火点し頃の蜘蛛踊り―乾千歳視点

りえこ様の「火点し頃の蜘蛛踊り」を使用させていただきました。

ダイスロールの結果や各PCのステータス、KPとの会話、取得した情報などは基本的に全てPL間では非公開。RPでのみ共有可能としています。

KP:なした

PC1:乾千歳/高校生(PL:しゃる)

PC2:十朱詠/ジャーナリスト(PL:のすけ)

PC3:瓜田李下/配達員(PL:赤石)

PC4:佐賀ヒサシ/写真家(PL:栗)

***

それではシナリオ「火点し頃の蜘蛛踊り」、始めていきます。

***

——千歳の導入

8月30日午前7時。

貴方はその心の内を表すかのように重い瞼を持ち上げ、起床する。

窓から差し込む夏の陽射しは、明るさと蒸し暑さを、貴方の部屋に招いていた。
蝉の鳴き声に包まれる朝は、8月末とはいえ、夏がまだ終わらないことを示している。

乾千歳:「………暑い」
乾千歳:「…30日か」

襖を開けて廊下へ出れば、母・秋穂が両手いっぱいに敷布団を抱えたまま、二階へと上がろうとしているところに出くわすだろう。
起きてきた貴方に気が付いた秋穂が、優しく笑って、声をかけてきた。

乾秋穂:「ああ、千歳。おはよう。朝ご飯用意できてるわよ」
乾千歳:「…母さん」

いつもと変わらぬ、母の言葉だ。
だが、そんな普段通りのものも、昨晩のことを知っている貴方にはひどく重く感じるだろう。

乾千歳:「おはよ!わかった、冷める前に食べるね」
乾千歳:「……」

では貴方は、母の言葉に従って朝食を取るために大広間へと向かう。

普段、一家が食堂として使用している大広間の長テーブルの上には、いつも通りの朝食が並べられている。
貴方が席につき朝食をとっていると、秋穂は仕事の手を止めて、貴方の前に座り話し始めた。

乾秋穂:「今日は島祭りなんだから、宿の手伝いなんて気にせずに存分に楽しんできなさいね」

「存分に楽しんできなさい」…その言葉に言外に含まれた意味を、貴方は知ってしまっている。

乾千歳:「…うん、そうするよ。母さんも仕事無理しないでね」
乾秋穂:「ええ、ありがとうね」

乾千歳:(楽しむ、か………)

乾秋穂:「…ああ、そう。今日は3人もお客様がいらっしゃるの」

観光客すらほとんど来ない島のため、3人というのはかなり多いです。異例の事態です。

乾千歳:「えっ3人も!?珍しいね…普段人なんてめったに来ないのに」

乾秋穂:「そうよね、こんな辺鄙な島に…それで、お客様たちの名前は十朱様と、瓜田様と、佐賀様と仰るんだけれど」
乾秋穂:「もしお客様たちに会ったら、夕食は20時からだって伝えておいてくれる?」

乾千歳:「うん、わかった。俺そういうの得意だから任せて!」
乾秋穂:「ありがとう、じゃあ頼むわね」

乾千歳:「…他にも何か手伝えることあったら言ってね」

乾秋穂:「…ええ、千歳が優しい子に育ってくれて嬉しいわ。でも今日はお祭りなんだから、そんなこと気にしないで遊んでちょうだい」
乾千歳:「……うん、ありがとう」

朝食を終えた後は自由行動となります。

乾千歳:とりあえず外出るかな~~

貴方が外に出ようとしたところで、丁度玄関前に立っていたらしい男とぶつかりそうになってしまう。

菅原徹:「わっ!」

菅原徹:「ご、ごめんね千歳くん。おはよう!」

この男は、去年島に引っ越してきた菅原徹だ。

彼は貴方の家の近くに住んでおり、何度か顔を合わせたことがある。
島の暮らしにもよく馴染んでいる、明るくて気の良い青年だ。

島の外からやってきて、この島に住みつくようになった者を貴方は何人か知っているため、そのこと自体に違和感はない。
だが、その多くが数ヶ月から数年の内に姿を消していることも知っている。

乾千歳:「あわっ!?すみません……って、徹くんかあ」
乾千歳:「こっちこそごめん、おはよう!」

菅原徹:「あっ今日さ、李下…あー、瓜田って人泊まりに来るかな?」
乾千歳:「…?ああ、さっき母さんが言ってた人かな?」

菅原徹:「泊まるならここしかないかなーって思ったんだけど、当たってたかな?」

菅原徹:「そいつ俺の知り合いなんだ。13時に船が着くらしいから、港まで迎えに行こうと思ってたんだけど…よかったら千歳くんもどう?」
乾千歳:「あ、そうだったんだ……!うん、母さんに伝言頼まれてるし行こうかな」

菅原徹:「よかった!じゃあ13時前に港でまた!」
乾千歳:「あれっ、用件それだけ?おっけー13時ね!」

貴方と別れた徹は、自分の家の方へと戻って行ってしまう。

乾千歳:「それにしても…ほんとに珍しいな、この島に来るなんて…」

KP:せやな

島には滅多に人が訪れない。
半年に二、三度は、申請した物品を届けに配達員がやってくるが、観光客などは人生で一、二度しか見たことがない。
夏の時期に民宿にやってくる客といえば、島祭りで使われる酒を運んでくる配達員くらいだろう。

乾千歳:(しかも3人も……何か関係あるのかな)

乾千歳:島祭りって何ですか?楽しそうですね

祭りは82年前の8月30日に起こった、八肢の神の目覚めを祝うものだ。

貴方は島祭りで配られるお神酒を、子供の頃に飲んだことがある。
これは、七五三で配られるような、アルコールが飛ばされたものであり、子供でも飲めることを知っている。

この島には酒を造る工場がないため、酒は毎年外部から持ち込まれる。
届けにくるのは毎年違う配達員だ。

島に酒を届け、そのまま本土へと帰る配達員も見てきたが、昨年の配達員である菅原徹はそのまま島に移り住んだようである。
八肢の神が目覚めた日には多くの島民が殺されたが、「悔い改めることが出来た日」として、皆はそれを祝福している。

というようなことを島民である貴方は知っている。

乾千歳:ちなみに主要施設って何があるんですか??

雑貨屋、村役場、図書館、小中学校、高等学校、病院など一通りの施設が揃っている。

乾千歳:図書館行きたいです!!!!
KP:はーいはい

貴方が向かったのは島に唯一の図書館だ。古くはあるが、そこまで大きな図書館ではない。

KP:何について調べますか?

乾千歳:社について調べられますか!?
KP:無理ですね・・・
乾千歳:オオ…

社の管理は神主である蓮見家の者たちが代々行っているということを知っている。

4代目神主である蓮見誠一郎は誰にでも優しく、またヤエ様とも深く心を通わせている。

誠一郎の父・蓮見慎二は誠一郎が11歳のときに病気で亡くなっており、誠一郎の祖父・蓮見誠也は厳格な神主であったが、息子を早く亡くしたこともあってか、誠一郎のことはとても愛していた。
また、誠一郎の母・蓮見桜花は病気を患っており、屋敷から滅多に出てこない。

乾千歳:「…何か情報あればいいって思ったんだけどなあ…」
乾千歳:「…やっぱり自分で確かめに行くしかない、か…」

KP:特に希望がなければ13時まで時間を飛ばします。
乾千歳:はい!!

***

PM1時。

詠、李下、久を乗せた船が八肢島に到着する。

殺風景な港には、小さなボートがいくつか泊められているが、漁夫の姿などは見当たらない。
港にいるのは、到着した3人を迎えに来たのであろう20代の男性と、少年の2人だけだ。

瓜田李下:!
瓜田李下:^^

菅原徹:「李下!」

瓜田李下:「!」
瓜田李下:「…徹!」

瓜田李下:駆け寄ろう!!!!!!

乾千歳:「こんにちは~長旅ご苦労様でーす!」
十朱詠:「おー出迎えありがとなー少年!」

佐賀ヒサシ:「民宿の方ですか?」
乾千歳:「うん、そうだよ。こんな島だし宿なんてうちしかないからね!」

十朱詠:「今日はお世話になるからよろしくな!」

佐賀ヒサシ:「お若いですね、学生さんですか?」
乾千歳:「こちらこそ!あ、うん。今17歳だからねー」

乾千歳:「……」

佐賀ヒサシ:「17歳!僕の弟と同い年なのにお手伝いなんて偉いですね、ふふふ」

十朱詠 -> KP:千歳くんに心理学振れる?
KP -> 十朱詠:いいですよ
十朱詠 -> KP:振りたい~

KP:シークレットダイス(詠→千歳/成功)

佐賀ヒサシ:千歳が顔を曇らせたのに気付くかな?気付いてたら心理学振りたい
KP:いいよー

KP:シークレットダイス(久→千歳/成功)

佐賀ヒサシ:ヒサシは千歳に庇護欲を抱いています
KP:はい。

では貴方は、千歳の笑顔の中に、どこか陰りがあるように感じるだろう。

十朱詠:「…?」

十朱詠:「俺は弟も妹もいないからなぁ、若いのに偉いな」

乾千歳:「えーっと……皆は観光…で来た感じ、かな?そうだとすると珍しいね」

十朱詠:「俺は一応仕事で来てるんだ、まぁ取材ついでに観光出来たらいいなって思うけど」
佐賀ヒサシ:「僕はそうですね、十朱さんの逆で観光ついでに仕事も出来ればいいなと、写真を撮っているので…」
十朱詠:「はは、そうだな!」

乾千歳:「お仕事か~。あはは、取材できるところなんてほとんど無いと思うけど…ゆっくりしてもらえたら嬉しいよ。写真も撮れそうなところならたくさんあるだろうし!」
佐賀ヒサシ:「本当ですか?よかったら後で詳しく教えてもらってもいいですかね?」

貴方たちの会話を割いて、徹が声を掛けてくる。

菅原徹:「俺たち今からこの荷物運びに社まで行くんだけど、千歳くんたちはどうする?」
瓜田李下:盛り上がってんなぁ

乾千歳:「島のことなら何でも聞いてね!ずっとここで暮らしてるから詳しい自信あるよ」

乾千歳:「…!」

菅原徹:「特にやることもないなら、神主の蓮見さんに挨拶行ったらどうかな?暇なんだったら千歳くんが案内してあげてもいいし」
乾千歳:「…うん、特にすることないし行こうかな。案内なら任せて!」

十朱詠:「おーじゃあ案内お願い出来るか?」

佐賀ヒサシ:「僕もお願いします」
十朱詠:千歳くんについていくわよ

瓜田李下:おおくりからは黙って見てます

乾千歳:「あ、そうそう言い忘れてた。20時になったら夕食だから…そのときもうちまで案内するよ!」
乾千歳:「じゃあ社まで行こうか!着いてきて!」

船乗り:「…よし、それじゃあ俺はこのまま漁に出るぜ。帰りは明日のこの時間だったな」

船乗りは貴方たちにそう声を掛けて、島を発つ。

瓜田李下:あばよ
十朱詠:あばよ
佐賀ヒサシ:あばよ

貴方たちは改めて島を一瞥し、千歳と徹の案内に従って社を目指すことだろう。

***

港から真っ直ぐに坂道を登っていけば、林道に出る。

道の両脇に屋台の骨組みが並んでおり、どうやら祭りの準備中のようだ。
木々の間に、まだ灯りのついていない提灯がいくつもぶら下がっている。

佐賀ヒサシ:「今日は島祭りの日なんですよね、何時から始まるんですか?」

瓜田李下:「祭りの準備か、徹も行くの?」NPCにしか話しかけなくてごめん
菅原徹:「んー、俺はどうしようかな…李下は行きたい?」

瓜田李下:「うーん、まぁせっかくなら…でも徹が行かないなら俺も行かないかな」
菅原徹:「李下が行きたいんだったら俺もついてくけど…」

乾千歳:「17時スタートだよ。21時頃には終わるかな~」

乾千歳:「徹くんその人が瓜田さんだよね?二人仲良いんだね!」

瓜田李下:「…?誰?」
乾千歳:「ええ…あーーそういえば自己紹介がまだだったね」

菅原徹:「あ、そうそう!俺の幼馴染でさ、あんま愛想はよくないけどいい奴だよ」
瓜田李下:「……」愛想よくない?って思ってる

十朱詠:「へぇ~幼馴染だったのか!」

佐賀ヒサシ:「瓜田さんはこの島出身なんですか?」

乾千歳:「改めて…乾千歳です!今日皆が泊まる宿の一人息子だよ。…短い間だけどよろしく!」

十朱詠:「自己紹介するなら名刺渡しておくか!よろしくな!」千歳くんと徹に名刺渡すネ
乾千歳:「なるほど、幼なじみだったんだ~」

佐賀ヒサシ:「千歳くん、よろしくお願いします、そちらのあなたにも」名刺渡します

菅原徹:「あっご丁寧にどうも、俺は菅原徹です!」

瓜田李下:「いや、俺は違いますよ 徹がこっちに引っ越しちゃって」
瓜田李下:名刺交換流行っててうける

乾千歳:「おお、名刺だ!初めてもらった!」感動

瓜田李下:「すみません…俺は名刺ないんですが……」
十朱詠:「はは、そりゃ良かった!」喜んでもらえてうれしいです。

瓜田李下:無愛想で名刺でHO1を喜ばせてあげることも出来ないコイツナニ?

乾千歳:「大丈夫!俺も名刺持ってないし!あ、じゃあ…こっちで!」握手!しよう!
瓜田李下:「……どうも」するよ!!

佐賀ヒサシ:ニコニコ見ています
菅原徹:微笑ましいな~って感じ

乾千歳:「来てくれてありがとう!」ぶんぶん振っちゃう
十朱詠:^^

瓜田李下:「いえ…」ぶんぶん振られちゃう

そんな風に親睦を深めながら林道を進むと、長い石階段が見えてきた。
傾斜の急な50段もの階段だ。

乾千歳:「ここ上ったらもうすぐ!だよ!」先に行っちゃうぞ

瓜田李下:「これは…」酒と階段交互に見るわ…嘘…

佐賀ヒサシ:「僕たちは荷物があるので千歳くんのようには行きませんね…」

菅原徹:「結構な階段だよな~、半分は手伝うからさ!頑張れ!」
瓜田李下:「ごめん手伝わせて…」

乾千歳:「あ、そっか………ごめんね、観光に来る人とかめったにいないからテンション上がっちゃった」

十朱詠:「いや、結構キツイな」気合!!!!!

乾千歳:「俺も手伝う!」

瓜田李下:「えっ、ありがとうございます…すみません…」
瓜田李下:頑張ろう!

貴方たちが流れる汗を拭いながらも階段を上がり、鳥居を潜れば、パッと開けた社に出る。

木々に囲まれた広い社だ。

参道が導く本殿の入り口には、若い神主が微笑みながら立っている。
燈籠はあれども、狛犬などはおらず、本殿の床も地についている。

やや、異質な印象を受けることだろう。
また、本殿の隣には神主の住居と思わしき屋敷が建っている。

蓮見誠一郎:「こんにちは。外からいらした方々ですね?」

乾千歳:「こんにちはー」到着!

