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夜は明けない

大月つき様のシナリオ「ランタンの灯りは夜の明けない街に灯る」を使用させていただきました。

※ロスト探索者2名によるセッションです

※SAN値や技能の都合で改変を加えています

※終盤、PLの意図を汲んで変則的な処理をしています

KP:なした

PL:小頼祐介/マフィア(赤石)In the cage.にてロスト<https://note.mu/akaishi04/n/n450403b60e6d>

岩戸曜/大学生(NPC)雪山密室にてロスト<https://note.mu/akaishi04/n/n7b2857f38dc2>

***

それではシナリオ「ランタンの灯りは夜の明けない街に灯る」、はじめます。

***

貴方は、ふと目を覚ます。

暗い暗い意識の底から引き上げられた貴方は、自分が既に死んでいることを理解している。
しかし、自分が死んだ理由については不鮮明で、詳しく思い出すことはできない。

そんな靄がかかった思考を抱えながらも、周囲に意識を向けると、自分がまるで汽車のような、木造の内装の車両に座っていることに気が付くだろう。
また、貴方の手元にはひとつのランタンがある。

小頼祐介:「あれ…?」
小頼祐介:「僕は……」アイツか~?
小頼祐介:「………ここ、どこだろう?」ちょっと周りを見てみます!

車両内を見回すと、一人の青年が目につく。
その青年は、目を瞬かせながら貴方の顔を見つめている。

小頼祐介:「(あれ、他にも誰か…な、何だろ、すごい見られてるような…)」

岩戸曜:「…え、小頼、さん…?」
小頼祐介:「えっ、う、うん…?僕は小頼だけど…ごめん…誰だっけ…?」

岩戸曜:「えっ、あ…お、俺は岩戸曜です!えっと…忘れちゃったんですか…?」
小頼祐介:「……う、うーん…ごめんね…?どこかで会った事…あったのかな?」

岩戸曜:「あっ…そ、そう、なんですか…」

岩戸曜:「あ、あの…雪山で遭難して、ペンションで会ったはず、なんですけど…覚えてないですか?」
小頼祐介:「雪山…?…本当に覚えがないんだ…人違い、じゃないかな…」

岩戸曜:「えっ!そ、そうなんですか!?で、でも、小頼さんですよね…?」
小頼祐介:「うん、小頼ではあるんだけど…」

岩戸曜:「え、えー…でもでも、見た目もそっくりなんですよ!?」
小頼祐介:「えっ、そういわれてもなぁ…?」

岩戸曜:「う、うーん…小頼裕さんって、名前も一緒なのに、なんで…」
小頼祐介:「…ん?あぁ…あはは、惜しいね。僕の名前は祐介だよ 君の知ってる小頼とは少しだけ違うね…?」

岩戸曜:「えっ!?ってことは、ほんとに人違いだったんですか…!?」

小頼祐介:素直wwwwwww
岩戸曜:すべて信じます
小頼祐介:いい子だ…

小頼祐介:「かもね?」
岩戸曜:「そうなんですね…す、すみません俺の勘違いで変なこと言っちゃって…」

小頼祐介:「それで、曜クン…だっけ?ここがどこだか、知ってる?」
岩戸曜:「あ、いや、それが俺も全然わかんなくて…なんで、でしょう…」

小頼祐介:「いや気にしなくて大丈夫だよ…ここに来る前のことは、覚えてる?」

岩戸曜:「ここに来る前………なんとなくは覚えてるんですけど、詳しいことが思い出せなくて…」
岩戸曜:(もしかして俺、おばけになっちゃったのかな…)

小頼祐介:「そっか…僕もそんな感じなんだ、なんなんだろうね、ここ?」
小頼祐介:周りめぼります

岩戸曜:「小頼さんもなんですね…うーん…??」

小頼祐介:ccb<=75 目星
Cthulhu : (1D100<=75) → 20 → 成功
岩戸曜:ccb<=75 目星
Cthulhu : (1D100<=75) → 82 → 失敗

岩戸曜:ギャッ

車両内からは少し古びた印象を受ける。
窓の外を見ると、片側には美しい夜空と、穏やかな海が広がっており、反対側には石造りの駅のホームが見える。

小頼祐介:「うーん、…汽車ももう止まっているね。どこかの駅、みたいだけど…」窓の外教えるね
岩戸曜:「駅…?うーん……このままここにいても、どうしようもないですよね…」

小頼祐介:「そうだね。どうしようか…とりあえず降りてみる?」
岩戸曜:「あっそうですね…!もしかしたら帰り方が見つかるかもしれないし…」
小頼祐介:「そうだね」

小頼祐介:お互いの帰り方探してるんだよなぁ

貴方は車両から降り、ホームへ足を踏み入れる。すると、

探偵:「やあやあ、ご機嫌いかがかな?」

と声をかけられる。

るどちゃん:可愛い

そこにいたのは、いかにも"探偵"といった風貌の男だ。
腰元のホルダーに拳銃を携え、にこやかに貴方たちに話しかけてくる。

探偵:「久々に汽車の煙が登っていたから来てみれば、二人も御客人だなんて!珍しいこともあるものだねぇ」

小頼祐介:「えっ、あ…ど、どうも…?」誰!?
岩戸曜:「えっ…!?こ、こんばんは…」

岩戸曜:「え、えーっと…ど、どちら様ですか…??」

探偵:「僕かい?見てわかんないかなぁ、探偵だよ!それ以上でもそれ以下でもないよ」

小頼祐介:「は、はぁ……」ソッカ……
岩戸曜:「探偵さんなんですか…」

小頼祐介:「じゃあその探偵さんに聞きたいんだけど…ここってどこなのかな?」
探偵:「ここは僕らの暮らす街だよ。そしてここはその駅」

小頼祐介:「街…?」

探偵:「そう、街。ここだけが僕らにとっての街だから、名前も必要ないんだよねぇ」

岩戸曜:「…???」
小頼祐介:「…そっか」ソッカァ…

小頼祐介:「君は探偵なのに…どうして拳銃なんて持っているのかな?」警戒はしてます!
岩戸曜:(た、確かに…!)

探偵:「これかい?すごいだろう!この前骨董屋で見つけてね、まあ使う機会もないし、200年くらい使ってないんだけどね」

岩戸曜:「に、にひゃくねん!?」

探偵:「そんな適当な数字を気にするなんて君はつまらな……いや、几帳面だね!クソ真面目と言ってもいいね!」
探偵:「まあ物の例えだから、別に気にしなくていいんじゃないかな?とにかく昔ってことさ」

岩戸曜:「えっ……そ、そうなんですか…」disられた…

小頼祐介:「曜クン…あんまり本気で相手にしなくて良いと思うよ…」たしかにクソ真面目そう…とは思ったわ
岩戸曜:「あっ、そ、そうですかね…?」落ち込んでいます

小頼祐介:「…あんまりこの街に長居するつもりもないんだけど…どうしたら帰れるのかな?」

探偵:「来たばかりなのに、もう帰るのかい?すこし遊んでいけばいいのに」
探偵:「そうだね…多分帰る手がかりも、街にあるんじゃないかな」

小頼祐介:「…そっか、ありがとう 聞きたいことはこれだけだよ お疲れ様」バイバイ

岩戸曜:「…街に…どうしましょう、行ってみますか…?」
小頼祐介:「そうだね、行ってみようか」

探偵:「もうお役御免ってことかな?それもそれでいいね、君たちの自由にすればいいと思うけど……あ、」

そう言うと、探偵は少し不機嫌そうに、小頼の手に持つランタンに視線をやる。

探偵:「……君、それどこにあったの?」
小頼祐介:「…さぁ、気付いた時にはもう手に持っていたんだけど…何か知ってるの?」

探偵:「へぇ……」
探偵:「……僕はそういうの好きじゃないからわかんないけど、骨董屋ならなにか知ってるかもね」

小頼祐介:ソッカ…
小頼祐介:行けってことだな

岩戸曜:「骨董屋…それって、どこにあるんですか?」

探偵:「骨董屋はね、街に出てからしばらく歩くんだけど…まあ、看板がかかってるから探せば見つかるんじゃないかな?」
探偵:「本当は案内してあげたいところだけど、どうやら僕は邪魔なようだからね?」

小頼祐介:「うん、情報ありがとう。僕たちだけで行けるから君はもういいよ」
岩戸曜:ハワ…

探偵:「…そう、それじゃあお元気で。機会があればまた会おうじゃないか」

岩戸曜:「あっ…えっと、ありがとうございました!」
小頼祐介:「…じゃあ、まずは骨董屋に向かうってことで良いかな?」バイバイ探偵

そう言うと、探偵は貴方たちにひらりと手を振ってから、どこかに姿を消すだろう。

岩戸曜:「えっと…そうですね、特に他に行きたいところもないし…」
小頼祐介:「わかった、じゃあ行こうか」向かうよ!

