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私の就活体験記。【後編】--就活で大事なこと--

【前編】に引き続き、ノーマルな人間が就活を通して考えたことを記していきます。またまた偉そうになってしまうかもしれませんが、ご承知おきを。
誰かの参考材料になったら嬉しいのでアドバイスっぽいことも書いてます、引き続き。

①就活で頭に入れておくべきこと

1.社会で役立つ力をいかにアピールするか

ESや面接で、ガクチカや長所短所を求められる場面が多い。就活生の回答から採用者は、この子が会社に入ってどんな風に貢献してくれるかを導き出している。だから大事なのは話のインパクトの大きさよりも、問題のある場面で自分はどのように行動できるのかをいかにアピールできるかと考えている。

大学3年の夏のインターン選考で、フィードバック付き集団面接があった。同じタームの中の1人はガクチカで、世界中の人とオンラインを駆使して動画をつくった話をしていた。当時就活初心者の私は、話の規模の大きさに圧倒され、こんな人が大企業に受かっていくのだろうなと思った。だが、フィードバックで面接官はその人に対して「結果ばかり話していて中身がない。なぜそれをやろうと思ったのか、どんな課題があってどう行動を起こし乗り越えたのかが伝わってこない。再現性がみえてこない。」とぶった斬った。なるほど、と思った。

就活をする人間は組織に属することになる。組織ではチームワークがとても重要。だからアピールするときは、1人の活動よりもチームでの活動の話をするべきだと思った。
もちろん話のインパクトはいらないと言ったが、自分の力をうまく説明できるならば話は大きくていいに越したことはないと思う。

志望動機に関しても言及する。志望動機は企業の魅力だけを並べても意味がないと思う。「企業の理念に共感しました」だけで志望動機などは絶対あってはならない。誰でも言えてしまう内容に仕上がってしまうからだ。
志望動機は自分ならではの話に仕上げなければ差別化ができない。私は企業の魅力+なぜ惹かれたのか自分の実体験と繋げる+企業でどう貢献できるかを示すことを意識して述べるとだいたいの面接官は納得してくれた。
志望動機がどうしても思いつかなければ、ワンキャリアの体験談を覗いてみるといい。あのサイトは本当に素晴らしいコンテンツであった。

2.採用側も人間、コミュニケーションが大事

就職活動を通してたくさんの社会人と出会った。この企業はこういうタイプの人間が多いんだな、こういう波に乗らなくては活躍できないんだなと気づかされたり、この人は仕事ができそうだな、この人はずる賢く生きてるタイプだな、と思わされたりした。
就活をしているとどうしても緊張するし、面接官が高尚な人に見えてしまうことがある。だけど冷静に考えると面接官も普通の人間だと思わされる場面がたくさんあった。
例えば、zoomの接続がうまくいかずに遅れて入ってすごく申し訳なさそうにする面接官もいれば、私の話理解できてないだろうなという質問を偉そうにしてくる面接官もいた。面接初めてなのかな?というくらいしどろもどろに質問してくる面接官(特に一次面接)やちょっとイキってみたけど空回りしてるような面接官もいた。
みんな完璧じゃない普通の人間が学生を吟味している。私はそういう場面に何度か出くわしてから、面接に対する極度な緊張感を抱かなくなっていった。
私はどんな面接官に対しても素直に対応することを心がけた。訳のわからない質問をされたときは、無理に答えようとせず質問の意図を聞き返した。
すごくイキってる面接官に当たったときは、こちらは対抗せずに冷静に常識的に反応をした。そうすると人間は面白いもので、だんだんとこちらに対して素直に接してくれるようになる。豹変ぶりに恐怖を感じ、その会社にはいかないことにしようと思ったが、同時にちゃんとその人は会社でも素直に仕事できてるかと心配になった。
どんなときでも面接の場ではコミュニケーションを成立させることが大切なのだと感じた。決して面接官に呑まれたり対抗してはならない。いい関係性を作り出し、相互理解に努める姿勢で面接に挑むべきであると感じた。