瓜田李下:「ど、どうも…」
菅原徹:「蓮見さん、こんにちは」
十朱詠:「こんにちは!」
佐賀ヒサシ:「こんにちは」

蓮見誠一郎:「私は神主の蓮見誠一郎と申します」

KP -> 乾千歳:誠一郎は33歳です。

乾千歳:「蓮見さん、この人たちは今日うちに泊まるお客様だよ。案内しようと思って連れてきた!」

蓮見誠一郎:「おや、そうなんですね。わざわざ案内役を買って出るなんて、千歳くんは偉いですね」
乾千歳:「あはは、俺なりに家の手伝いしたいからね」

十朱詠:いいこ・・・

乾千歳:「…………」
蓮見誠一郎:「それは結構…君の父上母上も、君のような息子が居て誇りに思っていることでしょう」

佐賀ヒサシ:神主か千歳くんに心理学振れる?
KP:どっち?
佐賀ヒサシ:神主
KP:はーい

KP:シークレットダイス(久→誠一郎/クリティカル)

では久は、誠一郎の言葉から不穏さと悪意、優越感が混じったようなものを感じ取る。

乾千歳:「………そう、かな。そうだといいけど……」
乾千歳:小声

瓜田李下:「…?……お話中すみません、ホーク急便の者なんですが…荷物はどこに置きましょうか?」
瓜田李下:断ち切る!!

蓮見誠一郎:「ああ、ホーク急便さんの…ここに置いてくれれば結構ですよ、お疲れ様です」

蓮見誠一郎:「いつもいつもありがとうございます。貴方がたの働きのおかげでヤエ様も安らかな眠りにつくことが出来るでしょう」
瓜田李下:「…ヤエ様?」

蓮見誠一郎:「ヤエ様は古くからこの地を守っておられる神様です。今日のお祭りはこのヤエ様の目覚めを祝うものなんですよ」
蓮見誠一郎:「よろしければ貴方がたも、是非参加していってください」

十朱詠:「はい、そのつもりですよ!今日この島に来たのは、島祭りの取材のためなんで」
蓮見誠一郎:「おや、そうでしたか。それは有難い限りで…楽しんでいってくださいね」

佐賀ヒサシ:「そうなんですね!僕も元々島祭りに参加する予定でした」
十朱詠:「ええ、仕事ついでに楽しんできます」

蓮見誠一郎:「では、火点し頃にいらしてくださいね」

これ以降、自由行動となります。

佐賀ヒサシ:千歳くんとお話したいな

佐賀ヒサシ:「千歳くん、よかったらさっき話していたこの島のおすすめ撮影スポットを教えてくれませんか?」

乾千歳:「おすすめかあ…そうだなあ、やっぱり自然が多いし…それだけでもいいのが撮れそうだなって思うよ!俺には見慣れた景色だけどね」
佐賀ヒサシ:「うーん…もうちょっと具体的だと有り難いのですが…」

そんな会話をしていると徹が、「千歳くーん、俺たち3人で先に民宿行っとくね」と声を掛けてくる。

乾千歳:「さっき林道に屋台が並んでたよね、お店が出てお祭りになるんだけどけっこう盛り上がるよ!」

乾千歳:「はーいじゃあ先行っててー!」徹くんに言ってる

佐賀ヒサシ:「僕たちも少しぶらつきつつゆっくり民宿に向かいましょうか」

乾千歳:「そうだね!あ、えっと、出店とかはよくあるお祭りと同じような感じだけど」
佐賀ヒサシ:「そうですね、神社に向かう途中で見かけました」

乾千歳:「林道では蜘蛛踊りっていう踊りができたり…これは多分この島にしかないかな?」
佐賀ヒサシ:「蜘蛛踊りですか、初めて聞きました どんなものなんですか?」

乾千歳:「あと社では御神酒が配られるよ!あ、それはさっき瓜田さんが持ってきてたやつかも」
佐賀ヒサシ:「千歳くんは未成年ですからまだ御神酒は飲めませんねー」

乾千歳:「蜘蛛踊りは…うーんそうだなあ…盆踊りみたいな感じ…?あ、でもちょっと違うかも。うーん…あ、さっき蓮見さんが言ってたヤエ様の目覚めを祝うものだよ」

乾千歳:「あ、御神酒はアルコール入ってないから子供でも飲めるよ!俺も小さいとき飲んだし」

佐賀ヒサシ:「そうなんですね!この島ではそうしているのかな?千歳くんも踊れるんですか?」
乾千歳:「うん!踊れる!というか島の人は皆踊れるよー」

佐賀ヒサシ:「なるほど、僕は人の写真を撮ることが多いのでそれは興味深い題材になりそうです」
乾千歳:「この島でしか見れないものだろうしいい被写体になるんじゃないかな~」

佐賀ヒサシ:「この島に図書館はありますかね?ヤエ様とはどんな神様なんでしょうか」

佐賀ヒサシ:「そういえば千歳くんと菅原さんはどういった関係なんですか?聞いていなかったかと思うのですが…」

乾千歳:「図書館なら1つだけだけどあるよ!ヤエ様かあ…うちにヤエ様に関する本があったはずだけど」
佐賀ヒサシ:「おお、では後で訪ねてみることにします 民宿に着いたらぜひその本も拝見したいですね」

乾千歳:「徹くんは去年俺ん家の近くに越してきたんだ。この島何もないのに物好きだよね~あはは!」

乾千歳:「うん、全然いいよ!」

佐賀ヒサシ:「では神主さんとは?僕の勘違いでしたら申し訳ないのですが、千歳くんは彼と話す時心苦しそうな顔をしていたように思えたので気になってしまって…」
乾千歳:「蓮見さん?今の誠一郎さんで4代目の神主になるね。すごく優しいしヤエ様と仲良しなんだよ~………え?そんな顔してたっけ俺?気のせい気のせい!暑かったしね」

佐賀ヒサシ:心理学振ってもいい?
KP:シークレットダイス(久→千歳/成功)

では貴方は千歳の表情から、どこか無理をして笑っているように感じる。

佐賀ヒサシ:信用振れる?
KP:ん~~~~対PCだしな~~~

佐賀ヒサシ:ヒサシの瞳は真剣だみたいなの向こうに送れない?信用成功したら
KP:ええ 面白 いいよ

佐賀ヒサシ:失敗したらなんかデメリットある?
KP:信用亡くなる
佐賀ヒサシ:エーン

佐賀ヒサシ:「話しにくいことがあるのなら場所を変えた方がいいですか?すみません、千歳くんは僕の弟と同い年なものでつい心配になってしまって…初対面なのにおかしな話かもしれませんが、なにかあるのなら大人の僕を頼ってくれて構いませんからね」

乾千歳:「…佐賀さん優しいね」
乾千歳:「………でも、ごめん。今は……お礼だけ言っとく、ありがとう」

佐賀ヒサシ:「…わかりました そろそろ民宿に着く頃ですかね?」
乾千歳:「…うん!そうだね!こっちだよ~」連れてく!

それでは貴方たちは、長々と話し込んでいるうちに木造建築の一軒家へと辿り着く。

乾千歳:わーい!

***

——少し巻き戻って、一足先に民宿へと帰った詠。

十朱詠:部屋に目星とか振れる~?なつかしさを感じてるなら色々調べたい
KP:はーい

十朱詠:CCB<=70 目星
Cthulhu : (1D100<=70) → 4 → 決定的成功/スペシャル

十朱詠:おっしゃ!!!!!!!
KP:ん~~~~~~????

十朱詠:後で補正がいいナ
KP:ほんとにそれでいい?

十朱詠:え?ファンブラーじゃないです

襖を開けて中に入れば、布団の敷かれた、6畳の部屋が広がっている。

布団の他には座卓机があるだけで、コンセントすら見当たらない。
また、座卓机には茶菓子と浴衣、そして『金糸記』と書かれた和装本が置かれている。

十朱詠:コンセントないの!?www

部屋の中に特に気になるものはないが、詠は先ほど階段を上がる時、女将の部屋の襖が少し開いていたことに気付く。

十朱詠:「…、なんだったんだろうな…あの感覚…」

十朱詠:マジ?wwwwww 入るか?wwwwwwww

KP:今の状況考えてみな~?
十朱詠:自由時間なんだよね
KP:そうだね

十朱詠:やるか…隠れるもってるし…
KP:いいじゃないですか!この状況なら<隠れる>よりも<忍び歩き>ですかね。

十朱詠:「金糸記、あっ…図書館で調べたなそういや…まぁ、見たし…いっか」

十朱詠:「そういえば…」
十朱詠:「いや、やるしかないよな…俺は、この懐かしさがなんなのか調べにきたんだから」

十朱詠:行くぞおおおおお!!言いくるめもあるしな!!
KP:いけーーー!!!!!!
KP:ではロールどうぞ!!

十朱詠:忍び歩き・・・
十朱詠:ははwwww
KP:はい。

十朱詠:10かぁ
KP:いけるいける

十朱詠:CCB<=10 忍び歩き
Cthulhu : (1D100<=10) → 46 → 失敗

十朱詠:ですよね

KP:シークレットダイス(秋穂の聞き耳/成功)
十朱詠:シークレットこわぃ

<幸運>をどうぞ。

十朱詠:ひいいい
十朱詠:CCB<=70 幸運
Cthulhu : (1D100<=70) → 20 → 成功

十朱詠:出目よくない!?後半ダメだわさよなら

では、足音こそ立ててしまったものの、運よく誰とも鉢合わせることなく、女将の部屋まで辿り着くことが出来た。

十朱詠:入ります、こっそり…部屋は同じ感じですか?

部屋の造りは貴方の部屋と変わりない。
私物は少なく、必要最低限の調度品だけが備わった部屋である。

ただ、箪笥の上にはいくつかの写真立てが並べられている。

十朱詠:ほう、見ます

<目星>をどうぞ。

十朱詠:CCB<=70 目星
Cthulhu : (1D100<=70) → 22 → 成功

十朱詠:「(…!…写真立て…?)」手に取る

並べられている写真の一枚には、二人の若い男女と赤子が写っている。
赤子を抱いている女のほうは、この民宿の女将のようだ。

十朱詠:「(…?単なる家族写真、か?)」
十朱詠:「(そういえば、この民宿の一人息子って言ってたな…)」その赤ちゃん千歳君に面影ある?

<アイデア>どうぞ。

十朱詠:CCB<=75 アイデア
Cthulhu : (1D100<=75) → 57 → 成功

十朱詠:はぁー後半ファンブルしそ

では貴方は、その赤子は千歳に似ているような気もするが、似ていないような気もすると感じる。

十朱詠:!?wwwwwwww
十朱詠:どっち・・・
KP:赤子だしなぁ

更に<目星>をどうぞ。

十朱詠:だよねえ、髪の色でも判断できない・・・

十朱詠:CCB<=70 目星
Cthulhu : (1D100<=70) → 74 → 失敗

十朱詠:ばあk
KP:ざんねん
十朱詠:クソ!!!!!!!

十朱詠:千歳君のお父さんに会ってないからなぁ、会ったらアイデア振らせてほしいな
KP:会えるかは知りませんが

十朱詠:心がざわざわしています、この勘が当たっていませんように
十朱詠:そうですね・・・
十朱詠:まぁとりあえずこの写真のことは頭に入れておきます
KP:はーい

十朱詠:「(赤ん坊、だしな。俺の考えすぎか…)」

十朱詠:他に部屋に目につくものはないですかね
十朱詠:ないですよね

特に見当たりません。

十朱詠:はい、じゃあ出ます。こっそり・・・

では、貴方は女将の部屋を後にする。この後どこへ向かいますか?

十朱詠:パッパの部屋どう?
十朱詠:ちょっと様子見に行きたい

襖は閉められており、鍵もかかっている。

十朱詠:ふうん、成程パッパ中にいるのかな・・・
十朱詠:じゃあ鍵開けしませんwww

十朱詠:一旦部屋戻るわ
KP:忍ぶ?
十朱詠:おう・・・忍んでやるぜ!

KP:どうぞ!

十朱詠:CCB<=10 忍び歩き
Cthulhu : (1D100<=10) → 48 → 失敗

十朱詠:はい。
KP:はい。

問題なく部屋に戻ることが出来ました!

十朱詠:ふう・・・
十朱詠:はぁ、どうしよっかな・・・女将さん厨房にいるっていってたし、夕飯の準備で忙しそうだから今はいいや

<聞き耳>振ってください!

十朱詠:CCB<=25 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=25) → 46 → 失敗

KP:あ~
十朱詠:エェン・・・

十朱詠:千歳くんに島について色々話聞きたいなっていう感じですね、祭りが17時からだから…まだ時間はあるし…千歳君は祭りに参加するのか聞きたい。なんだかんだで行くか行かないか言ってなかったような・・・(記憶力が・・・)
十朱詠:なので、千歳君に会いに行きたいです

KP:なるほど、どうしますか?
十朱詠:帰ってきたか確認していい?下降りる!
十朱詠:行動力!

十朱詠:「(…この島に来てからのあの感覚、なんなのか確かめたいしな…色々聞いてみるか)」
十朱詠:「(あーでも、疲れてっかなあ…まぁ話聞くだけ聞きに行ってみよう)」

貴方が部屋を出て階段を降りると、ちょうど帰ってきた千歳と久が玄関で女将と話しているようだ。

***

——民宿へと到着した、千歳と久。

二階建ての、和式の民宿である。
中に入ると、民宿の女将と思わしき女性が貴方たちを出迎えた。

乾秋穂:「八肢島にようこそ。どうぞごゆっくりお寛ぎくださいませ」
佐賀ヒサシ:「こんにちは、予約していた佐賀と申します 千歳くんのご家族の方ですかね?」

乾千歳:「…ただいま、母さん」
乾秋穂:「はい、千歳の母の秋穂と言います」

乾秋穂:「おかえり、千歳」

女将はそう挨拶すると、一階には大広間、厨房、トイレ、男女別の風呂場、千歳の自室、女将の部屋と夫の部屋があること。
二階には詠、李下、久の泊まる部屋の他、二つの空き部屋とトイレがあることを説明する。

民宿についての軽い説明の後、女将は貴方たちにそれぞれの部屋の鍵を手渡した。

乾秋穂:「私は一階の厨房に居りますので、何かご用件がおありでしたら、いつでも仰ってください」

乾千歳:「んー、とりあえず佐賀さん部屋まで案内するよ!荷物置きたいだろうし」

佐賀ヒサシ:「ありがとうございます、そうだ、千歳くんからこの民宿にヤエ様に関する本があると伺ったのですが後ほど拝見してもよろしいでしょうか」
乾秋穂:「ええ、勿論どうぞ。部屋に置いてありますので」

佐賀ヒサシ:「あ、部屋にあるんですね では千歳くん、案内お願いしますね」

そのような話をしていると、2階から詠が降りてくるのが目に入る。

佐賀ヒサシ:「あ、十朱さん」
乾千歳:「!十朱さん」

十朱詠:「お、お2人さんお疲れ、話は終わったか?」

佐賀ヒサシ:「はい、流石島育ち、貴重な話を聞かせてもらえました」
乾千歳:「あははーまあ17年もここで生きてればね」

十朱詠:「へぇ、あっそうだ…俺も千歳くんに島について色々聞きたいことがあるんだ 後で時間、いいか?」
乾千歳:「うん、全然いいよ。取材しちゃって!」

佐賀ヒサシ:「十朱さんは今からどこかへ出かけるんですか?」
十朱詠:「そうしてもらえると助かる!あ…いつがいいとかあるか?」

十朱詠:「いや、ただそろそろ帰ってくる頃だろうと思って様子見に来ただけだよ まだ時間じゃないしな」

乾千歳:「ん?特にないけど…17時には祭りも始まるし十朱さんも見たいだろうから…それまでの時間なら!もちろん後でも大丈夫だけど」
十朱詠:「ああ、じゃあ今すぐでもいいか?まぁ、別に17時きっかりにいかなくても21時まで祭りはやってるからそんな気にしなくていいぞ」

佐賀ヒサシ:「あ、僕はまだ少し聞きたいことがあるのでそれからでもいいですか?」
十朱詠:「?分かった、終わったら声かけてくれ 俺は部屋にいるから」

乾千歳:「いいよ!あ、佐賀さんを部屋に案内するから…十朱さんごめんね、ちょっと待ってて!」

十朱詠:おいらは部屋にいきます!

