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手作りのPVに絆されてしにたくなりたい

 とか言ってるから駄目なんだよなあ。わたしも、もし読んでいる誰かも、あと国も全部全部そう。多分そうだよ。強めの言葉を書くのが怖くなって、きっと憧れって正しくないから言えないんだと思う。

 式典でよく言われるキャンパスは自由だ、みたいな言い回しがものすごく苦手だった。大体年長者ぶってやさしさか、善のこころからやってくる親切が、身体を震わせてしまうくらいに嫌いだった。今になってみて正直言うと、その気持ちも分かるようになってしまったんだけれど。言えねえ何も、全部やれよって気持ちも分かる様になっちゃって最低。

 焦燥、焦燥、それからまた焦燥に続いていくからっぽな白さを、希望と評するなら多分、そういう空であかるい言葉を送れるんだろうなと思う。なんかそういう期待全部石盤くらい重いのは、ディズニーランドを上手に楽しめないことと、すこし似ている。いや、楽しかったけど。違う、上手く楽しめない。それを自分だとか思ってるところがさあ、ほんと救われないんだよね。

 全部自分のことを歌っている気がする。だから音楽は好き。あと、漫画も好き。全部ちゃんと暗いから。だって分かっていることを怖がらないし、何かに気づく必要もない。小説はなるべく読みたくないよ、怖いし。  

 一生届くはずのない招待状を今でも待っている。届いた葉書きを自ずから破りたい。跡形微塵もなく木っ端微塵にしたいけれど、結婚どころか離婚するときだって知らないんだろう。一度たりとも思い出さずに移り変わっていく。あー、このままずっと、知らないでいるために、早く絆されたい。だから、


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