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【読書備忘録】人生はあはれなり … 紫式部日記 本日もいとをかし !!

こんにちは、こくてんです。

本日は「人生はあはれなり … 紫式部日記 本日もいとをかし !!」をご紹介します。『紫式部日記』をユーモアに漫画化した本作。「人間どの時代でも気にすることってそんなに変わらないんだなぁ」と考えさせられる一冊です。

長年利用している Kindle Unlimited 。対象となっている本のおすすめをしつつ、備忘録として残しております。
※ Kindle Unlimited 対象本は日々更新されており、ご紹介した本が対象外へ変更される可能性もございます。なお、紹介する本は Amazon で電子書籍として販売されているため、Kindle Unlimited に加入されていない方でも読むことができます。


■平安時代の日記をコミック化

本作は紫式部著『紫式部日記』を、専門家監修のもと漫画化したコミックエッセイです。

世界最古の長編小説である『源氏物語』の著者で有名な紫式部。そんな紫式部(作中では「シキブ」と呼ばれています)が、中宮・彰子に女房として仕えた頃の日記が本作のもとになっております。

ユーモアを交えて分かりやすく解説されているため、中高生の頃古文が苦手だった方でも、サクサク読めるのではないでしょうか。

個人的には、『源氏物語』で主人公・光源氏が好意を寄せた人物の概要が必見です。むしろ受験生の頃に本作と出会っていたかった … 。


■ ネガティブ・インドア系女子なシキブさん

作中に登場するシキブを一言で表すと、「根暗でインドアな才女」 … 決して悪口ではないので悪しからず。

引きこもり生活のなか読書に没頭し、それに飽き足らず、自分で恋愛小説を書いてみたら大ヒット。時の権力者の耳に入り、宮中に上がるもコミュ障でてんやわんや。才女であるがゆえに気苦労も絶えず、感受性豊かで周りが見え過ぎてしまうがゆえに色々考えてしまう。それがシキブです。

当時の書物であるため政治色が強めなれど、特に人間関係の悩みに関する記載の多さから、「あ、そういえば日記なんだよなぁ」と妙に納得するのでした。


■ 実はシリーズ 2 巻目です

本作はシリーズもので、Kindle Unlimited の中では珍しく、2 巻目のみが対象本となっています(2020 年 10 月 24 日現在)。

私は本作から読みましたが、1 巻目の「本日もいとをかし !! 枕草子」から読むと、よりシキブの気持ちに寄り添ってあげられると思います。

ポジティブ・アウトドア系の前任者と比べられて、大変だったろうなぁ。


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