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BL・夜の踊り子

五夜

マンションの部屋の鍵を開け
玄関に入ると同時に稜也が
求めてきた。
ドアがスウーと閉まりカチャっと
鍵がかかる。

「あっあぁ稜也ーー」
稜也の激しい愛撫に
息が止まりそうになる。
片脚を肩に乗せられ
稜也の熱く昂ったモノが
僕を中から侵食し脳内を
掻き乱す。
稜也!稜也・・・・・・

はぁ はぁ
何度、果てたのだろう?
気が付くとリビングの
ソファーに寝かされていた。
稜也は冷蔵庫を背に、
つまり此方を向いて
立っていた。
手にはミネラルウォーターの
ボトルーー
「飲むか?」
そう言ってソファーに近づき
僕を起こし、自身もソファーに
座ると口移しで水を飲ませて
くれた。
「自分で飲むよ」
僕はペットボトルを受け取ると
其のまま口をつけて飲んだ。
「ねぇ、キスしよう」
稜也の太腿に手を置こうとして
はっとした。
勃ってる!
「え!なんで?!」
「都羽の、顔が
色っぽくてーー
トイレで抜いてくる」
咄嗟に稜也の腕を
掴んだ。
「僕が此処に居るのに?
ベッド、行こう」

あっ、はぁぁんっ
はぁ ん
稜也のモノが脈打ち
そして鎮まった。
「お願い、其のままで
いて」
「此のままでいたら
またーー」
僕は稜也の首に腕を
回し、唇を求めた。
舌を絡ませると稜也のモノが
硬くなってゆく。
唇を離し、そっと呟いた。
「僕の中を稜也でいっぱいに
して」

いつの間に眠ったのか
時計を見ると既に十三時。
なんかお尻が冷たいと
思ったら、布団にシミが
出来ていた。
えーと、何回したんだっけ?
と、寝室のドアが開いた。
「メシ作ったけど?」
「食べるー!お腹
ペコペコだよぉ。だけど
其の前に」
僕はシーツを躰に巻き付け
稜也の前までおぼつかない足取りで
歩いてゆくと、其の頬にキスした。
すると、おでこにキスのお返し。
見つめ合う事二秒。
唇を重ね、甘いキスーー

ーーハートも溶けそうな
甘い あまーいキスで
今日も始まります!

終幕