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東京と湧き水 貫井(ぬくい)神社

しりとりの「り返し」攻撃をご存知だろうか?常に「り」で終わる言葉を瞬時に返す戦法だ。だんだん語彙が尽きてきて最後は困り果てたものだった。はてさて、歌留多作りも佳境に差し掛かると地名や寺社の名前に神経を尖らせる。

手に取ったのは雑司ヶ谷の墓地に眠る明治文士、大町桂月の「東京遊行記」。言葉灯台下暗しとは言ったもので、東京にはいろいろな場所がある。「ぬ」で始まる神社は果たして小金井にあった。

かるがもも惰眠をむさぼる昼下がり。野川(のがわ)沿いの遊歩道をぶらついていると森が現れる。清洌な透きとおった水が池に満ちる。東京の名湧水57選にも数えられる知る人ぞ知る神社だ。

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16世紀創建の弁財天を祀る神社。桂月氏の記した社殿は昭和60年に焼失してしまったけれど、村人の尽力ですぐに再建され今も信仰を集めている。

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ウメノキゴケを纏った狛犬。小型犬サイズ。意図的に散歩をすると、思いもしない場所を発見したりする。帰りは大勝軒に寄ってしまおうか。

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