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大阪市の神社と狛犬 ⑪中央区 ④御津八幡宮~アメリカ村の狛犬~

大阪市中央区の地図と神社

大阪市には、現在24の行政区があります。中央区は、かつての東区と南区が合区となって1989年に発足した新しい区です。大阪市のほぼ中央にあり、上町台地とその西側の地域になります。この区には、大阪府庁などの官公庁街、船場と呼ばれる商業街、ミナミと呼ばれる繁華街などに加えて、大阪城や難波宮跡などの歴史的建造物もあります。

中央区には、生國魂神社行宮を含めて11社の神社があります。さらに、神社ではありませんが、大阪城公園内に明代の中国獅子があります。この12箇所について、順次紹介したいと思います。

4社目は、御津八幡宮です。大阪メトロ心斎橋駅から南へ250m。御堂筋から一筋西に入った佐野屋橋筋と東西に通る八幡筋に面して鎮座します。このあたりはいわゆる「アメリカ村」と呼ばれる若者に人気のある繁華街です。

アメリカ村風景

御津八幡宮(御津宮みつぐう

■所在地 〒542-0086 大阪市中央区西心斎橋2-10-7
■主祭神 応神天皇・仲哀天皇・比咩大神
■由緒  御津八幡宮は、現在の心斎橋一帯の産土社。天平勝宝元年(749)、手向山八幡宮が東大寺の守護神として宇佐八幡宮から勧請された折、宇佐からの神輿がこの地に上陸して一時安置され、後にこれを御津八幡宮と改めたと伝えられている。「御津」とは港のことで、昔はこのあたりまで海だったことがわかる。
昭和20年(1945)の大阪大空襲で社殿は焼失し、昭和35年(1960)に現在の社殿が再建された。かつては「八幡町」という地名があったが、現在は「八幡筋」にその名をとどめるだけである。

御津八幡宮 拝殿と狛犬

狛犬1

■奉献年 昭和三十七年九月吉日(1962)
■石工  不明   
■材質  花崗岩
■設置  拝殿前

拝殿前狛犬(阿形)
拝殿前狛犬(吽形)
拝殿前狛犬(吽形)

拝殿前に安置されているのは、花崗岩製のいわゆる「岡崎型狛犬」である。社殿再建の2年後の昭和37年(1962)に奉納されている。


「摂津名所図会」御津八幡宮


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