見出し画像

BL・野良猫の飼い方2

7 獲物

マンションに戻ってから
僕は誰も居ない日に
タクシーを呼び銀行へ行き
100万だけ下ろしてきた。
2万だけ財布に入れ
後はバックパックの隠しポケットに
仕舞った。

ドアの開く音がした。
誰?
冷蔵庫を開けて
飲み物をガチャガチャと
探っている。
僕は自室を出て
キッチンへ行った。
あの広い背中ーー
「智嘩、仕事は?」
振り向いた顔は
少し疲れが見えた。
「今日は半日なんだよ」
智嘩はリンゴジュースを取り出し
コップに注いでいる。
「あ、僕にもお願い」
2人で立ったまま
ジュースを飲んだ。
「今キスしたら
リンゴの味するね」
何を思ったのか
智嘩が本当にキスをしてきた。
本気のキスをーー
僕の服のジッパーを
下ろしてゆく。
片胸を触られながら
もう片胸を愛撫され
先が尖ってきた。
「敏感なんだな
下はーー」
ズボンの上から左手で擦られ
硬くなってきた其れを
僕は智嘩の唇でイカせて
欲しかった。
息が乱れてきた。
「もう、だめ
お願い 入れて」
智嘩は僕のズボンを下ろし
自らのモノをズボンから
取り出すと、僕の中に
侵入してきた。
声を抑えようとしたが
無理だった。
智嘩のモノが僕の中を
押し広げてゆく。
「イヤぁ ああ」
自然と腰が揺れる。
「この数日、俺を
誘っていただろう」
やっぱりバレてたか。
「そうだよ、智嘩が
欲しくて堪らなかった」
早くこうして欲しかった。
「クソ、イキそうだ!」
「いいよ、僕も はぁはぁ」
《ククク、智嘩は
僕のモノ》
果てて、少し余韻に浸り
2人でシャワーを浴びた。
勿論其処でも1回。

それぞれ自室に戻って
20分くらいで、矩と聖が
バイトから帰ってきた。
2人もヤルのかな?
くす・・・・・・

その日の夜ご飯は
すき焼きだった。
栄枝を抜かした4人は
お腹を空かせていたので
10人分の肉をペロリと
たいらげた。