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アジア紀行~ミャンマー・バガン⑫~

ティーローミンロー寺院(Htilo Minlo Temple)

コブラとヤモリとリスの寺院をあとにして、次に向かったのは、ティーローミンロー寺院だ。昨日は遠くに眺めるだけでたどり着けなかった大寺院である。

baganティーローミンロー寺院1

ティーローミンロー寺院は、パガン王朝第8代国王ナンダウンミャーロ(在位1211~1234)によって建立された大寺院だ。父王からの王位継承には、次のようなエピソードが残っている。

王には5人の王子がいた。
あるとき王は、白い傘を真ん中にして、その周りに5人の王子たちを並ばせ、倒れた傘が示した方向にいる息子を次の王とすると決めた。
すると、その傘は傾いて、ナンダウンミャーロを示したため、新たな王が決まった。
このことから、彼は「傘の王」(ティー=傘 ミン=王)、すなわちティーローミンロー王よ呼ばれることになった。

baganティーローミンロー寺院2

寺院の内部には回廊があって、中心部の四方に四体の黄金の仏像が安置されている。

baganティーローミンロー寺院3

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目が左右に離れすぎ~。でも口元はキリリ。

baganティーローミンロー寺院5

baganティーローミンロー寺院6

頭でっかち~。でも賢そう。上の二枚の写真の仏様、よく似ているけど別物です。違いをさがしましょう。

さて、このティーローミンロー寺院の見所は、壁画だと思う。
寺院や仏塔の内部には、もとはたいてい壁画が描かれていたようだが、剥落したり、上から白く塗りこめたりしていることが多い。しかし、ここは比較的多くの壁画が残っていた。

baganティーローミンロー寺院7

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寺院の反対側に出ると、土産物などを売る店がずらりと並んでいた。

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見上げる塔の先は、地上50mの高さだ。

baganティーローミンロー寺院11

土産物屋に風鈴がいくつも並んで吊るされており、木陰に吹く風に合わせてとても澄んだいい音をたてている。土産物屋のお姉さんの笑顔に負けて、風鈴を二つ購入。20,000チャット。
青銅の獅子の置物もほしかったが、大きいものは重くて値段も高いのであきらめる。

baganティーローミンロー寺院12


名前も分からない遺跡群

ティーローミンロー寺院をあとにして、オールド・バガンに向かうつもりが、この日もなかなか近づけない。
道路の左右に、次から次へと興味を引く遺跡があらわれる。「パゴダの林立」としか言い様のない光景だ。この一つ一つに仏様が祀られているのだと思うと気が遠くなる。自分はまだバガン遺跡の百分の一も見てないのだ。

bagan3日目遺跡群1

中には、日本人の寄付によって修復されたというパゴダもあった。

bagan3日目遺跡群2

道路の右手に、ほかの遺跡とは異なる小堂があった。
外側はヒンドゥー的な要素が感じられる。四隅に怪獣、四辺には象、一辺だけ菩薩像のような立像が配置されている。外壁にこのような彫像があるのは珍しい。

bagan3日目遺跡群3

bagan3日目遺跡群4

内部には横座りをして互いに寄り添う仏様。手を頬の下にあてがう仕草や、そろえて伸ばした脚が色っぽい。

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遺跡探訪はまだまだ続くけれども、今回はこのへんで一息・・・。






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