襖を開けて中に入れば、布団の敷かれた、6畳の部屋が広がっている。

布団の他には座卓机があるだけで、コンセントすら見当たらない。
また、座卓机には茶菓子と浴衣、そして『金糸記』と書かれた和装本が置かれている。

乾千歳:「ここが佐賀さんのお部屋でーす!」

佐賀ヒサシ:「案内ありがとう千歳くん どうかな?ここなら誰も聞いていないと思うけど…千歳くんの事情話してもらえないかな…?」
乾千歳:「……どうしてそんなに気になるの?」

佐賀ヒサシ:「僕は弟と同い年の千歳くんのことがただただ心配なだけなんだ…もちろん君が僕を怪しむのもわかる、僕たちはさっき出会ったばかりだしね…」タメになっています

KP:wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
KP:面白
KP:さすがに草

佐賀ヒサシ:「あっすみません、つい弟と話す時のように話してしまいました、千歳くんに失礼なことをしてしまいましたね…」

KP:wwwwwwwwww
KP:無理
KP:なんか面白いな

乾千歳:「…………ううん、大丈夫。佐賀さん、弟さんのことすごい大事にしてるんだね」
佐賀ヒサシ:「あ、ああ、そうなんです…千歳くんも家族のことは大事に思うでしょう?」

乾千歳:(俺も大事にされてるって、思ってたんだけどなあ…………)

乾千歳:「…そうだね、俺は…家族のこと…母さんも父さんも、大好きだよ。大事にしたいって思ってる」
乾千歳:「母さんや父さんだけじゃなくて、島の皆も…俺にとっては家族みたいなものだなあ」

佐賀ヒサシ:「千歳くん…」

乾千歳:「佐賀さん、ごめん………今日の祭りが終わるまで、待っててほしい」

佐賀ヒサシ:ここで信用振る
KP:失敗したときのリスクも覚えておいてくださいね。
KP:どうぞ
佐賀ヒサシ:えっ?やめとく

佐賀ヒサシ:「わかりました では十朱さんのところへ行ってあげてください、長時間拘束してしまってすみません、お話を聞かせてくれてありがとうございました」

乾千歳:「母さんに楽しんでこいって言われてるんだ。だから……祭りが終わったら、話すよ。約束する」

乾千歳:「うん、ありがとう。じゃあ………あ、そこに置いてあるのがさっき言ってた本だから…」部屋でるわ

乾千歳:十朱さんの部屋に行くぞ!

***

乾千歳:「十朱さーん!千歳です!」コンコンコン!3回ノック!

乾千歳:声かけたってことで~~
十朱詠:こんにちは~

中から入っていいぞ!という声がする。

乾千歳:「は~い、お待たせしました~」
十朱詠:「ごめんな、呼び出したりして…部屋入っていいぞ」

十朱詠:「あのさ、聞きたいことがあるんだけど千歳くんって…祭りに参加するのか?」
乾千歳:「ああ、17時からの?毎年出店とかあるし行くつもりだよ!…母さんにも楽しんでこいって言われてるし」

十朱詠:「…そうか、じゃあ一緒に行ってくれるか?…ゆっくり話したいんだ」ナンパしてすみません・・・
乾千歳:「……?うん、いいよ!十朱さんにも祭りの雰囲気楽しんでもらいたいなあ」

しゃるちゃん:ドキ……

十朱詠:「…できれば、二人きりがいいんだけど」ごめんヒサシ・・・
十朱詠:ナンパしてすみません・・・

乾千歳:「別にかまわないよ!佐賀さんと一緒に行く約束してるわけじゃないし……」ヒサシ…
乾千歳:「誰にでも話しにくいことの一つや二つあるし…」

十朱詠:「ありがとな、どうする?いつ頃行く?俺は、ゆっくり歩きながら喋りたい、な…祭りが始まる前でも始まった後でもいいぞ」
十朱詠:なんか急にしおらしくなっちゃった・・・

乾千歳:「あと30分もすれば祭り始まるしもう行く?俺は全然いいよ」
十朱詠:「ああ、じゃあ行こうか」外出るよおおお

十朱詠:手荷物持って行くわよお
乾千歳:出る!ウオオオ

それでは、貴方たちは民宿を出て二人で社へと向かう。

***

——一方その頃、部屋に残された久。

佐賀ヒサシ:お祭りで千歳くんになんか買ってってやろ
KP:お前金ないだろ
佐賀ヒサシ:これから大金が入るから…
KP:大金入ってからにしろ!

佐賀ヒサシ:部屋に盗聴器とかカメラとかないか調べられない?

<目星>どうぞ。

佐賀ヒサシ:CCB<=75 目星
Cthulhu : (1D100<=75) → 33 → 成功

そういった類のものは何も見当たらない。

佐賀ヒサシ:金糸記読むのに時間かかります?
KP:せいぜい5分10分くらいなので、そこまで気にしなくて大丈夫です。
佐賀ヒサシ:じゃあ読みます

『金糸記』

ある小さな蜘蛛は、こっそりと巣を作るのが下手であった。
どこへ行っても張った巣は箒で払われてしまい、餌にありつくことも出来ずにいた。
だが、ある男だけは屋根裏に住み着いたその蜘蛛を気に入って、自由に巣を張らせていたという。
ぶくぶくと成長した蜘蛛は家中に巣を張り巡らせ、男の家は糸だらけとなった。
しかし、早くに妻を亡くしていた男は家族のように蜘蛛を受け入れていた。
男が両手を広げても包めぬほどにその蜘蛛が大きくなっても、だ。島の者たちは当然これを気味悪がった。
しかし、ある日のこと。
島を嵐が襲い、高波が島の全てを洗い流そうとしたとき、熊ほどの大きさとなったその蜘蛛は、素早い動きで小山の頂上まで登った。
そして金色の糸で絡めとり、男を荒波から救い上げた。
これを見て今までの仕打ちを島の者たちが心から詫びると、蜘蛛は島中に網を張り巡らせ、嵐から島を守ったのである。

佐賀ヒサシ:下降りて秋穂に島の地図ないか聞く
佐賀ヒサシ:本は持ってく

では貴方は、階段を降り夕食の準備をしている秋穂のもとへと向かう。

佐賀ヒサシ:「お仕事中すみません、この島の地図はありますか?」
乾秋穂:「あら、佐賀様…地図ですか?生憎ここにはございませんね…」

佐賀ヒサシ:「どこならあるんですか?」
乾秋穂:「港へ行けば案内板がありますが、簡単に説明させていただくと島の東側に住宅街、西側に主要施設、中心に社がある…という感じですね」

佐賀ヒサシ:「図書館へ行きたいんですがここからどれぐらいかかりますか?」
乾秋穂:「ここから歩いて20分程度でしょうか」
佐賀ヒサシ:「わかりました、ありがとうございます」

佐賀ヒサシ:港行ってから図書館で
KP:分かりました

***

断崖絶壁に囲まれたこの島で、唯一低地に位置する場所である。
ここから住宅街や諸施設に向かうには、長い坂道を上がっていかなくてはならない。
実に殺風景な港であり、『八肢島案内板』と書かれた看板がある他には、小さなボートがいくつか泊められているだけで、特に目につくものはない。

佐賀ヒサシ:案内板見ます

この島の地図のようだ。
島の西側に、雑貨屋、村役場、図書館、小中学校、高等学校、病院など一通りの施設が揃っていることが分かる。

<アイデア>どうぞ。

佐賀ヒサシ:CCB<=55 アイディア
Cthulhu : (1D100<=55) → 81 → 失敗

KP:なーんもわからん
佐賀ヒサシ:知識ダメ?
KP:駄目です

佐賀ヒサシ:じゃあ図書館行きます 役場も訪ねてみようかと考えています
KP:了解しました!

***

PM17時

どの施設も閉まっており、シン、と静まり返っている。

遠くから、祭囃子が聞こえてきた。
みな、祭りに参加しているのだろうか。

佐賀ヒサシ:「あれ…?お祭りの間は閉まっているのか うーん困ったな…」

佐賀ヒサシ:お祭りに参加することにします
KP:了解です、今から祭りに向かうなら17:30には着くでしょう。
佐賀ヒサシ:クソ~秋穂先に言っとけや~

***

社へ向かう林道を、赤い提灯が鮮やかに照らし出す。
火点し頃の橙の光がその上に被さり、祭りの始まりを告げている。

林道の両脇に並んだ屋台では、かき氷やお好み焼きといった定番の店が並ぶほか、ヨーヨー釣りや射的の屋根の下に子供たちが集まっていた。

祭囃子はぴゅるり、とととん、ひゅるり、ひゅるりとリズムを刻み、それに合わせて、浴衣の者たちが林道を踊りながら歩いている。
盆踊りを彷彿とさせるが、それとはまた異なるものであるようだ。

佐賀ヒサシ:「なるほど、これが千歳くんが話していた蜘蛛踊りか」

佐賀ヒサシ:写真撮るか
KP:<写真術>行っとくか!?

佐賀ヒサシ:CCB<=80 写真術
Cthulhu : (1D100<=80) → 68 → 成功

佐賀ヒサシ:イェイ

では久は、芸術的な写真をフィルムに収めることが出来た!

佐賀ヒサシ:社行くか

貴方が物珍しさに写真を撮っていると、島民が声を掛けてくる。

佐賀ヒサシ:「いい写真が撮れたな…」

島民:「おっあんた本土の人か?写真なんて撮って熱心だなぁ」
佐賀ヒサシ:「ああ、こんばんは いい夜ですね そうですね、僕は写真家なものでつい…この島には観光に来たんですがね」

佐賀ヒサシ:島民どんな年代?

島民:「わざわざこんな島に来てくれるなんて、珍しい人もいたもんだ!折角の祭りだし、楽しんで行ってくれよ!」

KP:え…?中年かな

島民:「それで、この踊りは『蜘蛛踊り』って言うんだ。ヤエ様の目覚めを祝うものだよ」

佐賀ヒサシ:「はい、楽しみます ヤエ様とはどういった神様なんですか?」

島民:「ヤエ様は昔からこの島を守ってくれてる神様だよ」
島民:「ヤエ様は実在するけど、会うことが許されてるのは信心深い限られた信者だけでな」

佐賀ヒサシ:「それは蓮見さんのような神主さん方ですか?」
島民:「ああ、そういうことだな」

佐賀ヒサシ:「誠一郎さんは4代目なんですよね 随分お若いようですが先代はどうされたんですか?」
島民:「あー、先代の慎二さんは誠一郎さんがまだ11の時に病死したとかでなぁ」

佐賀ヒサシ:親が二なんだ

佐賀ヒサシ:「そうですか、それはお気の毒に…」

島民とそんな会話をしている貴方のことを、踊っていた人たちの何人かが手招きしている。

佐賀ヒサシ:は?加わりませんけど
佐賀ヒサシ:えっ?
佐賀ヒサシ:待ってね

島民:「お、誘われてるじゃねえか、どうだちょっと踊ってみたら」
佐賀ヒサシ:「ええ、僕はいいですよ…踊り方なんてわかりませんし」

佐賀ヒサシ:危なくないの!?心理学だ!!島民に

島民:「見よう見まねでやってみたらどうだ?まあ苦手だって言うなら無理強いはしないが…」

KP:シークレットダイス(久→島民/成功)

では貴方は、島民の言葉から特に悪意は感じなかった。

佐賀ヒサシ:じゃあ加わってちょっと踊ってみます

上手に踊れたかどうか、<DEX*5>で判定どうぞ!

佐賀ヒサシ:「うーん…まぁなんでもやってみるか」

佐賀ヒサシ:CCB<=35 DEX*5
Cthulhu : (1D100<=35) → 67 → 失敗

では貴方は見よう見まねで踊ってみたものの、難しかったのかジタバタ暴れているかのような踊りになってしまった。

島民:「はは!ひっでえ踊りだなあ!」
島民:「やっぱこういうの苦手だったんだろ、わざわざ無理して踊ってくれてありがとな!」

島民たちは、貴方が共に踊ってくれたことが嬉しいようだ。

佐賀ヒサシ:「う、ダメだ、やっぱり僕にはこういうのは向いていないみたいです、すみません、こんなところで勘弁してください…!」

以降島民たちに対する<信用>に+20の補正が付きます

佐賀ヒサシ:YATTA!元々65あるからこれで無敵だね!
KP:8割は怠慢だぞ

佐賀ヒサシ:「写真に、お話まで聞かせていただいてありがとうございました、みなさんもお祭り楽しんでくださいね」
佐賀ヒサシ:社向かうよ

島民:「おう、楽しんでくれよ!」

佐賀ヒサシ:CCB<=75 目星
Cthulhu : (1D100<=75) → 97 → 致命的失敗
佐賀ヒサシ:これはチャットパレットのテストなので関係ないファンブルです

社も大勢の人で賑わっていた。

どうやら、神主がお神酒を配っているようで、本殿の前から鳥居の辺りまで、人の列が出来ている。
小さな子供も親に手を繋がれて並んでいることから、アルコールは飛ばされているものであることが察せられる。

佐賀ヒサシ:酒あぶねんじゃねーの
佐賀ヒサシ:神社目星振れる?
KP:本殿?
佐賀ヒサシ:うん

瓦屋根に、木材の壁を持つ古い建物である。
扉は開かれているため中を窺うことは出来る。

佐賀ヒサシ:覗いてみます

外からでは、奥に祭壇があり、そこに巨大な蜘蛛の像が鎮座していることしか分からない。

佐賀ヒサシ:外からでは…侵入出来ます?

本殿の入り口前に誠一郎が立ってお神酒を配っているため、不可能だと分かるでしょう。

ここで<知識>をどうぞ。

佐賀ヒサシ:CCB<=75 知識
Cthulhu : (1D100<=75) → 51 → 成功

佐賀ヒサシ:フゥーッ

本来、本殿の床は高く張られているものである。
しかしこの建物には階段もなく、床が地面に接しているため、不自然だと感じるだろう。

佐賀ヒサシ:あーあの階段がないってことなのか?
佐賀ヒサシ:なぜ??
KP:ん?

佐賀ヒサシ:いや本殿のイメージを思い浮かべてるだけの独り言です
佐賀ヒサシ:屋敷行けと…?
佐賀ヒサシ:屋敷行けそうか様子を伺います

神主である蓮見家の住居である。
平屋造りの立派な屋敷だ。玄関の戸は閉められている。

佐賀ヒサシ:開く?

鍵がかかっているようだが、呼び鈴がある。

佐賀ヒサシ:は?
佐賀ヒサシ:鳴らすか…俺には信用がある
KP:ど、どうぞ…?
佐賀ヒサシ:え?
佐賀ヒサシ:待って

佐賀ヒサシ:賑わいに戻って島民に話しかける 蓮見さんについて聞く
KP:社周り?
佐賀ヒサシ:うん
KP:RPどうぞ。

佐賀ヒサシ:「こんばんは、いい夜ですね」
島民:「お、外からのお客さんか?こんばんは」

佐賀ヒサシ:「これは御神酒の列ですか?僕がこの島に来た船に一緒に御神酒が乗っていたんですよ」
佐賀ヒサシ:列並ぶわ

島民:「ああ、そうなのか!毎年毎年届けてくれて、有難いことだわなぁ」

佐賀ヒサシ:「この御神酒はどんなものなんですか?アルコールは入っていないと聞きましたが」
島民:「どんな…?まあ、普通のお神酒だよ」

佐賀ヒサシ:どうでもいいやつか 大事そうなら飲むふりして持ち帰ろうかと思ってた

佐賀ヒサシ:「毎年ホーク急便にお願いしているんですかね?」
島民:「ん?そこまで詳しいことは知らねえかな…」

佐賀ヒサシ:「うーん、ヘンなこと聞いてしまってすみません、では蓮見さんはどんな方なんですか?ここに着いた時少しお話しただけですが随分お若いだろうに立派ですよね」
島民:「そうだなぁ、誠一郎さんは誰にでも優しくて、ヤエ様とも深く心を通わせてて立派な人だよ」

佐賀ヒサシ:「ヤエ様はどちらにいらっしゃるんですか?僕でもご挨拶出来るんでしょうか」
島民:「あー、それは駄目だよ、ヤエ様に会うことが許されてるのは一部の信心深い信者だけなんだから!」

佐賀ヒサシ:どこにいるんだよ

そんな話をしていると、列が進み、貴方の手にお神酒が配られる。

佐賀ヒサシ:あー!!

