見出し画像

前期矯正(1期矯正)の進め方

前期治療とは、あごを広げたり、上顎と下顎のズレを軽減するための成長期限定の治療です。まだ生えていない歯を並べることはできませんのでご注意下さい。

★ 「写真のような既製のマウスピースを入れてトレーニングしていたのですが、受け口が治りませんでした」とお越しになったケースがありました。

実は、これらの装置は顎の成長にかなりの影響を与えるので、正しく適切に使えば、効果を発揮しますが、下手に使うと残念な結果になる「諸刃の剣」的な装置です。

★当院では、矯正を開始する前には必ず「セファロX線写真(写真参照)」という横方向の矯正用レントゲン写真を撮影、測定します。

お子様の骨格の特徴や不正咬合の種類を把握し、計画を立ててから矯正治療をおこないます。

装置の選択を間違えたり、使い方を誤ったりしないためにも、「①検査→②診断→③治療」のステップが極めて重要です。

★例えば出っ歯の人なら、少なくとも次の5つのパターンのどれに該当するのかをきちんと把握し、診断しないと
プレオルソ▶マイオブレース ▶、パナシールド、T4K、K1、i3といった矯正器具を正しく選択することはできません。

繰り返しになりますが、治療の優先順位を明確にし、治療の方向を間違えないためにも、矯正治療開始前によく調べ、診断後に適切な計画を立て、装置を正しく選択する必要があります。▶

★前期治療(1期治療)で治りきらなかった場合、インビザライン治療、またはワイヤー矯正等の、一つ一つの歯を動かす事のできる装置を使用した後期治療が必要になります。

★姿勢が悪くて顎がズレている場合は、歯科以外の治療が必要になることもあります。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?