貴方が駅を出ると、そこには欧風の街が広がっていた。

石畳の敷き詰められた道に、こつ、こつと貴方の靴音が響く。
青いレンガの屋根と、身を寄せるように立ち並ぶ家々は、まるで幼いころ読み聞かされた童話の世界のようにも感じられる。

見上げれば、淡く白く光る三日月と星々が深海の色をした夜空を飾っており、街灯はまるでその光を閉じ込めたかのように光り、街を照らしている。

小頼祐介:「綺麗な街だね?」
岩戸曜:「ほんとに、そうですよね…俺、こんなきれいなところ来るのはじめてです」天国か?
小頼祐介:「…それは、僕もかな」天国だよ

KP:そうだね

歩いていると、坂道が多いことがわかる。
坂道の向こう、街の中央辺りには、大きな時計台がそびえ立っているのが見える。

しばらく歩くと、≪Antique shop≫と書かれた小さな看板が掲げられている建物を見つけることが出来る。

岩戸曜:choice[読める,読めない]
Cthulhu : (CHOICE[読める,読めない]) → 読めない

小頼祐介:「あ、ここだね」
岩戸曜:「骨董屋さん、みつからないですね…え?」

小頼祐介:「ん?」

岩戸曜:「あ、あれ…?ここなんですか?あんてぃー…??」
岩戸曜:「きゅ…きゅえ?」

小頼祐介:「……そっか…アンティーク、だよ、ここが骨董屋だね…?ちょっと難しかったかな?」
小頼祐介:まだ可愛い方

岩戸曜:「えっ!?これでアンティークって読むんですか!?あ…す、すみません俺バカで…」

小頼祐介:「いや、大丈夫だよ…自覚がないよりはマシだからね」
岩戸曜:「そうですか…?ごめんなさい、なんか気遣わせちゃったみたいで…」

小頼祐介:「そんなことないよ、曜クンなんてまだ全然可愛い方さ…とりあえず入ろうか?」
岩戸曜:「あっ、そ、そうですね!」

入り口にはOPENの札がかかっており、扉のそばにあるショーケースには、陶器のティーセットや古びた、しかし美しい懐中時計などが飾られている。
ケースの向こうはそのまま店内に繋がっているようで、たくさんの骨董品があふれんばかりに並べられているのが見える。

小頼祐介:入るよ!

貴方が扉を開くと、カランカラン、と扉にかけられたカウベルが鳴る。

店内に足を踏み入れると、店の奥にあるカウンターの中に、一人の男性がいる。
男性はなにか作業をしていたようで、ベルの音に気づくと、顔を上げる。

そして、貴方の存在に気づくと、驚いたように目を丸くした。

小頼祐介:「こんばんは、取り込み中…だったかな」
岩戸曜:「こ、こんばんは~…」

骨董屋:「…おや、珍しいですね。探偵さん以外のお客さんなんて…お会いしたことのない方、ですよね?」
骨董屋:「僕は骨董屋です。はじめまして」

るどちゃん:るどちゃんです 可愛い顔してますね

岩戸曜:「は、はじめまして!俺は岩戸曜です!」

小頼祐介:「曜クン相手絶対名前じゃないから正直に名乗らなくていいんだよ…」
岩戸曜:「あっ…?そ、そう言われてみれば確かに…!?」

小頼祐介:「実はその探偵に教えてもらってきたんだけど…このランタンについて何か知ってるかな?」差し出すわ
骨董屋:「…おや、それは素敵なランタンですね。よく見せてもらえませんか?」

小頼祐介:どうぞ 渡します

骨董屋:「どうやら、壊れているみたいですね。少しお時間をいただければ、修理できると思います」

小頼祐介:「あ、壊れてたんだ…そもそも僕のでもないんだけど…まぁ修理してくれるなら、お願いしても良いかな?」
岩戸曜:「あ、ほんとですか!?お願いします!」

岩戸曜:「あっでもお金とか…」
小頼祐介:気になる気になる

小頼祐介:「まぁ探偵の紹介だからね、探偵に回してよ」
岩戸曜:「!?」

骨董屋:「…?いえ、そんなこと気にしなくて構いませんよ」

小頼祐介:「…?お金は取らないってこと?」

骨董屋:「はい、この街では必要のないものなので」

小頼祐介:「…なるほど」天国だ
岩戸曜:ハワ

小頼祐介:「それなら何も心配いらないね じゃあランタンは任せようかな」

骨董屋:「それで、修理にかかる時間なんですが…そうですね、30分ほどいただくことになるかと」
小頼祐介:「30分か、わかった。じゃあ曜クン、修理が終わるまでは帰る方法を探すとしようか?」

岩戸曜:「あ、そうですね…!と言っても、どこに行けば…」
小頼祐介:「うーんそうだね…。ね、この近くって何があるのかな?」

骨董屋:「そうですね、この街にはいろんなものがあるんですが…」

骨董屋:「ああ、近くに美味しいお菓子屋さんがありますよ、探偵さんのお気に入りだとか」
骨董屋:「時計台の近くにはとても大きい図書館があって…時計台の下には聖堂もありますね」

骨董屋:「でも、好きなところへ行けばいいと思いますよ。この街は綺麗なので、見て回るだけでも楽しいと思います」

小頼祐介:「結構色々あるんだね、ありがとう。曜クン行きたいところある?」NPCに聞くな
岩戸曜:「確かにこの街すごくきれいでした!色々ありがとうございます!」

岩戸曜:「行きたいところ…うーん…こ、個人的にはお菓子屋さん気になるんですけど、でも…」
岩戸曜:手掛かりなさそ~~~…

小頼祐介:「お菓子屋さんか、まぁお店の人に話を聞くのも有りだよね?僕も気になっていたし、行ってみる?」
岩戸曜:「!ほんとですか…!?じゃ、じゃあ行きたいです!」

小頼祐介:「じゃあお菓子屋さんに向かおうか」行こう~!

***

貴方がお菓子屋を探すと、≪Cake House≫と書かれた小さな看板が掲げられている店を見つけることが出来る。

小頼祐介:「あ、ここかな」
岩戸曜:「ケーキハウス…多分ここですよね!」ワ~~イ

店の外からでも、ふんわりと甘い香りが漂ってくるのがわかる。

小頼祐介:「曜クンも見つけられた?流石にこれは読めるみたいだね、よかった」
岩戸曜:「こ、これは読めますよ…!さすがに!!」

小頼祐介:「あはは、冗談だよ」冗談にならない人もいるから…
岩戸曜:「あ、あんまりからかわないでください…」

小頼祐介:「ふふ、ごめんね?入ろうか」
岩戸曜:「は、はい!」ドキドキ

小頼祐介:入るよ!!!

ドアを開けると、軽快なカウベルの音が店内に響く。
店の奥から「はい!」と声がして、声のした方から男性が現れる。

お菓子屋:「あれ、新入りさんかな?いらっしゃい。ゆっくりしていってね」

るどちゃん:えーーーーー
るどちゃん:立ち絵は!?
KP:消しちゃった・・・

小頼祐介:「こんばんは」エーン
岩戸曜:「あ、こんばんは!」

お菓子屋:「そうだ。ちょうど今レモンタルトができたんだよね。紅茶も淹れるけど、よかったらどうかな?」

小頼祐介:「レモンタルトか…曜クン、どうする?」
岩戸曜:「え!い、いいんですか…?俺食べたいです…!」

小頼祐介:「そうだね、折角だし頂いていこうか」ウンウン
お菓子屋:「じゃあ座ってすこし待っててね」

そう言ってお菓子屋は店の奥へ消えていく。

小頼祐介:「タイミングよかったね」
岩戸曜:「そうですね…!レモンタルトって食べたことないんですけど、楽しみです!」

小頼祐介:「あれ、……でも…曜クンって…」
岩戸曜:「え?」

小頼祐介:「楽しみにしてるところ申し訳ないんだけど……食べないほうが…いいんじゃ…」
岩戸曜:「え……えっ!?な、なんでですか!?」

小頼祐介:「いや意地悪で言っているわけじゃないんだけど…」

岩戸曜:どうして・・・・・・・・

小頼祐介:「よもつへぐい…ってわかるかな…?」

岩戸曜:choice[知ってる,知らない]
Cthulhu : (CHOICE[知ってる,知らない]) → 知らない

岩戸曜:「よもつ…へ…?な、なんですか…?」

小頼祐介:「うーん…知らないかぁ…簡単に言うと、ほかの世界の物を食べると元の世界に帰れなくなる…みたいなさ…」
岩戸曜:「あ、あー!な、なんか聞いたことあるような気がします…」

小頼祐介:「それ考えるとちょっと怖いなって…曜クンがそれでも良いっていうなら僕は何も言わないけど…」

岩戸曜:「…あれ?でも、あの、小頼さんだって…」
小頼祐介:「え、僕?」

岩戸曜:「帰れなくなるって、それってむしろ…困るのは小頼さんの方なんじゃ…」
小頼祐介:「え、だって僕はもう…えぇ?曜クンこそ困るんじゃないの…?帰れなくなるんだよ?」えぇ??

岩戸曜:「えっ…?い、いや俺は…帰るって言っても、その…」

小頼祐介:「???」
小頼祐介:「帰りたくないの?」

岩戸曜:「帰りたくない、っていうか………どこに帰ればいいのかわからないっていうか……」
小頼祐介:「(ワケ有りかなぁ)」

岩戸曜:「…小頼さんはどう、なんですか?」

小頼祐介:「そ、そうなんだ…どうって言われてもなぁ…」
小頼祐介:「僕もう死んでるし…」

岩戸曜:言ったーーーーwwwwwwwwwwww
小頼祐介:wwwwwwwwwwwwwwwwww

岩戸曜:「えっ!?!?!」
小頼祐介:「え?」

岩戸曜:「え、えっ……え!?そ、そうなんですか!?」
小頼祐介:「えっ、生きてると思ってたの!?」

岩戸曜:「生きてると思ってましたよ!?っていうか、そうなんですね…!?じ、実は俺もなんですけど…!!」

小頼祐介:「えぇ!?!?!」
小頼祐介:「曜クンもなの!?え、えぇ…!!」

岩戸曜:「そ、そうですよ…え、えー…俺てっきり、小頼さんは生きてて元いた場所に帰りたいんだと…」
小頼祐介:「僕だってそうだよ?曜クンが帰る方法を見つけようと思ってて…」

岩戸曜:「あれ…?」

小頼祐介:「…僕たち、同じことしてたんだね?」
岩戸曜:「…そ、そうみたいですね…?」

小頼祐介:「はぁ~…なんだ…そうだったんだね…」

小頼祐介:「じゃあ次は、僕たちが成仏する方法を探せばいいのかな…?ここは天国ってわけでもないみたいだしさ…?」
岩戸曜:「…成仏……天国みたいな場所だけど、でも、ちょっと違うみたいですもんね…」

小頼祐介:「ね?まぁ目的は最初のとは多少違うかもしれないけど、街から出るってことには変わりないしね…?ゆっくり探してみようか」
岩戸曜:「そ、そうですね!」

少しすると、お菓子屋はタルトと紅茶を運んでくる。

お菓子屋:「お待たせ。どうぞ召し上がれ!」

岩戸曜:「あっ…ありがとうございます!」もう死んでるので遠慮なく食べるぞ!!!
小頼祐介:「ありがとう。」よかったね曜くん!!!