佐賀ヒサシ:「あ、ありがとうございます 蓮見さんこんばんは、お疲れ様です」
蓮見誠一郎:「こんばんは、来てくださったんですね」

蓮見誠一郎:「島祭りはいかがですか?楽しんでいただけているでしょうか」
佐賀ヒサシ:「はい、満喫していますよ ヤエ様はこのお祭りにはいらっしゃらないんですか?」

KP:…?
佐賀ヒサシ:え?実在するってゆったから…

蓮見誠一郎:「ヤエ様は直接は参加しませんが、いつだって私たちのことを見守っていてくださっています」
佐賀ヒサシ:「ふふふ、そうですね では僕はこれで またお会いすることがありましたらよろしくお願いしますね」

佐賀ヒサシ:酒は一応飲まずに持ち帰っとく
佐賀ヒサシ:もう帰っていいのかこれ??今何時?

KP:18:30くらいですね
佐賀ヒサシ:飯までまだ時間あるな…でもやることないし…
KP:帰る?
佐賀ヒサシ:帰りがてら出店でお土産を3つ買って帰ります

KP:何買うの?
佐賀ヒサシ:あっ文がメチャクチャ
佐賀ヒサシ:地域の特色出たものないの?
KP:え…?普通の出店って感じなので…

佐賀ヒサシ:じゃあリンゴ飴2つとハンドスピナーでいいや
KP:ウケる

KP:いやハンドスピナーなんて洒落たものはこの島にはありません
佐賀ヒサシ:はい!?
KP:ない

佐賀ヒサシ:ボールすくい…
KP:金魚すくいならあるよ

佐賀ヒサシ:金魚いらんのだわあ
佐賀ヒサシ:お面ね

KP:お面はあります!なんのお面を買いますか?
佐賀ヒサシ:特撮
KP:具体的に
佐賀ヒサシ:は?!!今やってる特撮
KP:ない

佐賀ヒサシ:え・・?何があるのお面
KP:え…?2世代前のやつとかなら…
佐賀ヒサシ:それでいいよ
KP:はい。

KP:付けるの?
佐賀ヒサシ:付けないよ!お土産です
KP:分かりました

佐賀ヒサシ:これで帰る頃には19:30ぐらいにはなる?
KP:はい!そういうことにしていいですよ!

特に出来ることもないので20時まで時間を進めます。

***

——巻き戻って、祭りに向かう千歳と詠。

十朱詠:「あー、いい空気だな!都会には、無いって感じでさ」歩いてていい?

KP:いいよ~

乾千歳:「あはは、やっぱ都会って空気汚いの?」

十朱詠:「まあ、そうだな…ここよりは汚いだろうな… でも都会は便利だぞ~電車とかいっぱい通ってるからな」
乾千歳:「電車!すげー…俺乗ったことない!いいな都会!」

十朱詠:「あはは、今度遊びに来るか?東京!今回は千歳くんが案内する側で、次は俺が案内する感じでさ!」

乾千歳:「………っ」
十朱詠:「…?どうした?」

十朱詠:なに!!!!!???

乾千歳:「行きたい、けど……………あ、ううん、何でもない!」

十朱詠:んーーー?

十朱詠 -> KP:心理学おなしゃす
KP:シークレットダイス(詠→千歳/成功)

では、貴方は千歳が苦しげな表情を浮かべたということに気が付く。

十朱詠 -> KP:え・・・?えーん・・・わかりました・・・

十朱詠:「何でもないっていう割には…苦しそう、だけど…」

乾千歳:「あー、えっと……十朱さんこそ、俺に何か聞きたいこととかあった?他の人がいるところじゃ話しづらい…?」

十朱詠:「……」
十朱詠:「なんかさ、こう…この島にいると…懐かしく思えてくるんだよな」

乾千歳:これ十朱さんに心理学振れる!?
KP:いいよー

乾千歳:十朱さんの髪色や髪型について千歳は気づいたりしませんか!?俺は…気づいてるぞ……(自信満々)
KP:ん~~~…今まで考えたこともないことだと思うので、その発想には至らないと思いますね
乾千歳:キー!!了解です 一人で苦しんでおきます

KP:シークレットダイス(千歳→詠/成功)

では、貴方は詠の表情から戸惑いと苦悶を感じ取ることが出来るだろう。

十朱詠:「だから、さ…この島のこと案内してもらえないかなって…不思議だよな、来たこともない島にこんな感覚、覚えるなんて」
乾千歳:「……?」

乾千歳:「…よくわからないけど、不思議だね。でも…これも何かの縁だし!俺でよければ!」
十朱詠:「…ありがとな」

乾千歳:「ん~…他に聞きたいこととか知りたいことある?できる限りは答えてあげたいな~って思うけど…」

十朱詠:「………あっそうそう、この島に来る前に色々下調べしてて気になったんだけど」
十朱詠:「この島ってさ、82年前から人口が減少してるみたいなんだけど…昔は随分人がいたのか?…って17歳の少年に聞いてもわかんない、か」

十朱詠:めっちゃ難しいこときいてごめん

乾千歳:「…それ、もしかしなくても……ヤエ様が目覚めた日、だね」
乾千歳:「82年前の今日、になるのかな」

十朱詠:うーん???

十朱詠:「それがこの島祭りってわけか」

乾千歳:「82年前の今日、多くの島民が殺されたんだって。俺も話に聞いたくらいだけど…」
乾千歳:「よくわからないけど…島の皆はそれを『悔い改めることが出来た日』って言って祝福してるんだよね」

十朱詠:「ああ、本で見た気がするなぁ…目覚めた日ね…」

十朱詠:「島祭りって何かするのか?…そのヤエ様の目覚めた祝福に対してさ」

乾千歳:「ああ、それなら…一番のお祝いってなると…蜘蛛踊りかな」
十朱詠:「あー!祭りで踊る感じのやつか?盆踊りみたいな?」

乾千歳:「そうそう!ちょっとだけ違うような気もするけど…島の皆は踊れるよ。もちろん俺もね~」
十朱詠:「まぁ、毎年踊ってたらそうなるよなー!はは、島総出で楽しそうな祭り、だな」

十朱詠:楽しいのかな・・・

乾千歳:「社ではお神酒も配られるしね。やっぱり特別な日ではあるかな?この島だと」

十朱詠:「ふーん、お神酒かぁ…並びそうだな」
乾千歳:「十朱さんも飲む?アルコール飛んでるから子供から親まで飲めるよ」

十朱詠:「うーん、人が多そうだしいいかな それより千歳くんは、祭りを楽しむんだろ!屋台行こう屋台!」

十朱詠:がらっがらだったら笑うわ

社へ向かう林道を、赤い提灯が鮮やかに照らし出す。
火点し頃の橙の光がその上に被さり、祭りの始まりを告げている。

林道の両脇に並んだ屋台では、かき氷やお好み焼きといった定番の店が並ぶほか、金魚すくいや射的の屋根の下に子供たちが集まっていた。

祭囃子はぴゅるり、とととん、ひゅるり、ひゅるりとリズムを刻み、それに合わせて、浴衣の者たちが林道を踊りながら歩いている。
盆踊りを彷彿とさせるが、それとはまた異なるものであるようだ。

乾千歳:「あれが蜘蛛踊りだよ!」
十朱詠:「おっ、盆踊りっぽいけど…やっぱちょっと違うな?」

何人かが、貴方たちを見て、手招きしている。

乾千歳:「……あっ!呼ばれてる!おーい!」飛び入り参加するわ
十朱詠:「あっ、…まぁ…折角だし俺も踊るか!」

十朱詠:真似しますwwwwwwww
乾千歳:wwwwwwww

詠は<DEX*5>でどうぞ!

十朱詠:CCB<=55 DEX*5
Cthulhu : (1D100<=55) → 10 → スペシャル

では詠は、見よう見まねとは思えないほど華麗に踊ることが出来た。

十朱詠:おもしろwwwww

島民たちは、貴方が共に踊ってくれたことを嬉しそうにしている。
以降島民への<信用>に+20の補正がかかります。

乾千歳:「十朱さんすごい!完璧じゃん!」嬉し~~~!
十朱詠:「おっ、そうか?」褒められた うれしい

十朱詠:踊った!

十朱詠:「折角だし、写真とっとくかー」

乾千歳:「十朱さーん!撮って撮って~」もうちょっと踊ってるよ
十朱詠:「待っててな~」

十朱詠:CCB<=60 写真術
Cthulhu : (1D100<=60) → 81 → 失敗

十朱詠:ははww
十朱詠:マイナー記者なのでwwww

絶妙にブレてなんか格好悪い写真が撮れました。

十朱詠:「…うーん、俺もまだまだだな…」めっちゃ写真とるの下手でした
乾千歳:しょうがない

十朱詠:「一応とったぞー!」一応!下手!
乾千歳:「見せて見せて!」踊りから抜けて見るぞ
十朱詠:「…撮るの下手でごめんな?」みせます・・・すんません

ピンボケしててとても格好悪い写真です。

乾千歳:「こ、これは…!!……あはは、動いてるから難しかったのかも」気にしないぞ!
十朱詠:「悪いな~、俺ももっと頑張らなきゃな~…」

乾千歳:「あとは屋台回ろっか!美味しいものたくさんあるよ!」

十朱詠:「お、なにか買ってやろうか?」
乾千歳:「えっ……い、いいの?」

十朱詠:「ああ、遠慮すんなって!何でも買ってやるぞ」
乾千歳:「やったー!じゃあ十朱さんも好きなの食べていってね!」ウオオ

十朱詠:「じゃー俺はわたあめだな!夕飯もあるから、程々にしとかないとだけど!」
乾千歳:「そうだね……母さんの料理、美味しいから楽しみにしてて!」

十朱詠:「……ああ!」

十朱詠:何食べたい?

乾千歳:何でも好きなのだ!!とりあえずわたあめ
十朱詠:じゃあわたあめ買ってあげた 二つ買いましたwwww
乾千歳:わーい

十朱詠:食ってる 祭りの雰囲気を楽しんでいます

KP:たのしそう
乾千歳:千歳も楽しんでる

十朱詠:千歳君ほんとに楽しんでるか心理学振りたい 振りすぎてペナルティあるとかある?
KP:そろそろ不審に思われるかなぁ
十朱詠:ほほwwじゃあやめとこ

十朱詠:「祭り、楽しんでるみたいでよかったよ さっきは…なんか、ちょっと無理してるように思えたからさ」

乾千歳:「…………その理由、祭りが終わったら話そうと思ってたんだ。…佐賀さんにも聞かれてたから…」

十朱詠:「あの人にも?…そっか、良かった。そうやって誰にも話さないで縮こまってると、負担が大きいからな。」
十朱詠:「島民の人たちに言いづらいようなことだったら、それは俺たちに言えばいい。…俺たちは、外から来た人間だからな」

乾千歳:「十朱さん、俺に話してくれたから…俺も話すよ。でも今は…この祭りを楽しんでたい」

乾千歳:「………うん、ありがとう」
十朱詠:「ああ!楽しもうな」

千歳は、いつもとは違う、外からの客人と共に回るお祭りを、詠は、ありふれてはいるがどこか懐かしさを感じるようなお祭りを、十分に楽しむことが出来ただろう。

楽しむ心とは裏腹に、綿飴が溶けていく時のようにじんわりと、心の内には陰りが広がっていく。

そんな思いを振り切るかのように、時間いっぱいまで島祭りを満喫し、民宿に帰る頃にはちょうど20時前になっているだろう。

***

夕食時に民宿へとふらりと帰ってくると、どうやら考えることは皆同じだったようで、玄関の前、または入ってすぐのところで再び4人は顔を合わせることとなるだろう。

十朱詠:再 会

佐賀ヒサシ:「あ、皆さんお揃いで」
瓜田李下:「!…ど、どうも」

瓜田李下:「皆さんも夕飯ですか」
瓜田李下:ヒサシヒサシぶり~!

十朱詠:「お、そうそう飯の時間だからな!」
乾千歳:「……ご飯できてるだろうから行こうか!」

十朱詠:行く!
瓜田李下:行こう

乾千歳:「母さん、ただいま!」行くよ
乾秋穂:「おかえり、千歳。皆さんも、おかえりなさい」

瓜田李下:会釈!

十朱詠:「ただいま戻りました!夕食楽しみにしてたんですよ!」ワクワク

乾秋穂:「夕飯のご準備、出来ておりますので…どうぞ堪能なさってください」

瓜田李下:「…ありがとうございます」
佐賀ヒサシ:「はい、ありがとうございます」

大広間の座卓机には、新鮮な魚介類や山菜を用いた料理がたんと並んでいる。
一流旅館の夕飯とは比べ物にもならないが、民宿らしい、素朴な温かさを感じる夕飯だ。

RP&情報共有タイムです。ご自由にどうぞ。このシーン終了後は21時まで時間を進めます。

瓜田李下:「………」

十朱詠:「うまそー、いただきまーす」ごはんたべる!
乾千歳:「母さんのご飯は美味しいからね!いただきまーす!」

十朱詠:おいしい?
KP:とても美味しいです!

華やかさにこそ欠けるものの、母の味というべきか、あたたかい味がするものだ。

佐賀ヒサシ:「いただきます」
瓜田李下:「あ、…いただきます」食べるよ~

佐賀ヒサシ:「瓜田さんとはずっと会いませんでしたが何をされていたんですか?お祭りには行きました?」

瓜田李下:「いえ…お祭りは行かなかったんですが…徹の家で、ちょっと。」

瓜田李下:「お祭り、どうでしたか?」
佐賀ヒサシ:「賑わっていましたよ、この島でしか見られないという踊りが印象的でしたね」

十朱詠:「わっ、うまいな!…祭り楽しんできたぞ!蜘蛛踊りっていうのも踊ったしな」
瓜田李下:「あぁ、蜘蛛踊りですか」

乾千歳:「十朱さん踊るの上手だったね!すごかった」
十朱詠:どうも、めっちゃ踊るのうまいです

瓜田李下:「…」
十朱詠:「見よう見まねで案外出来るもんだなー!」

十朱詠:りかくんどうしたのー?心理学振りたい
KP:シークレットダイス(詠→李下/成功)

それでは李下の表情から、苦悶と罪悪感のようなものが浮かんでいるように感じる。

十朱詠:ほーーーー!?どうした!?

