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アジア紀行~インドネシア・タナトラジャ~サバイバル家族旅行note⑭~

テンペ湖(LAKE TEMPE)

SENGKANGシンカンの A.PADA HOTEL の朝は早かった。なにしろ近くのモスクから、アザーンの声が早朝5時前から流れ出すのだから。
早い朝食をすませて、7時にガイドのGENTOグントと待ち合わせる。彼は同じホテルに部屋がとれなかったので、車中泊のはずだ。

荷物はホテルに置いたまま、町の西方にあるテンペ湖に行く。大きな湖で、乾期と雨期では水位が3mも変化するという。
ボートをチャーターして、1時間ほど湖を巡る。

この湖には水上生活をするブギス族の人たちがいる。岸に近いところには、高床式の住居がある。もっと興味深いのは、「浮家」である。竹を組んで作った筏の上に家を建て、船でひいて移動する。何とも自由な暮らしである。もっとも、ガスも電気も水道もない。環境に合わせて、人はどのようにも生きていくものだ。

珍しいので、ついつい見つめてしまう。浮家の中からも、こちらを見つめる視線がある。

水の中から木が生えている。乾期には地上に出るのだろうか。

あれっ? よく見ると木の枝にネコがいる。いつどうやって登ったのだろうか。海のように、一日のうちにも干満があるのだろうか。泳いでここに来たとは思えない。

テンペ湖に住むブギス族の人々の生業は漁業だ。乾期になって水位が低下し、漁業が困難になったときは、湖畔の高床式住居に移動して農業を行う人もいるそうだ。

1時間ほどの遊覧ののち、岸に戻る。大きな魚を手に持って見せる人がいる。大きな鍋で湖で獲れたエビを茹でている人もいる。

GENTOグントがこのエビを買ってホテルに持ち帰り、調理場で料理してもらう。素朴な味で、美味しかった。

ホテルで少し休憩したあと、10時半ごろ、我々はSENGKANGシンカンの A.PADA HOTEL を出発した。次の目的地はBantimurungバンティムルン国立公園だ。


 

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