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狛江駅周辺ライトアッププロジェクト!

狛江市では狛江駅周辺エリアを歩きやすく滞在しやすい空間にアップデートし、歩行者中心のみちに変えようという取組みが、令和4年度から開始されています。

昨年、この取組みの一つとして、令和4年10月22日~30日に、狛江駅周辺でほこみち社会実験「KOMAEわくわくストリートプロジェクト」(以下のリンク先を参照)を行いました。

前回のnoteでは、社会実験の準備の一環で行われた狛江駅舎の壁面清掃の模様についてお知らせしました。
▽駅舎壁面の清掃はこちらのnote記事で掲載しています。

今回のnoteでは、社会実験の夜を彩った狛江駅周辺ライトアッププロジェクトについてお知らせします。

小田急線の側道と狛江駅の駅舎

昭和の終わりから平成初期にかけて行われた小田急線の高架化事業に伴った駅前の再開発で、小田急線の高架に沿って、市道「ふれあい側道」が整備されました。

また、狛江駅の駅舎は、平成9年(1997年)に供用開始され、連続したアーチ状の印象的なデザインが施されており、市民からも愛されています。

狛江駅舎のアーチ状のデザイン

しかし、このアーチ状のデザインも、日が暮れて暗くなると途端に目立たなくなり、駅舎の反対側に特別緑地保全地区の竹林が広がっていることもあって、駅舎に沿って泉の森会館方面に延びるふれあい側道は、近隣の住民から暗さ対策の要望がなされていました。


狛江駅周辺ライトアッププロジェクトが始動!

今回の社会実験では、歩行者中心のみちにしていくため、夜も歩きやすく魅力的な空間を演出しようと、狛江駅周辺ライトアッププロジェクトが立ち上がりました。

ライトアップの企画にあたり、KOMAE Designer's Lab. に登録いただいている照明デザイナーのscene2横橋さんに相談しました。
横橋さんからは、狛江駅舎の特徴であるアーチを浮き立たせるようにライトアップすることで、狛江駅の新たな魅力として演出するとともに、夜の暗さ対策としての明るさもしっかり確保するとの提案を受けました。

そして、狛江駅舎を管理する小田急電鉄や小田急マルシェを運営する小田急SCディべロップメントから許可をもらい、ライトアップを実施することが決まりました。

照明計画は照射実験で練り上げる。

ただ、過去に狛江駅舎のアーチをライトアップしたことはなく、実際にどのような風景になるのかは未知数な部分がありましたので、現場で実際にアーチに光を当てる照射実験を繰り返しながら、色合いや位置の微調整を重ね、横橋さんとともに照明計画を作り上げていきました。

照射実験の様子

社会実験でいよいよお披露目!

その他、さまざまな工程や手続きを経て、照明計画は完成し、10月22日(土)の社会実験時に初めてお披露されました。

22日(土)の夕方5時、初めて狛江駅舎が点灯。
夜、暗くなっていたふれあい側道は、臨時出店している屋台やこの期間だけ特別にライトアップされた竹林とともに賑やかな雰囲気になって、訪れた方はそれぞれゆっくりと時間を過ごしたり、夜のまち歩きをされたりと、新しい景色を楽しんでいただきました。


"竹"を活かしたライトアップで一体感のある駅前に。

そして、この狛江駅舎のライトアップとあわせて検討したのが、特別緑地保全地区の竹林のライトアップと、このライトアップをさらに印象づけるために噴水ステージに設置した竹オブジェと竹あかり。

この竹オブジェと竹あかりは、市内で造園業を営む和泉園さんとユニディ狛江店の協力を得て製作したもので、駅前の竹を活用した一体感のあるライトアップにすることができました。

▽竹あかりのライトアップの動画はこちら
竹のライトアップはこちらのnote記事で掲載しています。


南口ロータリーはのんべえ横丁!?

狛江駅の南口は、細かい路地に飲食店や飲み屋などが多く軒を連ねるエリアでもあることから、南口バスロータリーの広い歩道を活用して、活気と賑わいのあるのんべえ横丁のような雰囲気を照明で演出することはできないか、照明デザイナーの横橋さんにも相談して検討しました。

その中で、ガーランドライト(コード付きの電球)を空中に張るのはいかがでしょう?という提案があり、マルシェ2を管理する小田急SCディべロップメントの許可を得て、電源を高架下のセブンイレブンさんの屋外コンセントを借りることで実現することができました。


あとがき

今回は、昨年10月のほこみち社会実験「KOMAEわくわくストリートプロジェクト」で実施した狛江駅周辺のライトアップを振り返ってみました。

このプロジェクトは、狛江駅周辺の歩行空間の活用を目的とした、過去に前例のない試みでしたが、市民や事業者の皆さんには快くご協力いただきました。
そして、それは協力者の皆さんがライトアップされた狛江駅舎や駅前空間をイメージしたとき、直感的に''わくわく"を感じていただけたからこそ、と思っています。

今後は、今回の社会実験で得られた検証結果や市民の皆さんからの声を参考に、具体的な取り組みを進めていくフェーズへと移行していきます。
狛江駅周辺の変化については、引き続きレポートしていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。(T)

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