紫魘 しえん

男×男の小説を書いています。 よければ是非……❣

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最近の記事

BL・『前略・生きています』

一・インフル兄が、インフルにかかり 見舞いに行った妹が其れを貰い 病院へ。 妹と接触した僕も、咳と鼻水。 感染ったかと病院で検査、結果は ただの風邪。 僕の免疫力は、思ったより 強いみたいだ。 「1ヶ月ぶりだなぁ、ほれ 土産。どうせまともなもん 食って無いんだろ?まぁ部屋は 綺麗だが。」 1ヶ月か、そんなに経ったか? 彼の顔を見るのも? 「林檎、今剥いてやるよ。 腹減ってる時間だろ、此れ 食ってる間に簡単なもん 作ってやる。」 其れは有り難いけど・・・・・ 僕は、ベッドから

    • BL・漆黒の闇に響く旋律

      三話、鬼哭天は割れ雷鳴 とどろき 空には赤い目の 鴉が獲物を咥え 地では番犬が 腐肉を屠る 「今夜は随分と 騒がしいな」 俺はベッドから 躰を起こした。 直ぐに魔刀【まとう】の 手が伸びてきて 唇を求める。 「100回目のキス だよ、爻黃【こうき】」 「千回でも一万回でも お前の望むだけやるよ」 紅く濡れた唇は、触れた だけで此方の躰を 熱くする。 汗ばんだ手で躰をなぞり 蕾に辿り着くと己の昂った モノをゆっくりと挿入した。 蕾は血の様な真っ赤な 花を咲かせ、其の香りで 俺

      • BL・漆黒の闇に響く旋律

        二話、遊戯2人で一緒にシャワーを 浴び、躰を拭くのもそこそこに 僕はベッドに腰掛けつま先を 差し出した。 愛おしそうにキスすると 彼は僕をベッドに寝かせ 躰に沿って愛撫を始めた。 其の間にも、彼の指は 蕾の中を探っている。 「あっぁぁ、其処・・・・・・」 僕の言葉に彼の指が 敏感な所を責める。   はぁぁ  あっあん 茂みの中で勃ち、蜜を 溢れさせているモノを 彼は口に含み舌で丁寧に 其の蜜を舐めている。 先端に舌が当たると躰が 跳ねた。   あっあっぁぁ  はぁぁぁん 彼は

        • BL・漆黒の闇に響く旋律

          一話、爪痕この日の僕は どうかしていた。 ふらりと入ったbarで 声を掛けてきた男に 誘われるがまま、ホテルに 来てしまった。 男は名前を宇竜【うりゅう】と 言った。 高そうなスーツを着ているなぁ と思っていたが、裸になると 背中に龍の入れ墨が現れた。 ヤクザでも、位が上の人は 紳士的だと知っていたので 驚きはしなかった。 そんな僕を見て宇竜さんが言った。 「ほぉ、ヤクザ者は 初めてでは無いのかな?」 「実は別れた彼が そうでーー」 元カレの話なんか聞きたく 無かったのか、

        BL・『前略・生きています』

          BL・夜の踊り子

          五夜マンションの部屋の鍵を開け 玄関に入ると同時に稜也が 求めてきた。 ドアがスウーと閉まりカチャっと 鍵がかかる。 「あっあぁ稜也ーー」 稜也の激しい愛撫に 息が止まりそうになる。 片脚を肩に乗せられ 稜也の熱く昂ったモノが 僕を中から侵食し脳内を 掻き乱す。 稜也!稜也・・・・・・ はぁ はぁ 何度、果てたのだろう? 気が付くとリビングの ソファーに寝かされていた。 稜也は冷蔵庫を背に、 つまり此方を向いて 立っていた。 手にはミネラルウォーターの ボトルーー 「飲む

