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竹あかりが光を灯したのは、市民の笑顔でした。

10月22日~30日に、狛江駅周辺で行ったほこみち実現に向けた社会実験「KOMAEわくわくストリートプロジェクト」

この社会実験の期間中、夜の演出で使用した"竹あかり"は、市民の皆さんとのワークショップで製作したほか、使用した竹の調達や加工、ワークショップでの製作指導も、市内の企業に協力いただきました。

今回のnoteでは、この竹あかりについて振り返っていきたいと思います。

竹あかりとは。

竹あかりとは、ドリルで穴を開けた竹の中に照明を仕込み、竹の内側から明かりを灯したもの。

最近では『竹あかりイベント』として、集客や空間演出の目的で使用される事例が全国的にも増えてきています。
また、最近では30cmくらいにカットした竹で小型の竹あかりを自作し、家庭用の屋内インテリア照明として、また玄関周りや庭のあかり取りとして竹あかりを愛用する方も多く、DIYブームと相まって徐々に認知されるようになってきています。

狛江駅と竹あかりの親和性は◎
竹あかりの狙いとは・・・

この竹あかりを作ることになったきっかけは、今回の社会実験を企画した分科会の装飾チームでの発案から。

装飾チームでは、狛江駅の空間演出を考える上で、「これまで市民とともに大切にしてきた駅前の緑の景観を最大限活かすこと」をコンセプトとしました。

狛江駅前には特別緑地保全地区の木々や竹林が広がっていて、その景観は狛江駅のシンボルであり、貴重な財産です。
この竹林に沿って竹あかりを灯し、駅前空間のこれまでのストーリーも含めて、統一感のある印象的な夜の空間を創出しようという狙いがありました。

狛江駅北口に広がる木々と竹林

竹あかりの製作は市民の皆さんとともに。

今回の社会実験で使う竹あかりは「市民とともに」という空間演出のコンセプトを大切にして、ワークショップで市民の皆さんと一緒に作ることにしました。

竹あかりの製作を市民の皆さんにお願いすることで「自分も1人のプレイヤーとして社会実験に関わっている」感覚を持っていただきたい。
また、今回の社会実験に関わる方を増やすことで、社会実験を盛り上げ、さらには今後の狛江市のまちづくりへの参画にも繋げていきたい。
竹あかりを市民とともに製作することとしたのは、このような企画者の思いがありました。

社会実験分科会での竹あかり企画の検討の様子

竹の調達&加工は和泉園さん。

竹あかりの企画が通ったあと、まず取り掛かったのは竹の調達先と加工方法の検討。これまで竹を取り扱った経験もなくカットの工具もない。そのような中で相談したのは市内で造園業を営む株式会社和泉園さんでした。和泉園さんは、造園以外にも映画やドラマの撮影現場、商業施設の植栽装飾などを手掛けており、竹を使った装飾の実績も豊富で、市民とワークショップで作るための竹の調達と加工を快く受けていただきました。

竹あかり製作ワークショップの講師はユニディ狛江店さん。

次に、竹あかりの作り方をインターネットのいろいろなサイトで調べたところ、材料と工具さえあれば初心者でも作ることができることがわかりました。

ただ、今回は大量に竹あかりを作る必要があり、また市民とのワークショップで作るとなれば、安全面も考慮しないといけません。
そこで、日頃からDIYの実技指導を行っているプロの方の手を借りようと狛江市内にある大型ホームセンターのユニディ狛江店さんに相談したところ、今回のプロジェクトの趣旨に賛同していただき、竹あかり製作の講師をお願いすることができました。

ユニディ狛江店では、店内の一角に、モノづくり体験スペース「DIYスタジアム」を展開しており、お子さまから大人まで楽しめる様々な教室やイベントを毎日のように開催しています。
竹あかりだけでなく、他にもたくさんのDIYのメニューがあります。
DIYスタジアムの詳細はこちらから

10/10(祝)に竹あかりワークショップ開催

竹あかり製作ワークショップは、10月10日(月・祝)に開催しました。
ワークショップ当日は、飛び入り参加者も含めて、ご高齢の方から未就学の子どもまで39名の方にご参加いただき、合計で64本の竹あかりができあがりました。

今回のワークショップでは、電動ドリルを使うのが初めてという方がほとんどでしたが、皆さんすぐに使い方に慣れて、上手にできていました。

竹あかりワークショップの様子

このワークショップの様子は、KOMAE Desginer’s Lab.のトシミツジュンさん(@junty16)に動画でまとめていただきました。
竹あかりの製作方法も見られますので、竹あかりをDIYで作ってみようと思った方は、ぜひご覧ください。

そして、社会実験でいよいよお披露目。

このとおり、市民の皆さんや市内の企業のご協力で準備してきた竹あかりは、社会実験の期間中、毎日竹林のライトアップや竹モニュメントとともに、来場者や通行者の目を楽しませてくれました。
ライトアップのときの動画はこちらから

中学生が竹あかりを前に仲良く記念撮影

あとがき

いかがでしたでしょうか?
この社会実験で、いつもの通り、いつもの場所を全く違う雰囲気に変身させた竹あかりの魅力を感じていただけたのではないでしょうか。

今回は、社会実験で使用した竹あかりの製作過程を中心に振り返りましたが、社会実験の様子はTwitterで発信していたり、動画を作成してYouTubeで公開してますので、こちらもあわせてご覧ください。
こまえのデザイン.公式Twitter
狛江市公式YouTubeチャンネル

最後までお読みいただきありがとうございました。(T)

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