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歴史は繰り返さないけど、学習はしてほしい

昭和16年夏の敗戦

データドリブンとは、データ分析に基づいた結果や予測を実際の意思決定に利活用することができるかどうかにかかっている。日米開戦直前の夏に総力戦研究所(国防に関するシンクタンクのようなもの)の若手エリート達が出した結果は、日本必敗であり、それを当時の東条内閣に具申したが、利活用されることはなかった。むしろ、戦略物資である石油の枯渇から戦争続行不可能になるというシミュレーションを逆手にとって南方戦線拡大による石油確保により戦争続行は可能との判断材料に使われた。石油は確保できても、シーレーンが維持できないので、兵站線が途切れるとの予測は体良く無視された。データ分析に関わる若手に読ませたい一冊。

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