たのしいおひっこし!
喫茶食堂様の『コンビ限』収録シナリオ、みやく様の「お部屋探しは?」を使用させていただきました。
KP:なした
PL:小石落照/大学生(赤石)
何某洋徳/大学生(NPC)
***
それではシナリオ「お部屋探しは?」を開始します。
***
今日は3月16日。
小石落照:誕生日おめでと~
KP:Thank you…
何某は、日課である飼い犬の散歩を終えて、自らの住むアパートへと帰ってきた。
おばあちゃん:「あっ、おはよう何某くん」
何某洋徳:「あ、大家さん、おはようございます」
おばあちゃん:「やっと会えた、突然なんだけどこのアパートは取り壊しが決まってねぇ」
何某洋徳:「えっ!?」
おばあちゃん:「近いうちに業者が来るから、明日には出て行ってほしいのよ。ごめんなさいね」
何某洋徳:「えっ……」
こうして半ば強制的に退去が決定した何某は、仕方なく近所にある不動産会社へと向かうことにしたのだった。
小石落照:wwwww
***
同日13時。小石は春からの新生活に向けて、一人暮らしの物件を探していた。
これまでなかなか希望通りの物件が見つからず、先延ばしにしていたが、入学用の書類に新しい住居を記入しなくてはいけないため、かなり切羽詰まった状況だ。
仮住居だとしても、今日中には見つけないといけないだろう。
小石落照:「やべーな…流石にそろそろ見つけねーと…」
まだ訪れたことのない不動産会社『U.A.T』にアポを取り訪れた小石は、入り口前で一人の男の姿を見かける。
サングラスをかけた高身長の男だ。あなたはこの人物に見覚えがあるだろう。
小石落照:「あれ?」
何某洋徳:「はあー…」
小石落照:「何某じゃん 何してんの?」
何某洋徳:「…あれ、小石くん?あー、えっと…部屋を探しにね…」
小石落照:「部屋?なんで、今住んでるアパートは?」
何某洋徳:「それが、明日には立ち退いてほしいって言われちゃってさ~…」
小石落照:「えっ」
小石落照:「な、何したのお前…」
何某洋徳:「何もしてないよ!?」
何某洋徳:「なんか、近いうちに取り壊しになるみたいで…それで仕方なく探しに来たんだよね」
小石落照:「あぁ…そういうことか…マジで?結構やばいじゃん」
何某洋徳:「うん…やばいかも」
小石落照:「流石に同情するわ…まぁ…俺も部屋探してんだけど…一緒に行く?」
何某洋徳:「あーそっか、小石くん来月から大学生だもんね…いいの?わりと本気で助かるかも」
小石落照:「俺も結構ギリギリでやばいんだけどね 今日決めないとヤバい感じだし 行くか~」
何某洋徳:「まあもう3月中旬だもんね…行こっか」
小石落照:ヒーーーーPLにダメージ
KP:KPにもダメージ!
あなたたちが不動産屋『U.A.T』の自動ドアの前に立つと、店のカウンターの奥から担当の男性が現れ、頭を下げる。
阿部五郎:「本日はどうも宜しくお願いします。私、不動産会社『U.A.T』の阿部と申します」
小石落照:「予約した小石なんですけどー…あ、どうも」
阿部五郎:「小石さん…ですね。そちらの方はお連れ様でしょうか?」
何某洋徳:「あ、いえ、俺も物件が見たくて来たんです。別で来たんですけど偶然鉢合わせて…」
小石落照:「あ、今ちょうどそこで会って…こいつも部屋探してて…一緒でもいいですか?」
阿部五郎:「なるほど、分かりました。お名前を伺ってもよろしいでしょうか」
何某洋徳:「何某です」
阿部五郎:「何某さんですね。申し訳ありません、本日担当が一人お休みを頂いておりまして、従業員が私しかおりませんで…」
阿部五郎:「もし差し支えなければ、お二人様順々にご案内できればと思います」
阿部五郎:「少しお待たせしてしまう場面などもあるかとは存じますが、ご了承いただければ幸いです」
小石落照:「俺は全然それでもいいけど な?」ね?
何某洋徳:「あーそうなんですね、全然大丈夫ですよ、俺の方こそ予約もなしにすみません」
阿部五郎:「いえいえ、お気になさらず…ささ、とりあえずどうぞこちらへ…お席にどうぞ」
不動産屋『U.A.T』は小さな店舗で、あなたたちが入った自動ドアの正面には客用のカウンターテーブル、その手前にはパイプ椅子がいくつか置かれている。
カウンターテーブルの奥は店員用の手狭なスペースになっており、いくつかの机の上にはパソコンやプリンター、書類が置かれているのが見える。
阿部はあなたたちをカウンターテーブル前のパイプ椅子に誘導し、お茶を出してくる。
阿部五郎:「本日はいくつかの物件をご紹介できればと思っております。何か物件についてご希望などがあればお伺いいたします」
小石落照:「そうだな…学校とかもあるし、駅が近くて家賃もそんな高くないとこがいいんですけど…あとエアコンも欲しいかな」
小石落照:「楽器もやろうと思ってんでそういうのもOKなとこがいいんですけど…」阿部!
何某洋徳:「そうですね…俺はペット可で、ある程度交通の便が良いところが…あ、あと風呂はセパレートがいいです」
何某洋徳:「あー、俺も防音設備整ってるところがいいですね」
阿部五郎:「承知いたしました。この町の周辺で、条件に極力近い形でいくつか案内させて頂きます。本日はどうぞよろしくお願いします」
何某洋徳:「はい、よろしくお願いします」
小石落照:「あ、こちらこそお願いします」
阿部五郎:「そうですね…では、何件か拝見していただきますね」
そう言って阿部は物件の間取り図を提示してくる。
ワンズマンション
阿部五郎:「こちらのお部屋は広々としたリビングに、床下収納がたっぷりございまして、綺麗好きの方にもご満足いただけるお部屋となっています!」
阿部五郎:「また玄関を入るとすぐにトイレがありまして、非常に開放的な仕様になっております!」
阿部五郎:「もちろんエアコン、フローリング付きで冷暖房完備、楽器も演奏していただけます!」
小石落照:なにこれ!?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
小石落照:「お、おー…ん!?」
何某洋徳:「ん…?」
小石落照:「トイレ、えっ、開放的っていうか、えっ、マ、マジでこんなんなんですか!?」」
小石落照:「ま、まぁ俺の条件に合ってるといえば合ってんだけど、さすがにトイレ開放的すぎっていうか…ちょっ、ちょっと……」
小石落照:wwwwwwwwwww
阿部五郎:「はい。腹痛で家路についてもすぐにトイレに駆け込める仕様となっています」
小石落照:「は。はぁ…」
何某洋徳:「だ、大丈夫かな…」
小石落照:「いや大丈夫じゃないだろ」
何某洋徳:「だよね」
小石落照:不安…阿部にまかせていいのだろうか
阿部五郎:「えーそれで、他にはですね…」
小石落照:「う、うんうん」次!