          BL・夜の踊り子

          BL・夜の踊り子

          四夜その日、僕は早くに クラブに向かった。 無論一人でーー 「あらぁ、そんな事が あったの」 オーナーの部屋で僕は 沈みこんでいた。 稜也の気持ちが分からない。 オーナーなら、ずっと僕達 二人を見てきたから助言を 貰えるかと思って相談をした。 「他人事と思え無いんじゃ ないのかしら?稜也は 過去の話しを都羽ちゃんに したのかしら」 稜也の過去? 「いいえ、何も聞いて ません」 「私から言っても いいのだけれど、都羽ちゃんは どうしたい?」 「・・・・・・直接聞いて みます、

          BL・夜の踊り子

          BL・夜の踊り子

          三夜ピピピ ピピピ 「ん・・・・・・」 ピ  「稜也ぁ、時間だよ りょーー」 あれ?もう起きてるの 布団が冷たい。 カチャ 「稜也?」 居ない・・・・・・? ・・・・・・十六時 何処に行ってるんだろう 僕はアイス珈琲を飲みながら 稜也の帰りを待っていた。  カシャ ピッ あ!玄関開いた。 足早に玄関に向かうと 稜也の姿がーー 「ただいま」 僕の肩に手を置き、横を 歩いてゆく稜也。 ふわりと空気が動く。 ーーなんだろう此の 感じ、以前にも同じ事が。 僕は稜也の背中に 問いかけ

          BL・夜の踊り子

          BL・夜の踊り子

          二夜稜也と僕が働いているのは [ダミー]というクラブ。 収容数五十、従業員三十人の 歓楽街トップを誇っている店。 其処で、ポールダンサーとして 毎夜踊っている。 因みにポールダンサーとは 天井から舞台に固定されている 一本のポールを使い、時に激しく 時に妖艶に踊って魅せる踊り子の事。 此のクラブでは、ホールの中央に 楕円形の舞台があって端と中央部に ポールが一本づつ立っていて、二人の ダンサーが絡みながら踊る仕組みと なっている。 つまり稜也と僕が、ね。 クラブ[ダミー]は女

          BL・夜の踊り子

          BL・夜の踊り子

          一夜あっあん あぁぁんっく はぁぁぁんっん 「あっ はぁはぁ」 「此のまま二回目いい?」 「えっ!ダメ、おかしくなっちゃう」 稜也【りょうや】はクスリと笑った。 「大丈夫、俺が責任 持つから」 責任って、あっあん ぁぁあ 「都羽【とわ】の中、もう ピクピクしてる。 気持ちいい?」 「そういう事、言わなくて いいーーあっぁぁ」 はっはぁ ぁんっ はぁああぁぁぁ・・・・・・ ーー三日月 綺麗だなぁ カチャ 「シャワー空いたぞ」 バスローブを羽織った稜也が 寝室に入って来た。 「

          BL・夜の踊り子

          BL・一匙の夢

          四、夢の間③「37,2。微熱ーー」 日が落ちて、今度は篤則が 熱を出した。 ソファーで二回、バスルームで 一回、ベッドで二回。 裸で居た時間が長かったから なぁ・・・・・・。 因みに僕の熱は下がった。 意地悪してゴメン。 でも、そういう気持ちにさせる 篤則だって悪いーーと 思う。 僕には、とても優しいけど (悪い事したら平手飛ぶけど) いや、あの乱交パーティー以降は 此処に住むようになったから 悪い事してないしちゃんと 仕事もしてるし えーとだから ーーゴメンナサイ。 そうい

          BL・一匙の夢

          三、夢の間②なぁんでぇー! せっかく篤則と休みが 重なったのに。 「37,3。微熱だね。 夜風にあたってたから」 「ヤダ!出掛ける」 「だぁめ、寝ていろとは 言わないけど安静に」 僕はぷうっと頬を 膨らませた。 自業自得と言われれば それ迄だけどさ。 「ねぇ、此のパジャマ ブカブカなんだけど」 「パジャマ、其れしか 無いんだよ。いつも パンツ一枚で寝てるだろ。 ほら袖捲って、ご飯 付いてるよ」 こういう時の篤則って 保護者って感じ。 なんかヤダ。 「ねぇ篤則、ご飯より 篤則が

