推しのシーシャを吸った話

ごきげんよう、小町です。
今回はFF14から離れてタイトルのお話をしたいと思います。

5月某日、わたくし十年来の友達(声が可愛い)と毎年恒例の安井金毘羅神宮にお参りしてまいりました。一度行ってご利益があって以降、毎年参拝をしています。跳ね返ってくるとガチ怖いので。
友人は関東に住んでいるのですが、関西(というより大阪)に来過ぎて新鮮味のようなものはまるでない。見るもんも見た!行くとこも行った!やることもした!という感じで最近は目新しいもんはありません。

私「どうする?サブマリン(劇場版名探偵コナン 黒鉄の魚影)でも見に行く?」
友「あ〜まだゼロシコ(劇場版名探偵コナン ゼロの執行人)と同レベでおもろいって聞くから観なきゃなあと思ってるんだよね(怪盗キッドのオタク)」

となり京都のタリーズコーヒーから大阪に戻ろうとしたものの、なんと電車の盛大な遅延で会場時間に間に合わないハプニング。
映画館に連絡をして予約を翌日で取り直しました。
そうするとひとつ問題。

私「で、何するん?
友「な、な〜にしよっかなあ?!」

夕飯は19:30からシュラスコを予約しており、時刻は15:30。難波に着くのは16:50。完全に時間を持て余してしまった。

私「うーん、シーシャ吸いに行くか」
友「いいねえ!」
私「最近(最近ではない)出来たとこがあって、そこが紙タバコも吸えるんだよね」
友「サイコーじゃん??そこ行こ」

即決。
ちなみにシーシャというのは水煙草のことで、成分と香りが溶け込んだ水蒸気を吸うタイプのタバコです。
ニコチンも勿論入っていますし、しっかり味も匂いもあるのですが、側から見ると怪しげな機械から何かを吸って吐いているだけの怪しい人に見えます。
我々は水蒸気で気持ちよくなっている。

難波についてから途中Apple pencilを買うための寄り道を挟んだりしながらテクテク向かいましたところ、表の看板に『推しシーシャやります!追加料金なし!』の文字。推しシーシャ…って……ナニ……?????

私「推しシーシャ…??」
友「推しシーシャって……??」

脳で処理出来ずに口にも出る。
それほどまでにインパクトがデカい推しシーシャの文字。推しシーシャ、推しの……シーシャ………。推しの…………?????、、???

私「イメージを聞いて匂いを調合します……なるほど、推しが纏うスメルってワケね」
友「吸うタイプの推しってコト…?!」
私「おもろいじゃんこれ行こうよ」
友「吸っちゃうか〜!!」

オタク、勢いで生きがち。
途中でApple Pencilを買ったこと、フレーバーの調合時間を考えると吸えるのは1時間というところ。
幸いそのお店には1時間コースが存在しています。(大体のところは1本で2時間くらい吸えるよ)

私「表に書いてあった推しシーシャってやって欲しいんですけど

第一関門の到来。
店員さんが私の推しを知っていたらセーフですが、もし知らなかった場合には私は推しのことを語る早口オタクくんにならなければなりません。
た、頼む……!!頼む知っててくれ……!!いやここはオタクの街日本橋……!!!!きっと知っているはず……!!!!!

店「じゃあお姉さんの推しの名前教えてもらっていいですか?」
私「あの、原神のタルタリヤなんですけど」
店「原神……タル…………??」

知らんかったか〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

私「タルタリヤです!!」

しかし幸か不幸か私は鍾離実装時から原神をプレイしているホヨバの奴隷。タルタリヤが知られていないことには慣れている。あまり"無礼"るなよ。いや初期に比べるとかなり人気が出てきたので知られてないのはちょっと凹んだが。

店員「ああ〜原神!海外のお客さんに面白いからやったほうが良いって言わたんですけど出来てないんですよね」
私「めちゃくちゃ面白いんでやってください」

ハピネ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ス!!!!!!!!!ありがとう、顔も名前もしらない外つ国の人。ありがとう、ホヨバース。ありがとう璃月。タルタリヤが知られていなくても原神を知ってくれているだけでアタイ、嬉しい。知名度が低くたって。

店員「そっちのお姉さんは?」
友達「巴日和です……あんさんぶるスターズの……(恥とコミュ症)
店員「あん……??」

あっこれ違う。原神の知名度とかじゃない。店員さんが女オタクのカルチャーに詳しくないだけだ。良かった〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!知名度に嘆くタルタリヤのオタクくんは存在しなかったんだ!!、!!!!!!!!!PEACEFUL WORLD

店員「どういう感じか聞かせてもらっても……」
わたし「あっ!イメージ香水が出てます!
店員「香水が出てる??!!?!?!」

イメージ香水が出ています。本当に。
私は持ってない(アルコールアレルギー)んですけど、イメージ香水が出ています。タルタリヤが香水をつけるのは解釈違いだとかなんとかそんな話はありますが、それはさておきタルタリヤの香りが嗅げるイメージ香水、出ています。

私「トップノートとかミドルノートとかが書いてあるんで参考になるかも(公式サイト)」
店員「ああ〜めちゃくちゃ参考になります!これこの人の香りってことですもんね。ここに寄せていい感じにします!」
私「あとミント欲しいです」
店員「ミントですね、わっかりました。そっちのお姉さんの推しも香水とか出てますか?」
友達「出てるんですけど…詳細が書いてなくて……明るく朗らかな中に貴公子の気高さを乗せて……??

