漫才Loversの生放送に立ち会う。

魅力的な芸人だらけ。

そんな個性のことをニンと呼ぶ。

テレビ局や劇場は、ニンを掴む機会が転がっている。

楽屋やメイク室、通路の立ち話で、ニンを探る。

きょうは特にそんな気になった。

ニンが無い、と悩む新人がいた。

先日観たネタのダメ出しから、コンビ間の物足りなさに火がついて、楽屋や通路で長話をした。

電車に一緒に乗って、語り合った。

ニンの中にある人柄、人柄の中にある性格、性格の中にある相方の一番好きなところ、ニンの核まで掘り返していく。

大阪駅に着く頃、めっちゃええ奴なんです、と答えた。

それそれ！そこを出して！もっと伝わるように！と言って別れた。

ニンの要素に「ええ奴」がある芸人は、とても希少で、お客に愛される。

育ってきた環境によって得られるので、天然もの、の希少価値がある。

ニンが無いと言ってたが、相方の魅力に気付いてもらえた。自分の言霊で。

売れると忘れる時間。

自分のことで手一杯だから仕方ない。

でも、売れるために必要な時間。

多くの芸人とそんな時間を幾つも過ごしてきた。

きょうも、これからも、続く。

芸の道に集中して、解散せず、運も味方にして、売れるかな。

梅田で合コンみたいなやつがあるらしい。

寄り道も大事。

ニンを伝える実践の場。