地方国立から地方国立に編入してみた

こんにちは。初めましての方は初めまして。
今回、地方国立大から地方国立大への編入学試験に合格しましたのでその体験談を書いていきたいと思います。というのも僕が受験の際に一番苦労したのが情報の少なさでした。そこで受かったなら情報を発信したほうがいいだろうと思い今回の執筆に至ります。とはいえ今の時代少ないながらも検索すると多少の情報は出てくるので、この記事では僕がどうやって合格したのか僕個人の体験と試験への所感を書いていきたいと思います。

1.そもそも編入って何?

編入試験というのは基本的に短大や高専を卒業した人が大学に行ったり、諸事情で大学を中退してしまったけど入り直したいという人のために大学側が門戸を開いている入試制度です。(もちろん僕みたいな人もいますがレアです。なぜ試験を受けたのかは後述。)基本的には夏~秋にかけて試験が行われており合格者は次の年の春に入学します。入学時の学年は2年生だったり3年生だったり大学によって様々です。なので予めしっかり確認してください。また編入の門戸を開いている大学や学部もまちまちなのでしっかり調べるのをお勧めします。

2.なぜ編入したのか?


簡単にいうと興味のある研究室も無く、この大学でやりたい勉強がしづらいと思ったからです。というのも自分は建築に興味があって建築学科に進学したのですが、とりわけその中でも現代建築と建築家の思想・意匠論みたいなところに入学後に興味を抱きました。しかしながら今の大学では寺や神社や古民家の研究が盛んであったわけです。これはまずいぞ…となっていたところ編入という道を知り目指すことにしました。
ちなみによく聞く話ですが、学歴コンプ拗らせての編入試験はやめましょう。少なくとも今の大学でやりたいことができるなら今の大学で頑張った方が賢明です。大学生ってやろうと思えば本当になんでもできますので。時間は潤沢にありますしね。

3.試験までの流れ

僕は7月頭に試験でした。それまでの一年の流れをざっくりまとめます。

8月 とりあえず行きたい大学の行きたい研究室を訪問する。そして勉強開始。
10月 TOEIC受験
11月 TOEICの結果が出る。とりあえず目標を達成したので英語の勉強をやめてそれ以外の勉強に絞る。
3月 試験科目が変わっていたことを知り絶望する。
5月 試験の要項が発表される。ここで初めて詳細な試験範囲を知る。
7月 受験and合格!

といった感じです。ここで一つ一つ詳細に解説していきたいと思います。

・研究室訪問
これはすごく大事だと思ってます。なぜなら実際に大学に行くことでなんとなく大学の雰囲気が掴めたり、学校側に熱意をアピールする材料を作りやすいからです。僕の場合はここで研究室の先生から学校についてお話を伺ったり、研究室の学生の方に学校を案内していただきました。その結果面接では〇〇先生の研究室はこんな研究をしているので行きたいとか、大学のこのような部分に魅力を感じ〜みたいなことが言いやすくなりました。そんなの研究室訪問しないでもその大学に通う人に聞いいたりHP見ればよくね…?という人もいると思いますがそんなこと今の時代誰だってやります。だからこそあえて訪問して熱意を示すのが有効ではないでしょうか。
またここでは面接を例にしましたが志望理由書でも使えると思います。(僕は志望理由書がなかったので参考程度に)

・TOEIC
TOEICを試験に課している大学は結構多いです。僕が受験した大学ではTOEIC750点以上で満点扱いだったのでそれを目標に取り組みました。
ちなみにですが僕と同じく普通の大学から編入予定の人は絶対にこれを疎かにしない方がいいと思います。なぜなら理系の編入試験の場合競争相手が高専生であることが大半だからです。
高専生は僕らよりも理系科目や専門科目を長く学んでいます。しかも編入試験を受けるのは高専の中でも上位層という風潮があると高専の友人が言っていました(この風潮がいいか悪いかは置いといて)。しかし、彼らは基本的に英語が得意という人は多くないです。しかもTOEICというのは基本的に語彙のレベルが高いだけで文法や読解の難易度は大学受験程度かそれより易しいくらいです。つまり僕と同じ境遇の人なら一度大学受験時に必死にやったことを思い出しつつ、TOEIC独特の問題の解き方や語彙を習得するだけで簡単に差をつけられます。やらない手はありません。
ちなみに知り合いが通う高専では600点取ってたらこいつできるなーって認識らしいです。参考までに。