瓜田李下:「…楽しそうですね 俺も行けばよかったかもしれません」
瓜田李下:「……」

乾千歳:「瓜田さんも徹くんと来ればよかったのに!」飯うま

瓜田李下:「…神酒は飲まれました?」

十朱詠:「…?なんか元気ないみたいだけどどうした?」りかくんに言っています
十朱詠:「お神酒?あー…飲んでないな、俺は」

瓜田李下:「…そんなことはありませんよ…長旅だったので疲れたのかもしれません」

佐賀ヒサシ:「ああ、いただきましたよ 蓮見さんが配っていらっしゃいましたね」
十朱詠:「人多そうだな、って思って…屋台まわりながら千歳くんと、遊んでたよ」

佐賀ヒサシ:ヒサシ飲んだふりしただけで持ち帰ってるよ
KP:ん、飲んだふりしたの?
佐賀ヒサシ:いやふり自体はしてない
KP:あー今のRPの話ね 了解

乾千歳:「結局飲めなかったね、十朱さん。俺は子供の時に飲んだことあるけど…お神酒がどうかしたの?」

瓜田李下:「いえ、俺が運んできたものだったので、気になってしまって」

佐賀ヒサシ:「十朱さんと千歳くんは一緒にお祭りを回ったんですね 社の方までは行かなかったんですか?」
十朱詠:「あー、そっか!仕事で来たんだもんな」

佐賀ヒサシ:瓜田心理学出来る?
KP:いいよ

KP:シークレットダイス(久→李下/成功)

では、李下の表情から罪悪感のようなものが見てとれる。

乾千歳:「お神酒、毎年違う人が届けにくるんだよね。今年は瓜田さんだったんだ」
瓜田李下:「はい、去年は徹でしたね」

十朱詠:「うん、確かにそっちまでは行かなかったな!」

乾千歳:「社までは行かなかったな…。あ、うん。徹くんそのままこっちに住み始めちゃったけどね」
瓜田李下:「…そうですね」

佐賀ヒサシ:「へぇーそんなこともあるんですね」

十朱詠:「ふーん、住み始めちゃうくらいそんなにこの島のことが気に入ったのか…」
乾千歳:「……住みつく人はけっこういるね」

佐賀ヒサシ:「そうなんですか?小さな島ですがいいところですもんね 島民のみなさんにもとてもよくしてもらいました」

十朱詠:「…家族を置いてまでも、住みたくなる…か」
瓜田李下:「…」

佐賀ヒサシ:「?」

乾千歳:「………そっか、皆優しいもんね。祭り楽しめたようでよかった」

そんな風に会話をしながら、ゆっくりと夕食をとると時刻はもう21時。辺りはすっかり暗くなっている。
日も沈み、星ををちりばめたような藍が貴方たちを、島を包んでいる。

佐賀ヒサシ:「ごちそうさまでした、美味しかったです」

島祭りは終わった。
提灯の火も消え、ただ寂しげにゆるりと揺れているそれだけが、祭りの匂いを残している。

運命に弄ばれ、糸に囚われた蝶のように踊り狂う哀れな蜘蛛の行く末は。
生きるために、他者を喰らうのか。
生かすために、餌として身を献じるのか。
絡まりついた糸を解かんと、もがいた末に動きを止めるのか。
はたまた、囚われた糸から逃げ出し、新たな生を享受するのか。

それぞれの因縁が、思惑が、運命が絡み合って今、島を覆うほど巨大な巣を張ろうとしている。

島祭りは終わった。
しかし、貴方の提灯はまだ、火を点している。
貴方は、提灯片手に歩みを進めていく。
先の見えない、昏い昏い道を。
その果てにあるのは、希望か、絶望か。

——その提灯は、あなたの道しか照らさない

***

瓜田李下:「俺は、先に部屋に戻りますね やることがあるので」

佐賀ヒサシ:「千歳くん、これからお話聞かせてもらえますか?あ、その後十朱さんと瓜田さんともぜひ親睦を深めたいです」
瓜田李下:「えっ、」

瓜田李下:「あ、はい」
瓜田李下:「機会があれば…」

十朱詠:「お、またなー!」りかくんに手ひらひらします
瓜田李下:会釈!

十朱詠:「いいぞ、じゃあ俺は部屋に戻るかな」

佐賀ヒサシ:「はい、また後で」

乾千歳:「……あ、うん。…あー、俺は十朱さんもいて大丈夫なんだけど…佐賀さんは二人のほうがいいかな」
佐賀ヒサシ:「千歳くんがそうしたいなら僕は構いませんよ」

乾千歳:「…じゃあ、十朱さんも。…さっきあとで話すって言ったことなんだけど」
十朱詠:「あ、ああ…だったら話聞くよ」

乾千歳:「えっと、じゃあ……俺の部屋でもいいんだけど…できれば2階の方で話したいかな」

佐賀ヒサシ:「では僕の部屋にしますか?」
十朱詠:「じゃあそこにお邪魔するわ」ヒサシ~~

乾千歳:「…うん、じゃあそういうことでお願いします」

<幸運>をどうぞ。
十朱詠:CCB<=70 幸運
Cthulhu : (1D100<=70) → 55 → 成功

貴方たちが大広間から出ると、ちょうど出かけようとしている和服を着た一人の男性と鉢合わせる。

男性:「……」

男性はそのまま、何も言わずに外へと出ていく。

十朱詠:ぱぱ!!!!!!!!!!!!!!
十朱詠:これ見てすぐ( ゜д゜)ハッ!ってならん?

KP:一瞬のことだね、何かしたいんですか?
十朱詠:その人に対して、何かするわけではないんですが…写真に写っていた男性と面影がある…ってわかんないかな?一瞬だから無理?

<目星><アイデア>の両方でお願いします。

十朱詠:CCB<=70 目星
Cthulhu : (1D100<=70) → 95 → 失敗

佐賀ヒサシ:「あ、今のは千歳くんのお父様でしょうか」

乾千歳:「…あ、父さん……」

佐賀ヒサシ:「もうお祭りは終わったのにどこへ出かけるんでしょう?片付けにでも行くんですかね?」
十朱詠:「ん?…挨拶出来ればよかったんだけど行っちゃったなあ」

そうこうしていると、2階から李下が降りてくるのに気が付くだろう。

乾千歳:「…どうしてこんな時間に出て行ったんだろう…」

佐賀ヒサシ:「あれ、瓜田さんも出かけるんですか?」

瓜田李下:「あ、どうも」
十朱詠:「お、よっす!」

瓜田李下:「いえ、ちょっと探し物を」
乾千歳:「探し物?何か落としたりしたの?」

瓜田李下:「そんな大したことではないのでお気になさらず 乾さん、物置を見てもいいですか?」
乾千歳:「えっ物置?別に平気だよ」

瓜田李下:「ありがとうございます」

佐賀ヒサシ:瓜田心理学いい?
KP:え…?どういうことが知りたくて…?
佐賀ヒサシ:探し物の重要性?切羽詰まってるかとか
KP:うーん…?まあいいでしょう

乾千歳:りかくんに心理学振れる??
KP:どういうことが知りたいんですかね
乾千歳:たいしたことないって言ってるけど物置見てもいいかって聞かれたのが不思議だったので…
KP:なるほど…?
乾千歳:大したことない~~?って感じです
KP:わかりました、振りましょう

KP:シークレットダイス(久→李下/成功)
KP:シークレットダイス(千歳→李下/成功)

特に李下から焦っている様子は見受けられず、少し安心しているようなそんな感じだ。

十朱詠:「物置…?になんか探し物があるのか?…まぁ、大したものじゃないらしいし…」いきなり物置って何?!?不思議ですね。

瓜田李下:「はい、では俺はこれで」入ってっていい?
乾千歳:「うん、物置そこだから。じゃあ俺たちもそろそろ…」2階行きたい

十朱詠:いこwww

では、貴方たちは物置に入っていく李下を横目に、階段を上って久の部屋へと向かう。

***

久の部屋は荷物があること以外、特に他の部屋と変わらない普通のものである。

十朱詠:「お邪魔しまーす」
乾千歳:「お邪魔します」

佐賀ヒサシ:「どうぞ」

十朱詠:「…で、どうしたんだ?話したいことって」

乾千歳:「……佐賀さんも十朱さんも…俺が苦しそうな顔してるって、言ったよね。……その理由を話すよ」

十朱詠:「!」

佐賀ヒサシ:「はい、お願いします」

乾千歳:「どこから話そうかな………えっと、明日の31日。ヤエ様の眠りを祝う儀式……っていうのがあるんだけど」

十朱詠:「…儀式…」

佐賀ヒサシ:「今日の島祭りは目覚めを祝うものでしたよね」
乾千歳:「うん、そうだよ。……それで、毎年31日の夜には…島民の一人を生贄として、ヤエ様に捧げるんだ」

十朱詠:嫌な予感

十朱詠:「…!それで、人口が…」
佐賀ヒサシ:「生け贄…」

乾千歳:「それでね、今年の生贄なんだけど…」

乾千歳:「……………俺、なんだ」

佐賀ヒサシ:「…!」
十朱詠:「………生贄、」

乾千歳:「…昨日の夜に母さんと父さんが話してるのを聞いちゃって……すごい、びっくりしたなあ」

十朱詠:「その生贄に選ばれて、千歳くんは、どう思った?それは…ヤエ様に捧げる身として、誇らしいことだと思ったか?」

佐賀ヒサシ:心理学振れる?
KP:いいよ
KP:待って数えたらこれ3回目だった
佐賀ヒサシ:ちょっとまってそれずるいいまのなしにできないの
佐賀ヒサシ:しってたら振ってない!!
KP:振っちゃったwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
佐賀ヒサシ:なしなし
KP:なんか2回くらい振ってた気がするな~と思ったらこれだよ
佐賀ヒサシ:なしにしてお願い!!
KP:ええ~~~
佐賀ヒサシ:信用
KP:<幸運>行っときな
佐賀ヒサシ:CCB<=75 幸運
Cthulhu : (1D100<=75) → 96 → 致命的失敗
佐賀ヒサシ:おおばかもの

KP:シークレットダイス(久→千歳/成功)

久は千歳がひどく動揺しているようだと分かる。

乾千歳:「…儀式の内容については何も知らないんだ。そういうことが毎年行われているってだけで…だから誇らしいとかそういうのは、思わなかったかなあ」

では千歳。
貴方は久の視線から言いようもない不快感、その不躾な視線から不信感を覚えるだろう。

乾千歳:(……?どうしてこの人こんなに……)

乾千歳:ドン引きかな?wwww
KP:ドン引きですね

十朱詠:「…怖く、ないのか?」
佐賀ヒサシ:「そんな、家族に…」

乾千歳:「……怖い、というか…うーん………あ、えっと…ごめん。これ以上は十朱さんと二人で話したいかな…」ヒサシから一歩離れます

佐賀ヒサシ:なんで?!
十朱詠:ええ!?wwwwww
十朱詠:おもしろwwwwwwwwwwwwwwwww

KP:これは面白いわ

佐賀ヒサシ:「えっ、千歳くん、どうして…」

十朱詠:「…?」なにってかんじでヒサシを見ます
十朱詠:冷たい視線

乾千歳:「………」

佐賀ヒサシ:「お祭りが終わったら話すって約束してくれたじゃないですか…」

乾千歳:「…十朱さん、ごめん。いきなりこんなこと言って悪いんだけど部屋に行ってもいいかな」
十朱詠:「…?お、おう分かった」素直にいうこと聞きます

佐賀ヒサシ:「わかりました、千歳くんがそう言うなら仕方ないですね…」

乾千歳:「……うん、それならもう話したよ」ススス……とヒサシから離れます

乾千歳:ヒサシの部屋から出よう
十朱詠:ついてくよ

では、二人は久を残して詠の部屋へと移動する。

***

佐賀ヒサシ:忍び歩きで隣の空き室行きます
KP:隣って詠くんの隣?
佐賀ヒサシ:うん

<忍び歩き>振っていいよ

佐賀ヒサシ:CCB<=75 忍び歩き
Cthulhu : (1D100<=75) → 5 → 決定的成功/スペシャル

佐賀ヒサシ:イェイイェイイェイ
佐賀ヒサシ:聞き耳免除とか

KP:もしかしたらそっちで1クリが出る可能性もあるので一応振らせます。
KP:報酬は考えてるので許して
佐賀ヒサシ:女神あらぶってますなあ

では貴方は、一切足音を立てずに詠の隣室に忍び込むことが出来る。

本来ならここで<聞き耳>をロールしてもらいますが、クリティカル報酬で免除とします。
さっきの聞き耳振らせるって対抗のロールのつもりで言ってました!すみません!

佐賀ヒサシ:はーい やった

そんなに大声で話しているわけではないだろうため、話している内容をはっきりと聞くことは出来ないが、断片的に聞こえた内容だということで処理します。

佐賀ヒサシ:向こうの会話終わるまでしばらく待機かな
KP:そうだね

「島から……生き…思う」「俺は……」「…途端……懐かし………出たい……協力…」「…島……蜘蛛…」「…人間…!?」といった言葉が、壁一枚隔てた向こうから聞こえてくる。

そして、貴方にとって何より気になるのは、「社……霊石………人間……保て…」という言葉だろう。

佐賀ヒサシ:どっちの声かわかる?
KP:んーーーー<聞き耳>どうぞ。

佐賀ヒサシ:CCB<=55 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=55) → 15 → 成功

では貴方はその声が、千歳のものだということに気付くだろう。

***

乾千歳:ヒサシ…ごめんな…

詠の部屋に入った時点で、<聞き耳>どうぞ。

十朱詠:CCB<=25 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=25) → 13 → 成功
乾千歳:ccb<=70 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=70) → 17 → 成功

特に何も聞こえなかった。

乾千歳:「十朱さん……急に押し掛けてごめんね」部屋入った

十朱詠:「別にいいよ、で…生贄だったっけか」

乾千歳:「そのことなんだけど………この島から出ちゃえば、生き残れる…と思うんだ」

十朱詠:「…千歳くんは、生きたいのか?」
乾千歳:「…うん、生きたいよ。俺は………ただ、ちょっと…」

十朱詠:「ちょっと?」

十朱詠:「言いづらいことなら、無理に話さなくていいけどさ…でも、」
十朱詠:「この民宿に入った途端…すごい懐かしい感じがしたんだよ、だから他人事には思えないっつーか」
十朱詠:「…島から出たいっていうなら…俺は、協力したいと思ってるよ」

乾千歳:「………そっか、ありがとう。じゃあ…他の誰にも言わないでほしいんだけど…」
十朱詠:「ああ」

乾千歳:「この島の人………俺も含めて、蜘蛛人間だっていう言い伝えがあるんだ」
十朱詠:「蜘蛛、人間…?!」普通にびっくり

乾千歳:「えっと……社のどこかにあるっていう霊石の力のおかげで、俺たちは人間としての姿を保てているらしくて」
十朱詠:「霊石…?じゃあその石がないと、ダメってことか?」

乾千歳:「それで…島から離れると巨大な蜘蛛になる…みたいなんだ。ただこれは伝承だから…俺は島の人が蜘蛛になるところなんて見たこともないし、本当のところはわからないんだけど」

乾千歳:「そう…それで霊石を盗めば、人として生き残ることはできると思う」
十朱詠:「そう、だったのか…じゃあ島を離れるには、おそらくの話になるけど霊石の力が必要ってわけだな」

乾千歳:「うん…本当に蜘蛛人間かどうかは島を出ればわかることなんだけど…誰も試したことがないからわからなくて」
十朱詠:「……霊石を盗んで、島から逃げるとして、さ…」

***

KP:盗み聞きで出せる情報はこれぐらいカナ…
佐賀ヒサシ:じゃあ部屋を出て瓜田の部屋を訪ねる
KP:いいよ、一応空き室からの移動なので<忍び歩き>どうぞ。

佐賀ヒサシ:CCB<=75 忍び歩き
Cthulhu : (1D100<=75) → 93 → 失敗

***

<聞き耳>振ってください。

十朱詠:CCB<=25 kikimimi
Cthulhu : (1D100<=25) → 83 → 失敗
乾千歳:ccb<=70 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=70) → 1 → 決定的成功/スペシャル

では貴方は空き室のはずの隣室から、何故か人の足音がすることに気付く。
どうしますか?

乾千歳:「!?」

乾千歳:話を中断して十朱さんに小声で伝えたいです!
KP:どうぞ

乾千歳:「!十朱さん、しっ!隣に誰かいるかも」小声で話を中断します

十朱詠:もーーー!!!大事な話するとこだったのに!!誰よ!?

十朱詠:「!?、話聞かれたらまずいな 見に行くか」
乾千歳:「……隣空き室だったよね。誰かいるのかな…」こそこそ見に行こう!