セカンドアパート
阿部五郎:「あっこちらのお部屋はですね、キッチンがとても広々としていまして、その空間にトイレまで設置されている一度で二度おいしい仕様になっておりまして!」
小石落照:だからwwなんなんだwwwwwwww
阿部五郎:「さらにバルコニーに浴槽があったりと大変個性的なデザイナーズマンションなんですね~!」
阿部五郎:「ただちょっと難点としてはお風呂のまわりの壁がなくて隣のお部屋にお風呂丸見えなところくらいでしょうか!」
阿部五郎:「しかし完璧なセパレートですし、ペットも飼育できます!駅近のかなりの優良物件ですよ!」
小石落照:「だからなんでトイレとキッチン一緒にすんだよ!!!」
何某洋徳:「えっ、………え!?」
小石落照:おもしろ物件すぎる
何某洋徳:「こ、個性的というか、なんというか……す、すごいですね」
小石落照:「なんだこの形!?廊下かよ!?ち、ちなみにこれだと家賃どんくらいなの…?」
阿部五郎:「デザイナーズマンションですからね!他に類を見ない間取りのお部屋となっています」
阿部五郎:「そうですね、家賃は3万円ほどで…相場の半分ですね」
何某洋徳:「えっ安!?」
小石落照:「やっす!?」こわ…
小石落照:「大丈夫なのかそれ…もっと、こう、他のないんですか?出来るだけ普通の…」
阿部五郎:「ではこういった物件はいかがでしょうか!」
ヴィラ・サード
阿部五郎:「こちらは非常に長い廊下が、さながら豪邸に訪れたかのような高揚感を与えてくれる物件ですね!」
阿部五郎:「ただリビングの方が少々手狭でして、工夫して家具等を配置して住む必要がございますね。お客様の機転次第で如何様にもなるお部屋です!」
小石落照:「廊下長っ!?wwwwww」
阿部五郎:「もちろん冷暖房完備、防音設備もぬかりなく、家賃も安価で駅や公共施設にも近い物件でございます!」
何某洋徳:「何この廊下!?」
小石落照:「狭すぎじゃね!?なにこれ!?物置!?wwwww」
小石落照:「もう廊下で寝るよwwwwwwww」
阿部五郎:「廊下で寝る…いやーお客様は発想豊かでございますね!素晴らしい!このお部屋は是非お客様のような、この間取りを最大限に生かせる方に住んでいただきたいものです!」
何某洋徳:「す、すごい薦められてるけど大丈夫!?」
小石落照:「高揚感とか言ってる割に部屋狭すぎるしこれは無理!!いやいやwwwwww何言ってもこれは無理だからな!?wwww」
小石落照:「それっぽい言葉並べて勧めてくんなwwwww」
何某洋徳:「物は言いようだよね…」
小石落照:「なんかそんな感じしてくるからマジでやめてほしいんだけど」
何某洋徳:「そ、それはやばい」
阿部五郎:「そうですか…ではこういった物件はいかがですか?」
フォースアパート
小石落照:「迷路か!!!!!!!!!」
何某洋徳:「!?」
何某洋徳:「と、トイレとキッチンしかない!?」
小石落照:「行き着いた先はトイレだし最悪だな!?てか変わったトイレ好きだな!?誰が住むんだよ!!!」
阿部五郎:「家に居ながらにしてアトラクションのような感覚を楽しめる物件でございます!」
小石落照:「!?13m!?腹痛の時に厳しすぎるわ!?」
小石落照:「もっと普通の!!!!次!!!!!!」
阿部五郎:「生活の基本は食う・寝る・出すだと言われておりますが、そのうちの2/3を完璧にカバーする間取りとなっています!」
何某洋徳:「ね、寝させて!!」
阿部五郎:「次はですね…」
five apartment
何某洋徳:「待って待って待って」
小石落照:「おー、わりと、ん!?!?銭湯か!?!??!?!」
小石落照:「なんだこれ!?どこに住まわせようとしてんのマジで!?www」
小石落照:「快適に暮らすどころか溺死するわ」
阿部五郎:「銭湯…新しい着眼点ですね!お客様には様々なお部屋の魅力を最大限に引き出す才能があるご様子!」
小石落照:「それやめろって!!wwwww」
何某洋徳:「異様に水場が潤ってるね…」
小石落照:「電気器具置ける場所ねーよ!」
阿部五郎:「水場だけに潤う、ということですか…お上手ですねお客様!」
小石落照:「やかましいな!!!色々言いたいけど楽器したいんだって!水場は無理!!はい次!!」
何某洋徳:「そういう意味で言ってないから!!変な気使わないで!!」
阿部五郎:「なかなか手厳しい…ではこちらを」
六年荘
小石落照:「待て待て待て待て」
何某洋徳:「何これ!?!?!」
小石落照:「いやいやいやいやなんだこれ!?マジでこんな建物なわけ!?どういう間取りだよ!?!?」」
小石落照:「リビング1つにまとめろ!!!!!!!!!!!」
小石落照:「またろうかで寝るパターンかよ!マジでなんなんだよwwwwwww」
阿部五郎:「4部屋もお部屋があってプライバシー保護バッチリの物件です!」
何某洋徳:「形気持ち悪…っ?な、なんで鋭角なの!?」
間取りが変だったり、明らかに住みづらかったり、部屋の7割が風呂だったりとおかしな物件が次々と紹介されていく。
小石落照:wwwww
阿部五郎:「…という風にお客様の提示した条件通りの物件でございます。如何でしょうか?」
小石落照:「いやいやいやwwww」
何某洋徳:「えっ……い、いや…」
何某洋徳:「ほ、ほかにないんですか…!?」
小石落照:「条件通りのものが一つもねーよ!」
小石落照:「もういい!条件変える!!普通の家!!!普通!!!普通ならどこでもいいから!!!」
阿部五郎:「そう…ですか……では、没個性なお部屋なのですがこちらはいかがでしょうか」
七福マンション
【なんかいい感じの物件】
何某洋徳:「えっ!?すごい普通で逆にびっくりしてます今」
小石落照:「そうそうこういうのだって!?お前が没個性っていうそれが世間でいう一般的で普通なの!!!!」
小石落照:「今までのはなんだったんだ…?」
阿部五郎:「こういった物件をお求めでしたか…では、こちらはどうでしょう?」
エイトマンション
【なんかいい感じの物件その2】
何某洋徳:「あ、あー、すごいいいですねこれ!」
小石落照:「おっ、いいじゃん!あーよかった…マジで迷路とか銭湯とかしかないのかと思った…」
最後の二つは、条件としても何の不満もない条件で、家賃も都内にしては格安すぎる月3万円管理費込みだ。
小石落照:「いやでも、安すぎな気もすけど…ボロかったりすんのか?まぁそこは見てみないとわかんねーよな…他が最悪ならもうここしかないし…」
何某洋徳:「条件も文句ないし…いい部屋ですね」
阿部五郎:「そうですか…お気に召したなら何よりです…」
阿部五郎:「えー、各物件の場所はこちらとなっています」
阿部は書類の束の中から一枚の地図をあなたたちに見せる。
そして、先ほど提示した物件の位置に赤ペンで丸を付けていく。
阿部五郎:「それじゃあご希望いただいた物件を…お時間あまり無い様ですので、本日内見、ってことで宜しいでしょうか?」
小石落照:「おー…えっあんなこわい家がこんな集まっちゃってんの…?マジで…?」
何某洋徳:「あ、はい…それでお願いします」
小石落照:「あ、あー、うん、そうだね、それで」
阿部五郎:「そうですね…おひとり様一件お選び下さい。順々にご案内して参りますので…」
阿部五郎:「あ、例えばなんですが、一緒にご覧頂ける場合、合わせて二件見て頂けます」
小石落照:「じゃあさっきの、一番最後のとこで」
何某洋徳:「最後から2軒目のとこで!」
何某洋徳:「どっちもよさげだったし、一緒に見に行くのでいい…よね?」
小石落照:「そうだな…俺ももう普通ならどこでもいいし…」普通の素晴らしさを実感した
阿部五郎:「かしこまりました。では向かいましょうか」
何某洋徳:「は、はい…お願いします」
小石落照:「う、うん…」不安
***
あなたたちは、二人一緒に内見をすることになる。
阿部が車を運転し、二人はその車に乗りこみ、物件へと向かう。
エイトマンションの玄関の前まで案内すると、阿部が大家に電話を始める。
阿部五郎:「ちょっと失礼、すいません長岡さんお疲れ様です~。今物件の前に来ているのですが、鍵の場所って…」
KP:ここで<聞き耳>をどうぞ!
何某洋徳:ccb<=69 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=69) → 14 → 成功
小石落照:ccb<=75 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=75) → 26 → 成功
ではあなたたちは、電話先の声を聞くことができる。
「鍵、入口横のパイプスペースの中にあるので勝手に開けちゃってください…」
「暗証番号はうちの物件は全部統一で 『0101』です……『おいおい』って覚えてください」
という内容だ。
小石落照:「(お、おいおい…)」聞いちゃった~~
何某洋徳:「ん、んー…」聞かなかった振りするよ
阿部五郎:「お待たせしました、では中に入りましょうか」
小石落照:「あ、は、はーい」
何某洋徳:「は、はい」
物件の中は特に目立った汚れや損傷もなく、至ってまともな内観だ
小石落照:「ん、?結構きれいだな…変わったところもないし…」普通って素晴らしい…
何某洋徳:「へー、普通にいいね」
小石落照:「これで家賃あんな安いの?なんで?」
何某洋徳:「ね、ちょっと安すぎる気もするよね…」
小石落照:「でもまぁ嬉しいけどね」
阿部五郎:「どうでしょう、実際見てみて…このお部屋になさいますか?」
小石落照:「んー…、そうだね、普通で綺麗な割に家賃もいいし…気に入ったかな」
阿部五郎:「!お気に召しましたか、ではここで決定されるということでよろしいですか?」
小石落照:「うん…そうだね、他の部屋はちょっと嫌だし…俺はここにしようかな」
阿部五郎:「そうですか!それでは契約の方今日のうちに弊社で済ませてしまいましょう!」
何某洋徳:「おめでとう小石くん!」
小石落照:「お、おぉ…」
ではあなたたちはエイトマンションの内見を終え、部屋から出る。
KP:<目星>どうぞ。
小石落照:ccb<=85 目星
Cthulhu : (1D100<=85) → 46 → 成功
何某洋徳:ccb<=89 目星
Cthulhu : (1D100<=89) → 49 → 成功
パイプスペースを開け、鍵を元の場所に仕舞い込んだ阿部は、自分の鞄の中から何かを取り出しパイプスペースの中に仕舞い込む。
阿部五郎:「…よし」
小さい声で彼がそう呟いた気がした。
小石落照:「?」
何某洋徳:「…?」
それでは、あなたたちは次に七福マンションの内見に向かった。
そこも至って普通の、小奇麗な物件で、何某も無事そこに契約を決め、不動産屋へと戻ってきたのであった。
小石落照:wwwww
小石落照:よかったね
何某洋徳:はやい!