・試験科目の変更
こいつが一番の事件でしたね…。知ったのは3月でしたが公開されていたのは12月でした。たまたま気分で大学の公式HPを見て知りました…。これに関してはもし周りに編入試験受験者がいたら情報が共有できた可能性も結構あったと思います。高専とか編入受験者がある程度いる学校ならそういう場合もあるかもねみたいな話を聞くこともあったかもしれません。嘆いてもしょうがないんですけどね…。ですので今後受験する方は月一回くらいはサイトを確認することをお勧めします。あと大学が公式SNSをやっていたらフォローしてください。後から公式アカウントを見たらこの変更についても触れていました。悲しい。
5月の試験要項で試験範囲のキーワードが公開されて実質試験範囲みたいなのが提示されましたがそれまでは本当に不安でした。

4.情報収集の仕方

先述の通り基本はインターネットですが、正直それ以外はツテをたどるしかありません。
例えばですが、
・高専生はどのくらいTOEIC取るの?
・試験科目急に変わったんだけどどんなの出ると思う?
みたいな疑問が僕にはありました。僕はインカレサークルに所属していたのでそこの高専の先輩やら後輩やらに聞きまくりました。また試験科目が変わった時は知り合いに志望大学に通っている人がいたので、先生に探りを入れてもらったりしました。(当然先生は口を破りませんでしたが)
編入試験は大学受験ほど情報がなく不安にもなりやすいのでそういったときに相談に乗ってもらったのも彼らでした。相談して答えがなんとなく出せるとそれだけで安心するものです。周りの人はどんどん頼った方がいいです、絶対に。

5.勉強への取り組み方

基本的には毎日何かしら触れるようにしていましたが、一番本格的に腰を入れたのはTOEIC一ヶ月前と5月に詳細な範囲が発表されてからでした。また以前までの試験範囲で今回も試験範囲だった構造力学は5月前にはほぼほぼ完璧に仕上げてはいました。
取り組み方としては過去問が当然なかったので、ある程度ヤマを張って取り組むしかなかったのが正直なところでした。
そこで大学側が求めるレベルはどの程度なのか考えて、
・2級建築士合格以上の知識は求めないだろう
・同じ大学生なんだから大学の教科書レベルはマスターしよう
と言った感じにヤマを張って、2級建築士の過去問と学校の教科書類をひたすら読み込みました。

TOEICは意識高い系中島さんのBLOGのこちらの記事を参考にしました。
【完全保存版】TOEIC初受験で800点超えを達成できたので勉強法をまとめてみた

中島さんのblogは超面白いので勉強が切羽詰まっても絶対に毎日更新を見逃しませんでした。皆さんも是非。


6.編入試験を終えて

こんなの基本的にやるもんじゃねえ!!というのが個人的な試験を終えた感想です(もちろん高専生とか短大生が受けるのはとてもいいと思います)。しかし普通の四年制大学から四年制大学というのはよほどの理由がない限りお勧めしません。めちゃくちゃしんどいからです。周りに同じような受験者がいない中一人黙々と勉強するのは本当にしんどいです。一人で暗闇のトンネルをずーーーーーーーっと走ってる感覚でした。かつ普通に学校の課題やら講義もあります。理系は特に課題が結構重かったりもします。こんな状況で勉強するくらいなら今の大学でやりたいことをやって院で行きたい大学に行く方がいいと思います。院試なら勉強仲間もいますしね。
ただ新しい学校で人間関係が広がるというのはかなりメリットだなーとは思います。(でもこれも大学院でいいっちゃいい気もします。)
大学院には行きたくないけど他に行ってみたいって人はおすすめです。

以上で執筆を終わらせていただきます。もし何か聞きたいことがあればmaiyat31(at)gmail.comまで連絡ください。僕でよければ相談に乗ります。
最後まで駄文に付き合ってくださった方本当にありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?