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アジア紀行~ベトナム・サパ③~

サパ市場

サパの狭い町の中でも、もっともディープな場所、それが市場だ。

「Sapa Market」と記されている建物に足を踏み入れてみる。
通りに面した市場の入口には、黒モン族や赤ザオ族の人たちの姿が見える。

濃紺の民族衣装を着たバイクの男性たちは、朝から町に出てきて物売りをしている妻や娘を迎えにきたのだろう。
ゲートを潜って階下に降りると、食料品売り場と食堂があった。

テーブルの上に何かの内臓が盛られている。食事をしている人の姿も見える。内臓はちょっと苦手だけど・・・。どんな味がするのだろうか。

ここでは解体した肉を売っている。鶏肉はもとの形のままだ。天に向かって突き上げる脚が芸術的に見える。

これはビックリ。思わず目を背けて、また見てしまう。向こうも見えない目でこちらを見ているようだ。
中国や東南アジアでは、古くから「犬食」が行われていたそうだが、こうして「ただの肉」になる前の姿を見ると、腰が引ける。

これは何かの幼虫。どうやって食べるのだろう。フライパンで炒めるのか。そのまま生で・・・というのもありかもしれない。

魚などの水産物も売っている。サパは山の中だから、川などで獲れた淡水魚だろう。
肉類だけでなく、もちろん野菜も豊富だ。

市場の裏手では、黒モン族の人たちが村から籠に入れて持ってきたものを売っていた。

市場を出て前の通りに出ると、男が数頭の牛を連れて歩いていた。この辺りの牛は水牛のような大きな角をしている。まさか散歩でもなかろう。売りにきたのだろうか。

遅い昼食

早朝にラオカイ駅に着き、サパまでやって来たのは今朝のことだが、いろいろ見歩いていると、もう何日も経ったような気がする。
朝からまともなものを食べていないことに気がつく。空腹感はない。
市場前の通りに、「Buffalo Bell」という看板のあるレストランがあった。さっき牛を連れている人と出会ったばかりなので、偶然の一致のような気がして店内に入る。
メニューを見て「Vietnamese Set Menu」というのを注文する。

①パンプキンスープ・・・辛かった。
②ベジタブル・スプリング・ロール・・・春巻だ。おいしかった。
③チキンカレー・・・Buffaloじゃなかった。けっこうボリュームあり。
④デザート・・・何でもないフルーツ。

これで9万ドン。山の上だからか、ちょっと高めのお値段だ。

夜行で来たせいだろうか、少しくたびれた。早めにホテルに戻ることにする。
シャワーを浴び、いつもの通り、ついでに洗濯。
山の日没は早い。間もなく日暮れがやってきた。雲が多い一日だったが、明日はすっきり晴れてほしいな。




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