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起業家100人の悩みをまとめました!

直近の4ヶ月でほぼ毎日、立ち上げ期の起業家と会っていて、この期間に1on1をした社長の数が100人に到達しました。

もともとの知人・紹介・twitterやyentaで出会ったりなど、ご協力いただいた方ありがとうございますm(_ _)m

事業・人材・資金繰りなどの話をしてきましたが、必ず「何に困っていますか?協力できることはありますか?」と聞いていました。


社長の悩みで最も多かったこと。
それは「仲間集め」でした。



このnoteで、起業家の悩みの傾向、仲間集めに苦労しているケース・上手くいっているケースなど、得られた知見や情報を以下にまとめて書いていきます。

対象は、特に、
・これから新しく会社や事業を立ち上げる人
・今まさに立ち上げ期で仲間集めに悩んでいる人
・立ち上げメンバーになるかを検討している人
に参考にしてもらえればと思います。


【目次】
0.集計結果
(100人の社長の属性、ヒアリング結果)
1.エンジニアの巻き込み(苦戦・前進しているケース)
2.幹部や主力の採用(苦戦・前進しているケース)


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「100人の社長に聞いてみた」といっても、日本に約270万の法人があり社長がいますし、どんな属性の人に会っていたのか?を書きます。

【属性】
・フェーズ=立ち上げ期(100人のうち61%が法人設立1年以内)
・業種=インターネット業(100人のうち68%がインターネットビジネス)

【経路】
・twitter経由37名(相互フォローの方が多い)
・知人29名(前職のつながりが多い)
・yenta経由16名(ビジネスマッチングアプリ)
・紹介経由10名(シード期の起業家を紹介頂くことが多い)
・その他8名

そんな方々と会ってきたのですが、
「何に困っていますか?協力できることはありますか?」
とヒアリングした結果を分類してみました。

【集計結果】
立ち上げ期の社長
100人の困りごと
 1位:仲間集め 56名
 2位:ユーザーの獲得 42名
 3位:その他(事業企画、資金調達など) 22名

※仲間集めのなかで困っていることの内訳
 1位:エンジニアの巻き込み=44%
 2位:幹部や主力の採用=35%
 3位:その他(営業職など)の採用=19%


つまり、インターネットビジネスを行う起業家の立ち上げ期のチームづくりの課題は2つです。

・エンジニアの巻きこみ
・幹部や主力の採用

ここからは、この2つについてのより具体的な実態・傾向を書いていきます。



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ほとんどの社長が非エンジニアですし、CTOなどの共同創業メンバーもいません。まず最初に「プロダクトをだれがつくるの?」という課題にぶち当たります。

【苦戦しているケース】
・プロダクトのラフ案が作れていない
プロダクトのイメージが社長の頭の中だけだったり、口頭説明のみになっている。手書き・ワイヤー・デザインツール等でカタチにしたものが無いため、何を作るのかが不明瞭で進まない。

・幹部採用にこだわり過ぎる
CTOやフルタイムエンジニアの採用にこだわりすぎる。時間だけが経過し、一向に開発PJが始まらない。

・人員不足や配置ミス
駆け出しで開発スピードが遅いエンジニアのみの体制。手を動かさないアイデア・要件設計のみのPM・ディレクターのみの体制。などになると、どうしても開発スピードは遅れている。

・報酬額が安すぎる
デザイナー・エンジニアへの報酬提示額が相場よりもあまりにも低すぎて、採用できないor採用できても離職されてしまう。これは単純に社長がケチというよりも、報酬相場の知見がなかったり、そもそも報酬の原資となる資金調達ができていないことが原因のケースが多いと感じる。
【前進しているケース】
・社長が自分でプロダクトをつくる

デザインやプログラミングを学び、部分的にでも自分で形にする。学ぶ手段は人それぞれ(web学習ツール、スクール、本、ググる、人に聞く、メンターをつける、など)だが、食わず嫌いせずやっている。

・フルタイム採用にこだわり過ぎず委託する
フルタイムの採用はタイミングもありますし簡単では無いので、受託制作会社、開発会社、業務委託デザイナー、業務委託エンジニア等を巻き込んで、まずプロダクトを作っている。