十朱詠:行くぞ!!!!!誰だおら!!!!
乾千歳:オラオラオラ
十朱詠:空き室来た 誰?

***

佐賀ヒサシ:カメラのフラッシュでこけおどし

貴方が足音をひそめて部屋から出ようとすると、ちょうど扉の前に立っていた千歳と詠と鉢合わせるだろう。

カメラ出してフラッシュたいてって結構時間かかると思うので、難しいですね。すみません。

***

貴方たちが空き室の扉を開けると、ちょうどそこから出ようとしたのであろう誰かと鉢合わせる。

十朱詠:誰?

佐賀ヒサシ:「あっ」

そこに居たのは、……久だ。

十朱詠:ちょっとまてwwwwwwwwwwwwwwww
十朱詠:くっそwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

乾千歳:「…びっくりした、誰もいないはずなのに足音が聞こえたから…何してたの?」無理wwwwww
十朱詠:「空き室に何か用か?」

佐賀ヒサシ:「すみません、僕もどうしても千歳くんの話が聞きたくて盗み聞きしていました、変に言い訳はせず素直に認めます」

十朱詠:草
乾千歳:ストーカーやめな!!

乾千歳:「…………全部聞いてた?どうしてそんなに俺について知りたいの…?」

十朱詠:冷たい目線
乾千歳:草

佐賀ヒサシ:「話したでしょう、僕は弟と同い年の千歳くんがどうしても放っておけないんです、なにか力になりたくて…」
佐賀ヒサシ:「僕もこれからの会話に加えてもらえませんか」

十朱詠:「う、うーん…」

乾千歳:「俺が聞きたいのは……弟さんと年が一緒なだけなのに、どうして?ってことだよ」

十朱詠:「もう少しだけ待ってくれないか、俺からも千歳くんに言いたいことがあるんだ…」
十朱詠:た、たしかに

佐賀ヒサシ:「僕の弟は重い病気でずっと入院していてやっと治ったばかりなんです、両親を早くに亡くして弟が唯一の肉親でした、とても大切な存在なんです」

乾千歳:「!」

佐賀ヒサシ:「だから千歳くんのことも心配になってしまうんです これだけでは理由として足りませんか?」

十朱詠:「肉親…か」
乾千歳:「……そう、だったんだ」

乾千歳:ヒサシに対して初心理学振りたいです 嘘ついてるように見えるか見えないか
KP:はーい

KP:シークレットダイス(千歳→久/ファンブル)

では貴方は久から不信感を拭いきれず、何か隠しているような、嘘をついているような、そんな怪しさを感じ取るだろう。

乾千歳:「……でもごめん、やっぱり…」十朱さんと二人になりたいよ~~

十朱詠:ははwwwwww
乾千歳:ヒサシgomennww
十朱詠:詠的にも2人になりたいとおもっています

佐賀ヒサシ:「霊石…」

乾千歳:「佐賀さんごめん、部屋で待っててくれると………」
乾千歳:「!」

佐賀ヒサシ:「僕の部屋なら盗み聞きされずに話の続きが出来ると思いますよ」

十朱詠:「…俺も、二人で話したいんだよ」
乾千歳:「…………それは、そうだけど…」十朱さんチラ

十朱詠:はーどうすっかなwwwwwwwwwwwwww

乾千歳:「…………え~…どうすれば」

佐賀ヒサシ:「僕は霊石の情報が必要なんです、どうか聞かせてください」
十朱詠:「なんで霊石の情報が必要なんだ?」

佐賀ヒサシ:「続きは僕の部屋でしませんか?」

十朱詠:「…それは、後にしてくれないか 日を改めてでもいいだろ?」
佐賀ヒサシ:「いえ、明日の昼にはもう帰らなくてはなりません、早い方がいいんです」

十朱詠:「…じゃあ、霊石の情報が聞きたいだけなら千歳くんに執着する理由がないだろ?…この子が不安で仕方がないから話を聞きたかったんじゃないのか?」

KP:なんか萌える(?)
十朱詠:wwwwwwwwwwww
KP:どきどき

佐賀ヒサシ:「いえ、どちらもなんです 千歳くんが心配で盗み聞きをしていたら、霊石という言葉が聞こえてきたので」

乾千歳:「………佐賀さん。霊石、探してるの?」
乾千歳:小声だよ~~

佐賀ヒサシ:「僕が千歳くんを心配に思う気持ちは本当です、僕を疑うのも無理ありませんがどうかそれだけは信じてもらえたら…」
佐賀ヒサシ:「そうですね、探しています」

KP:なーんも聞こえん
十朱詠:ヒサシに心理学すっか
KP:久のどの言葉に対して?
十朱詠:千歳くんにたいしてほんとに心配そうにしてるか!ほんとは霊石狙いなんだろ!!!

どどんとふ:シークレットダイス(詠→久/成功)

では久は暗い顔をしているが、嘘をついているようには見えないと感じる。

乾千歳:「………俺はこの島中に詳しいけど、それらしきものは見たことないよ。…ただ、どこにあるのかは見当ついてるけど」

佐賀ヒサシ:「その見当というのは」
乾千歳:「俺もそれ探してるから…別に連れて行ってもいいよ」

十朱詠:「……」

佐賀ヒサシ:「千歳くん…!ありがとうございます」
十朱詠:「…これで、この話は終わったか?…」俺の部屋に千歳くん連れていきたいです。

KP:どき
十朱詠:違います!!!!?
KP:キャッ

佐賀ヒサシ:あたしは?
十朱詠:ゴメンネ・・
乾千歳:ドキ………

KP:違うんだ…😞
十朱詠:女将さんに怒られる

乾千歳:「うん、もういいかな。ごめんね十朱さん待たせて」

佐賀ヒサシ:「2人きりで話したいことがあるんですね、ではそれが終わったら僕も合流させてもらえますか?」
十朱詠:「ああ、そういうことになったからな」

十朱詠:千歳くんがそうしたいならいいよ。

佐賀ヒサシ:「わかりました、では僕は少し時間をつぶしています」

十朱詠:「…ごめんな、」
十朱詠:へやいきまーす
乾千歳:「別にかまわないよ」

十朱詠:ヒサシをちゃんと見送ってから部屋に入ります。
十朱詠:盗聴すんじゃねえぞ・・・
乾千歳:wwwwwwwwww

久は李下の部屋に向かったようだと分かる。

十朱詠:ふむ、

十朱詠:「…でさ、さっきの話の…続きなんだけど」

乾千歳:俺もりかくん攻略したい

乾千歳:「うん、変なとこで中断しちゃったからね……」

十朱詠:「霊石を盗んで、島から出るとして…霊石の力がなくなった…島の人たちは、蜘蛛になるっていう話が本当…なら」
乾千歳:「……」

十朱詠:「お前の、家族は…蜘蛛になるんだぞ…いや、島の人たち皆だ」

乾千歳:「………………そう、なるね…」

十朱詠:「17年間ここで育ってきた故郷を捨てる、家族を捨てる…その覚悟は、出来てるのか?」

乾千歳:「……………」
乾千歳:「……出来てるわけないよ」

乾千歳:「この島で生まれて、この島でずっと生きてきたんだ。母さんや父さんだけじゃなくて、島の皆が…俺の家族だよ。家族だって思ってる、思ってた」
乾千歳:「でもそれも……何もかも明日で終わっちゃう」

十朱詠:「……そうだな…ここから、出なきゃ…明日で終わっちゃうんだ」

乾千歳:「俺は…生きたい。でも俺が生きると俺の家族は人じゃなくなっちゃうかもしれない。俺は皆…家族に人として生きててもらいたい、でもそうすると…俺はそこには残れない」

十朱詠:「……でも、生きたいんだろ?」
乾千歳:「生きたいよ……俺は皆と生きたい…!」

十朱詠:「……その言葉が聞けて、十分だ!」

十朱詠:「…少し、女将さんに話があるんだ。…ちょっとだけついてきてくれるか?」
乾千歳:「………えっ?」

乾千歳:「母さんに…?うん、わかった」涙拭くわ

十朱詠:「なに、生贄のことは言わないさ あとちょっと、俺の我儘に付き合ってくれ」

KP:どき
乾千歳:ドキ!!
十朱詠:wwwwwwwwwww

十朱詠:女将さんの部屋行きたい…今厨房ですか…?

乾千歳:「??よくわからないけど、わかった。付き合うよ」

23時過ぎ、流石に自分の部屋に戻っている時間ですね。

十朱詠:「すみません、少しお話いいですか」声をかけます

乾秋穂:「はい、十朱様と…千歳?いかがなさいました?」

乾千歳:「母さん…ごめんね、急に」
十朱詠:「すみません夜分遅くに、出来れば中に入って話を聞きたいんです」

乾秋穂:「中に、ですか…?私の部屋に、ということでしょうか」

十朱詠:「…嫌なら、別の場所でも…いいですけど ダメですかね」
乾秋穂:「いえ…人様をお招きするような場所ではありませんが、それでもよろしければ…どうぞ」

乾秋穂:「千歳も入っていらっしゃい」

十朱詠:うっうっ・・・

乾千歳:「……あ、うん」十朱さんに続くかな
乾秋穂:「どうぞ、お掛けになってください」

秋穂は襖を閉めながらそう促す。

乾秋穂:「…それで、お話というのは…?」

十朱詠:「…ありがとうございます、…ちょっと民宿について話をしたくて…」他愛もない話から始めます・・・
乾秋穂:「民宿について、ですか?何をお話ししましょうか」

十朱詠:「ここって、一族経営なんですかね?将来は…千歳くんが継ぐんですか?」

十朱詠:怖いから回り道します・・・
乾千歳:ドキ

乾秋穂:「…そう、ですね。代々そういう形になっておりまして…千歳も民宿の手伝いを沢山してくれるので、ゆくゆくは…」

十朱詠:心理学

乾千歳:「……」聞いてる

sccb<=75 詠→秋穂 心理学
Cthulhu : (1D100<=75) → 89 → 失敗
sccb<=55 千歳→秋穂 心理学
Cthulhu : (1D100<=55) → 54 → 成功

詠は、秋穂の表情からどこか淡々としたような、冷静さを感じる。

千歳は、母の表情が暗く陰ったように感じるだろう。

乾千歳:「…手伝いならばっちりだからね!いつでも継げると思うよ」

乾秋穂:「…ええ、そうね。いつもありがとう、千歳」
十朱詠:「…やっぱりそうなんですね。千歳くん、凄いいい子で色々案内してくれたんですよ…あ、あそこにある家族写真、千歳くんが赤ちゃんの頃の写真ですか?」いいまーすww

十朱詠:千歳くんみてみれば?^^
乾千歳:!?

乾秋穂:「え、ええ、そうですが…それが何か…?」
十朱詠:「……」

乾秋穂:「お恥ずかしい…そんな、お客様にお見せするようなものでもないので」そっと見られないようにするかな

乾千歳:「……?あれ…」
乾秋穂:「こ、こら千歳…お客様の前なんだから、やめなさい」

そう言って秋穂は、写真を見ようとする千歳を窘めるだろう。

乾千歳:「……待って母さん」今見られないようにしたものを見に行くぞ
乾秋穂:「…!」

乾千歳:家族写真!?wwどんなものですか?

<目星>どうぞ。

乾千歳:ccb<=90 目星
Cthulhu : (1D100<=90) → 57 → 成功

並べられている写真の多くは、貴方の映ったものだ。

しかし、その中でも二人の若い男女と赤子が写っている一枚の写真が目に留まるだろう。
赤子を抱いている女のほうは、秋穂のようだが、男のほうは松葉とは異なるように思える。

乾千歳:千歳の知らない顔かな??

島民全員の顔と名前を覚えている貴方であっても、この男の顔には見覚えがない。

乾千歳:「これ…母さんだよね。隣の男の人………誰?見たことない顔だけど…」

乾秋穂:「そ、れは……」

十朱詠:「(千歳くんのお父さん、じゃない…のか)」

乾秋穂:「それは、その………」

乾千歳:「…教えて、母さん。お願い」

乾秋穂:「……………」
乾秋穂:「………その人は、真崎、という人よ」

詠は『真崎』という名前を聞いたとき、その名に懐かしさや聞き覚えを感じる。

十朱詠:「…その写真って、何年前のものなんですか?」

乾千歳:「真崎…さん?初めて聞いた名前だ…この島の人じゃないよね?」
乾秋穂:「これは、24年前のものです…」

乾秋穂:「いえ、真崎はこの島の人よ…誰よりもこの島のことを思い、愛していたわ」

十朱詠:「24年、前…」
十朱詠:「あのさ、女将さん」

乾千歳:「…俺が生まれる7年前の写真?」

乾秋穂:「…はい、何でしょう…?」
乾千歳:「……」

十朱詠:「これからいうことは、俺の勘違いかもしれないし…言いたくなかったら言わなくていい」
乾秋穂:「…?」

十朱詠:「千歳くんの他に、子供がいたのか?」

乾秋穂:「!」
乾千歳:「……!」

乾秋穂:「……そう、ですね…この写真を見られてしまった今…嘘をついても仕方ありませんね」

乾秋穂:「…こんな話、千歳の前で聞かせるのは…と思ったけれど…貴方ももう、17だものね」

乾千歳:「………うん、聞きたい。聞かせてほしい」

乾秋穂:「……そうね、単刀直入に言わせてもらうなら…私には、もう一人、息子が居ました」

十朱詠:「…」
十朱詠:黙って聞いてます

乾秋穂:「この、真崎…明宏さんとの間に、25年前に産んだ息子です」

乾千歳:異母兄弟~~??(すみませんすみません)
十朱詠:異父では????
十朱詠:がっはは
乾千歳:興奮して間違えmした
乾千歳:ま
KP:wwwwwww

十朱詠:「…俺、さ」

乾千歳:「………そうだったんだ…」

十朱詠:「…3歳の時あたりに児童養護施設に捨てられててさ、今年25になるんだ。」

乾秋穂:「…え?」
乾千歳:「…え」

十朱詠:「最初は、なんで捨てられたんだろうって思った」
乾千歳:黙って聞いてる

十朱詠:「…でも、俺は運がいいからさ。育て親に恵まれてここまで生きてきたんだ もう早いもんで25歳だよ。」

その時、部屋の向かいからドンガラガッシャーン!という大きな音が聞こえる。

乾秋穂:「!?」

十朱詠:「だけどさ、ずっと本当の産み親のことが、頭に引っかかってて。」

十朱詠:「…!?」
十朱詠:空気台無し

乾秋穂:「…え、あ、すみません……は、はい、その…えっと…」

乾千歳:「……な、なに今の?」

乾秋穂:「す、すみません十朱様…話を続けていただけますか?」
十朱詠:「…ああ」

乾千歳:続けて~~~

十朱詠:「でさ、ある時に、この島のことを周りから聞いて…なんだか懐かしいって感じるようになったんだ。…おかしいよな、話聞いただけでさ。」

乾秋穂:「それ、は…」

十朱詠:「…だけど、今の話を聞いてようやく分かったよ。」

乾千歳:「…そういえば、言ってたね…」

十朱詠:「…貴方が、俺の…本当の、母さんだったんだな。」
乾千歳:アーーーーーーーーーーーーーー!!!!!