***
内見を終えたあなたたちは、今日決定した部屋の契約をすることになる。
阿部五郎:「それでは、一通りの書類は改めて送付いたしますね」
小石落照:「お、おーよろしくー」
何某洋徳:「はい、今日は色々と…えっと、ありがとうございました」
阿部五郎:「こちらの物件ですが、一応管理会社は弊社ということになっておりまして、諸々お問い合わせは弊社までお願いいたします」
阿部五郎:「家の権利としては一応大家さんがいらっしゃって、弊社に業務委託って感じですね」
小石落照:「あ、そうなんだ?大家…さっき電話してた人か」
何某洋徳:「なるほど…」
阿部五郎:「はい、それでは今日はこのぐらいで…本日は、まことにありがとうございました」
何某洋徳:「い、いえ…こちらこそ」
小石落照:「おー…こちらこそ」
こうしてあなたたちは、不動産屋をあとにするだろう。
何某洋徳:「いやー、なかなかすごい人だったね…」
小石落照:「本当にな…あんな物件をマジな顔して薦めてくるから本当嫌だよな…」
何某洋徳:「なんか本気で言ってる感あったもんね…」
小石落照:「本当になんだったんだあの部屋…?でもまぁ部屋は見つかったし良いかな…」
何某洋徳:「まーね、俺も早く帰って荷造りしなきゃな~…」
小石落照:「お前は明日出てかなきゃだもんな…頑張れよ…」
何某洋徳:「う、うん…頑張るね」
では、あなたたちは家路につき、各々引っ越しの準備をすることだろう。
***
近日中に、あなたたちはそれぞれ引っ越し屋に依頼し、迅速に荷物を運び込む。
小石の新居に洗濯機を業者が取り付けていた時に、業者が困った声を上げる。
業者:「あれ?おかしいな、水が流れない…なんか詰まってるんですかね……?」
小石落照:「え、水?水は困るんですけど…駄目そうですか?」
業者:「ちょっと見てみますね、あれ…何も詰まってないみたいで…あ!流れた」
業者:「いやーよかった!久々に水出したんで水道管が詰まっていたみたいですね。もう直りましたよ」
小石落照:「お、本当?よかったー」
業者:「はい、問題なく使えるはずなので、ご心配なく!」
小石落照:「おー、ありがとうございます」
一人暮らしの荷物はさほど多くもなく、その日のうちに引っ越しの作業は終わり、引っ越し会社も帰っていく。
新しい部屋で心機一転、あなたは食事をし、風呂に入り、何の違和感もなく眠りにつくことが出来る。
***
——時刻にして、深夜。
あなたたちは非常に大きな、突き上げるような揺れを感じる。
地震にしてはあまりに大きすぎるその揺れは、あなたたちが目を覚ましても続いている。
小石落照:「!?な、なんだ!?」飛び起きるわ
何某洋徳:「…!?え、な、何…地震!?」起きるよ!
早速運び込んだ家財道具は揺れで無残にも崩れてしまい、食器が落ちて割れる激しい音が辺りに響き渡った。
あわや、というところで安全を確保できたが、地震が収まった頃には引っ越して来たばかりの綺麗な部屋はそこにはない。
大きく傾き、ぐちゃぐちゃになった——あまりに無残な空間が広がっていた。
小石落照:「じ、地震か…!?すげー大きかったけど…とりあえず避難したほうがいいよな…」
何某洋徳:「え、え…?は、早く避難とかした方がいいのかな…!?」外の様子を見るぞ!
瞬間、小石の家の玄関の方からガタン、と何かをしている音、すぐに続いてガチャガチャと鍵を開ける音がし、やがて玄関が開かれる。
小石落照:開くな!!
小石落照:「!?」
そこには、不動産屋の阿部が立っていた。
阿部五郎:「……よかった、生きていたんですね…鍵の守護のおかげだ……神よ……感謝します」
小石落照:「えっ、不動産屋さんの、何、どうしたの?」
阿部の手には『小石の家の鍵』と『銀色の鍵』が握られている。
阿部五郎:「彼らは我らが神の怒りにふれました。この世界をやり直さなくては、何としても…とにかく、私と来てください!!」
小石落照:「えっ、怒り…やりなおす!?なに!?」
と言って阿部は小石の顔に布のような何かを押し付ける。
すると小石は段々と眠くなり、意識を失っていく。
小石落照:「全然意味わかんねーんだけd、…!?」
小石落照:バイバイ…
***
一方、傾いたその部屋にいる何某。
外が何やら騒がしく、その騒がしさというのも、人の叫び声や爆発音、何かが流れる音など「普段聞くような音」ではない、何か異常めいたものであるという事に気が付く。
何某洋徳:「い、一体どうなって…」
何某洋徳:外見るよ~
果たして道路はこんな色をしていただろうか?
そこは大勢の人々の血で真っ赤に染められており……泡立ち、もはや人の形をなさぬ肉塊が、死骸があちらこちらに転がっている。
あなたの自宅前の道はばっくりとひび割れており、その深いひびの隙間からは、人とは到底思えない醜悪な顔をした小人のような化物が、キーキーと悲鳴をあげながらうぞうぞと湧いて来る。
分厚い灰色の雲に覆われた不気味な空には、鳥のような姿の化物が飛び交っている。
そして、その中心には、黄の衣を纏い、蛸のような姿をした…途方もなく、絶大な存在がゆらりゆらりと舞っていた。
そんな惨状、そして圧倒的な存在を見てしまったあなたは
お待たせしました、1d20/1d100のSANCです。
小石落照:!?ちがうよね!?
小石落照:!!!!!!!!!!!!!?????????
小石落照:うそ!?!??!
小石落照:なんで!?!?
KP:ちがわないよ
何某洋徳:ccb<=92 SAN
Cthulhu : (1D100<=92) → 30 → 成功
何某洋徳:1d20
Cthulhu : (1D20) → 15
小石落照:wwwwヨカッタ・・・・
KP:<アイデア>どうぞ!
何某洋徳:ccb<=85 アイデア
Cthulhu : (1D100<=85) → 35 → 成功
KP:1d20振って
何某洋徳:1d20
Cthulhu : (1D20) → 12
何某洋徳:「ひっ…!な、何、い、いやだ、こんな、こんなの…っ!」
何某洋徳:「…っ、う、な、何も見たくない…!」その場にうずくまります
そんな時、ガチャガチャと玄関の方から音がし、扉が開かれる。
何某洋徳:「ひっ…!」
そこには不動産屋の阿部と、阿部に抱えられた小石がいた。
阿部五郎:「ああ!大丈夫ですか!大丈夫じゃないですよね!」
小石落照:そうだね
何某洋徳:「え、あ、阿部さん、え…?こ、小石くん?え、えっなんで…?」
阿部は小石を床におろし、頬を叩く。
そうすると小石は嘘のようにハッ、と目を覚ます事になる。
そして、阿部は畳み掛けるように小石に話してくる。
小石落照:「ぅ、うわっ、なんだ!?」ハッ
阿部五郎:「起きましたか。いいですか、この鍵の使い方は、夕日に向かって九回捻ること、わかりましたか?詳しくは、事務所に……」
小石落照:「って、あれ、何某…?え、何?鍵…?」
何某洋徳:「え、え…?」
阿部五郎:「ああ、もう時間がない!決して使い方を間違ってはいけませんよ、必ず、必ず……奴に、神の罰を与え、この世界を救ってください」
そう言うと小石の手に『銀色の鍵』を握らせる。
小石落照:「世界を救う…?な、何…一体何がどうなってんの、!?」
小石落照:握らされました
小石落照:「夕日に向かって、九回…?ダメだ、全然わかんねー、せ、説明してくれよ!」
何某洋徳:「は、な、何なの…!?」
阿部五郎:「…貴方達がこの世界の最後の鍵です」
小石落照:「え、」
阿部はそう言うと、何か呪文めいた言葉を唱え始める。
途端、阿部の身体はボコボコと不気味に泡立ち始めた。
すると身体の中心線からぱっくりと割れる。
紙を裂いたかのように彼の皮膚は裏向きに捲れあがるが、そこにはあるはずの内臓は見当たらない。
そこには、ただただ闇が深い口を開けていた。
裏返しに現れた闇は広がりながら彼の身体を飲み込んでいく。
人だったはずの彼は一瞬にして、闇そのものへと変貌していく……
1d3/1d6のSANCです。
小石落照:「お、おいおい、嘘だろ………」
何某洋徳:「…っ!?」
小石落照:ccb<=92 SANC
Cthulhu : (1D100<=92) → 37 → 成功
小石落照:1d3
Cthulhu : (1D3) → 3
何某洋徳:ccb<=77 SAN
Cthulhu : (1D100<=77) → 18 → 成功
何某洋徳:1d3
Cthulhu : (1D3) → 3
その闇はあなたの方に近付いてくる。
そして、あなたたちは何かを考える間もなく意識を失うことになる。
***
小石落照:俺たちが…この世界の…っ!
