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【いわてグルージャ盛岡】雨降って地は固まりかけ


【はじめに】

2023年8月26日
J3第24節
カターレ富山 vs いわてグルージャ盛岡

試合前の時点で富山はJ2昇格圏内である2位に位置しており、グルージャはそこから勝点10離れて13位。
直近のホーム2連戦では勝利を納めることができず、踏ん張りどころという状況で、J2昇格を目指すためには敗戦はもちろん引き分けすら許されない重要な局面を迎えていた。

結果は2-0。完勝。

守備において不安を感じるシーンはほぼ無く、攻撃では3点4点とスコアがより上振れていてもおかしくなかった。
富山はこの前の試合でも完封負けを喫しておりチームとして不調と言える時期だったこともあるが、昇格戦線で大きく前を行く相手に素晴らしいパフォーマンスを披露できたことは紛れもない事実であり、選手たちにとっては自信を持っていい一勝となったはずだ。
 

【富山戦に懸けていた想い】

さて、ここからが本題。
本稿で述べたかったことです。
 

前述の富山戦、勝たなければ「昇格」を目標とするにふさわしくないと思っており、前回対戦での未勇の涙もあって、個人的にはとても気持ちが昂っていました。

当日は声出し応援の規模を考えてスネアドラムを叩くのは最小限に留め、久しぶりに声を出して応援しました。
プレーが切れる度に、しつこいほどに、ピッチ上で闘う選手たちに向かって声を掛けました。
声が枯れるのもお構い無しに、声が枯れてもなお声を出し続けました。
私以外の声を出して応援していた方々も、それぞれにアツい想いがあったはずです。

私の応援におけるスタンスは「選手が悔いなく全力を出し切れるように支える。共に闘う。その結果として勝利がついてくる。」というものであり、「応援で選手を勝たせる」というものではありません。
でも、この試合に関してはおこがましくも「我々の応援で勝たせることができた」と胸を張って言えます。

試合後には叫びすぎてカスカスに枯れた喉から選手たちに想いを伝えました。

「まだまだ上目指せる!
もっともっと上に行ける!
全力で戦う皆のこと、全力で支える!
一緒になって戦おう!!!」

自分の今までの人生の中で一番アツい想いを込めた試合だったと思います。
 

【富山戦で芽生えた想い】

この試合、自分の中で感じたことがあります。
それは「想いは選手たちにはっきりと伝えるべきだ」ということ。
自分の想いを熱量と共に伝え、勝利を掴み取れたから感じられたことです。
 

我々の目の前にいる選手たちはプロです。
我々はそのプロ選手を支えるサポーターです。
プロの選手にはサポーターの想いを受け止める覚悟があるはずです。
そして、サポーターにはその選手たちにぶつける様々な想いがあって然るべきだと思うのです。

選手にとって勝利やその先の目標へと向かっていくためのエネルギーとなるように、ポジティブな想いもネガティブな想いも自分なりの言葉にして、スタジアムに来られるのならば選手にぶつけるべきだと思うのです。

そうして胸に秘める想いを熱量と共に選手に伝えることが、勝利を掴むための雰囲気を作り上げるのではないでしょうか。

試合前の鼓舞。
選手たちを奮い立たせるはずです。

試合中の応援や声掛け。
それは選手たちと共に闘う姿です。

試合後の称賛・叱咤・激励。
選手・チームがより強くなる糧となるはずです。
 

「拍手やチャントだけではなく、あなたの想いをあなたなりの言葉にして、直接選手たちに伝えてほしい。それがきっとチームをより強くするから。」
 

そう思ってこの文章を書きました。

共感していただけたら、ぜひ実行してほしいと思っています。
 

【終わりに】

ここ数試合、雨に見舞われる試合が続きました。

南部ダービーでの不甲斐ない敗戦。
首位・愛媛相手の劇的ドロー。
昇格圏内・富山相手に見せた完勝劇。

「雨降って地固まる」とは「災いが起こりそれが解決した後は災いが起こる前よりかえって状況が好転しているもの」といった意の諺ですが、今のグルージャにとっては災いだけでなく富山戦の勝利という恵みすらも、地面、すなわち我々の成長と躍進の土台を固める要素となるはずです。

こうして今できかけている土台を、これからさらに強固な物にし、その上にどれだけ勝利を積み重ねていけるか。
勝利を積み重ねていくために、サポーターは選手たちと共に闘うにあたって彼らをどう支えていくか。

チームとして昇格という大きな目標を目指すために、選手たちだけでなくサポーターもまた真価を問われる段階にあるのではないでしょうか。
 

"一岩"となって目標に向かって共に闘うために、あなたのアツい想い、アツく選手に届けませんか?
 

なかなかホーム戦に行くことの無い一人の人間の戯言ではありますが、本稿が応援について考えるきっかけとなれば、また、その上でより良い応援を共に築き上げてくだされば幸いです。

今シーズン残りのアウェー7戦はすべて行くつもりです。
9月18日、ニッパツ三ツ沢球技場でお会いしましょう。

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