみくりかまきなどのアイドルや、他にもアニメ主題歌など、それはそれは凄い数の楽曲を手掛けられています。「ありがとーと」でもブラスセクションのアレンジが心地よくて、イイ仕事してますね。

鯛員へのありがとう

「ありがとーと」は、11月初めの横浜と福岡でのリリイベ(リリースイベント)でもオーラス曲でしたし、今後のセトリ(セットリスト＝コンサートの楽曲構成)でも、オーラス候補になる曲じゃないかと思います。

ダンスの振り付けを見ても、親指と小指を立ててギターをかき鳴らすような仕草とか、
♪ありがとうと、もうひとつ
のところで、人差し指を立てて頭上に掲げるところとか、ライブで見てる側が振りコピしやすい振り付けなんですよね。

彼女たちの代名詞・ヘッドバンキングの振り付けも入っているし、盛り上がる曲です。

そこまで考えた時、あー、この曲の歌詞には、鯛員(ばっしょーファン ※注：この呼称は2021年12月より「隊員」に変更されました)への「ありがとう」も込められているんだな、と感じました。

それでは。
最後までお付き合い頂き、ありがとー(笑)ございました。(これからはこの表記が標準となりそう😆)

また逢えるから、この言葉が言えるんですよね。
ごきげんよう、さよならDestiny！