１、ワールドコイン（WLD）とは？

ワールドコインは、OpenAI社のサムアルトマン氏が中心となって2020年に設立された仮想通貨プロジェクトである。

ワールドコインの目指すところは、人類の誰もが人種や国籍、経済状況を問わず、グローバル経済にアクセスできるような世界の実現にある。

具田的には、ユニバーサルベーシックインカム（UBI）の実現を目指す。これはWorldcoinトークンを毎月配布することで収益分配する。Worldcoinトークンは人間であることを証明するだけで受け取ることができる。

２、ワールドコイン（WLD）上場後の値動き

ワールドコインは2023年前半に上場するというロードマップが公表されていたものの、実際には先延ばしになっていた。

しかし、2023年7月にサム・アルトマンが突如、ワールドコインのローンチを発表した。そして、その直後ワールドコインは海外の取引所で上場を果たす。もっとも、上場直後こそ価格が急上昇したものの下落し、2023年11月時点では約360円前後で推移している。

ワールドコインは上場してからまだ日が浅く、価格も安定しないのが現状である。

３、ワールドコイン（WLD）のプロジェクトに参加するために必要なもの

①World ID

World IDは「人間であること」を証明するデジタルIDである。Orbというシステムを用いて、こう彩をスキャンして取得する。

②WorldCoinトークン

WorldCoinトークンは、無料配布される仮想通貨である。こう彩をスキャンして、World IDを取得した後に配布される 。

③Worldアプリ

トークンの管理を行うだけでなく、支払いや送金など、決済手段としての機能を持っている 。ワールドコインとイーサリアムのプロトコルを利用しており、プロトコルに対応する他の仮想通貨も扱うことができる。

４、ワールドコイン(WLD)の将来性

①サム・アルトマン氏の関与

ワールドコインはOpenAI社のサム・アルトマン氏が設立から関わっている仮想通貨である。AIを主導する同社だけに、事業の発展とリンクしてのワールドコインの発展に期待がかかる。

②AI時代の仮想通貨

ワールドコインはAIの発展に伴って、AIと人間の区別がつかなくなる未来を想定して作られたものである。未来を先取りしている点で将来性への期待も高まる。

③巨額の資金調達に成功

資金調達においても、期待感が現実のものとなっている。2023年5月には1億1500万ドルという巨額の資金調達に成功しており、さらなるプロジェクトの発展に期待が集まる。

５、ワールドコイン(WLD)の危険性

ワールドコインを受け取るためには、こう彩のデータをスキャンする必要あある。プライバシーやセキュリティに関する情報の流用も懸念される。

ワールドコインの登録活動はアフリカ諸国を中心に開始されたが、誇大な広告手法や過剰な金品の提供という問題も発生している。

実際、アフリカのケニアでは2023年8月にワールドコインのプロジェクトに対する調査委員会が立ち上げられている。

６、まとめ

ワールドコインは、世界中の人々が平等に仮想通貨を持つことを目標とするプロジェクトである。ユニバーサルベーシックインカムというシステムが確立されれば、人類史を変革するほどのインパクトを持つ。

ワールドコインはまだ草創期の取り組みではあるが、大きな可能性を秘めている可能性は高い。今後も情報収集してチェックしておいた方が良い仮想通貨のひとつである。