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すごい「実行力」

ここ数日Twitterを賑わせている本。

『すごい「実行力」』

今から14年も前に書かれた本がAmazonのランキングに入ったり、Amazonやメルカリなどで在庫切れしたりと再ブレイクしているようです。

コトの発端はあいめこさん@zidaitoneruonnaのこのツイート。

知る人ぞ知るバズらせ屋さん。

さまざまな分野で結果を出してる「あのあいめこさんが人生変わったと言うんだから間違いない」と多くの人がポチったんですね。

僕も先日なんの引き合わせか、久々にふらっと立ち寄った本屋にあった古書ワゴンセールコーナーで、「おもしろそうな小説ないかな~」と探し始めたところ5秒ぐらいで目に飛び込んできたのがこの石田淳さんの『すごい実行力』。

(゚∀゚)キターーーーー!!!

開始5秒ぉーーーーー!!!

探してたわけでもなく、意識もしてないのに数百冊の中からそれを瞬時にピックアップしてしまうって。

人間の脳っておもしろい( ´∀`)♪

そういえば後々に気付くんですが、実は1年ぐらい前に別の本屋さんで表紙が気になって手に取った本とテイストが似ているなぁと思って調べてみると、やはりそれも石田淳さんの著書でした。

『気づいたらうちの子...勉強してる!』って本です。

こちらはお子さんが自発的に勉強習慣を身につけていくための方法が書かれており、お子さんが勉強しないと悩んでおられる親御さんにはオススメかもしれません。

コーチングやん!

この『すごい実行力』の表紙には、「とにかく最初の10ページを読んで下さい」と書いてあります。

いわゆる第1章にあたるんですが、

実行力について以下のように定義されています。

「有言実行する力」

「目標を達成する力」

「夢を実現する力」

これってまさにコーチングと同じ。

その先もなるべくフラットな気持ちで読んでいくんですが、読み進めていくほどコーチングと共通する点がいっぱいで。

「want to~(したい)」と「have to~(しなければならない)」まで出てきました。

なるほど成功法則の原理原則は共通しているんだなと。

この本は「行動科学マネジメント」を応用した書籍とありますが、いつ・どこで・誰が実践しても再現性のある「実行力」を身につけることができると書かれています。

人が自分から進んで行動するためにはニード(必要性)とメリット(利点)が必要という視点で説明されていて、

・やりたいからやる
・行動するのが楽しい
・行動したあとに良いことがあるのを知っている

たしかにその通りで。自発的に行動する動機づけ条件と環境が整えば、いやでも人は行動しますもんね。

北風と太陽の話

僕は、この本を読みながら感じたことがありまして。この「実行力」、北風と太陽の話に似ているなぁと。

北風が力いっぱい風を吹き付けて上着を吹き飛ばそうとしても、かえって抵抗してしまうのに対し、

太陽が燦々と照りつけることで自発的に上着を脱ぎたくなる条件を充たしてあげれば上着を脱がせられる。

行動したい(するしかない)環境と条件を意図的に作り出せれば、人は自動的に行動をはじめるわけで。

そのための方法論がこの本では詳しく書かれていて、あらためて人が行動するメカニズムを理解できました。

あなたはどれにあてはまる?

多くの人が行動できないと悩んでいますが、人によって原因はさまざまで、そこを見極めないと効果的に動きだすことができません。

この本では増やしたい行動を「不足行動」、やめたい行動を「過剰行動」と呼んでいますが、日常のルーティンを見直すことで改善すべき行動が明確になります。

たとえば「不足行動」は、本を読むことや、ブログを書くこと、YouTubeの動画を撮ることなど、自分が目標達成のために増やしたい行動のことですね。

反対に「過剰行動」は、ネタ探しという名のYouTube、TikTok、Twitterなどをダラダラ見続けたり、目標達成を妨げるようなやめたい行動のことです。

これは本当に自分なりに洗いだしてみるといいと思います。とくに「過剰行動」は、お手軽に欲求を満たせるものや誘惑的なものが多く、日常のウェイトを占めている可能性が大です。

そりゃ変われないよねと。

条件を排除すれば予防につながり、条件が揃えば行動につながる。

これもこの本で書かれていますが、気が散るものは極力目に見えるところから排除したり、ひと手間加えないとできないようにしておくなど、面倒くさい環境をつくりだすことで「過剰行動」を抑え込むことができます。

また、こういった動機を排除するのはなかなか難しいので、同等のメリットを持つ代替行動をみつけるのもひとつだと。

たとえば行動できたら自分へのご褒美を用意したり、成果をポイントカードやグラフなどでビジュアル化することで、現状の把握と達成感が味わえるように工夫することが紹介されています。

僕も昔は外回りで3件契約取れたら大好きなラーメン食べれるとか、ご褒美を設定してました(笑)。

それでも行動できない人は

とはいえ、「精神論で動けるなら誰も苦労しない」というぐらい動かない人は動かないもので。

そんなご褒美ごときでは行動できないという人は、それをやらないと困る理由を思いつくかぎり書き出してみるといいです。

たとえば成功が遠のく、信用を失う、ジリ貧になる、同じ土俵に立てない、大好きな人に見放されるなど、やらないと困る理由を突き付けて危機感を高める方法。

これは最終手段にしたいものですが…。

「すごい実行力」の落とし穴

今回、Twitterでもたくさんの人が「読了しました」とか「ポチりました」とかツイートしているのを見かけました。

たしかに「すごい実行力」が身につくと思います。

「いつ・どこで・誰が実践しても同様の成果を得ることができます。」と書いてあります。

よく見てください。「実践しても」と書いてありますよね。そう、読んだだけでは人生に変化は起こりません。

今日、今から動き出した人だけが「実行力」を手に入れて道がひらけるんですね。

「タイムラグが長いと行動力が半減し効果が弱まる」と書かれているように、明日やろうは致命的なんです。

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