岩戸曜:「いただきます!」合掌して食べるか!!!
小頼祐介:「おいしそうだね!いただきます」合掌しまーすwwwwww

KP:<聞き耳>振っていいよ~

岩戸曜:ccb<=65 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=65) → 3 → 決定的成功/スペシャル
小頼祐介:ccb<=25 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=25) → 18 → 成功

KP:ええ…補正+10%あげます

紅茶は柑橘系の爽やかな香りがする。どうやらニルギリのようだ。
飲んでみると、癖が少なく、さっぱりとしたさわやかな飲み口である。

そしてタルトからは、爽やかなレモンの香りがする。
さくさくのタルト生地に甘酸っぱいレモンクリームが合わさっており、甘いものが苦手な人でも食べやすいだろう。

るどちゃん:おいしそう

岩戸曜:「あっ…すごいおいしい…!」ありがとうお菓子屋…
小頼祐介:「わ、すごい美味しいねこれ」

岩戸曜:「そうですね!今になってこんなおいしいものが食べれるなんて思いませんでした!」
小頼祐介:「よかったね、いい思い出になったね」ヨカッタネ…タダダヨ…

とても優雅なティータイムを味わった貴方たちは、MP+2、SAN回復1d3どうぞ!

岩戸曜:1d3
Cthulhu : (1D3) → 3
小頼祐介:1d3
Cthulhu : (1D3) → 3

岩戸曜:「ごちそうさまでしたー!」
小頼祐介:「ごちそうさま、すごい美味しかったよ、ありがとう」

お菓子屋:「ならよかった、作る甲斐があるってものだね」
お菓子屋:「あ、そうだ。これ…よかったらお土産に持って行ってよ」

お菓子屋は帰りしなにひとつずつ、手のひらほどの小さなかわいらしい包みをくれる。

小頼祐介:「これは…?」
岩戸曜:「え、そんな…い、いいんですかお土産まで…!」

中にはメレンゲクッキーが3つ入っている。

KP:これを食べるとMPを1回復できます。

小頼祐介:「もらっちゃっていいのかい?この街の人は親切だね、ありがとう」

お菓子屋:「メレンゲクッキーだよ、小さいものだけど…よかったらまた来てね」

とお菓子屋は手を振って見送っている。

小頼祐介:バイ
岩戸曜:「あ…ありがとうございました!」
岩戸曜:ばいばい

小頼祐介:「じゃあ次はどこに行こうか?成仏出来そうなのは聖堂なんだけど…僕は図書館も気になってるんだよね」
岩戸曜:「図書館…俺本とかあんまり読まないんですけど、もしかしたらそこで何か見つかるかもしれないですもんね!」

小頼祐介:「そうだね、じゃあ図書館に行くってことでいいかな?」
岩戸曜:「はい!」

小頼祐介:図書館いくぞ!!
KP:はぁい

***

貴方は、時計台のすぐ近くにある図書館へと足を向けた。

西洋の城門のような扉を開くと、中はおびただしい数の本で埋め尽くされていた。
見渡す限り、本、本、本。
世界中の本がこの場所に集められているのではないかと錯覚するほどである。

岩戸曜:「う、うわ…す、すごいですねこれ…」
小頼祐介:「すごい数の本だね…?」ワァ~

小頼祐介:そのへんの本適当に取って見るわ

貴方は適当に手にした本を読もうとする。
しかし、まるで接着剤で閉じられたかのように本は開かず、びくともしない。

小頼祐介:「ん?なんだろうこれ…開けない…?」
岩戸曜:「開けない…んですか?な、なんででしょう…」
小頼祐介:「さぁ…?開けないんじゃ読めないね…」戻すわ

小頼祐介:ccb<=75 目星
Cthulhu : (1D100<=75) → 20 → 成功
岩戸曜:ccb<=75 目星
Cthulhu : (1D100<=75) → 2 → 決定的成功/スペシャル

KP:わー!?補正15%あげるよ!!

貴方たちは入り組んだ本棚の森を進んだ先、高い脚立の上で足を組み、本を読みふける袴姿の男を見つけられる。

KP:<知識>どうぞ。

小頼祐介:ccb<=80 知識
Cthulhu : (1D100<=80) → 88 → 失敗
岩戸曜:ccb<=70 知識
Cthulhu : (1D100<=70) → 28 → 成功

では岩戸は、その男は大正時代の書生の服装をしていると分かる。

小頼祐介:「?誰かいるね」
岩戸曜:「…?あの人、書生さんみたいな格好してますね…」

小頼祐介:「あぁ…本当だね?声かけてみる?」
岩戸曜:「あ、そうですね!」

小頼祐介:「すみませーん」声かけるよ

声をかけても男は反応しない。

小頼祐介:おい
小頼祐介:曜くん出番だよ

岩戸曜:「聞こえてない、んですかね…」

KP:大声で呼びかけるなら<CON*5>どうぞ!

小頼祐介:「そうだね…結構高い場所にいるし…」

岩戸曜:ccb<=50 CON*5
Cthulhu : (1D100<=50) → 69 → 失敗

岩戸曜:「すみませーーーん!!!」

スン…

小頼祐介:「うーん、全然聞こえてないね…僕ももう一回呼んでみようかな…」

小頼祐介:ccb<=75 con*5
Cthulhu : (1D100<=75) → 21 → 成功

小頼祐介:「すみませーん!」

小頼の声に気付いてか、男は視線を下に向ける。

司書:「あれ、見ない顔ですね」

男は本を本棚に戻し、脚立を降りてくる。

小頼祐介:「あ、聞こえたみたい」
岩戸曜:「よかったです…」

司書:「それで、どうかされましたか?」

小頼祐介:「こんばんは、邪魔しちゃったかな?」
司書:「いえ、お気になさらずに」

小頼祐介:「ここの本について聞きたくて…なんで開かないのかなって気になってさ」
司書:「ああ、それは…生きてるからでしょう?その人の物語は出版はされてはいれど、完結していませんから」

岩戸曜:「…?どう、いうことですか…?」
小頼祐介:「?…どういうこと?」

司書:「ここには今まで生まれてきた人、みんなの人生が本になって貯蔵されているんですよ。どれもとてもおもしろくて、読んでいて飽きません」

小頼祐介:「人生が、本に…?」
岩戸曜:「え…!?」

小頼祐介:「それじゃ、僕たちのもどこかにあるのかな…?」

司書:「あると思いますよ。タイトルを伺えれば私が探しますが…」
岩戸曜:「…俺の、人生…」

小頼祐介:「…本当?僕は自分が死んだときの事、上手く思い出すことができないんだよね。…僕の本探してもらっても良いかな?」
小頼祐介:「小頼祐介、って本かな」
岩戸曜:「……俺のも、お願いします。岩戸曜、ってやつです」

すると、司書は貴方たちの名前がついた本を、いとも簡単に探し出し、差し出してくるだろう。

司書:「…これですね、どうぞ」

小頼祐介:「…ありがとう」受け取るよ
岩戸曜:「…あ、ありがとうございます…」

小頼祐介:「…読んでいきたい所だけど…そろそろ約束の時間だよね。この本は持ち出しても大丈夫かな?」
司書:「そうですね…本当は持ち出し厳禁なんですが、読んだ後で返しに来てくれるのなら」

岩戸曜:「わ、わかりました…」言うこと聞くわよ
小頼祐介:「そっか、じゃあ借りていくよ。ありがとう」

岩戸曜:会釈して出よ
小頼祐介:本持って出るよ~

KP:図書館から出ました!骨董屋に向かうということでいいですか?

小頼祐介:はい

***

再び骨董屋へ訪れると、骨董屋は微笑みながら貴方を迎える。

骨董屋:「おかえりなさい。修理は終わりましたよ」

小頼祐介:「ありがとう、助かったよ」
岩戸曜:「あ…お疲れ様です!」

骨董屋:「これはどうやら、不思議な魔法のランタンみたいですね」

岩戸曜:「ま、魔法…??」
小頼祐介:「魔法の、ランタン…?」

骨董屋:「このランタンは、開ける場所がありません。つまり、火を入れられないんです」
骨董屋:「その代わりに、このランタンに火を灯す魔法が使えます。大丈夫、だれでも使える簡単な魔法です」

小頼祐介:「魔法…??もうなんでも有りになってきたね…」

そういって、骨董屋は貴方に〈灯りをともす〉呪文を教えてくれる。

呪文:灯りをともす MP2を消費し、灯りをつけられる。

岩戸曜:「え…じゅ、呪文、って、」

小頼祐介:「へ、へぇ…本当にこれで火が灯るの?」
骨董屋:「試してみてください」
岩戸曜:ハワ~…

小頼祐介:「う、うん」
小頼祐介:呪文使います!!