3.就活を楽しむ気持ち

私は就職活動を結構楽しめたと感じている。もちろん苦しすぎて眠れない日もあった。だけど社員訪問や学校の先輩が口にする「もう就活は二度としたくない」の意図がよく分からない。周りの人に就活どうだったか聞かれたら、それなりに楽しかった、と答えると思う。理由は多くの社会人に出会えたこともあるが、何よりも辛い状況をいかに楽しい方向に変えていくかに努めたからだと考えている。

正直、本選考組にとって、3月から5月は超ハードスケジュールである。
3月は特にWEBテとESの締め切りに追われる。この時期になんでもっと早くからテスト対策とかESのテンプレート作成しなかったんだと後悔をする。
4月5月は面接のオンパレード。1番忙しい日は1日に5回も面接を行った。1時間弱の面接を行い、30分後にはまた別の企業の面接が始まる。その30分の間に心と頭を休めながらも志望動機などを次の企業仕様に切り替えなくてはならない。前日にその日のことを想像するだけで疲れる。私は事前にびっしりと埋まったスケジュール帳を見て気が滅入ってしまいそうになった。気が滅入りながらも、休憩がてらテレビを眺めていたら、売れっ子芸能人の姿が目に止まった。この人はなんでこんなに活躍しているのだろうと考えていたらピン!ときた!!
そうだ!私は売れっ子芸能人ならぬ売れっ子就活生になったつもりで頑張ればいいのか!!
すごく単純すぎるお話である。でも売れっ子の芸能人は、一回一回に向き合って、ひとりひとりの人と向き合ってそのために準備や記憶の引き出しをうまい具合に使っているように見えた。
私も面接を番組収録だと思って、一回一回に向き合った。そうすると案外乗り越えられた。乗り越えた日にはご褒美として、大好きな映画を2本みたりもした。
ちょっとした思考の転換で、嫌な状況をすごく楽しめるようになった。自分が少しだけ成長した気がして少し嬉しかったし、忙しいスケジュールをありがたくも思えた。この忙しさを無くさないように面接という名の仕事を頑張ろうと思えた。

私の楽しみ方は自分でも極端な例であるが、日常のどこかしらに楽しみ方のヒントがあるはずである。頑張ったご褒美を設定するもよし、なんでもよしだ。
新卒就活という一回しかないチャンスを存分に楽しむべきだと感じた。

②正解は人それぞれ

ここまで、頭に入れておくべきことをつらつらと書いた。でも1番就活に限らず人生において分かっておくべきことは、正解は人それぞれということだと思う。

就活をしてると誰を信じていいのか分からなくなる。面接官の私の話に対する反応もどこまで本当なのか常に疑いたくなるし、そこに対して私も嘘をつく。お互いを探り合う祭典である。
そんな祭典に参加しているとネットの情報も嘘に見えてくる。多分嘘はたくさん書いてある。私の記事だって無意識のうちに話を盛っている可能性だってある。
ただ、自分にとっての嘘の情報でも誰かにとっては本当の情報となることもある。方法って正解も不正解もなくて、その人に合うかどうか、人それぞれである。
企業選びに関しても同じで、きっと一人残らず誰もが口を揃えて悪いと言える企業はないと思う。だってブラック企業と呼ばれるところでも生き生きと働いてる人だっているのだから。人によって方法も選択も様々。
だからたくさん方法を試して、自分にとっての正解を見つけていきたいものだ。私だって今2つの企業で迷っているが、どちらも自分にとって不正解かもしれない。そう思うととても怖い。でも、自分の選択が正解かどうかなんて死ぬ時にならないと分からないのではないかと最近よく思う。
この世界に生きてる人はみんな正解を探し続けている。だから今の選択が全てではないし、これからどう行動していくかで不正解と正解を逆転していけると今思った。

そんなことを考えさせる就活はすごく良い機会だと思った。また明日になったら、こんなふうに語れなくなるくらい深く悩んだりもするんだろうけど。

今日からもそれぞれの人生いいものにしていきましょう💐

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