音楽『スカ』って何?③

さて、調べたところ、『スカ』の特徴として『オフビート』というものがあるそうです。

オフビート……???

ビート、というのは
続けて同じように繰り返し打つ/叩く
……みたいな意味らしい。
心臓のビート!的な。
それがオフ、とはどういうことでしょう。

『オフビート』とは『裏拍』のこと
だそう。

裏拍……???

裏があるということは、表もあるのでしょうか。

ありました。

まず『拍』とは何なのかを見ていきます。

音楽には『リズム』がある。
これはわかります。リズム感があるとかないとか、よく言いますね。
音が一定の動きで進んでいく、この一定のリズムを『拍子』と呼ぶらしい。

『拍子』と『拍』。
何が違うんでしょう。

手をタン!と一回叩く。
指揮者がスッと棒を一振りする。
こういった、一回分の動きが『拍』らしい。

『拍』を等間隔で連続させたものが『拍子』。

トン、トン。トン、トン。トン、トン。
1、2、1、2、1、2……
強 弱 強 弱 強 弱 強 弱
これは『二拍子』。
手を二回叩く。
指揮棒を上にあげて下におろす。
『拍』が二つ一組であることが『二拍子』。
足を前に出す動きが『拍』なら、
右に出す、左に出す、の二つ一組が『二拍子』。行進するリズムです。

https://youtu.be/UrzApHZUUF0

『エドワード・エルガー』の『威風堂々』は二拍子。小学生の頃に音楽でやった覚えがあります。


さて、次です。

トン、トン、トン。トン、トン、トン。
1、2、3、1、2、3、1、2、3……
強 弱 弱 強 弱 弱 強 弱 弱
は『三拍子』。
手を三回叩く。
指揮棒で三角形を宙に描く。
『拍』が三つ一組であることが『三拍子』。
ワルツのステップなんかはこの『三拍子』なわけです。


『平松愛理』の『部屋とYシャツと私』、これは三拍子。

この『拍子』は四拍子とか四分の四拍子とか変拍子とか色々あるみたいですが、今回は置いておきます。

初めの話に戻りましょう。
『スカ』の特徴とされる『オフビート』、
つまり『裏拍』とはなんなのか?
『拍』に表と裏があるってどういうことなの?

拍、とは一回分手を叩くようなもの。
これをさっき見ていきました。

トン、トン、トン、トン、トン、トン……

このリズムに合わせて手を叩くなら
タン タン タン タン タン タン
と、なるのではないでしょうか。

これが『表拍』。
スタンダードと言いますか、素直なリズムの取り方です。

じゃあ『裏拍』は?
ンタ ンタ ンタ ンタ ンタ ンタ
です。

……え?どういうこと?

『拍』を前半後半に分けたとき、
前半を強調するのが『表拍』。
後半を強調するのが『裏拍』。

こういうことらしい。

指揮者が手を一振りするとき、
動いた瞬間から真ん中辺りに来るまでが表、
真ん中辺りから動き終わりの瞬間までが裏。

「タ」を強調するなら

タン タン タン タン タン タン
は『表拍』『オンビート』

ンタ ンタ ンタ ンタ ンタ ンタ
が『裏拍』『オフビート』。

…………わかりますか?
正直、私は んん……? となっています。

オフビートの説明は
“音楽において、通常とははずれたところに強拍があること。”
(wikipediaより引用)
とあります。

オフとか裏とかはずれてるとか……正道とはちょっと違う、ということみたいです。

つまり、音楽は通常ほとんどが表拍……オンビートで、オフビートの音楽は少数派。

スカのリズムは特徴的だ、ということなのです。

わかったようなわからないような。
調べていく中で、日本人はこのオフビートに馴染みがなく苦手だという話も見られました。(民謡や演歌が表拍だからだとか……諸説ありそうです)

聞き慣れないリズムを魅力的に感じている、ということもあるのかもしれません。


さて、今回はスカの特徴『オフビート』を見ていきました。
今度スカの曲を聴くときには、リズムを気にしてみると面白いかも。

また次回。

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