乾秋穂:「……!うそ、そんな、でも……」

乾秋穂:「……本当に、本当に、貴方なの…?貴方が、私の息子の…」
十朱詠:「……そうだよ」

その瞬間

襖の向こうから「すみません、起きていらっしゃいますか」という声がする。

乾千歳:「………!?」

乾秋穂:「…えっ、あ、え…?」
十朱詠:「この声は…」

乾秋穂:「は、はい、どうなさいましたか…?」

乾千歳:「…あー、俺が出ようか。二人は話し続けてていいよ…?」困惑
佐賀ヒサシ:「夜分遅くにすみません、実は…あれ?千歳くんに十朱さん?」

乾千歳:ヒサシィ~wwwww
十朱詠:がははwwwwwwwwwwwwww

佐賀ヒサシ:「2人の姿が見えないので探していたんですが秋穂さんの部屋にいたんですね」
乾秋穂:「あ、そ、そうだったんですね…」

十朱詠:フフwww
乾千歳:おもしろ

十朱詠:「もうちょっとかかりそうだから、待っててもらえるか?」

佐賀ヒサシ:「はい、そうします」
十朱詠:「…悪いな」

では久は去って行った・・・

十朱詠:フフwww
乾千歳:ヒサシずるい

十朱詠:「こんな時間だってのに、外が騒がしいな…ほんとに…」
乾千歳:「……でも佐賀さんのおかげで空気和んだかも…ww」

十朱詠:「ははっ、そうだな」ごめんね・・・
乾秋穂:「…そう、ですね…」

***

佐賀ヒサシ:どうすっかな父の部屋でも見るか
佐賀ヒサシ:千歳でもいいな
佐賀ヒサシ:父にする 忍び歩きでいけますか?
KP:どうぞ。

佐賀ヒサシ:CCB<=75 忍び歩き
Cthulhu : (1D100<=75) → 75 → 成功

<聞き耳>振って

乾千歳:ccb<=70 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=70) → 16 → 成功

では、一階を歩く足音が聞こえる。

乾千歳:ムム!!
乾千歳:気になるからちらっと見に行こうかな

チラッと見ると、久が父の部屋を覗こうとしている姿が目に入る。

乾千歳:「……?ごめん、二人は話し続けてて」ママの部屋から出る!

十朱詠:「…分かった」

***

久。貴方が父の部屋を見に行こうとすると、千歳が様子を見に廊下に顔を出す。

乾千歳:「…佐賀さん?そこ父さんの部屋だけど…」声かけるよ

佐賀ヒサシ:「あれ?千歳くん ああすみません トイレと間違えてしまいました」
佐賀ヒサシ:「僕は部屋にいるので話が終わったら声をかけてもらえますか?」

乾千歳:「トイレならもう一つ隣だよ」指さす

乾千歳:「うん……わかった」見送ってからお母さんの部屋戻ろっかな
佐賀ヒサシ:「はい、ありがとうございます」

***

乾秋穂:「えっと、話が逸れてしまいましたが…」
十朱詠:「…そう、だな…ほんとに賑やかだ」

乾秋穂:「…ふふ、そうですね」

十朱詠:「…はー、あのさ…これだけ聞いていいか?」
乾秋穂:「…はい、なんでしょう?」

十朱詠:「…どうして、俺を本土に連れて行ったんだ?…ほんとは、ここの島の住民になるはずだったんだろ…俺は」
乾秋穂:「…!」

乾秋穂:「………それを、話そうとすると、色々と…この島の、深い部分についてまで話さないといけなくなってしまうんです」

十朱詠:「…ダメ、なのか?」

乾秋穂:「……私は、私の息子に…こんな忌々しい島からは離れて、何も知らずに、生きていてほしかった……」
十朱詠:「…………」

乾秋穂:「……なんて、もう戻ってきてしまった今は、手遅れかもしれませんが」

そんな話をしていると、部屋の扉が開き千歳が戻ってくる。

十朱詠:もう言っちゃおうかな・・・千歳くん・・・
十朱詠:あ、もどってきたww

乾千歳:「…入って平気だった?」

十朱詠:「……俺の弟は、千歳は…この島から…出てみたいって言ってたよ」

乾秋穂:「………!」
乾千歳:「……っ!」

乾秋穂:「千歳……?それは、どういう…?」

乾千歳:「………あのさ、母さん」

乾千歳:「俺…昨日の夜……母さんと父さんが話してるの聞いちゃったんだ」

乾秋穂:「……え、」

乾千歳:「……俺、なんだろ。今年の生贄」

乾秋穂:「……!!」
乾秋穂:「あ、ああ……なんてこと、そんな…」

乾千歳:「………だから、霊石を見つけて島から出ようと思ったんだ。でも……そうすると母さんたち、島の皆が、人じゃなくなっちゃうかもしれないから……」

乾秋穂:「…………それでも、外に出たいと……そう、思ったの…?」

乾千歳:「………俺は…生きたいよ。でも…俺にはこの島も、島の皆も捨てる覚悟なんてない。そんなのできないよ」
乾千歳:「俺は………皆と生きたいって思ってる。その方法を探したい」

乾秋穂:「……………」
乾秋穂:「………千歳、私はね」

十朱詠:黙って聞いてます・・・

乾秋穂:「……貴方に、こんなことを言うのは酷かもしれないけれど……この島のことを、呪われていると…そう、思っているわ」

十朱詠:「……」

乾秋穂:「この島の人間は、誰もかれも、狂っているの…そうでないものは、殺される」

乾千歳:「…………」

十朱詠:「……母さんは、千歳が生贄に選ばれてどう思ったんだ」
乾秋穂:「……………全てを、失うかのような…そんな気持ちだったわ」

十朱詠:えーん・・・

乾千歳:「…………!」

乾秋穂:「また、この島に大切なものを奪われるなんて……耐えられなかった、千歳は、私にとって…たった一人の家族のようなものだったから」

十朱詠:「…俺が、霊石を奪って千歳とこの島から出るっていったら、母さんはどう思う?」

乾秋穂:「……そうまでして、生きたいと…千歳が願っているのなら……」

乾千歳:俺が呪いを断ち切ってやりてえよ~~~

乾秋穂:「その勇気があるのなら…私は、背中を押すわ。私は、私の息子たちに、生きて、幸せになってほしい」

乾千歳:「………母さん…」

十朱詠:「…千歳、霊石を奪って島から出るその覚悟は…今でも変わってないか?」
乾千歳:「……うん。それが母さんの願いでもあるなら…俺は諦めたくないよ」

十朱詠:「…安心した、これで俺も決心したよ。」

乾秋穂:「…………そう」

乾秋穂:「………先ほどの質問、お答えします」
乾秋穂:「……明宏さんは、実直で、正義感にあふれる人でした」

十朱詠:いや、家族愛とか大好きなんですよね
十朱詠:くるしい

乾秋穂:「……私も昔は、ヤエ様のことを篤く信仰するものの一人、だったのですが…」
乾千歳:「………」聞いてる

乾秋穂:「…この島の習慣に疑念を抱く彼と過ごすうちに、ここが狂っていると…そのことに気付きました」

乾秋穂:「…明宏さんは、生贄をやめさせるために奔走し、全てを公にしようとしました。でも…」
十朱詠:「俺の、父さんが…」

乾秋穂:「…それを聞きつけた信者たちに、捕らえられ…生贄として捧げられました」

乾秋穂:「愛する人を、島に奪われ…私はせめて、愛しい我が子だけでも生きていてほしいと……そう思って、島に来ていた漁師の方にお願いして、連れて行ってもらったんです」
乾秋穂:「………上手く行ったと、そう、思っていたのに………」

十朱詠:「…そう、だったのか………」
十朱詠:ごめん…きちゃって…うう…

乾秋穂:「……私が逃がしたことは、島の者には察されていたらしく……」

十朱詠:「…やっぱり母さんが…この島から出ないのは…その、蜘蛛…人間、だからか?」
乾秋穂:「……ええ」

十朱詠:「霊石がないと、本当に蜘蛛になっちゃうのか…?」
乾千歳:「…!」

十朱詠:「…同じ血が流れてるのに、どうして俺は…霊石がなくても蜘蛛になってないんだ…」

乾秋穂:「……そうなると、言い伝えられています。見た者はいないけれど…」

乾秋穂:「…貴方は、お神酒を飲んでいないから」

十朱詠:はーなるほどね

十朱詠:「…!だから、か…」

十朱詠:まって、ヒサシ飲んだって言ってたよなwwwwwwwww
乾千歳:wwwwwwwwwwwwwwwwww
十朱詠:え?まって????りかくんお神酒のこと俺らに聞いてたよな、事情知ってるんじゃないのこれ

乾秋穂:「この島の住人は、4歳になると皆お神酒を飲まされます」

十朱詠:「…その、毎年宅配便の人が来るだろ?…もしかして、お神酒を飲んじゃったからこの島に…住んでいる、とか?」
乾秋穂:「……ええ、こんな辺鄙な島ですから…外の人間が、必要でして…出来る限り、逃がさないようにとされています」

十朱詠:え?だとしたらやばくない?????????みんな霊石狙いじゃないこれ?????????
十朱詠:ははhwww

乾千歳:「…………!じゃあ、徹くんが住み始めたのも……そういうことになるんだね」
十朱詠:「…そういえば…」徹君のことをおもいだして察します。

十朱詠:成程、絶対に生きて帰りたいと思います。
乾千歳:ヒサシお前……霊石……

乾秋穂:「…ええ、そうだと思うわ」

十朱詠:「…俺自体は、酒を飲んでない…から、霊石は必要ない…だけど」
十朱詠:「…こいつは、必要なんだ」

乾秋穂:「………そうね…」

乾千歳:「うん…俺は昔飲んだから、ね」

乾秋穂:「………霊石は、本殿の地下に」

十朱詠:「……!」
乾千歳:「…やっぱり、社なんだね」

十朱詠:「…俺は、まず脱出手段を確保しておきたい。…母さん、港にボートとかあるのか?」

十朱詠:準備しだすのが遅すぎた感ある。

乾秋穂:「それと千歳、気を付けなさい。…松葉さんは、島に反抗した私につけられた監視役…狂った信者の、ひとりだから」

乾千歳:「!!」

十朱詠:松葉はダメ、と

乾秋穂:「島にボートはあるけれど…鍵は、それぞれの家が管理しているかと…」

十朱詠:「…この家にはないのか?」
乾秋穂:「…残念ながら…」

乾秋穂:「お役に立てなくて申し訳ないわ…ごめんなさい、私に出来ることなら、手伝うから」

十朱詠:「多分、明日に来る船の迎えじゃ遅い…よな。」

乾千歳:「…儀式は明日の20時には行われるから…それまでに霊石を奪えれば」

乾秋穂:「……そういえば、明日の昼過ぎから嵐が来る、とか…」

十朱詠:「明日の20時か、………でも」
十朱詠:「多分、皆霊石が欲しいんだ。…写真家のあの人も、必要って言ってた…おそらく、あの二人もそうだ」

乾秋穂:「…それじゃ駄目よ、13時にはきっと…儀式の準備が始まるわ」

十朱詠:あのですね、あの船乗りのおっちゃんの連絡先がほしい
十朱詠:お!?
KP:持ってるでしょ

乾千歳:「…そうか…って考えるとあんまり時間がないな」

十朱詠:ありがとうございました!!!!!!連絡したいと思います。
十朱詠:おっちゃんに笑顔振りまいたよ俺。

十朱詠:「…、ボートがないんじゃ…そうだ、あの人に連絡すれば」連絡します。

長いコールの後に、応答があるだろう。

船乗り:「…ん!?なんだ、こんな時間に」

十朱詠:「もしもし、十朱です 夜分遅くにすみません」ほんとにすみません
船乗り:「あ、ああ…今日乗せた兄ちゃんか、どうした?」

十朱詠:何時に呼んでほしい?
十朱詠:この流れだと夜中決行だよね
十朱詠:もう呼んでおくか
乾千歳:夜中決行にします!?!?
乾千歳:いいよ

十朱詠:「…ほんとに、ほんとに、申し訳ないんですけど…今から、迎えの船を出してもらえませんか」

十朱詠:今なんじ?
KP:1時前とかかな
十朱詠:間に合うかあ?これ

船乗り:「…はぁ!?今から!?」

十朱詠:着くの4時前後?
KP:うん

十朱詠:「…すみません、頼みます」うるんだ声でいいます
十朱詠:泣いてます 泣き落としです お願いします。

船乗り:「はあ…!?な、なんだってんだ…くそ、まあ、悪戯だったら承知しねえからな!」

十朱詠:はい ラヴ
乾千歳:ラヴ…

十朱詠:「…!!あ、ありがとうございます!!」

十朱詠:すきでしょ
十朱詠:みんなに会ったら、会話で時間稼ぎしたい
十朱詠:ヒサシ頼んだぞ・・・

船乗り:「……何も聞かずに船を出せ、なんて頼み、人生で2回目だぞ…4時には着く、これでいいな?」
十朱詠:「…!…はい、お願いします!」

そう言って通話が切れる。

十朱詠:おっちゃん好きだよ・・・

十朱詠:「…4時に着くそうだ」

十朱詠:「…正直、そこまで時間稼ぎ出来るかは微妙だ。だけど、俺は…この可能性にかけたい。」

乾秋穂:「………そう……行く、のね」
十朱詠:「…母さん……」

乾千歳:「…!わかった。ありがとう十朱さ……いや、兄さん」

乾秋穂:「……千歳のこと、よろしく頼むわね…」

乾千歳:「母さん………」

乾秋穂:「…行ってらっしゃい、千歳。……万里」

十朱詠:「…!分かった、絶対連れて出してみせる。」

十朱詠:「…母さん、俺…貴方に会えて、良かったよ」
乾秋穂:「…!」

十朱詠:「…俺を、産んでくれてありがとう」
十朱詠:絶対生きて帰るからな・・・・・・・・・・

乾秋穂:「……二人とも、優しい子に育ってくれたわね……ありがとう、私にとって、貴方たちは自慢の息子よ」

乾千歳:「………母さん、ありがとう。俺、母さんのところに生まれてこれてよかった」

十朱詠:「…行くぞ、千歳」
十朱詠:「…ここから先は何があっても絶対に振り向くなよ。前だけ、見るんだ」

乾千歳:「……俺、すごく幸せだったよ。母さんも幸せ、だったのかな」
乾千歳:「…俺の母さんになってくれてありがとう。………行ってきます」

乾秋穂:「…馬鹿ね……千歳が居たから、私は幸せだったのよ」

強い意志を持って一歩を踏み出す千歳の背中に、そう秋穂が小さく呟く。

***

——少し巻き戻って、千歳と別れた後の久。

佐賀ヒサシ:千歳が引っ込んだら父の部屋入ります
KP:はい。

父の部屋には鍵が掛かっている。

佐賀ヒサシ:なんだよ!!!
佐賀ヒサシ:大人しく部屋戻っとくか…帰りがけに瓜田の部屋に聞き耳出来ますか?
KP:いいですよ

佐賀ヒサシ:CCB<=55 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=55) → 1 → 決定的成功/スペシャル
佐賀ヒサシ:ホワッ

特に物音はしません…?
補正で許してください。任意のロールに+20%

佐賀ヒサシ:寝息とかもわからん?
KP:分かりませんね。物音はしません。
佐賀ヒサシ:ここは思い切って開けちゃう

KP:部屋出る時カギ閉めた…?
瓜田李下:えっ…言ってないけど荷物とかは置いてるし閉めてると思います

KP:普通閉めるけど…どうだろう、<幸運>

瓜田李下:ccb<=65 幸運
Cthulhu : (1D100<=65) → 75 → 失敗

瓜田李下:うそ
KP:空いてたわ

偶然にも鍵が掛かっていなかったようで、部屋の中には誰も居ない。

佐賀ヒサシ:「…?」

佐賀ヒサシ:目星いい?
KP:いいよ

佐賀ヒサシ:CCB<=75 目星
Cthulhu : (1D100<=75) → 93 → 失敗

KP:なーんもわからん

佐賀ヒサシ:んー写真
KP:写真?
KP:撮るの?
佐賀ヒサシ:うん
KP:え、キモ
KP:どうぞ
佐賀ヒサシ:なんでよ

佐賀ヒサシ:CCB<=80 写真術
Cthulhu : (1D100<=80) → 36 → 成功

綺麗に李下の部屋の写真を撮ることが出来た(???)

