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祝10周年!いいから仮面ライダー鎧武を観ろ!!

2023年10月6日、『仮面ライダー鎧武』が10周年を迎えたらしい。今年の4月に初めて今作を観た私にとっては正直ピンとこないニュースだが、この最高の物語を長年愛し続けている人達が沢山いるというのは喜ばしいことだ。みんなが鎧武の面白さや思い出を語る様を眺めることができるなんて幸せすぎる。私もこの祭りに乗っかりたい。鎧武最高と叫びたい。呉島光実(演:高杉真宙)に狂う人間を増やしたい。TLの情緒を狂わせたい。乱舞Escalationを国歌にしたい。ということで今回は「未履修者にも伝わる」を目標にネタバレ無しの鎧武布教noteを書いてみた。下記に当てはまる人達はきっと『仮面ライダー鎧武』にハマる素養があるはず。

1.高杉真宙が好きな人
朝ドラ出演や民放プライム帯連ドラの相手役を経て、益々人気が高まる高杉真宙。そんな彼に少しでも好感を持っている人はぜひ鎧武を観ていただきたい。特に『PICU』『サギデカ』『見えない目撃者』『セトウツミ』『絶対零度』などに登場する「何かしらの闇や危なっかしさを抱えた高杉真宙」を愛する者にはクリティカルヒットするはずだ。呉島光実はまさに「目にハイライトが入ってない系高杉真宙」の原液。あなたの見たかった真宙がそこにいる。あと当時17歳の初々しい真宙はとてもかわいいので、普通に目の保養にもなる。かわいい真宙から発される色んな意味で衝撃的な台詞の数々に震えてくれ。

2.人智を超えたアクションを楽しみたい人
鎧武で主演を務める佐野岳。彼の身体能力の高さは異常である。ハイキック、バク宙、壁登り…もはやなんでもあり。恐らく彼の中には「重力」という概念が存在していない。あまりに運動神経が良すぎて、スタントマンにプレッシャーを与えた、鎧武きっかけでハイローに佐野岳が実装されたなどという都市伝説まで存在する。仮面ライダーは特撮番組なので当然スーツでのアクションが大半を占めるが、鎧武は佐野岳が素面でとんでもない動きをするためそちらもめちゃくちゃ印象に残る。宙を舞う佐野岳の華麗な姿を鎧武オタクだけが独占するのはあまりにも勿体無いので、ぜひご覧いただきたい。

3.神話モチーフが好きな人
仮面ライダー鎧武は神話である。詳しい説明は省くが、最終話まで観たらきっとこの言葉の意味を理解していただけるはず。そして鎧武には知恵の実、ユグドラシル、黄泉竈食ひなど色んな国の色んな神話から引用されたキーワードや設定が頻出する。私はそこまで詳しくないから読み取れなかったが、恐らくストーリーにも実在する神話が元となった展開が組み込まれていると思う。もちろん神話を知らなくても楽しめるが、その辺りの知識がある人は更に深く考察することができるかもしれない。

4.良質なすれ違い描写を楽しみたい人
鎧武には良質なすれ違い描写がたくさん登場する。必然性のあるバッドコミュニケーションが多いとも言える。「誰も悪くない」というよりは「全員が少しずつ悪い」という感じ。ただ、キャラクター全員の言動にしっかりとした理由があり、彼らの性格と言動のマッチ率も高いため、矛盾や解釈違いから生じるストレスは殆どない。「そりゃあこうなるよな…ここからどうするんだよ…」とはなる。ちなみに鎧武のメイン脚本家は『魔法少女まどか☆マギカ』などを手掛けた虚淵玄。勘の良い人であればその情報だけで大体の雰囲気を予測できてしまうかもしれない。でも物語全体の後味がめちゃくちゃ悪いという訳ではないから、身構えすぎなくても大丈夫だと思う。日曜朝に放送されてた番組だしね。

5.顔のいい男をたくさん浴びたい人
鎧武には顔の良い男が沢山登場する。佐野岳や高杉真宙など映像作品を中心に活動する俳優はもちろん、松田岳など舞台の世界で大きく羽ばたいている俳優もいる。とにかくみんなかっこよく、演技も上手い。そしてダンスも良い。鎧武はダンスチームに所属する若者達の物語でもあるのだ。特に当時BOYS AND MENとして活動していた小林豊がリーダーを務めるユニット「チームバロン」のダンスがめちゃくちゃかっこいいので、ぜひ一度見ていただきたい。松田岳のダンスに酔いな。

6.クソデカ感情に弱い人
鎧武は常にクソデカ感情のバーゲンセールを開催している。友情・恋慕・兄弟愛・嫉妬・羨望・同族嫌悪・支配欲・独占欲…全ての感情と関係性がとんでもなく重いのだ。佐野岳演じる主人公・葛葉紘汰はみんなを照らし導く太陽のような男。そんな奴の近くにいる人間がありとあらゆるクソデカ感情を抱いてしまうのはもはや必然。そんなスター性・カリスマ性を持つキャラクターは紘汰だけじゃないからもう大変!あとは本編を観て確かめていただきたい。

全47話もある10年前の特撮番組を履修するのはめちゃくちゃハードルが高い。それでも私は多くの人達に『仮面ライダー鎧武』を知ってもらいたいし、あわよくば愛してもらいたい。好き嫌いがはっきり分かれる作品だということは百も承知。とりあえず14話まで観てから判断してください。よろしくお願いします!!

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