貴方が呪文を唱えると、ランタンの中にふわりと夕陽のようなオレンジ色をした丸い光が浮かぶ。

骨董屋:「…成功、みたいですね」

小頼祐介:「わ、ついた」
岩戸曜:「わ、す、すごい…!本当についた…!!」

骨董屋:「ランタンは壊れやすいので、気を付けてください。ここへもってきてくれれば、僕が修理します」
骨董屋:「壊れると、火も消えてしまうので、気をつけてください」

小頼祐介:「わかった、その時はまたお願いするね。ありがとう」
岩戸曜:「ありがとうございます…!」

小頼祐介:「じゃあランタンもなおしてもらったし、聖堂行ってみる?」
岩戸曜:「あ、そうですね!小頼さん、成仏できそうって言ってましたもんね」
小頼祐介:「できるといいね」

骨董屋:「行ってらっしゃい、また何かあればいつでも来てくださいね」

小頼祐介:会釈して出るよ!聖堂!
岩戸曜:「はい、よろしくお願いします!」出る~

では、貴方たちは骨董屋を後にし、聖堂へと向かう。

***

大聖堂の入り口は開け放されており、中がよく見える。
中は静まり返り、荘厳な空気が空間を支配している。

入り口近くに、上へ続く階段があるのが見える。

小頼祐介:「階段、あるね、行ってみようか?」
岩戸曜:「そうですね…行ってみたいです!」

小頼祐介:行ってみよ~~~

長い長い螺旋階段だ。

登っていくと、時計台の中へとつながっている。
頂上まで登りきると、ちょうど時計の裏のようだ。
部屋は大きな歯車など、時計の部品で埋め尽くされている。

部屋の中ほどに、像があるのが見える。

小頼祐介:「あ、ここ登ると時計の裏側なんだね」

岩戸曜:「あ、繋がってるんですね!…あれ、なんか、像みたいな…なんですかね?」
小頼祐介:「本当だね、なんだろう?」像見ます!!!

それは女神像だった。

白い石で彫られたその像は、非常に精巧かつ繊細に作られており、今まで見てきたどの石像より美しい。
その美しさはこの世の物とは思えないほどであり、どこか畏怖のような、禍々しいものを感じる。

0/1のSANCです。

小頼祐介:ccb<=62 さんち
Cthulhu : (1D100<=62) → 75 → 失敗
岩戸曜:ccb<=59 SAN
Cthulhu : (1D100<=59) → 47 → 成功

小頼祐介:「なんか…………、うーん…僕はあんまりこういうの好きじゃないかな…」
岩戸曜:「う、わ、すごい…!こんなきれいなの見たことないなぁ、しかもこんな近くで見れるなんて…」

小頼祐介:「あ、曜クンは結構興味ある?」

岩戸曜:「あ、あれ…小頼さんはあんまり、な感じですか?」
小頼祐介:「そうだね、像とかって妙にリアルだしさ、ちょっと怖くて」

岩戸曜:「な、なるほど……ごめんなさい、一人ではしゃいじゃって…」

小頼祐介:「いや、いいんだよ。むしろ芸術に関心あるなんて曜クンすごいなって思うくらいだよ」

岩戸曜:「え!そ、そんなことないんですけど!…実は、芸術系の学校に行ってたんですよね」
小頼祐介:「あっ、そうなんだ、僕は芸術とか全然わからなくて…じゃあ絵とかも描けるのかな?すごいね?」

岩戸曜:「あ、いや、俺がやってたのは陶芸なんですけど…でも、その延長でこういうのも好きなんです」

岩戸曜:choice[描ける,描けない,画伯]
Cthulhu : (CHOICE[描ける,描けない,画伯]) → 描けない

小頼祐介:「陶芸なんだ!いいねいいね、僕も生きてるうちにそういうことしておけばよかったなぁ」

岩戸曜:「小頼さんは生きてたとき、どういうことしてたんですか?」
小頼祐介:「僕?僕はね~^^」

岩戸曜:(…あれ、なんかこの感じ身に覚えがあるような…)

小頼祐介:「マフィアやってたんだ^^」
岩戸曜:「ま…マフィア!?」

小頼祐介:「そう、マフィア。生きてた頃の話だし大丈夫、君には何もしないよ」
岩戸曜:「え…マフィアって、あのなんか怖い感じのマフィアですか!?」

小頼祐介:「ん~そうだね、そのマフィアかな」
岩戸曜:「そ、そうですか…?へ、へー…マフィアって、ほんとにあったんだ…」

小頼祐介:「あるにはあるよ…本当に組織にいるのは禄でもない集団だけどね」馬鹿しかいない
岩戸曜:「ろ、ろくでもない…やっぱ、怖い人が多いんですね…」意味を勘違いしています

小頼祐介:「まぁ、ある意味ね」
岩戸曜:ほわ~~~

小頼祐介:「だからまぁ僕の死因は仕事関係のことなのかなって思ったんだけど、どうなんだろう」
岩戸曜:「な、なるほど…確かに、危なそうな感じですもんね…」

小頼祐介:「この本読めば、それがわかるんだよね。…曜クンは全て知る覚悟、できてる?」
岩戸曜:「覚悟……ある、とは言えないんですけど、でも、このままじゃいけないかなって…」

岩戸曜:「怖い、けど…読みたいです」

小頼祐介:「…うん、そうだね。思い出しておかないと、気になって成仏も出来ないだろうしね。…読もうか」
岩戸曜:「は、はい…」

それでは、貴方たちは各自、自分の本を読む決意をする。

本に目を通した貴方は、すべてを思い出してしまうだろう。

自分がとある"実験"に巻き込まれ、灰色の猫に姿を変えられたこと。
同じく実験に巻き込まれた部下の失態によって、自分が死んだこと。

それらが鮮明な記憶として浮かび上がってくる。

そして、エピローグには貴方も知らない事実が綴られていた。

——小頼祐介は、世界から忘れられた。
彼の存在を唯一覚えているはずの部下は、その死に気付いていない。

小頼祐介:おい!wwwwwwwwwwwwwwwww

誰からも弔われることもなく、ただひとり消えて行った彼は、果たして本当に生きていたと言えるのか?

貴方は自身が死んだこと、そしてその時の状況を思い出してしまった。

さらに、自分の存在ごと消えてしまったという、本来なら知るはずもなかった事実を知ってしまった貴方は、
1d3/1d10のSANCです。

岩戸曜:ccb<=84 SAN+25
Cthulhu : (1D100<=84) → 52 → 成功
小頼祐介:ccb<=61 sanc
Cthulhu : (1D100<=61) → 62 → 失敗

小頼祐介:1足りない…
小頼祐介:最悪

るどちゃん:私ね、1d10ふるといつも10でるんだ

岩戸曜:1d3
Cthulhu : (1D3) → 3
小頼祐介:1d10
Cthulhu : (1D10) → 10

小頼祐介:ワーーーーー
KP:面白!

KP:<アイデア>どうぞ!

小頼祐介:ccb<=75 アイデア
Cthulhu : (1D100<=75) → 11 → スペシャル

小頼祐介:死
小頼祐介:バーカ!

KP:1d20どうぞ
小頼祐介:1d20
Cthulhu : (1D20) → 5

KP:1d6どうぞ
小頼祐介:1d6
Cthulhu : (1D6) → 6

では、小頼は90分間頭痛・嘔吐などの体調不良に見舞われます。
その間技能値は-5されます。

小頼祐介:「こ、これ……う……」
小頼祐介:「嘘………あの、馬鹿……」

岩戸曜:「…っ、そ、んな…」

小頼祐介:「そっか…全部思い出した………頭痛い……馬鹿のせいだ…」
岩戸曜:「俺は……う、いや、でも…」

岩戸曜:「…あ、あの、小頼さん、大丈夫ですか…?」
小頼祐介:「…ごめん、大丈夫…ちょっと、自分の人生最期まで最悪だったなって再認識しちゃって……」馬鹿のせいで生きてるときも死んだ後も頭痛に悩まされる

岩戸曜:「そ、う、ですか……お、落ち着くまでちょっと、休みましょうか」
小頼祐介:「うん、ありがとう…」

岩戸曜:「えっと、一旦外の空気でも吸って…ゆっくりしててください」
小頼祐介:「そうさせてもらうね……」綺麗な星空とか見てゆっくりするわ…wwww

岩戸曜:一緒にゆっくりしよう…

KP:まあ体調良くなるまでゆっくりするってことならそのうち狂気解除されるかな

小頼祐介:アリガトウーー!!!

小頼祐介:「待たせてごめんね。…もう大丈夫だよ。ありがとう、曜クン…」

岩戸曜:「あ、いや…き、気にしないでください…つらいですよね、こんなの…」
小頼祐介:「つらいっていうか……一周回って腹が立ってくるっていうか…」

岩戸曜:「は、腹が立つ…?な、何があったんですか…?あ、いや、言いたくないなら別にいいんですけど!」

小頼祐介:「こんなことなら我慢して医者にでもなっておけばよかった…いや、全然いいんだ、むしろ聞いて笑ってほしいんだけど…」ハァ…
岩戸曜:「わ、笑う…!?お、俺でよければ聞きますけど…」

小頼祐介:「さっきも言ったんだけど、僕はマフィアに入ってたんだ。それでもちろん部下もいる」
岩戸曜:「な、なるほど…」

小頼祐介:「その部下の一人がね、どうっしよーもない馬鹿で!!!!!」
岩戸曜:「ふんふん、部下がバカ……え!?」

小頼祐介:「もちろんバカはほかにも何人もいたんだけど…自慢して来る馬鹿に頭の悪い馬鹿…でも今から話す子だけは群を抜いてのド馬鹿で……僕も手を付けられなくて困ってたんだ…」
岩戸曜:「そ、その組織大丈夫なんですか…?そ、そんなにすごい人が…」

小頼祐介:「そのド馬鹿はね、一回爆弾の間違った線を切ったこともある!その時は運が良くて助かったんだけど…もういっそその時に死ねた方がまだマシだったよ!」
岩戸曜:「爆弾!?え、ええ…ほんと、何があったんですか…?」