何某洋徳:鍵だ…!
気が付くとあなたたちは、あの不動産会社の前に立っている。
小石は手に銀色の鍵を握っており、あの体験が夢などではなかったという事が分かるだろう。
小石落照:「……………え、」
KP:何某は発狂終了でいいよ
何某洋徳:「………え、ゆ、夢…?」
小石落照:「あ、あれ、この鍵……不動産屋は…!?」キョロキョロ
阿部の姿は見当たらない。
あなたたちは、一時的であれ世界の滅亡から逃れることができたのだ。
何某は、一時的とはいえ、滅びた世界の滅亡から逃れる事ができた安心感により、SAN回復1d10/1d100
何某洋徳:ccb<=74
Cthulhu : (1D100<=74) → 94 → 失敗
何某洋徳:1d100
Cthulhu : (1D100) → 66
KP:面白!www初期SAN上限ね
小石落照:「……………何某……覚えてる?」
何某洋徳:「う、うん……覚えてる、よ…」
何某洋徳:「あー…と、とりあえず、さっきみたいなやばいのはまだいないんだ…よかった…」めっちゃ安心してる
小石落照:「…夢じゃ、ねぇんだな……不動産屋もいねぇし……な、なんだったんだよ………」
KP:何某は『狂人の洞察力』応用ルールで<INT*5>が触れるぞ!
何某洋徳:ccb<=85 INT*5
Cthulhu : (1D100<=85) → 79 → 成功
残念!しかし、恐ろしい体験により警戒心が敏感になった何某は、『何者かにずっと見られているような気配を感じる』ことが出来る。
小石落照:「こんなの渡されたんだけど……俺たちが、世界の鍵って…どういうことなんだろ…?」銀の鍵…
何某洋徳:「…?な、なんか、変な気配…見られてる感じがするんだけど」
小石落照:「?見られてる……?そうかな…?」
何某洋徳:「うーん…俺の気のせいなのかな?ならいいんだけど…」
何某洋徳:「その鍵何なんだろうね、詳しくは事務所でって言ってたけど…」
小石落照:「…?事務所って、多分ここだよな?とりあえず入ってみる…?わかんねーし…」
何某洋徳:「まあ、じっとしててもしょうがないもんね…?」入るか~
小石落照:「おー」はいるよ!
不動産会社に入ろうとすれば扉の鍵は開いている。
電気は付いているものの、誰もいないようだ。
小石落照:ガチャ
何某洋徳:「…誰もいない、ね」
小石落照:「誰もいねーな…」
不動産屋の阿部の机を見てみると、デスクトップパソコンが一つ。
机の端には書類がいくらか用意されており、画面の明るいスマートフォンとコーヒーがマウスの近くに置いてある。
キャスター付きの椅子の足元には鞄が置いてあり、机には引き出しが付いているようだ。
小石落照:「事務所で…って、どこ見ればいいんだ…?」とりあえずパソコン触る
何某洋徳:「あの言い方なら、事務所に何かある…ってことだよね?」一緒に見よう
パソコンにパスワードはかかっていないようだ。
起動すると、デスクトップにメモが残っている。
小石落照:「まぁそういうことだよな…お、なんか残ってんな」見るよ
メモの内容は
あの猟犬だけが危険だ。
しかし、私には銀の鍵の守護がある。
……緊急時、時を越えることがあっても、銀の鍵さえ持っていれば、その守護で私は狙われないだろう。
しかし、ひとたび銀の鍵から手を放したその時には……考えるのもおぞましい結末が待っている、かもしれない。
というものだ。
何某洋徳:「…猟犬…鍵…?どういう意味なんだろ」
小石落照:「猟犬……?なんだこれ…?銀の鍵って…これのこと、かな?」
小石落照:「さぁ…?意味わかんねーな……?」
何某洋徳:「それっぽいよね…?よく分かんないけど、大事にしといた方がいいかもね…」
小石落照:「おー…?パソコンはこれだけっぽいな…」
小石落照:「そんな大事なもん俺たちに預けて大丈夫なのかよ…」書類見ます!
小石と何某二人分の書類、会社からの要望をまとめたメモ、あの日おすすめされた物件の間取り図、あの日渡された地図が置いてある。
何某洋徳:「普通…だよね」
小石落照:「…?だよなー…」
小石落照:間取り図手に取るよ
間取り図は全部で8枚あり、また、大家の名前は全て『長岡長次』である。
小石落照:「やっぱ間取りキモイな……あれ、俺たちがすすめられたとこって、全部この人が大家なんだね」
何某洋徳:「なんか怖いよね、あれ…あ、そうなんだ?色んな系統の物件持ってるんだね…」
何某洋徳:地図見よう!
小石落照:「系統バラバラすぎだろ」
なんの変哲もない地図だ。
何某洋徳:ccb<=89 目星
Cthulhu : (1D100<=89) → 9 → スペシャル
何某は地図は少し汚れており、大分使いまわしているものだと気づく。
何某洋徳:「んー…?なんかこの地図、使用感がすごいというか…わりと年期入ってるのかな」
小石落照:「ん?本当だね まぁ別にめずらしいことでもないよなー…?」
何某洋徳:「まあそうだけど…うーん…?」
小石落照:「なんだろうな…?結局鍵の事なんもわかんねーし…どこにあんだ?」机の引き出し開けるよ~
不動産の情報などの書類が整理されて大量に詰め込まれているが、その書類の下に一冊のノートが隠されるように仕舞われている。
何某洋徳:「あ、なんかいかにもって感じのノートが…」
小石落照:「ね、なんか隠されてるし、怪しいな!」ノートとる!
中を見てみると、こういった事が書かれていた。
「時空門の創造について」
……ついに私は神に背く悪に罰を与える方法を見つけた。
銀の鍵を夕日に向かって九回捻り、呪文を唱えること。
呪文使用者は自らの精神力と引き換えに、門を創造する事ができる。
門の先には我らが神がいらっしゃる。
神は、神を怒らせし者を絶望へと叩き落とし、その忌まわしき事実を無に帰す。
……まさか銀の鍵にこんな使い方があるなんて。
あとは呪文さえ見つけることができれば、報いを与える事ができる。
……ただ、奴は、一体何を企んでいるんだ?
