見出し画像

大阪市の神社と狛犬 ❾鶴見区⑦横堤八幡宮~引き締まった顔つきの男前狛犬~

大阪市鶴見区の地図と神社

大阪市には、現在24の行政区があります。鶴見区は、北西は旭区、西は城東区と接していて、大阪市でいちばん東に位置します。さらに、北は守口市、北東は門真市、東は大東市、南は東大阪市になります。
かつては蓮畑や蓮根畑が多いのどかな田舎町でしたが、1990年には花博が開催され、開発が進みました。花博会場の跡地は鶴見緑地として区のシンボルになっています。
鶴見区」という名前の由来については、次のような話が伝わっています。鎌倉時代に、源頼朝が富士の裾野で巻狩をしたときに、千羽の鶴に金の短冊を付けて放したところ、この地に飛来して住み着いたといいます。その鶴を見物に来る人が多く、そのことから「鶴見」という呼び名がついたといわれています。
鶴見区には、神社が8社あります。7社目横堤八幡宮は、大阪メトロ横堤駅の南、約500mの地に鎮座します。神社庁に登録されている名称は、単に「八幡宮」です。

横堤八幡宮

■所在地 〒538-0052 大阪市鶴見区横堤2-8-25
■主祭神 応神天皇・神功皇后・比売大神
■由緒  南北朝時代の延文5年(1360)、山城国男山の石清水八幡宮より分霊を勧請し、茨田郷横堤村の氏神、産須那神社として創建された。昭和30年(1955)に、現社号である「八幡宮」に改称される。

横堤八幡宮 拝殿と狛犬

狛犬1

■奉献年 天保三壬辰年 九月建之(1832) 
■石工  不明
■材質  花崗岩
■設置  拝殿前

天保3年奉献の石造狛犬(阿形)
天保3年奉献の石造狛犬(吽形)
天保3年奉献の石造狛犬
天保3年奉献の石造狛犬
天保3年奉献の石造狛犬

台座に「天保三壬辰年 九月建之」(1832)の紀年銘がある。像高80cm足らず、中型の花崗岩製浪速狛犬である。
太い眉に丸目、吽形は引き締まった口元に2本の牙がのぞく。尻尾は、阿形が七葉、吽形が五葉で変化をつける。阿形の股間には陽物がある。 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?