          BL・一匙の夢

          BL・一匙の夢

          二、夢の間①〈ザザーン ザザ 僕を抱いた     其の腕であいつを  ザザー  許さない〉 〈リーリリン リー〉 鈴虫?空き地から 聞こえる。 「おいおい、こんな夜中に 窓開けて」 「ねぇ、鳴き声 聞こえるよ」 「ん?鳴き声なら 毎日聞いてるぞ」 え? 「海音【かいね】の 可愛い鳴き声をさ」 「もぅ、高嗣【たかし】の スケベ!」 「ふぅ。また元カレの 名前」 「ご、ごめんなさい 篤則【あつのり】さん!」 あーやっちゃった! 「さん付けも無し、 窓閉めるよ?」 「うん、寝室冷

          BL・一匙の夢

          BL・一匙の夢

          一、夢の行き先貴方の腕に包まれて 眠る夢をみた・・・・・・ あっあっはぁあ あんはっはっあぁ 「んっぁ、気持ちいいよ キミの中はとても」 「あっはぁ、もっと 奥まで突いて」 「こうかい?んっ」 ああぁっん あああぁ・・・・・・ 「はっはぁはぁーー」 「お水、持ってくるね」 彼がリビングに行っている ほんの少しの時間、僕は 夢を見ていた。 誰かが泣いている、 そんな夢を。 躰が熱い。 誰か、此の火照りを 鎮めてーー。 あっ、あああ 「キミは感じ易いから 辛いだろうけど、もう

          BL・咲く夜〜さくや〜

          5話「咲夜さんが本気で 僕を欲しいのなら いいですよ」 え?! 「お前、ノンケだろ。 けつ掘られていいのかよ」 「痛いのは大体想像 つきますし」 「俺はそんな下手じゃ ねえよ」 俺は尚樹を絨毯の上に静かに 寝かせた。 其の躰は靭やかで無駄な所が 1つも無かった。 首から鎖骨へと唇を這わせながら 腰のバスタオルを取った。 茂みの中で、其れは ピクピクと痙攣していた。 胸を弄りながら尚樹のモノを 舌を使い先端からじっとりと 舐めていくと、直ぐに勃ち 蜜を溢れさせた。 が、窪みは硬

          BL・咲く夜〜さくや〜

          BL・咲く夜〜さくや〜

          4話此の1週間は、とにかく 忙しかった。 1番古いホテルの内装 全面改装の打ち合わせから 始まって、前々から狙っていた ホテルの買収。此れは今が チャンスだった。 そして、タキさんのぎっくり腰! ハッハッハ、やりましたよ 俺が受付を。 ラブホと言えど、個人情報は 一切外部には漏らせませんから。 「つ、疲れた」 俺はリビングのソファーに 寝転んだ。 と、其処へ風呂上がりで バスタオルを腰に巻いた だけの尚樹が現れた。 尚樹は直ぐに俺に気付いて 済みませんと言って自室に 行こう

          BL・咲く夜〜さくや〜

          BL・咲く夜〜さくや〜

          3話あっあっあっ んっん 「感じやすいんだね。 でも、経験そんなに 無いでしょ?」 少年の顔がこわばった。 「ぼくじゃ駄目 ですか?」 「むしろ逆だよ。俺が好き なのは初心な子だから。 で、必要なのはお金かな」 目を伏せた少年に言った。 「8万出すよ。演技は無し いい鳴き声を聞かせてよ」 提示した金額に、異常なSEXを されると思ったのか顔が 青褪めた。 「嗚呼、大丈夫。酷いことは しないよ。 信用できなかったら服着て 帰ってもいいよ」 一夜の相手は君以外にも 居ると言うと、

          BL・咲く夜〜さくや〜