何某洋徳:「な、なんかすごい内容だね…?」
小石落照:「これか…!九回捻るっていってたし…う、うん?呪文とか門の創造とか…書いてあるけど……よくわかんねーな…?」
また、その下に走り書きの付箋が貼ってある。
追記:
同じ志の者と共に手を合わせ、銀の鍵を夕日に向かって九回捻る事で、呪文がなくてもこの鍵を使う事が出来る。
しかし、代償はそれぞれが支払うことになる。
また、この方法を使った時点で、銀の鍵は門を超え、時空間のどこかに消え去ってしまう。
小石落照:「夕日に向かって九回……あいつが言ってたやつだよな……?」
何某洋徳:「へ、へー…?こっちの方法なら呪文はいらないんだね…」
小石落照:「俺たちが世界の鍵…っていわれたけどさ…どういう意味なんだ?いきなりこんな鍵渡されて門の創造がどうとか言われても……なぁ…?」
何某洋徳:「ね…?あの人は俺たちにこの鍵を使ってほしいってことなのかな…」
小石落照:「そういえば、奴に神の罰を与えろ…って言ってたよね…この鍵を使って、そういうことをしろってことなのかな…」
小石落照:「このノートにも奴、って書かれてるし…まぁそれが誰なのかもわかんねーんだけど…」
何某洋徳:「奴って…あの惨状を引き起こした犯人ってこと?」
小石落照:「まぁそれが一番考えやすいよね。世界を救え……って言われたし…気がついたら俺たちここにいたわけだけど…あの地震どうなったのかな?」
何某洋徳:「その人を探して、鍵を使って罰を与えろってこと…かな?」
何某洋徳:「……あの有様じゃ、誰も助からないんじゃないかな…」
小石落照:「…あの有様?俺、あの時避難しようと思ってさ、部屋出ようとした所で不動産屋に変な布かぶされて連れて行かれたんだよね…だから全然状況わかんなかったっていうか…」
何某洋徳:「あ、そうなんだ…まあ、見なくて正解だったんじゃない?」
小石落照:「…そんなヤバかったの?」
何某洋徳:「ごめん、俺もあんまり思い出したくなくてさ…うん、かなり」
小石落照:「そっか……」
小石落照:「とりあえずその最悪なことがもう一回起こるのを防ぐために、俺たちがどうにかしないといけないんだよな…まぁそのことを知っててもう出来るのなんて…俺たちしかいないだろうし。」
何某洋徳:「…うん、そうだよね。正直まだよく分かんないけど…何かしなきゃいけないってのは確かだよね」
小石落照:「その奴ってのが誰なのか、不動産屋に聞ければ一番いいんだろうけど…もう無理なのかもな…」
何某洋徳:「最後、すごいことになってたもんね…」
小石落照:「…な。鍵の使い道はわかったよ、次はそいつが誰なのかを調べればいいんだな とりあえず部屋にあるもんは片っ端から見とくか」
何某洋徳:「そうだね、とりあえずやれることからやってこうか」
小石落照:「おー」じゃあカバンから行こうかな~
財布や名刺入れ、ペットボトルのお茶など普段持ち歩くような私物が入っている。
小石落照:名刺入れに入ってるのは阿部の?
名刺入れの中の名刺には、社長兼営業:阿部五郎と書いてある。
何某洋徳:一応財布見とくか~
三万円入っている。
何某洋徳:「三万円…結構入れてるんだね」
小石落照:「あの人社長だったんだ!?」
小石落照:「三万も入ってんの…?え、なんか必要になるかもしれないし…その時の資金として持ってく…?俺たち頼まれてる側なわけだし…」
何某洋徳:「依頼料的な…?ま、まあ緊急事態だしね…」
小石落照:「うんうん、貰っとこうぜ」もってこう!
こいし と なにがし は さんまんえん を てにいれた!
小石落照:「あとはこれだけかな、」スマホ見ます!
スマホの画面は暗くなっている。
小石落照:つけれる?
どうやら自動ロックがかかってしまったようだ。
KP:解除したいなら<コンピューター>とか<電子工学>とか…
何某洋徳:ccb<=1 コンピューター
Cthulhu : (1D100<=1) → 39 → 失敗
小石落照:ccb<=1 コンピューター
Cthulhu : (1D100<=1) → 52 → 失敗
普通にダメ!
何某洋徳:「んー、まあロック掛かっちゃってるなら仕方ないね…」
小石落照:「うーわロックかかってるよ あけとけよなー」
何某洋徳:「うーん…今からどうする?鍵のことは分かったけど…奴、犯人に関しては何の手掛かりもないよね」
小石落照:「俺さ気になることが一つあんだけどさ、不動産屋が俺の家が決まった時に、パイプスペースにこの銀の鍵かけてるの何某も見た?」
何某洋徳:「あー…そう言われてみれば、見たかも」
小石落照:「そんときは何してんだ、としか思わなかったんだけど、あいつあの地震後に俺のとこ来て「鍵の守護のおかげだ」っとかなんとか言ってたんだよね…だからなんていうか、元々何が起こるかわかってたんじゃないかな…とか思ったりしてさ…その家に何かあるのを知ってたー、とか…ごめんなんかまとまんねーや」脳死気味だわごめんね
小石落照:なっげぇ
小石落照:「だから俺の家もちょっと怪しいのかな、って思ってんだよね 俺の家だけじゃないのかもしれないけど…見てみる価値はあるかなって」
何某洋徳:「鍵の守護…そんなこと言ってたんだ…うんうん、だとすると確かに家に何かあって、その予兆を感じ取ってたってことになるもんね…」
何某洋徳:「じゃあ、とりあえず小石くんの家行ってみる?一応あの地図貰っていこうかな」
小石落照:「行くなら地図ももってったほうがいいかな?ほかの物件にだって何かがある可能性もあるからさ、念のためだけど」
何某洋徳:「ね、何があるか分かんないからね」
では小石の新居、エイトマンションに向かうということでいいですか?
小石落照:「じゃあ、俺の家行ってみるか~」行く!
何某洋徳:行く~!
***
エイトマンションは、3つのバルコニーのついた良い物件だ。
小石落照:「んー、引越し準備してる時には特に変わったものはなかったんだけどー…」
何某洋徳:「うーん…小石くんが一日住んでた限りでは特に変なところはなかったんだよね?」
小石落照:「そうなんだよなー……あ、そういえば…業者が来た時のことなんだけどさ、最初水が出なかったんだよね」
何某洋徳:「水が…?なんでだろうね」
小石落照:「まぁ結局何も詰まってなくてその後すぐに出はしたんだけどさ…」
何某洋徳:「水…水かー、一応水回り調べてみる?」
小石落照:「そうだね 俺もそこは細かく見てないし…なんか引っかかるしね」
KP:じゃあ<目星>どうぞ!
小石落照:ccb<=85 目星
Cthulhu : (1D100<=85) → 73 → 成功
何某洋徳:ccb<=89 目星
Cthulhu : (1D100<=89) → 26 → 成功
あなたたちは、便器の裏に何か赤い紋のようなものがあることに気付く。
その印は真っ赤な『何か』で描かれており、あなたたちは本能的に恐怖を感じてしまう。
0/1d3のSANCです。
小石落照:ccb<=89 SANC
Cthulhu : (1D100<=89) → 88 → 成功
何某洋徳:ccb<=92 SANC
Cthulhu : (1D100<=92) → 12 → スペシャル
小石落照:1d3
Cthulhu : (1D3) → 2
小石落照:いらない!
小石落照:「うわ、こんなとこにあったんだ……あきらか怪しいよな……」
何某洋徳:「何これ?変な模様だね…」
小石落照:ccb<=85 目星
Cthulhu : (1D100<=85) → 3 → 決定的成功/スペシャル
何某洋徳:ccb<=89 目星
Cthulhu : (1D100<=89) → 75 → 成功
KP:えっ…小石は補正15%で…
小石落照:わーい
印は赤黒い何かで描かれている。
しっかりと擦ったり拭いたりすれば、取り去ることができそうだ。
何某洋徳:「…あ、これ拭き取れそうだね」
小石落照:「うーわ、本当キモいなこれ…さっさと拭いとくか…」
小石落照:雑巾で拭きます!気持ちわるいので捨てます!
じゃあキレイキレイできた!
KP:ここで<アイデア>をどうぞ!
小石落照:ccb<=70 アイデア
Cthulhu : (1D100<=70) → 83 → 失敗
何某洋徳:ccb<=85 アイデア
Cthulhu : (1D100<=85) → 34 → 成功
では何某は、ふと持っていた地図に目を向ける。
すると、エイトマンションズの位置に『五角形』が浮き上がっていることに気が付く。
何某洋徳:「…ん!?」
小石落照:「どうかした?」
何某洋徳:「あれ、ねえこの地図にこんなマークなかったよね…?」
小石落照:「え…な、なにこれ?う、うん…なかったと思うけど…?」
何某洋徳:「だよね…?なんでだろ、ていうかなんで五角形…?」
小石落照:「何かしたかって考えるとさっきのなんかキモい奴拭いたくらいだけど……それが関係してんのかな?」
何某洋徳:「そうなのかな…?んん…?」
小石落照:「本当突然だもんな…??でも他に考えられねーよな…?俺も何某も書き込んでねーし…??」
何某洋徳:「そうだよね…もうちょっとこの地図のこと気にするようにしようかな…」
小石落照:「そうだね…どうする?さっきの、何某の家にもあるかもしれないし…一応見ておく?あれと一緒に過ごすのはキモいだろ」
何某洋徳:「うん…あれは流石に嫌かな、一応探してみよっか」
小石落照:「おー」何某家向かう!