小頼祐介:「ここからがビックリだよ…!?ある日ね、本当に不思議な話なんだけど…目が覚めたら僕が猫になってて…」大まかな流れを話します かくかくしかじか
小頼祐介:「僕が死んだあとそのド馬鹿どう思ったと思う!?僕が死んだことにも気づいてなかったんだよ!!!???」

小頼祐介:「そりゃあ頭痛にもなるよ!」
岩戸曜:「え…えっ!?!?ど、どういうことですか…!?え!?」

小頼祐介:「だから僕が生きていたことを覚えている人間も誰もいない、いたとしてもあのド馬鹿は気づいてすらいないから!!あ~!あの馬鹿…!!どう思う曜クン!?」
岩戸曜:「お、俺が言うのもなんなんですけど…ひ、ひどいですね…」

小頼祐介:「だよね!?」
岩戸曜:「さすがに、それは…小頼さんにそんなことがあったなんて…」

小頼祐介:「いくら馬鹿でも流石に像の中に自分では入らなくない!?びっくりしちゃったよ…」
岩戸曜:「い、いやー…俺でもそれはさすがにしない、ですね…」

小頼祐介:「僕はさ、医者の親の後を継ぐのが嫌で、親に反抗したくてマフィアになったんだけど…まさかこんな馬鹿の集団に囲まれることになるとは思わなくて…自分勝手に生きたばちが当たったのかな…」はぁ~
岩戸曜:「…そうだったんですね……そ、そんな、小頼さんは悪くないですよ…」

小頼祐介:「ありがとう、曜クン…。まぁその状況から解放されたって思えばまだマシには思えるかな…」

小頼祐介:「聞いてくれてありがとう…だいぶ落ち着いたよ…腹はたつけど…」
岩戸曜:「お、落ち着いたならいいんですけど…ごめんなさい、気の利いたことも言えなくて」

小頼祐介:「いや、もういっそ笑ってくれた方が気が楽になるかな…」
岩戸曜:「あ、あはは…」

小頼祐介:「曜クンは、本読んでる時、比較的落ち着いているように見えたんだけど…どうだったの…?言いたくなければいいんだけど」

岩戸曜:「……俺は、その…」
小頼祐介:「うん?」

岩戸曜:「……サークルの友達とか、OGの人とかと、スキー合宿に行ったんですけど…そこですごい吹雪にあって、遭難して…」
小頼祐介:「遭難…!?う、うん…それで…?」

岩戸曜:「…ペンションに避難したんですけど、他にも遭難してる人がいて…あ、そこにその…小頼裕さんもいたんですけど…」
小頼祐介:「あ、そうなんだ…?」噂の…

岩戸曜:「……あっ」
小頼祐介:「ん?」

岩戸曜:「…あ、あ~~~…い、いや、その…」

小頼祐介:「…どうしたの?やっぱり言いづらいかな?」
岩戸曜:「う、うう…ごめんなさい、これはさすがにちょっと…」

小頼祐介:「…もしかして、その曜クンの言う小頼ってのも関係してる…?」
岩戸曜:ハワーーーーーー
岩戸曜:「あ、そっ、そそ、そんなことないですよ!?」

小頼祐介:「…大丈夫?顔青いっていうか赤いけど…」
岩戸曜:「わ、わーーーー!!!」

小頼祐介:「えっ本当に大丈夫??ご、ごめんね、僕が聞いたりするからだよね」
岩戸曜:「い、いや、小頼さんは悪くないっていうか全面的に俺が悪いんですけど!!」

小頼祐介:「????そ、そうなんだ…?あ、関係はしてるんだね…」

小頼祐介:あ、ちがう!
小頼祐介:わかんなくなってくる

岩戸曜:「あ、ごめんなさいさっきの小頼さんはそっちの小頼さんじゃなくて~~~っ」
小頼祐介:「あ、そっちか、もうどっちがどっちだかわかんなくなってくるね」

岩戸曜:こんらん している

小頼祐介:「まぁいいや、曜クンも赤くなったり青くなったりなんかパニック状態になっちゃったし、それ以上は聞かないね?」
岩戸曜:「う、う……そうしてくれると助かり、ます…俺は話聞かせてもらったのに、ごめんなさい…」

小頼祐介:「いや、気にしなくていいよ、人には聞かれたくない話の一つや二つ必ずあるからね」
岩戸曜:「あっ…そ、そんな深刻に捉えないでください、ほんと、大したことじゃないので……」

小頼祐介:「?そうなんだ…まぁ気が向いたら教えてよ いつでもいいからさ」
岩戸曜:「は、はい…勇気が出たら、言いますね…」

小頼祐介:「さてと、……結構長居しちゃったね、下の階はまだ見てなかったよね?とりあえず降りようか」
岩戸曜:「あっ、そうですね、そういえばまだ街も全然調べてなかったし…」

小頼祐介:「そうだね、ゆっくり見ていこうか」下りる!

貴方たちは階段を降り、聖堂の中へと足を踏み入れる。

住人の数に対し、有り余ってしまうほどの大きな聖堂。
左右にはたくさんの木のベンチが並べられ、入り口からまっすぐ、貴方を奥へ導くかのように道が続く。

奥にはちいさく祭壇が見える。

岩戸曜:「うわ、すごい広いですねここ」
小頼祐介:「すごい広いね?」

小頼祐介:祭壇行くよ!

祭壇には、表紙に”聖書”と書かれた本が置かれている。

小頼祐介:「聖書だ、」見るよ!!

しかし、中は真っ白だ。

小頼祐介:ダーー

小頼祐介:「あれ、真っ白だね…?」
岩戸曜:「…?ほんとですね、うーん…??」

小頼祐介:「さっきから本に騙されてばかりだね…」開かなかったし

小頼祐介:ccb<=75 目星
Cthulhu : (1D100<=75) → 9 → スペシャル
岩戸曜:ccb<=75 目星
Cthulhu : (1D100<=75) → 72 → 成功

では、貴方たちは祭壇の下にハッチの取っ手があるのを見つける。

小頼祐介:「何だろうこれ」開けれる?

鍵がかかっているようで、開くことはできない。

小頼祐介:「開かないかぁ」

岩戸曜:「開きませんね…なんか、不思議なものが多いですよね」やっぱ天国なのでは?
小頼祐介:「だね?なんなんだろう…??」天国かもね!

小頼祐介:「うーん、こんなものかな、聖堂なら何かあるかなって思ったんだけど…はずれだったね」
岩戸曜:「特に成仏できそうなものも見つかりませんでしたね…うーん…今からどうします?」

小頼祐介:「そういえば今何時くらいなんだろう?時計あったけど…見忘れちゃってたね」
岩戸曜:「あ、確かに!それどころじゃなかったし、あんまり気にしてませんでした…」

時刻は10時を示している。
また、貴方たちがこの街に来てから結構な時間がたつが、日が昇る気配が全くしないということに気付くだろう。

小頼祐介:「10時…か、結構時間が経ってると思うんだけど…一向に明るくならないね…まぁ、来た時から変な場所とは思ってたんだけど…ますますおかしな場所だね」

岩戸曜:「そうですね…来たときはもう夜だったし、そろそろ明るくなっててもおかしくないはずなのに…」
小頼祐介:「本当に何なんだろうね、ここ。」

小頼祐介:「うーん…さっきさ、汽車の中に居たときに窓から海が見えたんだよね 行く当てもないし…曜クンが良ければ行ってみない?」
岩戸曜:「そういえば見えましたね!俺も行きたいです、こんなときに不謹慎かもしれないけど、すごくきれいだったし…!」

小頼祐介:「むしろこんなときだからだよ 見納めかもしれないしね 行こうか」夜の海~~!!!
岩戸曜:「はい!」

***

坂を下っていくと、港へ行くことができる。

ふわりと潮の香りがしたのに気づくとほぼ同時に、ざざ、と穏やかな波の音が鼓膜を揺らした。
目の前にひろがる海は、夜空の色を映して深く沈み、大きくうねりながら、波頭を白くきらめかせている。

港には、いつから取り残されているのか、古びたゴンドラとオールが一つ、波に揺られている。
少し歩いたところには、遠い昔に役目を終えたのか、光を灯していない灯台があるのが見える。

その向こうに、少し狭いが浜辺も確認できる。

岩戸曜:「う、わー…ほんとに、きれいですね…」
小頼祐介:「うん、すごい綺麗だね…!」

岩戸曜:「ですね…なんか、もう死んでるはずなのにおいしいもの食べたり、きれいなもの見たり…」
岩戸曜:「…天国って、こんな感じなのかなぁ…」

小頼祐介:「…そうだね…もういっそここにずっと居るのも素敵だなって思ってしまうくらい、良いところだね」天国いけるかなぁ~~!
岩戸曜:「あはは…ほんと、そんな感じですね」

小頼祐介:「あれ、まだ使えるのかな?」ゴンドラ見に行くよーー!!!!

古びてはいるが、まだ使えそうだ。

KP:<操縦(船舶)><DEX*5>で漕ぐことができる。

小頼祐介:「…大丈夫そう、どうする曜クン、折角だし借りちゃう?」
岩戸曜:「えっ、これ漕ぐんですか…!?い、いけるかな…でもちょっと、乗ってみたい気もします…」

小頼祐介:「じゃあ決まり、だね」
岩戸曜:「の、乗りましょうか…!」ドキドキワクワク
小頼祐介:「うん」乗り込むぞ!

