東京春祭『アイーダ』

今日は東京春祭でムーティ指揮の東京春祭『アイーダ』を観てきました。チケットを取った時から本当に楽しみだった『アイーダ』、あまりに素晴らしくて終わってからしばし放心状態でした。

ムーティの緊張感溢れる隙のない指揮から繰り広げられる音の迫力に圧倒されて、ただ聴いているだけなのに軽く汗をかいてしまったほどです。ムーティに応えたオケも合唱団も見事でした。

オケと合唱団の規模以上の迫力で、舞台措置ではなく音楽が作り上げる舞台に飲み込まれそうでした。正直に言うと、以前映像で『アイーダ』を観た時は退屈な印象だったけど、演奏会形式でも今回は本当に素晴らしく感動しました。

初めてのムーティということで、春祭はいつもC席やD席だったけど思い切ってS席にして本当に良かったです。センターブロックでよく見える席だったので、気付けば歌手の皆さんではなくムーティを見ていました。

今回、アムネリス役のマトーチュキナが素晴らしかったです。アイーダ役のシーリが調子悪いのかなという感じなのが惜しかったかな。

『アイーダ』といえば2幕の凱旋行進曲が有名で今日もあのシーンは良かったけど、私は4幕のアムネリスとラダメスの二重唱からが大好きで、今日も本当に素晴らしかったです。

ムーティは82歳なのでもしかしたらこれが最後かもしれないし、昨今の円安でチケット代は高騰の一途なので今回観られて本当に良かったです。私、バレンボイムを観ておきたくて2022年にベルリン国立歌劇場管弦楽団のブラームスのチケットを取ったのですが、肝心のバレンボイムが健康上の理由で来日できずティーレマンが代振りになった経験があるので、特に高齢のマエストロは機会があればできるだけ観ておきたいと痛感しています。

今夜は余韻に浸って眠りたいと思います。

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