***
七福マンションについた!広いバルコニーのついた良い物件だ。
小石落照:「とりあえず探してみっか」
何某洋徳:「そうだねー…」
小石落照:ccb<=85 目星
Cthulhu : (1D100<=85) → 62 → 成功
何某洋徳:ccb<=89 目星
Cthulhu : (1D100<=89) → 18 → 成功
洗面台の裏に血で描かれた紋があることに気付く。
何某洋徳:「あっ!あった!!」
小石落照:「うわ、こんなとこにあんだ…気持ちわるいな…」
何某洋徳:「うわーこれは流石に…ね?」
小石落照:「普通に生活してりゃ気づかないよな…とっとと拭いちゃおーぜ!」
小石落照:キュキュッ
何某洋徳:地図見てる
ではキレイになりました!
何某はその瞬間、地図の該当部分に『三角形』が浮き上がるのを目撃する。
小石落照:「拭けたよー、どう?」
何某洋徳:「あ!ねえまたマーク浮かんできたよ、次は三角形!」
小石落照:「マジか!あれ、三角形なんだ?…じゃあやっぱこれ拭きとるのと関係あるみたいだね…」
何某洋徳:「何でなんだろ…不思議だけど、これでそのマークが何かしら関係してるっていうのは間違いないよね…」
小石落照:「そう考えるとほかの物件も怪しくなってくるよな?俺たちの家にあったわけだし…浮き出てくるマークも謎だけど、全部拭き取れば、なんかわかっかもな」
何某洋徳:「…なんか、こういうのちょっとデジャブじゃない?」
小石落照:「……確かに」
小石落照:「あの時のやつだよね、あーあ、また俺たち変なこと巻き込まれてんだね」
何某洋徳:「あの時も変な模様探して壊して回ったもんね…た、確かに…」
小石落照:「今度は変なマーク探し回って拭くのか…まぁ探すのに変な呪文がいるわけじゃないしあん時よりはマシかな」
何某洋徳:「…あの時は、俺たちが入れ替わっちゃって…それを何とかするため、だったけど…」
小石落照:「今度は世界を救うために駆け回んのか…もはやギャグだよ…」
何某洋徳:「あはは……随分重いもの背負わされちゃったよね」
小石落照:「重すぎるだろ…まぁあんな未来は俺も嫌だしな…頑張るか…」
何某洋徳:「世界のために、ね」
小石落照:「俺たちが最後の鍵だからな」
何某洋徳:「それかっこよくない!?なんかいいね」
小石落照:「なんかテンション上がるよな…さっさとマーク拭き取ってさっさと世界すくおーぜ」
何某洋徳:「ね、救っちゃおうか」
小石落照:ギャハハ
KP:ヒューヒュー!
小石落照:「順番通り行ったほうがいいかな…じゃあ次は6のとこ行くかー」
何某洋徳:「そうだね、どんなところだったかなー…」
***
六年荘は複数部屋タコ足物件だ。
小石落照:「うわ、ここかよ!実際見てみるとマジでキモイな」
何某洋徳:「いや気持ち悪いね!?絶対住みたくない…」
小石落照:「本当に実在すんだね…とっとと終わらせるか…」
小石落照:ccb<=85 目星
Cthulhu : (1D100<=85) → 11 → スペシャル
何某洋徳:ccb<=89 目星
Cthulhu : (1D100<=89) → 46 → 成功
一番右のリビングの角の部分に、隠すようにして小さく血で描かれた紋がある。
小石落照:「お、みっけ」
何某洋徳:「あ、やっぱりあった…」
小石落照:「雑巾勝手に使ってるけど仕方ねーよな!」キュキュっと!
キレイキレイ!地図の該当部に『四角』が浮き上がる!
何某洋徳:「次は四角形?見事にバラバラだね」
小石落照:「今度は四角か…なんなんだろーね?」
何某洋徳:「うーん…?」
小石落照:「まぁ、まだわかんないかな…次行くか」どんどん行くぜ!
小石落照:次5!
***
five apartmentは浴室ぎっしり物件だ。
何某洋徳:「あっここか!」
小石落照:「銭湯かよ、うーわ、まじでこんな間取りなの!?信じれなかったんだけど実物みちゃうと…やべーな…」
小石落照:「考えた人間頭悪すぎるだろ…」
何某洋徳:「こんな部屋になんで二つもお風呂作っちゃったんだろうね…」
小石落照:「どこで寝るんだよ…とりあえず探すか…」
あなたたちが風呂を気にかけていると、浴槽が固定されていない為、手前の浴槽を動かすことが出来ると気付く。
何某洋徳:「あ、これ動かせそう」
小石落照:「本当だ、怪しすぎるな…」
小石落照:動かそ~!
KP:STR8と対抗だ!
小石落照:resb(12-8)
Cthulhu : (1d100<=70) → 26 → 成功
ズズズ…
小石落照:「お、動いた」
その下にべっとりと描かれた紋がある。
何某洋徳:「うわ」
小石落照:「気持ち悪っ」
小石落照:「こんなのが下に書いてある風呂入りたくねーよ…」
何某洋徳:「もしここに住んでたら…って思うとゾッとするよね…」
小石落照:「最悪だね…」
小石落照:拭き取るよ!キュキュッと!
驚きの白さ!地図の該当部に『五角形』が浮き上がる!
何某洋徳:「…ん?五角形?」
小石落照:「えっここも五角形なんだ?」
小石落照:「同じマークもあんだね?」
何某洋徳:「そうだね…?」
何某洋徳:「んー…?とりあえず、考えるのは全部回ってからでもいいのかな…」
小石落照:「そうだな、次行くかー」
小石落照:4行くよ!
***
フォースアパートは渦巻き廊下物件なのだ。
KP:<目星>かな
小石落照:「うわ迷路のとこじゃん」
何某洋徳:「出たね…」
小石落照:ccb<=85 目星
Cthulhu : (1D100<=85) → 76 → 成功
何某洋徳:ccb<=89 目星
Cthulhu : (1D100<=89) → 48 → 成功
廊下を進んでいくと途中の壁紙がはがれているのに気が付く。
小石落照:「うわーあやしー…絶対これだよな」剥がすよ!
ペリペリ…はがすと血で描かれた紋がある。
何某洋徳:「うわ、怖すぎない?」
小石落照:「壁紙の下にこんなんあったらマジでビビるでしょ、ただでさえ部屋がこんななのにさ…」
小石落照:「まぁこんな部屋選ぶ人いないと思うけどさ……」拭き取るよ!
何某洋徳:「たしかに…お金貰っても住みたくないよね」
キュキュッと!地図の該当部に『丸』が浮き上がる!
小石落照:「お、次は丸だね」
何某洋徳:「次は丸?また新しいマークかー…」
小石落照:「同じマークがあったり新しいマークだったり謎だな…とりあえず次行くか」
小石落照:次3!
***
ヴィラ・サードは廊下長々がっかりハウスである。
小石落照:「廊下なげぇな!!」
小石落照:「部屋せまっっ!!」
何某洋徳:「…確かにこの長さの廊下歩いてると、部屋どんなだろうって期待しちゃうね」
小石落照:「まぁこんだけ狭いと見つけやすいかもね…」
小石落照:ccb<=85 目星
Cthulhu : (1D100<=85) → 90 → 失敗
何某洋徳:ccb<=89 目星
Cthulhu : (1D100<=89) → 68 → 成功
洗濯機を置くスペースが取り外せる様になっており、その下にべっとりと血で描かれた紋がある。
何某洋徳:「うわー…ほんと気持ち悪いね」
小石落照:「うわ、こんなとこにあったんだ…」
小石落照:「ほんとに気持ちわるいな…こんなん書いてあるとこに一日でも住んじゃったのが嫌だよな…」拭き取るよ
綺麗になりました~!地図の該当部に『四角』が浮き上がるよ!
何某洋徳:「あれ、次は同じなんだね?」
小石落照:「あ、ここも四角形なんだ?気にはなるけど全部そろってから考えてみるか~」
何某洋徳:「まあ、あと二軒だもんね」
小石落照:「だね、行くか」2!