☆それがいい日和───!!!!
という感じ。まさに巴日和。ファンのレポを探してみても短時間では香りの詳細レポが全く見つからない。確実な情報は明るく朗らかな中に貴公子の気高さが乗っているということのみ。なぜなんだ日和。

店員「……なんかちょっと探していい感じにします!」
わたし「おねがいします!!」

すまねえ………俺達のわがままプリンセスが………という気持ち。
そこからスタッフのフレーバー調合が終わるまで一旦休憩。余談だけど出てきたドリンクがめっちゃでかい。日和ぬいに着せる服を作っている話を聞いたりなどしていました。

ぶっちゃけこの時点ではネタのつもりだったし、舐めていました。原神を知らないのはまあまだわかる。わかるがこのオタクの街に店を出して天下のあんさんぶるスターズを知らないのはそりゃ〜〜モグリでしょ〜〜〜〜みたいな気持ちでいました。オタクの悪いとこめっちゃ出とる。出とるけどマジでそう思ってたし、後から聞いたら巴日和推しもそう言ってた(早口オタクくん)

店員「お待たせしました〜!まず巴さんの方なんですけど、貴公子ということでモヒートと愛された〜い!ってイメージでグレープをベースにしています!」
二人「おお〜〜〜〜〜」

純粋な歓声。愛されたい…巴日和は愛されたいのか…??いやまあ愛されたいんだろうけど愛されて当然というクソ強自己肯定感なのでは……。と、自問自答。しかし私はあんスタはあんスタでも月永レオのオタク。おひいさんこと巴日和には詳しくないので一旦黙る。

店員「此方タルタリヤさんです。親しみやすい印象のオレンジをベースに家族思いということなので優しさのジャスミンを混ぜて、香水に近いように仕上げました」
二人「おお〜〜〜〜!!!!!!!!!」

歓声Part2。
いやわっっっっっっかる!!!!!!そう、そうなんだよタルタリヤって男は冷酷な一面が有りながらも根底は家族思いで優しくて親しみやすい男なんだよ!!!!!!ちょっとサイコのパスなだけで!!!!!!!!!!!!!!!
タルタリヤのオタクである私がこんな感情に支配されていたので巴日和のオタクもこんな感情だったのかもしれない。知らんけど。

では実食(吸)。スゥーーーーーーーーーーーップカーーーーーーーーーッッッッ
吐いた瞬間「ダハハハハハハハハwwwwwww」みたいなきったねえ笑い方しちゃった。いやあのね、"理解"る。これはタルのスメル。
公式が出してる香水を下敷きにしてるので当たり前って思うかもしれんけど全く違う媒体で""らしい""香りを出してくるのマジでヤバいと思う。
おひいさんの分も吸わせて貰ったけどマジでめちゃくちゃ理解りを得た。

いやこれはやべーもん浴びてるわ!!!!!と友達と2人でキャッキャ喜びつつ煙を浴びていたら、死は唐突に訪れた。

店内BGM「退屈そうな顔だけ〜じゃ
🎵
友達「ゴフッ」

響く花江夏樹、煙を咽せる友人、その醜態に手を叩いて喜ぶわたし。こっ、これは………巴日和ソロ曲『Fantastic Days◎』───!!

友達「助けて!!!!!!!なに?!?!?!助けて!!!?!?!?!」
私「ダハハハハハハハハwwwww」
友達「待って待っ……涙出てきた;;;;;」
私「マジの泣きをすなwwwwwww」

阿鼻叫喚の一言に尽きる。
鼻と舌で殺しに来た上で耳からも的確に殺しに来る。これは間違いなく殺し屋の手口。

店内BGM「さあ、もっと真剣な眼で」
友達「グフッ」
私「ルビラブ……………」
友達「フル出たとこやぞ
💢💢💢💢💢

襲い来る漣ジュンセンターEveバレンタインソング『Ruby Love』。そしてガチの咽せPart2。
その後も次々と流れる巴日和関連曲。その度に死に掛ける友人。挙げ句の果てにはトイレに避難。

私「キャラソンねえ界隈で良かった〜!!」
友達「黄金屋とか流れても知らんぞ?!?!」
私「いやあんな歌詞もないインスト曲流れるわけないじゃん」

しっかり流れました。めちゃくちゃしっかりと、丁寧に、流れました。
黄金屋に限らず固有曲も流れたんですけど。ええ。しっかり流してもらいました。

私「ブフーーーッッッ」
友達「ほら!!!!!ほら言ったじゃん!!!!!ほらあ!!!!!!!!!!」
私「たすけて…………………………」

女オタクは吸血鬼よりも突然に死ぬのでマジでダメですよ、そういう不意打ちは。本当にありがとうございます。

そうして散々騒ぎ倒して情緒というものをぐっちゃぐちゃにされたその帰り。

お見送りカード♡

イラスト付きのおかわりレシピ。
やったねコマチャン!!これでいつでもタルタリヤを嗅げるよ!!!!!!

わたし「えがうまいなあ」
友達「めちゃくちゃ平坦でびっくりしちゃった」
わたし「足に力入ってない…とんでもねえもんを浴びた……出来心だったのに………」
友達「わかるよ……………」

また行きます。

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