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【いわてグルージャ盛岡】Jエリートリーグ栃木戦を観に行ってきました。(2022.11.18)

こんにちは。
2022シーズンからいわてグルージャ盛岡のサポーターをやらせてもらっている"こまつ"です。
私はグルージャのサポーターではありますが現在は東京に住んでおり、当日は都合も良かったので、11月18日(金)に行われた2022Jエリートリーグの栃木vs岩手を観に行ってきました。

本稿では、グルージャを気に掛けている皆さまへの情報共有を目的に、観てきたことをまとめてみようと思います。
文章を書くことが得意でなければ、戦術の理解や分析に長けているわけでもありませんので、そのあたりは大目に見ていただき、あくまでも参考程度と捉えていただければ幸いです。

前置きはこれくらいにして、早速試合の詳細を書き記していくことにします。

メンバー&フォーメーション

メンバーに関してはJリーグデータサイト(https://data.j-league.or.jp/SFMS02/?match_card_id=28128)のほうが見やすいかもしれませんが、こちらでも改めて。

GKは松山。
DFは4バックで、右から上笹貫・小野田・深川・田平。
ボランチ2人が増田と弓削。
サイドハーフは右に桐、左に色摩。
2トップに鈴木とオタボー。
フォーメーションは下の画像のように見えました。

試合開始時のフォーメーション

控えにはGK稲葉、MFチャン·ヒョンスのほか、DF嶋津柚杏(しまづ·ゆあん:東海学園大学4年)、DFバエッサ·フェリペ(東海学園大学4年)、DF湯沢拓士(ゆざわ·たくし:東京国際大学4年)、MF小島瑞來(おじま·みずき:グルージャU-18:高校2年)が入りました。

試合の流れ

試合はグルージャがボールを握る展開で始まります。
前半7分頃には、岩手のクリアを鈴木がヘディングで落として桐が左サイドに展開し、色摩がドリブルで持ち込んでシュート。これはGKの正面に飛んでしまいましたが、松原新監督が就任会見でも触れていた「縦に速い攻撃」が垣間見られたシーンでした。
その後はピンチがありながらも、オタボーや弓削がミドルシュートを放つなど(いずれも枠外)チャンスを創出します。

しかし、前半24分に相手のCKから失点。
インスイングのクロスをニアで触られ、軌道が変わったボールがポストを叩くと、こぼれ球を押し込まれ先制を許してしまいます。
その6分後にも失点。
グルージャの右サイドの裏を狙ってフライパスが通されると、これに反応した栃木の選手への寄せが甘く、アクロバティックな体勢からシュートを叩き込まれてしまいました。

その後、前半終盤には深川の縦パスを起点に右サイドの突破を試みた桐がFKを獲得。弓削の蹴ったボールがファーにこぼれてオタボーが詰めるも、これはGKにセーブされてしまいます。
このまま前半は0-2とリードを許して終了しました。

ハーフタイムには4枚替えを敢行。
松山・上笹貫・田平・色摩が下がり、稲葉・チャン·ヒョンス・嶋津・湯沢を投入。
嶋津はCBに入り、小野田が右SBに移動。
他3名は同ポジションどうしの交代となり、フォーメーションは以下のようになりました。

後半開始時のフォーメーション

後半8分頃には、嶋津の縦パスから鈴木と桐の連携で右サイドを持ち上がり、駆け上がってきた小野田がクロスを入れる(クロスの前にゴールラインを割っていた)など、複数人が絡んでサイドを攻略しようとする意図が見えました。

しかし、後半10分にまたしても失点。
バイタルエリア付近でボールを持たれると、グラウンダーのミドルシュートを流し込まれてしまいます。
(この時はどこに松原さんがいるのか探すことに意識が向いていて、ミドルシュートまでの流れを追えていませんでした…)

その後、後半26分に選手交代。
鈴木に代わってバエッサ·フェリペが入り、弓削との2ボランチを形成。
増田が1列上がってトップ下に移動。フォーメーションは以下のようになります。

後半26分の選手交代後のフォーメーション

この交代の2分後に反撃。
グルージャが左サイドから入れたクロスは相手にクリアされてしまいますが、こぼれ球に反応したバエッサ·フェリペがダイレクトでミドルシュートを放つとボールは綺麗にゴール右上に吸い込まれ、ゴラッソで1点を返します。

その直後にはハーフウェーライン付近でボールを奪いカウンターを仕掛けると、最後は桐のシュートが相手に当たってCKをゲットするなど、得点へのさらなる意欲的な姿勢を見せます。