***
セカンドアパートは人工芝張りのバルコニーに風呂がある部屋だ。
何某洋徳:「あっ俺が薦められたとこだ…」
小石落照:「難点が最悪なとこだよな……マジで丸見えだな!通報受けるわ!」
何某洋徳:「セパレートがいいとは言ったけど、さすがにこれは…」
何某洋徳:「限度ってものがあるよね、部屋の内か外かってとこまで分けなくていいよ…」
小石落照:「分けすぎだよな…」
バルコニーの床は人工芝になっている。
小石落照:「人工芝かよ!こんなとこに気使うな!」はがす
何某洋徳:「いらない気遣いにも程があるよね」
はがすと血で描かれた紋がある。
小石落照:「うわっ、キモ!?マジか、あったわ」
何某洋徳:「うえっ、ほんとにやだ…」
小石落照:引いてて笑う
小石落照:「お前こんなとこすすめられてたんだよ、最悪だな…」
小石落照:拭き取るよ
キレイキレイすると、地図の該当部に『三角』が浮き上がる!
小石落照:「次!!!」
小石落照:1いきまーす
***
ワンズマンションは、玄関すぐトイレオブザイヤーの部屋だ。
何某洋徳:「うわっほんとに即トイレだ…」
小石落照:「俺が一番すすめられてたとこじゃん…とびら開けてまずトイレは最悪だろ」
小石落照:「俺の腹の心配をするな!」
何某洋徳:「嫌な気持ちにしかならないよね…」
小石落照:ccb<=85 目星
Cthulhu : (1D100<=85) → 91 → 失敗
何某洋徳:ccb<=89 目星
Cthulhu : (1D100<=89) → 61 → 成功
リビング床下収納の一番右、収納口の部分を開けるとそこに血で描かれた印がある。
思ったより広く、下に降りられそうだ。
何某洋徳:「うーこんなとこにまで?…これ、降りないと消せないかも」
小石落照:「うわ、そんなとこにあんのかよ…気持ちわるいな…え、降りんの?」
KP:降りるなら<DEX*5>なのだ
小石落照:ccb<=45 DEX*5
Cthulhu : (1D100<=45) → 80 → 失敗
暗くてちょっと危ない><
小石落照:「うわ、やっぱ無理そー俺ばっか拭いてんだしお前もやれよ」
何某洋徳:「えー…?俺より小石くんのが小柄だし、入りやすいと思ったんだけど…」
何某洋徳:「うーん…降りれるかな」
何某洋徳:ccb<=80 DEX*5
Cthulhu : (1D100<=80) → 76 → 成功
じゃあ何某は無事降りることが出来た!詰まってる
小石落照:「おー動きづらそうだな」
何某洋徳:「狭っ…は、早く消そ…」拭き取るよ
キュ…キュキュ……キュッ…地図の該当部に『丸』が浮き上がった。
小石落照:「お、丸か…これで全部だね」
何某洋徳:「はー…あんなとこもう入りたくないな…うん、そうだね」
小石落照:「マークは全部2個ずつか…」
小石落照:「なんか2つずつあるし、マークかぶってる家も結構距離もあるね。同じマークの家繋いでみたらなんかあるかな」つないでみたいなぁ
何某洋徳:「…あっ、こうなるんだ」
小石落照:「ど真ん中に橋みたいのあるね…マーク同士を繋ぐのが正しいなら滅茶苦茶怪しいけど…」
何某洋徳:「ね、ピンポイントでここが残るの…ちょっと気になるよね」
その橋は、この地域で一番大きな施設として知られている、イエロードームに向かう途中の大橋だ。
小石落照:「俺たちが知りたかったのは犯人ってのの正体なんだけど…まぁそれはマークがあった場所を考えた時点でちょっとわかった気もするし…ここに行けば何か進展するかもね」
何某洋徳:「…そうだね、今から向かうの?」
小石落照:「まぁ、準備はしておいたほうがいいよね、何があるかわからないし」
何某洋徳:「まあね、世の中には物騒な人もいるしね…」うっ頭が
小石落照:「だよね。まぁ前回で学んで、俺も催涙スプレーとか護身用に家に置いてあるし持ってって損はないかもね」
何某洋徳:「催涙スプレーね…確かに便利だったからね、一応持っとこうか」
小石落照:「おっけー、もってくのそれだけでいいかな?」
何某洋徳:「いいんじゃない?じゃあ…行こっか」
では、あなたたちは大橋へと向かう。
***
時刻は夕方、ちょうど日が暮れてきたころだ。
神田川にかかったその橋は、石造りで、いつもなら多くの人が行き交っているのだが、今日は何故か全く人が通っていない。
橋の上を見てみると、橋の中央に大きな看板で『この先立ち入り禁止』とかいてあり、赤いコーンがおいてある。
しかし、河川敷へおりる階段が橋の先にあり、その先に人影が見える。
何某洋徳:「立ち入り禁止…?あれ、でもなんか河川敷に人いるね」
小石落照:「立ち入り禁止って…えっ、ほんとだ、誰かいるね…」
小石落照:近づく!
階段を降りた先は、幅10mほどの少し広めの河川敷だ。
KP:小石落ちてるよ
小石落照:wwww
小石落照:「立ち入り禁止で人がいるなんて普通に怪しいけど…おっ、」
小石落照:ccb<=70 小石を拾う
Cthulhu : (1D100<=70) → 26 → 成功
小石落照:拾ったわーwwwwwww
何某洋徳:「え、何、どうしたの?」
では小石は丸くてつるっとした綺麗な石を拾うことができた!
小石落照:「うわ、これメッチャいい石じゃん!」
何某洋徳:「は!?」
小石落照:「あ、ごめん ちょっと拾いたくなっちゃって」
何某洋徳:「え…?そ、そうなんだ…」
小石落照:「石集めんの好きなんだよね 気にしないで」
何某洋徳:「そんなボ〇ちゃんみたいな趣味があったんだ…よかったね」
小石落照:「あれとはちげーよ!おー」
あなたたちが人影の方に目を向けると、橋の下に、ぽつん、と一人の背丈の小さい禿げた男が立っている。
男は振り向かずボソボソと何かを呟きながら、赤い液体を地面へ振りまいている。
何某洋徳:「……なんか、やばそうじゃない?」
小石落照:「う、うわ、何してんのこいつ……大丈夫かよ」
小石落照:ちょっと距離とりつつ様子を伺う!
男は一心不乱に液体を撒き散らしている。
何某洋徳:「怖っ…」
小石落照:「な、なんかやべーけど、やめさせたほうがいいかな?」
小石落照:「また変なことしようとしてんじゃないの…?」
何某洋徳:「ね…?放置するにもしかねるよね…」
小石落照:「だよなぁ…おーいお前大丈夫?」声かけるか
長岡長次:「お前らか、お前らが…」
あなたたちが声をかけると、男はぐるりと振り返り、その醜悪な顔を向けた。
頭皮には毛がなく、背丈は異様に小さい。
バケツの様なものを抱えており、そこからは赤黒い液体がとめどなく滴っていた。
ぎょろりと飛び出、充血した目で、その醜悪な男はあなたたちの方を睨みつける。
小石落照:「うわっこっち見た!?」
何某洋徳:「え、怖っ!?」
小石落照:「ハゲじゃん!きもっ!」
そして地面から響くような低い声で話しかけた。
長岡長次:「お前らは…お前ら…お前らが邪魔を………どうやってお前ら未来からここに来た……どうやってあの猟犬に食い殺されずに……」
何某洋徳:「は、はぁ…?」
小石落照:「猟犬?うるせーな俺らはある人に頼まれて来たんだよ!!」
男——長岡は、あなたたちの言葉など耳にも留めずに口を開き続ける。
長岡長次:「…ボクの先祖は頭が悪かった。その先祖もその先祖も」
長岡長次:「しかし、ボクは違う。ボクはあの黄衣の王を復活させることが出来る、できるできるできるできる…!」
大家は両手を広げ、天を仰ぎ、高笑いをする。
小石落照:「はぁ?何言ってるかまったくわかんねーけどその様子だとあんたが大家だな?お前なんかに世界はやらねーよ!ハーゲ!」
何某洋徳:「やっ…ばくない!?だいぶキテるよこの人…!」
長岡長次:「と、思っていたのに、よくも、よくも…邪魔を……あの印…潰して……」
小石落照:「頭おかしいんじゃねーの」
大家は声を一層低くし、あなたたちを睨んで話を続ける。
長岡長次:「……報いを」
長岡長次:「お前ら、ここに来てから、何か気になっていたことはないか?」
長岡長次:「……ここがお前らにとっての過去だというなら……『本来過去にいる筈のお前ら』はどこに行ったんだと思う?」
何某洋徳:「…!!」
小石落照:「え、…」
長岡長次:「俺が、この俺が…お前らを野放しにして、何もしてないとでも思ったか…?」
そうやって大家がニタッと笑うと、先ほどあなたたちの降りてきた階段から、2人組が河川敷に降りてくる。
小石落照:「とんだクソハゲだな…!」
小柄な白髪の少年と、サングラスをかけた長身の青年——その2人を、あなたたちはよく知っているだろう。
その手には小さなナイフが握られており、あなたたちに明確な殺意を向けている。
1d3/1d6のSANCです。
小石落照:敵はどんな顔なんだぁ?姿を現しやがれ!…俺ーーーー!?
