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Day.24 ショパンに寄せて

30day song challenge」、二十四日目のテーマは「解散して欲しくなかったバンドの曲」。ということですが、残念ながら思い当たるバンドが浮かんでこないのでわたしが好きな作曲家、ショパンの名曲をいくつかご紹介いたします。フィギュアスケートのプログラムやCMで耳にする曲も多いので、ぜひ曲名も知っていてもらえると嬉しいな。


犬って、自分の尻尾を追いかけてぐるぐる回っていることがよくありますよね。恋人に飼い犬のそんな様子を描写してほしいと頼まれたショパンが作曲したのが、こちらの「子犬のワルツ」です。子犬が無邪気に飛び跳ねる様子が表現された、優美で可愛らしい一曲。実はアニメ「忍たま乱太郎」でもこっそりアレンジされて登場しています。


ピアノを弾いたことがある人なら誰もが憧れる、ショパンの至高の一曲。リストの「超絶技巧練習曲」と並び称されるほどの難曲ですが、鮮やかに盤上を駆けるメロディは狂おしいほど美しく、叙情的な調べに満ちています。ちなみにわたしは最初の左手の6連符&右手の16分音符で挫折しました・・・


ショパンがパリのサロン文化に進出するきっかけになった、初めてのワルツ。3拍子でテンポ良く流れていくワルツが、宮廷で華やかに踊るパリの文化人たちを思い起こさせます。ワルツなんて踊れやしないけれど、勝手に体がリズムを刻みたくなってしまう素敵な曲。


え、聴いたことないんだけど・・・と思っても、どうか30秒あたりまで止めないでください・・・絶対聴いたことのあるフレーズがやってきます。笑

上記の「子犬のワルツ」とは打って変わって低音が力強く響いてきます。タイトルの「ポロネーズ」はフランス語で「ポーランド風の」を意味する舞踊曲であり、ショパンの祖国ポーランドへの深い敬愛が伝わってきます。ちなみにショパンの死後、彼の遺体はパリに葬られますが、心臓だけは故郷ポーランドの地に眠っています。

アニメ「タッチ」や「HUNTER×HUNTER」、テレビドラマ「相棒」にもこっそり出てきます。


「ピアノの詩人」と謳われたショパンに相応しく、優しい夜にピアノが囁くような美しい一曲。可愛らしいトリルの後に訪れる半音階のフレーズに心を鷲掴みにされてしまいます。


ショパンは生涯で多くのノクターンを遺していますが、前述のOp.9-2が「夜の優しさ」を表すのに対し、こちらの21番は「夜の切なさ」がしっとりと滲み出るような曲。ちょうど初恋の最中だった20歳のショパンの心情をうかがわせるようなメロディになっています。

2曲続けて聴いてみると、それぞれの良いところがより対照的に感じられて面白いですよ◎


というわけで、本日のnoteはショパンワールドでお届けしました。
明日からはちゃんとお題に沿ったnoteにできると良いな。笑







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