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びっくりするほど美味いチーズトースト

狛江スリムの名物の一つに、チーズトーストがあります。こう書くと単にチーズを乗せて焼いたパンのように見えますが(そしてあながち外れではないのですが)、その表現からは想像もつかないほど美味しいものです。

正式名称は「グリルドチーズサンドイッチ」で、映画「シェフ 〜 三ツ星フードトラック始めました」で主演のジョン・ファブローが、劇中で息子に作っていました。その後Netflixで配信している「ザ・シェフショー 〜 だから料理は楽しい」でも改めて作り方に言及しています。

美味しく作るために重要なポイントは「トーストをカリッとさせること」「チーズは複数種類を使うこと」「チーズをとろけさせること」の3点。シェフショーではサワードウを使うことを勧めています(酸味があると、油やチーズのくどさが軽減されてよく合います)が、日本では入手性が悪いのでそこは割愛していました。

ポイント1. トーストをカリッとさせること

映画を観た方は覚えがあるかもしれませんが、この音だけで全てを物語るような「カリッ」「サクッ」としたクリスピー感はチーズトーストの真骨頂です。観たことが無い方も、ぜひYoutubeで見てみてください。食べたくなること請け合いです。

絶品のクリスピー感を出すためには、結構な量の油を使って表面を揚げ焼きに近い感じにする必要があります。結構な量の油を使っても美味しくいただくためには、使うバターの質や、場合によってはバター以外の油の併用の仕方に気を遣います。劇中では、パンにはバター、鉄板にはオリーブオイルを使っています。スリムでは全量バターでしたが、相当に良質なものを使っていました。

この時、使う油の量に良心の呵責を覚えてはいけません。劇中でもトーストを焼きながら、さらに追いバターをしているのがわかります。これはアメリカ的なハイカロリー化が目的なのではなく、良いバターによる最高のクリスピー化にはこうするのが望ましいのです。

きちんとバターを使ってしっかり揚げ焼き状態になったトーストは、狐色になり至上のサクッと感を帯びています。塩気はチーズで充分ですので、バターは無塩のものを使いましょう。

ポイント2. チーズは複数種類を使うこと

チーズトーストで使うチーズは、必ず複数の種類を使いましょう。オリジナルのレシピでは、グリュイエール・パルミジャーノ・チェダーの3種を使っています(正確にはホワイトチェダーとイエローチェダーなので4種)。実はこれには意味があります。

サクっと食感が来た後には、バターと香ばしいトーストの風味に続きチーズの伸びやかな食感と旨味が口に広がります。この時の「旨味担当」と「食感担当」のチーズがそれぞれ欲しいのです。

旨味担当としては、筆頭に来るのはやはりパルミジャーノ。日本での入手性も悪く無いので決め打ちで良いと思いますが、手元にあったらグラナパダーノやコンテなんかでも良いですし、好きだったらロックフォールやゴルゴンゾーラのようなブルーチーズでも良いと思います。

食感は、にゅみーんとくる伸びやか感と、トロけ感の両方が望ましいです。もちろん異なった旨味も足されるので、味の複雑さも増してくれます。オリジナルだとグリュイエールが伸びやか感、チェダーがトロけ感の担当になります。

日本では、実はピザ用のミックスチーズがこの部分をカバーしてくれます。複数チーズを混ぜてます、といった製品もコンビニで手に入りますので、それで充分美味しいものができます。このリンクの例ですと、モツァレラがグリュイエールの代わりに伸びやか担当を担ってくれています。

もちろん別の好みのチーズで置き換えるのも問題ありませんが、プロセスチーズを使う場合はチェダーの代わり程度にして、他のチーズはナチュラルチーズを使うと良いでしょう。

ポイント3. チーズをとろけさせること

さぁトーストは最高のバターでカリッとされ、美味しいチーズの組み合わせが加えられました。しかしここで終わってはいけません。最後にかならず、チーズをとろけさせることが重要です。「チーズを柔らかく」ではなく、加熱状態が「チーズがとろけて流れ出る」レベルまで至っていることが重要です。

これは、トーストとバターが香ばしい「サクッ」を演出してくれた後をつなぐにはチーズの温かさと柔らかさが重要なことと、複数のチーズが一体となりながら混ざりきってない「美味しさの混沌」を目指すことに加え、場合によっては溶け出たチーズが若干焦げて味わいにプラス効果を生んでくれるかもしれないことを期待しています。

劇中でパーシーが食べる際にも、これ美味しいね!というセリフの前にはチーズが糸を引いているのがわかります。ぜひこのような、「まるで焼き立てのピザ状態」にまで持っていくことをゴールにしましょう。


これらのポイントをクリヤーすれば、チーズトーストはとても美味しい一品料理になります。ワインはもちろんビールやハイボールにもよく合うツマミにもなりますし、劇中のように挟まなくてもオープンサンド的に仕上げることも可能です(店では遠赤サラマンダーが活躍しました)。

材料も比較的簡単ですので、一度試してみてはいかがでしょうか。

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