何某洋徳:「…っ、俺…!?」
小石落照:「う、うわ、俺…!?」
何某洋徳:ccb<=92 SAN
Cthulhu : (1D100<=92) → 61 → 成功
小石落照:ccb<=89 SANC
Cthulhu : (1D100<=89) → 17 → スペシャル
小石落照:1d3
Cthulhu : (1D3) → 1
何某洋徳:1d3
Cthulhu : (1D3) → 1
小石落照:全然大丈夫
小石落照:「ま、まぁ昔におんなじようなことあったからな…あのハゲに騙されてる過去の俺がキモいけど…」
何某洋徳:「…でも、こんなの…あの時の顔に比べればマシだよね…」
小石落照:「なんで過去の俺言うこと聞くかなー」バカだなぁって思ってます
そして大声で大家が叫ぶ。
長岡長次:「さあ!争え!!時の因果を断ち切れるものなら断ち切ってみろ!お前たちは因果律から解放された存在だ!」
小石落照:かっこいい…ドキ
長岡長次:「その『自分たち』を殺さなければ、守護が解けた途端にあの恐ろしい猟犬にお前たちは食い殺されるだろう!」
瞬間、目の前にいる『自分たち』が襲い掛かってくる。
~戦闘ダイジェスト~
小石の華麗なスプレー捌きによって何某(?)はスタン!
そして何某は小石(?)を殴りつける!
何某の拳が当たったその瞬間、小石の顔をしたその人は、苦しそうな顔で訴えかけてくる。
自分の見知った小石と全くと同じ声と、口調で。
小石落照(?):「っ……、人を殺して、タダで済むと思ってんの?」
小石落照:「は!?うるさっ俺の顔してそういうこというのやめろよ!!」口にナイフ入れられてもそんなこと言わなかったんだぞ!
小石落照:「何某騙されんなよ!俺たちは世界救うためにここにいんだよ!お前も同じだろ!」
何某洋徳:「……小石くんは、そんなこと言わないよ」
小石落照:「こいつが何いってこようとそれは変わんねーんだよ!黙ってろよな!」
そして長きに渡る自分との死闘は、それぞれが自らの手で決着をつけたのだった…(17Rかかりました)
小石落照:「はぁ…はーー…疲れた……」
小石落照:「俺もお前もしつけーし何なんだよ…!」
何某洋徳:「はぁ…ほ、ほんと、想像以上の持久戦だったね…」
小石落照:「長すぎるわ…」
何某洋徳:「まあ、相手自分だもんね…互角の戦いっていうか…」
小石落照:「仕方ないか…」
言い様のない不快感を押さえつけながら、あなたたちは目の前にいた『自分たち』を倒すことが出来た。
そうすると、倒れた『自分たち』の隣に何か”歪み”の様なものが現れる。
空間を渦巻くように現れたそれは、倒した『自分たち』をぐんぐんと吸い込んでいき、やがてその姿を消してしまった。
何某洋徳:「…え!?」
小石落照:「な、なんだ!?」
その瞬間、あなたたちは何者かからの視線から解放されたような気がする。
小石落照:「き、消えたけど…」
何某洋徳:「ど、どういうこと…?あ、でも…なんか、見られてる感じもなくなったかも…」
目の前の大家はそれを見て舌打ちをし、さらにあなたたちに襲い掛かってくるだろう。
長岡長次:「クソッ…!」
小石落照:「マジ…?な、なんだったんだろ…でもまぁ、まだ倒すべき相手が残ってんだけどな」ハゲ!
何某洋徳:「!小石くん、俺にスプレー貸して!」
小石落照:「えっ、お、おう」
小石落照:貸すよ
何某洋徳:「ありがとう、これで…!」
何某洋徳:ccb<=80 スプレーだ!
Cthulhu : (1D100<=80) → 29 → 成功
小石落照:ありがとう!!!」
では何某は、向かって来る長岡の顔面に催涙スプレーを噴射することが出来るだろう。
長岡長次:「う、うわあああああッ!!」
小石落照:「あとはこいつを使って……何某!」銀の鍵を夕日に掲げます!!
何某洋徳:「小石くん!…やろう!」一緒に鍵を持つよ!
小石落照:「お前に世界を終わらせなんかしねー!!」九回捻る!!!!!
何某洋徳:「ごめん、どうしても我慢できなくて…バルス!」
小石落照:「はぁ!?嘘!?!?」
小石落照:「えっ、あっ、バルス…!!!」
鍵を捻ったその瞬間、辺りが一瞬にして銀色に輝き、次に目を開けると、悍ましい意匠の施された大きな門がそびえ立っていた。
固く閉ざされた門は、あなたたちの前でゆっくりと開く。
その先を見ることは出来ない。
——”してはいけない”とあなたたちが言い知れぬ恐怖に立ち尽くしていると、それは起こった。
薄く開かれた門の隙間から突如伸びてきた大きな黒い手が、一瞬にして大家の長岡の頭を捕らえた。
あなたたちが言葉を発するより前に、瞬きをするよりも早く……。
その手は長岡を門の先へと引きずり込んでいった。
何某洋徳:「…っ、は…!?」
小石落照:「……う、うわ…!」
その流した血も、下卑た声もその場から…そしてこの世から、完全に消え失せてしまった。
そしてすっかり、そこには何もなくなってしまった。
その現場からも、あなたの記憶からも…全ての人間、生物何もかもの記憶から、物的証拠から、その男の存在は消えてしまったのだ。
まるで何も起きていなかったかのような、平和な夕暮れがあなたたちを照らす。
あなたたちは、今目の前で起きたことが理解できないかもしれない。
小石落照:「あ、あれ…………」
何某洋徳:「うん……?あれ、なんで俺…」
小石落照:「あれ、何某じゃん…?なんで俺たちこんなこといんだっけ……?」」
何某洋徳:「…?さあ、俺にもさっぱり…」
ただこれだけは分かる。
自分たちはどうしたものかわからないが、滅亡しかけた世界を救ったのだ。
小石落照:「な、なんかすげーことしたような……なんだっけ…?」
何某洋徳:「……そうだ、確か、世界が滅びかけて…それで…」
小石落照:「それで…どうやったんだっけ……?と、とりあえず、俺ら、世界を救えたん、だよな?」
何某洋徳:「…俺たちが…そっか、そう、なんだね…?」
小石落照:「…ま、まじかーーー……」
小石落照:「すげーじゃん……」
何某洋徳:「た、確かに…すごいね…?」
小石落照:「はー疲れた…しばらくは何もできねーかも………って、ん…?」
小石落照:「なんだこれ?」三万円!
何某洋徳:「えっなんでそんなに持ってるの?」
小石落照:「うわ、なんでこんな金持ってんだっけ?えぇ…ダメだ…思い出せない…でも俺が持ってるってことは俺のなんだよな?」
何某洋徳:「ま、まあそうなんじゃない…?」
小石落照:「よくわかんないけど、使ってもいい気がしてきた…?世界救ったご褒美ってことで捉えてもいいのかな…?」
何某洋徳:「…いいんじゃない?すごいことしたわけだしね」
小石落照:「だよね、この金でなんか食いに行くか!」
何某洋徳:「おっいいね!何食べに行く?」
小石落照:「肉!!!」
何某洋徳:「最高だね、じゃあ…行こっか!」
小石落照:「おー!」
小石落照:あれ?何某さんって明日には出て行けって言われてるんじゃないんですか?
小石落照:聞かなかったことにしま~~す
何某洋徳:友達の家泊めてもらうから……
こうして、世界が一度は崩壊した、なんて信じられなくなるほど、いつもどおりの日常が過ぎていくことだろう。
新居を探すあなたたちは変に安くもなければおかしな物件でもなく。
東京のいたって平均的な家賃と設備で物件を紹介され、あなたたちは理想的な物件を見つけることが出来るだろう。
そして、あなたたちは無事に新たな暮らしを始めることとなる。
———世界を救う不思議な部屋探し。
人に話すにはあまりに壮大過ぎるあの出来事をそっと胸の中にしまい、あなたは新しい部屋の扉に鍵をかけたのだった。
KP:おめでとうございます、シナリオクリアです!
小石落照:8888888888888888888888
True END『世界救出』
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