・仲間集めの行動量を担保する
あらゆる手段を使ってデザイナーやエンジニアに会って口説いている。これもやり方は人それぞれ(紹介をお願いしまくる、マッチングアプリを使う、テック系のイベントに行く、SNSでDMする、求人媒体へ出稿する、など)だが、行動量を担保している。

・採用費用や報酬額を担保する
当然といえば当然ですが、採用にお金をかけたり、報酬をきちんと出したりするための資金を何かしらの手段で調達(売上/デット/エクイティなど)し、金銭面での動機付けができている。

結局、プロダクトをつくる方法は、
・自分でやる
(社長が技術を習得しつくる)
・個人にお願いする(エンジニア・デザイナーを採用・委託する)
・会社へお願いする(受託制作・開発会社などへ委託する)
しかありません。いずれかの方法で、地道に着実にやるしかないのです。

※補足
そもそも論ですが、プロダクトを本格的につくらずに、ミニマムのプロトタイプや企画書のみで営業・マーケ・検証をするというやり方もあります。ここではその話には触れていません。(あくまで、β版程度のプロダクトをつくる場合を前提としてます)



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これは9割以上の会社ができていないと感じてます。逆に数%のこれができている会社が強烈に伸びているし、スタートアップの場合はシリーズA以上までいかれている、とも感じています。 

  【苦戦しているケース】
・アプローチの対象が間違っている
信頼しきれていないorされていない段階で幹部採用し失敗、自分の業務範囲を限定的に捉えすぎる思考が強い方(専門職思考が強い、仕事の種類によっての毛嫌いが強すぎる)を幹部採用し失敗、などアプローチ対象のミス。

・アプローチ数が少ない
幹部・役員クラスの人材へそもそも社長がアプローチできていなかったり、数が少ない。ジュニアクラスの採用ばかりに動いてしまっている。

・口説きが不足している
アプローチはしているものの、軽めのアプローチに留まっていて、ここぞという人材への接点数・頻度が少なく、踏み込んだ口説きまでいけていない。
【前進しているケース】
・知り合いか知り合いの知り合いをリファラル採用する

このケースが大変です。(ex.元同級生・同僚・取引先など、もしくは知り合いの知り合いを紹介してもらうなど。)

・口説きたい人と定期接点を持ち関係構築している
すぐに採用できなくとも、ゆるめのお茶・ランチ・飲み・メッセージのやりとりなどの接点を定期的にもっている。キャリアチェンジを考えたタイミングで声をかけてもらえる関係性になっていて、いざという時に口説ける。
(ex.「転職を考えてます」「フリーランスになろうと思ってます」「最近工数が空いていて」などの相談や共有をここぞという時に話してもらえる)

・手を変え品をかえ口説く
一度の口説きで反応が鈍かったり断られたりしても、タイミングを見計らいアプローチの仕方を変えるなど、何度かの接点で口説きに成功している。

ここは、私自身もできていないことも多いですし、自分のことを棚に上げて言っています。私もこれからやっていくので一緒にがんばりましょう!(弊社の幹部・主力も募集してます)



最後に

弊社・株式会社メンバーでは、
上記のような悩みに対して支援を行っています。

【弊社で行っていること】
ベンチャーやスタートアップの企業・プロダクト立ち上げ時の

1、web開発の計画策定/ディレクションの支援
(直近で10社ほど支援)

2、プロダクト立ち上げ支援者の紹介

・業務委託デザイナー/エンジニアの個人
・web制作/開発の受託制作・開発の企業
・求人広告/人材紹介のHR企業
などを紹介しています。
(直近で40社ほど支援)

3、立ち上げメンバー募集サイト「Member」 の開発
近日リリース予定です。

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【お問い合わせ】
上記のような、
・立ち上げの課題を持っている方
・立ち上げを支援したい方
・その他興味をもっていただいた方
は以下のTwitterやFacebookのメッセージにて気軽にご連絡ください!



ご覧いただきありがとうございます。お役に立つ情報であれば幸いです。それではまた!!

株式会社メンバー
小松 遊気

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