小頼祐介:ccb<=70 DEX*5
Cthulhu : (1D100<=70) → 63 → 成功

素晴らしい!では貴方たちはゴンドラに乗り込み、当て所もなく海を漂うだろう。
あたりには、永遠に穏やかな海が続いている。

小頼祐介:「綺麗だね」幻想的…
岩戸曜:「す、すごいですね…!」たのしい~~~

小頼祐介:「ランタン持って夜の海をゴンドラで渡るなんてさ、生きてても中々出来ないことだよね 最後の思い出作りとしてはぴったりだね」
岩戸曜:「…そうですね!貴重な体験してるっていうか…なんか、ここに来れてよかったです!」
小頼祐介:「そうだね」

岩戸曜:「…あ、せっかくだし、街の周りぐるって回ってみませんか?あの街、外から見てもきれいそうだし…!」
小頼祐介:「確かに、綺麗だろうなぁ。行ってみようか!」街のほうに行くよ!

貴方たちは、ゴンドラに乗り、街の周りを回る。
すると、駅の反対、街の裏側の崖の下、海からしか立ち入ることのできない場所に、草原が広がっているのに気付く。

小頼祐介:「ん?なんだろう、あそこ…」そっちのほうに漕いで行く!
岩戸曜:「…うーん?なんであんなとこに…」???

夜風に、ざわりと草原が靡く。
夜の闇の中に、ぽつりぽつりと十字架や、卒塔婆が見える。どうやらここは、墓場のようだ。

岩戸曜:「……お墓?」
小頼祐介:「ここは……お墓、かな。」

小頼祐介:「なんでこんなところに…?」墓見た~い

小頼祐介:ゴンドラからおりる
岩戸曜:おります!

墓場には、様々な墓があり、時代も宗教もばらばらであることがわかる。
名前も多様な言語で刻まれており、読むのは困難だが、ひとつ、ローマ字で名前の彫られた墓を見つけられる。
“Koyomi Igarashi”と書かれている。

小頼祐介:「一つだけ、ローマ字、だね…」
岩戸曜:「うーん?名前全然読めないけど…あ、ほんとだ!」

小頼祐介:「いがらし…こよみ…」

小頼祐介:「この街に住んでいた…もしくは住んでいる人、なのかな…」
岩戸曜:「って人のお墓なんですよね…?んー…え、住んでる人の…?」

小頼祐介:「うーん、どうなんだろう…?ここにお墓があるならこの街にいた人なのかなとは思ったんだけど…全然検討は付かないかな…」
岩戸曜:「…この街の…?うーん…、よくわかんないですね」バカなので

岩戸曜:「あ、でも人の名前なら、図書館に行けば何かわかるんじゃないですか?」
小頼祐介:なーる

小頼祐介:「あぁ、確かに…名前伝えればまた本探してくれるかも…曜クンすごいね」
岩戸曜:「え、そ、そうですかね…!?役に立てたならよかったんですけど…」

小頼祐介:「僕は全然わからなかったから…じゃあ図書館まで戻ってみようか!」
岩戸曜:「そうですね!」

***

では貴方たちは、図書館に足を向ける。

司書:「…おや、お帰りになったんですね」

小頼祐介:「こんばんは、本を返しに来たんだけど…」
岩戸曜:「こんばんは!…あっ、本返しますね!」しまいしまい

小頼祐介:「おかげで色々思い出せたよ。ありがとう。」しまいしまい

司書:「ああ、私が元あった場所に返すのでこちらに渡してください」

小頼祐介:「ついでにもう一つお願いしてもいいかな?」

小頼祐介:「あ、ごめんね」出して渡します
岩戸曜:「あっ…す、すみません!」渡します…

司書:「お気になさらずに…お願い、ですか。なんでしょう?」

小頼祐介:「いがらしこよみ、って人の本を探してほしいんだ」
司書:「五十嵐暦…ですか、その本なら確かこのあたりに…」

司書:「……あれ、前一度読んだんですが、見当たりませんね…おかしいな、本がなくなることなんて無いのに」
司書:「…あ、もしかして、あの男か…?」

と、司書は眉間にしわを寄せる。

小頼祐介:誰!!
小頼祐介:この街男しかいないじゃん
KP:偶然NPCが男なだけだよ!!!

小頼祐介:「……ないの?」
岩戸曜:「……?男って…?」

司書:「いやね、ちょっと前だったかな。妙な男が来たんですよ。えらく横暴な人でね」
司書:「私はそういう人は少し苦手なので、相手はほとんどしませんでしたけど。もしかしたらその人が勝手に持って行ってしまったのかもしれません」

小頼祐介:「勝手に持ってった…その男がどこに行ったかとかは、わからないかな…?」
司書:「…すみません、そこまでは分かりませんね」

小頼祐介:「そっか…五十嵐暦については、君はなにか知ってる?」
司書:「本を読んだので、大体はね」

岩戸曜:「ど、どんな内容だったんですか…?」
司書:「彫刻家の男性でした。奇怪な事件に巻き込まれて亡くなったようで、なかなかに面白い人生でしたよ」

KP:<アイデア>どうぞ。

岩戸曜:ccb<=50 アイデア
Cthulhu : (1D100<=50) → 84 → 失敗
小頼祐介:ccb<=75 アイデア
Cthulhu : (1D100<=75) → 49 → 成功

素晴らしい!!!では貴方は、骨董屋が妙な彫刻を彫っていた、ということを思い出す。

小頼祐介:「彫刻家…もしかして、骨董屋…かな……」
岩戸曜:「…え、そ、そうなんですか…?」

小頼祐介:「情報ありがとう。おかげでなんとなくはわかったよ」
司書:「そうですか…探しものが見つかるといいですね」

小頼祐介:「うん、骨董屋が彫刻を彫っていたのを思い出したんだよね」

小頼祐介:「本当に彼なのかはわからないけど、とりあえず話だけでも聞きに行こうか」
岩戸曜:「あ、そう言われてみれば彫ってたような…!そうですね、何か知ってるのかも!」

小頼祐介:骨董屋に向かう!

***

骨董屋へ戻ると、嬉しそうに微笑んで貴方たちを迎え入れる。

骨董屋:「また来てくれたんですね。どうかしましたか?」

小頼祐介:「やぁ、こんばんは。少し聞きたいことがあってね」
岩戸曜:「こ、こんばんはーっ…」

骨董屋:「聞きたいこと、ですか?…どうしました?」

小頼祐介:「五十嵐暦、って君の事?」
骨董屋:「…いがらし、こよみ?うーん……?」

少し考えたようなそぶりを見せるが、わからないと答える。

小頼祐介:「…本当に?」
岩戸曜:「人違い、なんですかね…?」今日すでに一回やらかしてるから…

小頼祐介:じーーーーー
骨董屋:「…………すみません、わかりません……」

小頼祐介:^^
骨董屋:「………………」

小頼祐介:「…………」じーーーーーー
岩戸曜:「こ、小頼さん…あんまり責めるようなのは……」うっ頭が

小頼祐介:「いや、責めてるわけじゃないんだけど…君も彫刻してたよね。五十嵐暦も彫刻家だったみたいでさ…まぁ、珍しい職業ではないとは思うんだけど…………一応聞いておくけど、嘘、ついてないよね?^^」

骨董屋:エーーーン
小頼祐介:^^
岩戸曜:はわわ…

骨董屋:「……すみません、僕は貴方たちに嘘をつきました…どうしても、言い出せなくて…」

小頼祐介:「あ、やっぱりそうだったんだ?」
岩戸曜:(す、すごい!話してくれた…!)

骨董屋は、カウンターの下から、一冊の本を取り出す。
表紙には“五十嵐暦”と書かれている。

骨董屋:「いつかは忘れてしまったんですが、少し前にこの街に来た男の人に、これを渡されたんです。僕はすでに死んでいて、生前のすべての記憶はここにある、と…」

小頼祐介:「これ…」
小頼祐介:「…読んだ?」

骨董屋:「……いえ…僕には読めなくて。自分が死んでいる、なんて言われても、信じられませんし。それに…もしそうだとしたら、読んで、知ってしまうのが、怖くて」
岩戸曜:「……そう、ですよね…」

小頼祐介:「そうだね…君は、生前のことを何も覚えていないの?」
骨董屋:「…はい。僕はここに来るまでのことを何も覚えていません。でも、それで困ったことも、嫌だったこともなくて…」

骨董屋:「だから、あの人の言っていた、僕が死者だというのも、もしかしたら本当で、ここは死後の世界なのかもしれないですね…」

小頼祐介:それは否定できねーわ

岩戸曜:「………」

骨董屋:「…ごめんなさい、僕自身、まだ整理をつけられないんです」
骨董屋:「この街は一体、何なんでしょう…」

岩戸曜:「……街……俺は、素敵なところだと、思ったんですけど…」
骨董屋:「…そうですね…僕もそう、思っています」

小頼祐介:「僕も、それは今日一日ここにいてみて思ったよ。………君は、本を渡してきた男の人について、なにか知ってる…?」

骨董屋:「…ああ、そのランタンの前の持ち主の方です。あの人も貴方と同じように、ここに迷い込んでしまったようでしたね」
骨董屋:「ランタンが壊れたので、修理をするようにと言いつけられました。少し語気の荒い方でしたが、お話をしてくれて嬉しかったので…」

小頼祐介:「前の持ち主……僕たちの他にも迷い込んだ人はいたんだね」
岩戸曜:「…このランタンの……」

小頼祐介:「………この本、僕が読んでもいいかな?」
骨董屋:「……読むん、ですか?」

小頼祐介:「君の本だから、君が嫌ならやめるよ」
骨董屋:「………そう、ですか…」

骨董屋:「………いつかは、向き合わないといけない問題だったのかもしれませんね……どうぞ、面白いものかは分かりませんが」
小頼祐介:「…ありがとう」開くよ~

岩戸曜:「…お、俺も一緒に見てもいいですか…?」
骨董屋:「……はい、構いませんよ」

概ね、司書が言っていた通りの内容だ。

3人兄弟の長男として生まれた五十嵐暦は、幼いころから両親からの虐待を受け、高校生の時に耐え切れず単身家出。
それ以降都市部で働きながら、彫刻家として花咲く日を待っていた。
その途中で神話的事件に巻き込まれて死亡。