後半39分には桐に代わって小島を投入。
同ポジションどうしの交代となり、フォーメーションは以下のようになります。

後半39分の交代後のフォーメーション

後半アディショナルタイムにはバエッサ·フェリペのフライスルーパスに抜け出した選手(おそらく湯沢かヒョンス)がGKの動きを見てループシュートを狙うも惜しくも枠外へ。
反撃は1点に留まり、1-3で試合終了となりました。

個々の動きや連携について

個々の動きで良かったこと

個々の動きについて、良いと感じたのは「声」です。
ビルドアップ時に「幅とれ!」「3対2だぞ!魁人引っ張れ!」などの声かけが為されていたほか、プレスをかける際にオタボーが「モットモット」などと声を出していたのも印象的でした。
(オタボーは「ケネ!遅い!」と怒られてもいましたが。声の主は深川か弓削か増田。たぶん。)

最も心に残ったのは、1点返した後に稲葉が「もう1点返すよー!」と大きな声を出していたことです。
残留や優勝などチームの命運が懸かった試合ではないですし、一時3点差をつけられたこともあり、諦めの感情が生まれてもおかしくはないと思います。それでも勝利への執念を見せてくれたことがとても嬉しかったです。

個々の動きや連携の要改善点

ただし、改善が必要な点が多くあったのも事実。色摩や桐が比較的フリーな状況で待ち構えているのにパスが出ない、寄せが甘く結果として失点に繋がってしまう、特定の選手で攻撃が詰まりがち等々、もどかしさを感じた点は多々ありました。

その中でも特に"悪い意味で変化していない"と感じたのはフィニッシュの精度です。
さらに言うと"フィニッシュに持ち込む精度"でしょうか。
シュートが枠に飛ばない、クロスが直接GKにキャッチされる、球離れが悪く相手に囲まれて奪われる、体勢が悪いが故にシュートが力無くゴールへ向かう。シーズン中と似たようなフィニッシュ局面のシーンはこの試合でも少なからず見受けられました。

今後に向けて

課題はまだまだありますが、それは当たり前のこと。
現にシーズン終了から1ヶ月も経っていないわけですし、松原新監督が選手を直接見たのは今日が初めて。(どこにいたのか分かりませんでしたが…)
2023シーズンのJ3開幕までは4ヶ月弱あると予想されますし、戦術等々仕込んでいくのはむしろこれからになります。

では、この試合でやっていたことがシーズン中と同じで全く変化が無かったか、と問われるとそんなことはありません。攻撃面では、サイドの攻略やそのためのサイドバックの上げ方を試行錯誤しているように感じられました。
※下の2つの画像は現地で見て「可変でこんな感じになってる…の…かも…?」と思ったフォーメーションです。自信はありません。というかたぶん合ってません。

前半30分頃までは田平より上笹貫が上がる機会が多いが、田平も機を見てインナーラップを仕掛ける。
前半30分過ぎから小野田が深川の左へ移動。
田平の攻撃機会が増える。

また、守備面では「切り替えを早く」という意識付けがかなり重点的に行われていたように感じました。
ウォーミングアップ時には先発のフィールドプレーヤーを分け、プレーエリアを定め、1タッチや3タッチ等の制限をかけたうえでいわゆる"鳥籠"のようなトレーニングが行われていました。
(「シーズン中はこんなのやってたっけ?」と引っ掛かったトレーニング。単にゴール裏からは見えづらかっただけかもしれない。)
パスが引っ掛かるなどして攻守が入れ替わる際にはコーチ陣から必ずと言っていいほど「切り替え!」と声が飛んでおり、ひとつの大きな狙いであるように感じました。

依然として課題は多いものの少しずつ成長しつつあるグルージャが、今後松原監督の手によってどのように進化するのか、そして深化してどのようなサッカーが出来上がっていくのか。
その原点が少しだけ顔を覗かせた試合であるように思えました。

最後に

いかがでしたでしょうか。
冒頭に記した内容と一部重なりますが、J2昇格を機にサポーターが増え、先月から体制が大きく変わり、不祥事や多くの選手の退団、松原良香氏の監督就任など、シーズン終了後1ヶ月足らずで多くの動きがありました。そのため、グルージャを気に掛けている方は少なくないことでしょう。本稿はそんな方々への情報共有を目的として書きました。

また、グルージャゴール裏の"おはら"さんが「長いシーズンオフもグルージャに興味を持っていただけるように」とTwitterスペースでも仰っていましたが、本稿がその一助となれば幸いです。

他に、2023シーズンに向けて、「背番号予想とかゲーフラ作りの手引きとか書いてみようかな~」となんとなく考えてます。
次の記事で、そしてスタジアムで、お会いしましょう!
では。

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