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まるで果てのない海にヨットで立ち向かってるような

娘コマコ(小2)が学校に行かなくなり半年が過ぎた。

学校を休むことを決めるまでも葛藤はあったけれど、新しい学年になり不登校ライフは新たなステージを迎えたように思う。

当初、最後の学期に少しの期間行かなくても学力はそこまでダメージはなかった。けれどまるっと学年の最初から不登校でスタートした新年度、ボリュームもレベルも上がった教科書を見ながら、これから彼女が学校に行きたいと望まない限りは家庭で勉強もまかなっていかなければならないとプレッシャーも感じた。

実際は午前中だけ娘は少人数の教室に通っている。
安心感のある環境で彼女も大好きだが、自主学習の時間は本人の意思で勉強内容を決めていくので、望もうが望みまいが一日5時間決められた学習をする学校のようにはバランスよくは進まなかった。

自分がやりたいものは学ぶけれど、そうでないものは手をつけない。

そして学校からもらうプリントが…たまっていく。

娘のペースを尊重したい気持ちとプリントを見てあぁもうここまで進んだのかと焦る自分…悶々としていた。

「学校に行かなくても勉強はやってほしい」

不登校を経験された親御さんはこの気持ちに共感してもらえることが多いと思う。

でも家でも家庭学習の時間を確保しよう、習慣化しようと試みても定着しない。だんだん声をかけるこちらにうんざりする子ども。声をかけることにものどの奥に重しがあるようにウッとためらう自分。

彼女の気持ちを想像し、声をかけられることでやる気がそいだり勉強嫌いになるのも分かるし。とじっと様子を見守っても、自主的に勉強する兆しはなかった。(まだ小2には難しいか…)

だんだん不思議と不登校に関するいろんな考えも目にするのがつらくなった。自分の心の在りようが変わることで言葉がまるで刺さってくるように感じられるのが不思議なものだ。

親の価値観を手放すことが近道。
まず親が変われば子も変わる。

なかなか自分がいっぱいいっぱいだと変わろうと踏み出せない。
いやもういろんな意味で余裕なく苦しい。
気づけば自分を責めるばかり。
子どものこと以外にもいろいろが重なってしんどかった。

「勉強はしたほうがいい」という自分の価値観を手放すってなんて難しいんだ。子どもを見てイライラした。

口うるさく言うのは逆効果なのは分かってるんだけど…

実は私の親は自分に「勉強、勉強」とうるさく言わない親だった。
ただ折を見て「どうして勉強をした方がいいか」は話してくれてた。

勉強にプラスのイメージを持てたのは親のおかげと思っている。

ただ娘は小学2年生。
どう伝えたらなるほどって思ってくれるのか悩んだ。

そして彼女に伝えた
「あなたが大きくなったときにどうやって過ごしていくか(生きていくか)を自分でできるだけ自由に決められるように勉強がんばったほうがいいと思うよ」と話した。

「これしか選べなくてこうしてるより、自分が選べる中でこれが良かったからこうしてるのほうがいいと思わない?」

うちの娘は小さい頃から「自分のことは自分で決めたい」欲求がとても強い。例え失敗しても自分で決めた結果の方が納得する方だ。

彼女の性格を考えて「自分で自由に決められるように」というメッセージを託した。

少し分かってくれたのか家での勉強も少しずつやる気になった。

が、

そんな簡単じゃない…
毎日ってやっぱり定着しない…

そうしている内に彼女はまた工作や絵など物作りを夢中で家でするようになってきた。

そして私の葛藤は着地点を迎えた。

「言うことは言った。しばらくは家では夢中になれることに没頭させよう」

娘よ!爆発するくらいエネルギッシュになれ!

勉強は家で必ずしなくてもいい。
通っている教室で一週間のうちに好きな順番でいいからこれだけはやっていこうという計画をやんわり立て、彼女のペースで勉強してもらうやり方に落ち着いた。

やりこなせない量なら次の週見直そうねと。
(ここでも好きな順番でやるなど彼女が自分で決められることがあるのが大事なポイントだったりする)

学校に行かないことを受け入れる以上に家で勉強せずに好きに過ごす子どもを受け入れる方が私には難しかったように思う。

これからもまた悩みは生まれるんだと思う。
1年後何をしているのかも想像つかない。
学年が上がり科目も増えればますます効率考えないと…とか。

でも一つ自分が乗り越えられたと感じられる。

勉強してほしい気持ちは「親の自分が安心したいためなんだろうか…」
いろいろ悩んだ日々だった。

毎日が
果てのない海にヨットで立ち向かっている気分だ。

今は家でバカ殿見て笑い転げてる娘を見て
元気に笑えてるって幸せと私のイライラはひとまず去った。
自分自身も不安だったんだとも気づけた。

娘は最近家でご機嫌な時が多いように思う。
よく笑っている。
以前より少し屈託なさも出てきたように思う。

最後に娘の最近の言葉「不登校って良いこともあるねママ」

追記、今までで一番書くことに勇気がいった気がします。読んでくださりありがとうございました。

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