…という内容だ。

小頼祐介:「……………」これは…
岩戸曜:「…………」

小頼祐介:燃やすかwwwwwwwwwwww
KP:ぎゃはははは!いいよwwwwwwwwwwwwwwwww

小頼祐介:「……曜クン、これは内緒だよ」こそ
岩戸曜:「えっ、は、はい…?」

小頼祐介:呪文使って燃やすわwwwwwwwww

小頼が呪文を唱えると、本に火がつき、そして燃え始める。

岩戸曜:「!?」

小頼祐介:wwwwwwwwwwww
岩戸曜:wwwwwwwwwwwwwww

骨董屋:「!?」
小頼祐介:「わ、な、何!?」離す

小頼祐介:「も、燃え…え…!?」
岩戸曜:「え、も、燃え…!?」

骨董屋:「だ、大丈夫ですか、お怪我は…っ?」

小頼祐介:「え…ぼ、僕は大丈夫…でも、君の本が…」お前が燃やしたんだよ
岩戸曜:「あ、た、たしかに!火傷とかしてないですか…?」

わちゃわちゃしてる間にも本は炎上し、もう取り返しがつかない程度には燃えてしまっている。
あとには燃えカスだけが残るだろう…

骨董屋:「あ……」

小頼祐介:「もう、これは……開いたら燃えてしまうような仕掛け、だったのかな…ごめん、折角の君についての手掛かりが…」
岩戸曜:「な、なんでこんないきなり…?そ、そんな仕組みだったんですか!?怖いですね…」

骨董屋:「……そう、ですか……いえ、こういう運命だったのかもしれないですね」

小頼祐介:「…僕も少ししか読めてなくて…君は都市部で有名な彫刻家として働いていたことくらいしか…本当に、ごめんね。」
岩戸曜:「!?」

小頼祐介:曜クン駄目だよ^^

岩戸曜:(あっ、そ、そういう…!小頼さんは優しい嘘をついてるんだ…お、俺も話を合わせないと!)

骨董屋:「知らない方が、思い出さない方がいいことも、きっとあるんでしょう……そういう縁だったのだと思うことにします」

骨董屋:「彫刻家、ですか…それは素敵ですね、今も彫刻は好きなので…記憶がない頃の僕も、ちゃんと残っているんですね」
岩戸曜:「は、はい!なんか世界的に有名な彫刻家だったらしいですよ!そういえば俺も授業で名前聞いたことあるなー!」

小頼祐介:「…君はここに来てからも、好きな彫刻を続けているんだね 君の過去が思い出せない方が良い事だったかはわからないけど、それは素敵な事だなって、僕も思うよ。」
小頼祐介:ウケる

骨董屋:「そ、そうなんですか…そんなに…?…ありがとうございます、そう言っていただけると嬉しいです」

岩戸曜:「でもほんとに、好きなことがずっと続いてるってすごいですね…!」
小頼祐介:「うんうん」

骨董屋:「……ありがとう、貴方たちは優しいですね…」
小頼祐介:「………いや、僕は…そんな」ゴメンネ…
岩戸曜:「そ、そんなことないですよ…!」あわ・・・

骨董屋:「……僕も、貴方たちに何かしてあげられればいいんですが…」

骨董屋:「……そうだ…実はそのランタン、貴方たちの来るすこし前に一度修理したことがあるんです」
小頼祐介:「…そうなの?」

骨董屋:「あの人の忘れ物だと思って、修理して、あの人がここにやってきたという駅に戻しておいたんです。またいつか来るんじゃないかと思って…」

岩戸曜:「あっそうだったんですね…?駅かぁ…」
小頼祐介:「駅……」

小頼祐介:「そういえばちゃんとは見てなかったね?」
岩戸曜:「確かに…行ってみますか?」
小頼祐介:「そうだね」

小頼祐介:「五十嵐さんも色々ありがとう。彫刻頑張ってね」バイ
岩戸曜:「あ、ありがとうございました…!」

骨董屋:「…いえ、気にしないでください。貴方たちが元いた世界に戻るための、何か手掛かりになればいいんですが」

小頼祐介:…サンキュー

骨董屋は少し寂しそうに微笑みながら、貴方たちを見送るだろう。

***

貴方たちは、この街に来たときに最初にいた場所…駅へと向かう。
無人駅のようで、人影はない。
貴方たちが来たときのままに汽車は停まっており、車両の上にはアーチ状の天井が見える。

岩戸曜:「うーん…?何かありますかね…?」
小頼祐介:「うーん…?」めぼ?

小頼祐介:ccb<=75 目星
Cthulhu : (1D100<=75) → 37 → 成功
岩戸曜:ccb<=75 目星
Cthulhu : (1D100<=75) → 25 → 成功

貴方たちは、ホームの物陰、ベンチの隙間にひとつの封筒が置いてあるのを発見する。

小頼祐介:「何だろう、これ、封筒?」手に取るよ!
岩戸曜:「なんでしょう…?」見よう~

小頼祐介:あける

封筒の中には、鍵と一枚の便箋が入っている。

岩戸曜:「うん…?鍵、と、手紙…?」

小頼祐介:よみますよぉ

手紙の内容は

『これを読んでいるということは、この街がおそろしい死者の街であるということに気づいたのだろう。
お前が生者であるなら、いや、死者であっても、急げ。
このままではお前もこの街に取り込まれ、記憶を失い、名前を失い、街の住人となってしまう。
住人となったが最後、この世の輪廻の輪から外れ、永遠に生まれ変わることはない。
街の中央、時計台の下の聖堂の地下に、この街の核がある。
それを壊せば、この街は消え、お前は元の世界に戻ることができる。
時間がない。急げ。この街に長居してはいけない。』

という内容だ。

小頼祐介:「……これって……」
岩戸曜:「……これ………」

岩戸曜:「…街の住人、に……でも、核?っていうのを壊すと、街が消えちゃう…?」

小頼祐介:「…この街を消したら……今この街にいる人は…どうなるのかな、」

岩戸曜:「………それは……」
岩戸曜:「……街と一緒に、消える、のかな……」

小頼祐介:「……でも、街を消さないと、僕たちは…」
岩戸曜:「……この街の住人になるって、どういうことなんだろう…」

小頼祐介:「五十嵐さんのように、全て…忘れてしまうのかな 誰かが僕の本を持ってきてくれるまで…」読んだらまたsanc案件じゃん!
岩戸曜:「…ぜんぶ、忘れて……」

小頼祐介:「確かに、この街は素敵なところだとは思ったよ、でも…」
岩戸曜:「…………」

小頼祐介:「…輪廻の輪から外れるって…どうなの、かな…」え~~~~~~まって~~~~
岩戸曜:「…生まれ変わったり、しなくなるってことですよね?……」

小頼祐介:「まぁ、そういうことだろうね…。僕は…そもそも、輪廻なんて…信じてないんだけどさ…」
岩戸曜:「……もし、そんなことが出来るとしても、俺は……」

小頼祐介:「僕には、忘れたくない記憶だって…ない…正直、どれも忘れてしまってもいいと思ってる…自分の名前だって、人生だって…」
小頼祐介:「最悪な部下のことだって!」

小頼祐介:「僕が自分のことを覚えていたって、世界は僕の事なんて覚えていない…それなら、もういっそ…って、思ってしまうよ」
小頼祐介:馬鹿のせいなんだけど

岩戸曜:「…俺は、忘れたいわけじゃないけど…でも、街を壊してまで守りたいか、ってなると……」
岩戸曜:「……それに、生まれ変わりたい、なんて、思わないし…」

小頼祐介:「…君が、良いって言ってくれるなら…僕はこの街に…残りたいと思う……僕には、街を壊してしまう、この街の人を消してしまう勇気なんて、ない…かな」

岩戸曜:「………小頼さんは、そう決めたんですね…」
小頼祐介:「…うん」

岩戸曜:「……俺も…この優しくてきれいな街を壊す覚悟は、できないです…」
小頼祐介:「…じゃあ、決まり、だね」

岩戸曜:「何が正しいかなんて、俺が決められることじゃないし…だから、俺も…ここに残って、暮らそうかな…」

小頼祐介:手始めにこの手紙を燃やすか

岩戸曜:「!?」

KP:ぎゃははは!燃えます!

小頼祐介:「これはもう、必要ないかな…これで僕たちは、共犯だね」呪文唱えます
小頼祐介:燃える燃えるwwww

岩戸曜:「ま、また燃えて…も、もしかしてさっきの本も…!?」
小頼祐介:「…^^」

小頼祐介:サイコパスかよ

岩戸曜:「な、なるほど…で、でも、この街を守るためには、必要なことなんですよね…」

貴方たちが決意を新たに手紙を燃やしていると、何者かの足音がする。

小頼祐介:誰!?

