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書評・森岡毅『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方~成功を引き寄せるマーケティング入門~』

個人的に「マーケやってます」みたいな人があんまり信用ならなかった。

インフルエンサー・マーケってようするに企業のお金を使って、他人のメディア(インフルエンサーのSNS)を使って宣伝するってことでしょ!?的な偏見があったし、実際そういう人もいると思う。

僕はそもそも雑誌の編集者が社会人のスタート地点だったので、心のどこかでメディアの人だと思ってたりもする(他の人がどう思ってるかはわかんないけど)。

そんな中読んだ森岡毅さんの書籍『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方~成功を引き寄せるマーケティング入門』がめちゃくちゃく面白かった。

この本はわかりやすく言うと、終身雇用がベースとなっていた日本では根付いていないマーケティング思考なるものを教えてくれる本。海外ではこの思考は歴史もあって、発展している。

会社の進むべき方向を見極める頭脳としての存在、企業の軍師ともいうべき「マーケター」の最初にすべき最重要な役割は「どう戦うか」の前に「どこで戦うか」を正しく見極めること。そして正しい方向へ会社を無理やりにでも引っ張っていくことだと、私は考えています。

つまり、マーケターはお医者さんのようなもので、頭が痛いと訴えるお客さんに対して、頭が痛いのを抑える薬を出すのではなく、頭痛の根本的な原因を突き止め(例えば肩こりとか)、直していく職業なのかなと自分の中では解釈しています。

まあ、こういった内容なマーケの入門の本には載ってるのかなと思うんだけど、個人的に勉強になったのが、

「商品を売る」のは営業の仕事、「商品を売れるようにする」のがマーケティングの仕事。

商品を売れるようにするために、マーケターがやる仕事が消費者の頭の中を制すること。そのために必要なのが①認知力②ブランド・エクイティー。ブランド・エクイティーとはつまりブランド力。この2つを制することで、商品がお客さんに選ばれる必然を作っていきます。その方法論などが具体的に書かれています。

僕が読書に求めることの一つとして、自分の実生活に当てはめて転用できるっていうのがあるんだけど、この話を自分の事業に当てはめると、認知力を上げるために今、自分が何をすべきかってことや、ブランド力を上げるために具体的に何をすべきかってことが明確に炙り出せた。

僕が代表をやっているケテルという会社でいうと、認知力がないと取引したいと思うクライアントも増えないだろうし、ブランド力、もしくは会社を代表するようなキャッチフレーズ、〇〇といえばケテルだよね、的なものがないと仕事が増えない。

今回に関しては違う職業ではない(僕はインフルエンサー・マーケの人として仕事や登壇もしてたりするので)けど、他職で成功している人の本を読んで自分の事業に転用できるっていうのは大切だなと思いました。

自分の事業のやり方もどんどん明確になってきた。

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