「されど漢字」の一学期でした
「子どもに勉強してほしいけれど親が望むように勉強してくれない。」そんな気持ちに悩んでいた時の話を記事にしたのが、下記の記事だったのですが、
https://note.mu/komakomama/n/nf85b6e2c8e9a
今回は具体的に悩んでいたこととそれをどんな形で親子で納得できる形にできたかの話です。
私が悩んだことは娘の「漢字」嫌いでした。
小学校1年生の時は嫌いながらも学校の授業、宿題なりでなんとか覚えていっていたのですが、2年生になり自学習中心になるとやりたがらくなってきました。
1,娘にとっての「漢字の勉強」の3つのつらさ
①字をなぞるのがつらい
これは私も反省でした。うちの娘はわりと勉強面では丁寧慎重な感じよりもさっささっさ書く解くタイプで字も普段の字(「書き方」用の字以外)は適当に書くし、解くの早いけれどミスも出やすい。
字をなぞるのは彼女の性格だとまぁけっこういい加減だったのです。
それを私は結構注意していた時期があり、HSC特有の(この時は我が子がHSCだともわかっておらず)注意されると全否定に受け止めやすいところが働き、すっかり嫌がるようになりました。
②単調がつらい
学校からもらう漢字の宿題は「漢字をお手本のとおり繰り返しながら書く」書き取りでしたが、宿題と言っても学校に行かなくなるとやりたくないけれど宿題だからという強制力は弱まり、この単調な作業をとても強く拒否するようになりました。
書き取りの漢字の宿題が嫌いな子は多いと思います。イヤなことでも忍耐強くやらせることも必要なのではという意見もよく分かるのですが、私自身はイヤを強制させて学ぶことを嫌いになられるデメリットよりも忍耐力は他のことで身につけてもらえればと思っています。
イヤだなぁと思いながらも書き取りの宿題をこなせる子も多いと思うのですが、漢字が嫌い、苦痛なものになってたり、こなすだけで身につかず作業になってしまうケースもあるのではないかなと思うのです。
娘はとても意思が強く、はっきりしており、これはやりたいこれはやりたくないという判断も瞬殺です。ぱらぱらと問題をめくってすぐ決めるところがあります。
わがままじゃないの?
この彼女の個性を「わがまま」や「生意気」と捉える人もいます。他の子は苦でないことがHSCゆえに彼女には苦だと理解してもらえなかったり、この宿題はこのやり方で決まっているからみんなと一緒にしてくださいと指示されてしまうと、もしかしたら方法を工夫することで苦、嫌いから楽しい好きになるチャンスを与えられずにいてしまうことになるのではないかなと思うのです。
もしHSCではないお子さんでも、あなたの関わっているお子さん、生徒さんが「嫌い」「つらい」と強く訴えている場合は「方法の工夫」はチャンスにつながる可能性があると思ってもらえたらなと思います。
③書き順の表示の仕方がわかりやすいものでないとつらい
漢字のドリルは本屋さんにもとてもたくさんあります。学校からも漢字ドリルをもらうのですが、書き順を覚えるのにその表示方法はいろいろあります。
漢字に書く順番の数字を打ち込んでいるもの。
一画一画書く順番のところだけ色を変えているもの。
一画ずつ増えて表示されていくもの。
娘はこの違いにも敏感でした。
漢字がとても好きだったら許容範囲が変わるのかも?しれませんが、こだわりの強さはHSCちゃんだなと、このことを知った時は「え~そんなにやりやすさ変わるもんなん…」となんだかなぁと正直思いました。
実際彼女の敏感さゆえのこだわりに母である私も日頃「めんどくさい…(T_T)」と思うこともあります…
そして彼女は一画ずつ増えていく表示がわかりやすくて覚えやすいことがわかるのですが、いろんなドリルを見るとそのタイプはスペースを取るので大抵小さく表示されちゃうんですね…
それがまた「分かりにくい(泣)」となっちゃって。
まぁ正直苦労しました…
そして試行錯誤しました。
2,相性のよい教材が見つかる
漢字関係だけでも何冊か買いました。失敗を繰り返して落ち着いた方法。
①手作りノート
漢字の書き順がわかりやすく書かれた物をコピーしてノートに貼り付け練習してもらう。
手作りなんでふざけた例文など大喜びでした。
例「 お母さんの長電話」「ジャイアンの歌声」など
最初は手作りのノートから始まりました。
ふざけた例文がヒットして、少しずつ前向きに取り組むように。
なかなか例文考えるのも大変でこの例文は今はなくしましたが、今も基本は手書きの漢字練習帳。
でもこの手作りノート、「練習量が足りない」のです。
なので前向きにやってくれるけれど、これだけじゃ漢字の読み書きをこなせるわけではない…さてどうする…量たくさんひたすら書くことは向いてない…
そしてとりあえず完璧に覚えなくていいから先に全部一周させて繰り返そうかと思いペース上げました。そうなるとなかなか他の算数とかとのバランスつかず…
低空飛行が続く日々。
そこから本屋さんにある漢字のドリル系全部見ていきました。
そして2つこれいいかもというものに出会います。
②1ページ完結の2文字ずつ漢字を学んでいくドリル
「5分間漢字ドリル」 桝谷雄三著 清風堂書店
1ページの中に(2年生で習う漢字の内)2つの漢字を使った熟語、例文で「漢字の使い方」が学べるものです。
正しく書けても使えないとなぁと思い購入。
そしてもう一つが娘が「これ楽しい!!」という
③まちがいさがし漢字ドリル
「まちがいさがし 漢字ドリル」 学研
表に正しい漢字を使った文章。裏に同じ文章にわざと間違った漢字を数カ所入れてそれを探させるドリルです。
これはとても楽しみにするくらい。
この3つを無理ないペースで午前中の彼女が通ってる教室で進めていく形が今一番彼女に合っているように見えます。
「漢字」のことだけで自分がこんなに語るようになることに自分でも笑ってしまうのですが笑
私にも覚えがあるのですが、興味ない・嫌い・苦手な科目ほど「教材」を工夫すると劇的に変わることがあります。
漫画を活用したり、高校生でも小学生用教材から取り組んだり、今だったらネット上でいい教材に巡りあいやすそうですよね。
もし何か参考にしていただける所があったら嬉しいです。
3,子どもに合わせてばかりはつけあがらないか?
最後に「子どもに合わせてばかりは子どもがつけあがらないか」という考えに出会うこともあるのですが、佐々木正美先生の言葉とそれを子どもに教えられたことを書いた私の記事の紹介で終わりたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
子どもは、本来自分の言うことを聞いてくれる人の言うことしか聞かない。親の言うことを聞かない、教師の言うことを聞かないとしたら、何故なのか、考えてみたらわかる。
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