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結局人に聞くのが一番いい。

今朝、卓脇の書棚から引っ張りだしたのがこの雑誌『DHBR1999-9』特集ナレッジマネジメント。理由は、今日の午後に若手社員の発表会があって、レビューアーとしてコメントしなければならないからだ。発表内容は発表タイトルから類推するにナレッジの共有化らしいので、寝ぼけた頭で参考文献がないか机の上を弄ったらこの本が眼に入ってきたというわけ。まあ、コメントもらうなら、学会発表であれ仕事であれ、資料くらいは事前照会するのが普通だと思うのだが、全く以って音沙汰なし。最近はこう言うものなのか?でも、またそれをいちいち言うのもなんだしなと言うことで、なんかネタを用意しなくてはと思ったのだ。なにもそこまでしなくてもいいのではという声も聞こえそうだが、この歳になっても上司から、仕事は誠実かつ愚直にやるように指導を受けているので、それに従って面倒でもこうしてアプローチするのが身についてしまっているのだから仕方がない。20年前の本だが、そのコンセプトやフレームワークは古びてないと言うか、最新号で今出しても遜色ない。この20年で変わったのは技術革新によって、実装が容易になったということだ。例えば知の共有化をする際の戦略として、コード化戦略をとるか個人化戦略をとるかという論考がある。コード化戦略は、知をコードをつけてパッケージにして格納しそれを検索して引っ張り出すというもの技術としてはDWHやデータマイニングを用いると…あれっこれ20年前の本なのにね。個人化戦略は知は個人にたまるもので、コード化して外だししても、陳腐化したり、容易にアクセスする仕組みがないから結局使われなくなるから、手っ取り早いのは、呼びかけたら、それに対して誰から気軽に答えてくれるネットワークをつくればいいというもの…あれれ、ほんとにこれ20年前の話なの?で、今大きく違うのは、個人の手にインターネットというネットワークとスマホというPCが行き渡ってるということ。これにより、コード化戦略は、グーグルの検索サービスとして結実し、個人化戦略は、FBやラインなどのSNSとして結実している。では、コード化戦略と個人化戦略のどちらをとるべきか、論文には二つの戦略を混ぜて行うのは最悪で失敗すると書いてある。で考えるのは、スマホが出る10年ほど前までは、B向けサービスからC向けサービスへのコンバージョンが普通だったが、今はC向けからB向けの流れに逆転している。だから、今スマートワークと称して、SluckやTeamsの導入が盛んに行われているのだ。と考えると取るべきは個人化戦略かと。あとは組織行動論の観点からは、CKOなどのトップコミットメントやナレッジドリブンな仕事しようなどの企業文化や風土をどう醸成するかといったソフトな部分の話の実践ができるかどうかという話でもするかな〜。

後ね。知と実践のギャップについての論考もありました。あいつ言うだけでやらないよね。だけど弁がたつから重宝がられると言う話。今もあるあるですね。20年前とこういうことは変わらないですね。まっ若手に限らず、先ずはやってみなはれとハッパをかけるのがいいのでしょうね。シンプルにシンプルにとにかく実践あるのみと。

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