小頼祐介:「?」

探偵:「…やぁやぁ、久しぶりだね!随分楽しそうなことをやっているじゃないか!」

小頼祐介:「君……」
岩戸曜:「た、探偵さん!?」

小頼祐介:「…何か、用かな?」

探偵:「しばらく見ない間に面白そうなことになっていてびっくりしたよ!君たちは、ここの住人になることを選んだんだね?」
探偵:「おめでとう、街は君たちを歓迎するよ」

小頼祐介:「…………」
岩戸曜:「あ、ありがとうございます…?」

探偵:「そうそう、君たちの持っているその鍵…ずっと探していたんだよねぇ」
小頼祐介:「……これ?」

探偵:「誰かが隠してしまったんだけどさ、それがあるとこの街が壊されてしまうかもしれない…僕にとっても君にとっても、それは不都合だろう?」

小頼祐介:「……まぁ、そうだね。」
岩戸曜:「…???」

探偵:「そう、だからその鍵を僕に渡してちょうだい?それさえ消してしまえば、街が壊される心配もないさ」

小頼祐介:「…壊される心配も……君が、この鍵を壊してくれるってこと…?」
探偵:「もちろん、責任をもって跡形もなく消してあげよう」

小頼祐介:「…わかった、任せるよ」渡すよ~~~~~~~!!!!!!!
岩戸曜:「………?」

探偵:「うん、確かに受け取ったよ」

そう言って探偵が鍵を手にすると、瞬間、鍵は砂となって崩れ落ちていく。

KP:鍵ロストです
小頼祐介:ヤッタ~~~~~!!!!!
KP:手紙と五十嵐の本もロストです

小頼祐介:「…!…すごいね、どうやったの?」
岩戸曜:「す、すごいですね…!?」

探偵:「ふっふっふ、僕は探偵だからね!これぐらい朝飯前だよ、詳しい方法は企業秘密だけどね」

小頼祐介:「そっか…ありがとう、これで、街はもう…」
岩戸曜:「…これで、俺たちも、ずっとここに…」

小頼祐介:「あとは、僕たちの本、だよね」

探偵:「そういうことになるねぇ、やりたいことがあるなら急ぐといい。全て忘れてしまう前にね?」

小頼祐介:「…行こうか、曜クン」オラ!!!燃やしてやる!!!
岩戸曜:「俺たちの、本……はい、行きましょうか」

小頼祐介:図書館行く!
探偵:ニコニコ

では貴方たちは、本を燃やすために図書館へと向かう。

***

司書が本を出し入れしているところを何度か見ていたため、自分たちの本がどこにあるのか見当がつくだろう。

小頼祐介:「あそこらへんだったよね…」司書の目を盗んでこそっと取ります
岩戸曜:「…俺の、本…」

司書は本を読みふけっているため、貴方たちの挙動に気付くことはない。

小頼祐介:「気づかれてないね…今のうちに…」こそこそ とりあえず図書館の外に出よ

では無事、本を持ち出すことが出来た。

岩戸曜:「……燃やしましょうか…俺、やりますよ」
小頼祐介:「うん、ありがとう」渡すよ

小頼祐介:俺の人生燃やしちゃってくださいよ!

岩戸曜:「…ここで生きるなら、俺も、けじめは付けなきゃ…」

岩戸曜:呪文を、使います!

岩戸が呪文を唱えると、貴方たち二人の本は燃え上がり、やがて灰と化すだろう。

小頼祐介:「あは、これで、僕たちもう戻れないね…?」ウケ
岩戸曜:「そう、ですね…もう絶対に、戻れないんですね…」

小頼祐介:「忘れてしまう前に…最後に、色々話しておこうか?」
岩戸曜:「……はい、これが最後、ですもんね」

岩戸曜:何が聞きたいんですか~???

小頼祐介:「僕は君とは今日初めて会って…君とこの街に残るって決めたんだけど…それは君がいい子だったっていうのもあってさ。もし最初に言っていた君の知っている小頼が、あんまりいい人ではなくて、ここにその苦手な僕と残ってしまうことになったのなら、ごめんね?」フフフwwww

小頼祐介:なげぇwwwwwww

岩戸曜:「えっ!?あ、いや、小頼さん…裕さんの方もそんな、悪い人だったとかそういうわけじゃないですよ!?」
小頼祐介:「ふふ、そうなのかい?」曜くんはやさしいからなぁって思ってる

岩戸曜:「小頼さ…祐介さんの方のことだって、別に苦手とかじゃなくて、えっと…」

岩戸曜:「…………」
小頼祐介:「…うん?」

岩戸曜:「う、うー…あ、あんまり言いたくないんですけど、これもいつか、忘れちゃうんだったら…」
小頼祐介:「…?」

岩戸曜:「わ、忘れるって分かってるから言いますけど、笑わないで聞いてくださいね…!?」
小頼祐介:「…うん?わかった…?」

岩戸曜:「…俺、雪山で遭難して…そこで、殺人事件みたいなのに巻き込まれて」
小頼祐介:「殺人事件…!?」それは初耳

岩戸曜:「それで、その犯人って言うのが、実は人間じゃなくて…」
小頼祐介:「………なるほど……それで…?」

岩戸曜:「そいつ、人に化ける?ことが出来るみたいで…俺が死んだあと、俺の姿になって、他の遭難してる人とかみんな、殺した、らしくて」
小頼祐介:「そんな、ことが………」ハワ…

岩戸曜:「……それで、俺が死んだ原因っていうのが……」
小頼祐介:「う、うん」

岩戸曜:「…………」
岩戸曜:「い、いや……む、無理!無理です!やっぱ言えないです!!」

小頼祐介:「大丈夫…?また顔赤く……えっ????」
小頼祐介:「えぇ、ここまで来て!?えぇ~~!」

小頼祐介:「いいじゃん、どうせ僕も全部忘れちゃうんだし!流石にそこで止められたら気になるよ」

岩戸曜:「……ぜ、絶対に、笑いませんか!?」
小頼祐介:「笑わないよ?」

岩戸曜:「………その、犯人、俺を殺す前に小頼…裕さんを殺して、成り代わってたみたいで…」
小頼祐介:「えっ、あ、あぁ…そうなんだ…?」

岩戸曜:「……それで、その…俺は、裕さんの見た目をした犯人に、殺されたわけなんですけど……」
小頼祐介:「そ、それは……尚更僕の事……」

岩戸曜:「そ、そういうことじゃなくて!!~~~~っ、な、なんていうか、その、は、ハニートラップ!的な!?!」
小頼祐介:「……えっ」

岩戸曜:「だ、だから、その、~~~~っ!」

小頼祐介:「ハニー、トラップ……………???」
小頼祐介:曜くん意味わかってる?って思ってる

小頼祐介:「曜クン意味、わかってる????」
岩戸曜:「わ、わかってますよ…!!!信じられないかもしれないですけど、なんか俺そのとき、ドキドキしちゃって…!!」

小頼祐介:「僕じゃない方の小頼の…ハニー…トラップに…………」
岩戸曜:「それで、その……そういう、感じ、です…」

小頼祐介:「………………」
岩戸曜:「な、何回も言わないでください…!」

小頼祐介:「…………ふ、ふふふ、」

小頼祐介:「あははは!!嘘!?本当に!?曜クンが!?」

岩戸曜:「わ、笑わないって言ったじゃないですかー!」

小頼祐介:「あはははご、ごめ、笑わないつもりだったんだけど、それは…あはは…無理…!!」
岩戸曜:「ほら!だ、だから言いたくなかったのに…!!」

小頼祐介:「それは確かに言いたくないね。ご、ごめんね、言わせちゃって」爆笑してます

小頼祐介:「いやぁ、まさか君がそんな死に方するなんて思わなかったなぁ」
岩戸曜:「わ、忘れてください…!」

小頼祐介:「いずれね」

小頼祐介:忘れるまでは永遠に馬鹿にするわ

KP:永遠に言ってたらそのたび記憶更新されるから忘れないのでは…?
小頼祐介:ギャハハハハハwwwwwww

小頼祐介:「衝撃的すぎて忘れられない可能性もあるかなぁ、ふふ」

岩戸曜:「え!?じょ、冗談ですよね!?」
小頼祐介:「さぁね」

岩戸曜:「そんなことになったら、お、俺は…どうすれば…」
小頼祐介:「どうもしなくていいんじゃないかなぁ?僕は楽しいけど」

岩戸曜:「あ、あんまりからかわないでください…!」
小頼祐介:「ごめんね?」

岩戸曜:「う、うう…絶対笑われる予感はしてたんですよ…だって、こんな…俺だって本読んでびっくりしたし…」
小頼祐介:「流石に人の死因聞いて笑いはしないと思ったんだけどね、さすがに、ふふふ、今日会ったのがもう一人のほうの小頼じゃなくてよかったね?曜クン体温上がりすぎて倒れてたんじゃない?」

小頼祐介:「いいよ、これは曜クンと僕だけの秘密ね?期限つきの。個人的に楽しみはするけど、だれにもいわないよ」

岩戸曜:「そ、そうなんですか…?今でもだいぶ顔熱いんですけど…」

岩戸曜:「ほんとですか…?い、言いふらしたりしないでくださいね…!?」
小頼祐介:「そこは任せてよ」

岩戸曜:「わ、わかりました…ならよかっ…いや全然よくないんですけど…」

小頼祐介:「街の住人になることに、本当は少し不安はあったんだけど…君がいるなら、楽しいかもね」
小頼祐介:「僕と一緒に残ってくれて、ありがとう。改めてよろしくね、曜クン」イエイイエイ!!
岩戸曜:「……は、はい、俺の方からも…よろしくお願いします、祐介さん」

小頼祐介:サンキューー……………

貴方は、街に残り、新たな暮らしを送ることを選んだ。
この世界に生きる住人たちは、貴方たち二人を快く受け入れてくれることだろう。

貴方は穏やかなこの街で過ごすうちに、次第に生前の記憶も、死の恐怖すらも忘れてしまうだろう。
互いが互いに刻み続ける記憶を除いて。

街は変わらず、美しい夜空と穏やかな海に包まれている。

——今日も街に、朝は来ない。

というわけでシナリオエンドです!お疲れ様でした!!

小頼祐介:ワーーーーーーーーーー!!!!!
小頼祐介:ハッピーエンド!!!!!!
岩戸曜:ウワーーーーーーー

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