見出し画像

静寂で自由に

会社を辞めて気づいたことが
幾つかあるのですが、
ひとつに静寂が好きだということでした。

長らく従事していた仕事は
ザ・営業のイメージ通り、
朝から晩までお客様と話をし、
周りでは誰かが必ず喋っているというような
毎日がコールセンターパンクしてます
状態でした。

朝起きて夫におはようと言った後は
夫が帰宅するまで誰とも話しません。
音楽もテレビもYouTubeもつけずに
掃除をし洗濯をし本を読みます。

音が無い時間が私を解放してくれました。
自分が存在していることを
最低でも自分は実感できている。
わたしを苦しめていたいろんなことの
原因をひとつ見つけた気がしました。

資料を作っていても電話営業していても
周りの空気を鋭く偵察するかの様に、
傍受し続けていました。

最後の方は空気だけでなく、
それぞれから放たれる音にも全て
敏感に受信していたように思います。
パソコンキーを叩く音の強弱、
受話器を置く粗雑さの程度、
誰かのため息の憂いの種類。

今は誰かが出す音に脅かされることは
ありません。
わたし一人が存在していて
誰かのために自分を無理やり
操作する必要もありません。

退職して1ヶ月経ちます。
ようやく今では音がまったくないのを
少し寂しく感じるようになる時もあり、
そんな時はradikoで静かな声で話す人の
番組を探して聴いています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?