佐賀ヒサシ:玄関に靴あるかわかる?
KP:ないね。
佐賀ヒサシ:えっ?誰の靴がない?
KP:そこまでは分からないかな、人数は合わない。

佐賀ヒサシ:人数ってパパ以外の人数だよね?
佐賀ヒサシ:全員見てるから瓜田なんだよなあ…菅原くんとこ行ったか 家聞いときゃよかった

佐賀ヒサシ:詠の部屋も見とくか 鍵かかってますか?

KP:<幸運>振って
十朱詠:CCB<=70 幸運
Cthulhu : (1D100<=70) → 46 → 成功

鍵がかかっている。

佐賀ヒサシ:うーんやることがなくなった…下だと言い訳しづらいし流石にもう部屋戻るか
KP:はーい

佐賀ヒサシ:写真見て目星とか出来ないか
佐賀ヒサシ:今日撮った写真
KP:うーん…特に何もないかな

佐賀ヒサシ:瓜田の部屋漁りたいな…なんか出来ませんかね…

KP:え…?何がしたいの…?
佐賀ヒサシ:物置とか行ってたしなにか変わったものが置いてないか

KP:荷物置いてきてるんだよね?
瓜田李下:うん 手持ち以外は置いてる
KP:着替えとかが置いてあるってこと?
瓜田李下:そうそう

KP:ないですね

佐賀ヒサシ:持ってったのか…

KP:あっ待って

家探しするなら、工具セットが見つかります。

佐賀ヒサシ:ほお

佐賀ヒサシ:そんなもん?工具セットは普通のもの?武器になりそう?
佐賀ヒサシ:盗むか
KP:普通のかなぁ、武器にはならない
佐賀ヒサシ:盗んで部屋の鞄に隠します
KP:はーい

佐賀ヒサシ:蜘蛛踊りとか金糸記だっけ?についてネットで検索出来ますか?
佐賀ヒサシ:ポケットWi-Fiあります

調べても特に何も見つかりません。
正直言ってもう情報出ないです。

佐賀ヒサシ:わかった、仮眠って可能?声をかけられるまで寝ときます
KP:可能です、今12:30くらいです。
佐賀ヒサシ:睡眠時間カウントになる?
KP:なるよ
佐賀ヒサシ:いえーいおやすみ
KP:おやすみなさい!

***

——秋穂と別れた後の千歳と詠。

AM1時

十朱詠:ヒサシどこにいんの?
乾千歳:ヒサシ~~

乾千歳:「佐賀さん部屋戻るって言ってたから見に行くよ」
十朱詠:「…そうか 頼む」

乾千歳:「待ってて!」2階行くわ

十朱詠:「あ、まて 千歳」
乾千歳:「ん?何?」

十朱詠:「…あの人、霊石の情報が欲しいって言ってたよな…」

十朱詠:「出来れば、社に向かう前に、聞いておきたい…その欲しい理由がなんなのかを」
乾千歳:「……そうだね、俺も聞きたいから一緒に聞こう」

十朱詠:一緒に行くわ
乾千歳:ヒサシの部屋まで行くぞ!

乾千歳:「佐賀さん、千歳だけど…入って平気?」声かける!

貴方が声を掛けると、久が襖を開けて応答する。

佐賀ヒサシ:「話は終わりましたか?」
十朱詠:「ああ、終わった」

乾千歳:「うん、まあ…。それで佐賀さんにも聞きたいことがあって…」

佐賀ヒサシ:「では僕の部屋で話しましょうか」
乾千歳:入る~

十朱詠:「…急いでるから、手短に済ませよう」

佐賀ヒサシ:「それでは僕に聞きたいことというのはなんですか?」

その瞬間、

十朱詠:え?

サイレンの音が、鳴り響いた。

島中を震わせるその唸りが、緊急事態を知らせるものであろうことは察しが付く。

十朱詠:はーまって
十朱詠:やばい

そう、これは島民たちへの警報だ。

乾千歳:イヤーーー

同時に、貴方たちへの警告でもある。

島の空気が一変した。
島中の島民が、蠢きだすのが感じられる。

十朱詠:「…!!!理由を聞いてる暇は、ないな」
乾千歳:「!!」

佐賀ヒサシ:「この音は…?」

十朱詠:下降りる!!千歳くん連れて!!

乾千歳:「まずい、時間がもうない…」

佐賀ヒサシ:着いてく
佐賀ヒサシ:走りながら話せるかな

乾千歳:「っ、とにかく急ごう!」

十朱詠:「…このサイレン、警告か…?」秋穂さんとこ行く
佐賀ヒサシ:「状況が把握出来ないんですが…」

秋穂のもとに行くと、ひどく動揺しているようだ。

乾千歳:「母さん、今のって…」
十朱詠:「母さん!この警告はなんだ!?」

佐賀ヒサシ:「えっ?」

乾秋穂:「千歳、万里…!貴方たちじゃなかったの…!?」

佐賀ヒサシ:「???」

十朱詠:「違う!!今から向かおうとしたんだ、…あいつらか…」察するよね??
乾千歳:「………まさか」察するかなあ

佐賀ヒサシ:「もしかして瓜田さんですか?靴がないので外出しているようですね」

乾秋穂:「……これは、緊急事態が起きたときに鳴る警報…」
乾秋穂:「……島にとっての、緊急事態…犯罪や、何かまずいことが起きたときに…」

十朱詠:「…クソ、!霊石だろうな…」
十朱詠:「……まだ、全然…時間が…」

十朱詠:「分かった、多分あいつらも霊石をつかって島から脱出しようとしてるんだと思う…」

十朱詠:「…この警報が、なっているってことは…おそらく盗めたんだろうな…」
乾千歳:「………そういうことだよね。まさかこんなに早く行動を起こすなんて…」

十朱詠:「…港で先回りするぞ」
佐賀ヒサシ:「港に向かいましょう」

十朱詠:PvPしま!!!!!!!!す!!!!!!

乾千歳:「!わかった!…佐賀さんもついてきて」

十朱詠:一回この三人で協力しよう、島民は多分こっちの味方だよ
佐賀ヒサシ:俺は着いていくぞ!

十朱詠:全速力で走りたいんですが
十朱詠:生きる意志がとても強いんですが
乾千歳:家にあるであろうチャリで突っ走ったりは
十朱詠:ママチャリつかう

秋穂と松葉は自転車を使うことはないため、民宿に自転車は1台しかありません。

全力で走るなら<CON*5><DEX*5>をどうぞ。
<DEX*5>に失敗した場合到着が1d3R遅れ、<CON*5>に失敗した場合1d3Rの間、息切れによる技能に-10%の補正がかかります。

乾千歳:ccb<=65 CON*5
Cthulhu : (1D100<=65) → 53 → 成功
乾千歳:ccb<=50 DEX*5
Cthulhu : (1D100<=50) → 51 → 失敗
乾千歳:1d3
Cthulhu : (1D3) → 2

十朱詠:CCB<=55 DEX*5
Cthulhu : (1D100<=55) → 46 → 成功
十朱詠:CCB<=55 CON*5
Cthulhu : (1D100<=55) → 60 → 失敗
十朱詠:1d3
Cthulhu : (1D3) → 1

佐賀ヒサシ:CCB<=60 CON×5
Cthulhu : (1D100<=60) → 60 → 成功
佐賀ヒサシ:CCB<=35 DEX×5
Cthulhu : (1D100<=35) → 80 → 失敗
佐賀ヒサシ:1D3
Cthulhu : (1D3) → 3

十朱詠:千歳くんだけでもいいから、逃がしてあげたい
十朱詠:霊石とって
佐賀ヒサシ:同じ気持ちだよ・・
乾千歳:;;;;
十朱詠:もう俺は死んでもいいから…秋穂さんの願いを叶えてあげたいんだよ…
乾千歳:エーンエーン

~PL会議~

十朱詠:あのね、帰る手段が船なわけでしょ?

乾千歳:はい!
乾千歳:そうですね
佐賀ヒサシ:うん

十朱詠:秋穂さんがさ、鍵はそれぞれの民宿に持ってるって言ってたじゃん
乾千歳:うんうん

十朱詠:だから多分どっちかがボートの鍵持ってると思う
佐賀ヒサシ:それぞれの民宿?

十朱詠:ヒサシいなかったもんな、この2人は4時に着く船…で帰ろうとしたんだけど
十朱詠:思ったよりはやくとられちゃって
十朱詠:絶対に間に合わないわけ

十朱詠:だからあの二人のボートの鍵と霊石盗まなきゃ無理だと思うわ
佐賀ヒサシ:ああ船を午前4時にお願いしたんだ
十朱詠:そそ…もう間に合わないけどね
乾千歳:そういうことになりますね

佐賀ヒサシ:でも結局どっちも倒さなきゃならなくない?
十朱詠:難しいな、あの二人殺すしかないか(え!?)
乾千歳:殺意たっか
乾千歳:おもしろ

十朱詠:詠は、もう千歳くんが生きてればいいから…
乾千歳:エーンエーン

十朱詠:俺フルボッコにされてもいい
十朱詠:とりあえず時間稼ぎしたいんだ
乾千歳:千歳は兄さんと一緒に生きたいっておもってるからね…

十朱詠:あのねこれだけ確認していい?
佐賀ヒサシ:なあに

十朱詠:ヒトシは、千歳くん生きてほしいっておもってる?

佐賀ヒサシ:誰?
KP:wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
乾千歳:wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
十朱詠:ヒサシwwwww
佐賀ヒサシ:思ってるよ!!!あとヒサシです!!!
乾千歳:苦しい

~PL会議終了~

***

貴方たちが走って港へと向かうと、バイクから降りる二人の男の姿が見えるだろう。

佐賀ヒサシ:「!!」

瓜田李下:「…………!!あれ、は」
瓜田李下:「……、来た、か…」

菅原徹:「……!!」
佐賀ヒサシ:「!!」

瓜田李下:「……………」

十朱詠:「はぁ、はぁ……おい、お二人さん…迎えの便は、明日だぜ…どうしたんだよ」

瓜田李下:「…………貴方たちだって、そんなに慌ててどうしたんです?」
佐賀ヒサシ:「そりゃああんな警報が鳴ったら誰だって慌てますよ…」

瓜田李下:「はは、まるで蜘蛛の巣にかかったかのような顔をしていますね。」
瓜田李下:俺は悪役だ

乾千歳:「………徹くん、瓜田さん…」

瓜田李下:「…」

菅原徹:「…………千歳くん」
菅原徹:「……ごめん、」

十朱詠:「あの警報ってよ、犯罪を犯したら鳴るらしいぞ…なに、したんだよ」

佐賀ヒサシ:やべっ俺泥棒したわ
KP:wwwwwwwwwwwwwwwww

瓜田李下:「………」
瓜田李下:「さぁ、なんでしょう」

乾千歳:「……霊石、だろ」

瓜田李下:「……………」
瓜田李下:「…全員、目的は一緒だったみたいですね なんとなく、察してはいましたが」

佐賀ヒサシ:「…」

乾千歳:「そう、俺たちも同じこと考えてたんだよ。だから…今更隠す必要なんてないんじゃない?」

瓜田李下:「…そうですね。…もう、少しだったんですけどね……。」
瓜田李下:「俺は…貴方たちにこの意志を譲るつもりは、ない」

瓜田李下:石
瓜田李下:石も意志もあげられないよぉ
KP:そうだね

十朱詠:「…俺は、母さんに…約束したんだよ…千歳を、この島から…呪われた島から出してやるって」

瓜田李下:「………」

佐賀ヒサシ:「僕は状況は把握出来ませんが千歳くんを助けたい気持ちはきっと十朱さんと同じです」

乾千歳:「……母さんと約束したんだ。この島を出て生き残るって」

瓜田李下:「あなたたちには、申し訳ないと、思っています」

十朱詠:「俺は、俺は…死ぬ気で、その石を奪い返す!!」

瓜田李下:「……でも…、でも俺は決めたんだ……何を犠牲にしようとも…………俺は…徹と帰る…!そのためなら…、俺は、悪役にだって、何にだってなってやりますよ…!」

乾千歳:「!兄さん…っ」

瓜田李下:「徹、お前は、絶対に俺が助ける…!」オラ!!!!出目で殴ってやるからな!!!
菅原徹:「………俺たちだって、譲れないんだ…俺は李下と、帰るんだ!」

十朱詠:俺は死んでもいいので千歳くんを逃がすためだけに行動する
乾千歳:;;;

それでは先ほどのダイスロール通り、戦闘には2R遅れて千歳、3R遅れて久が参加することになります。

戦闘開始です。

行動順は李下→詠→千歳→徹→久となります。

なんか可哀想な気がしてきたので遅れてくるRは1R縮めます…
(キーパリング甘くて申し訳ないです、PLからの許可は得ました)

※ここからダイスは全てオープンで振っています。

~戦闘ダイジェスト~

※KPは詠への技能マイナスを忘れていました(すみませんすみません!!)
詠と徹が受け流しで100F、千歳がこぶしで96Fという酷い出目でした。

詠の蹴りにより、徹は意識を失いその場に倒れ込んでしまう。
遅れてやって来た千歳に向かって、詠が声を掛ける。

十朱詠:「千歳!!霊石どっち持ってるか確認しろ!」

乾千歳:ccb<=90 目星
Cthulhu : (1D100<=90) → 3 → 決定的成功/スペシャル

では千歳は補正+15%、徹は霊石も何も持っていないということが分かるだろう。

乾千歳:「…何もない、瓜田さんが持ってるはず!」

徹はふらつく体を押さえながらも、立ち上がる。
しかし、最後にやって来た久の殺人的な威力を振るう蹴りによって、李下はあえなく意識を手放してしまうのだった。

戦闘終了です。

李下の体が、どさり、とその場に崩れ落ちる。

島民は遠くで蠢いているようだが、火事の後処理に困っているのか、まだ港に来る気配はない。

十朱詠:そうなの!?wwwwwwwww
KP:放火したしな
乾千歳:クソ盛り上がってて笑う
瓜田李下:すぐ火つけるから

十朱詠:「っ!!!」りかくんにかけよろう!!
佐賀ヒサシ:「今の内に霊石を…!!」

菅原徹:「…っ、李下…!」

乾千歳:「!そうだね…」かけよる
十朱詠:がさごそします

鞄を漁れば、一つの小さな鍵が見つかる。

そしてその拍子に、ころんと石が一つ転がり落ちるだろう。
青白い光を閉じ込めた卵大のその石こそが、貴方たちの求めていたものである。

十朱詠:「…これ、か…」とります

それはまるで、地獄の底で垂らされた一本の糸のような。

——そう、一本の、糸のようなものだ。

乾千歳:「!これが……………」

佐賀ヒサシ:「それが霊石…」

十朱詠:「……千歳、お前が持ってろ」渡します、鍵は俺がとる
乾千歳:「……うん、わかった」霊石握る

佐賀ヒサシ:「早く船に乗ってこの島から逃げましょう」
十朱詠:「…あんたは、霊石が…必要じゃないのか?」ヒサシ

佐賀ヒサシ:「僕も霊石が必要ですがあなたたちも必要なんでしょう?僕はあなたたちを傷つけてまで石を奪うつもりはありません 船で落ち着いてお互いの事情を話すことにしませんか?」

十朱詠:え、こわ
十朱詠:船の上でPvPしたくないんですよね

乾千歳:「……佐賀さん、必要って言ってたよね。その理由って…お神酒を飲んだからじゃないの」
佐賀ヒサシ:「実はあれは瓜田さんの反応を見るためについた嘘です、御神酒にどんな秘密があるのか僕は知りませんが蓮見さんに不信感があったので飲んだふりをして持ち帰りました」

十朱詠:心理学・・・
乾千歳:心理学…

sccb<=75 詠→久 心理学
Cthulhu : (1D100<=75) → 19 → 成功
KP:シークレットダイス

sccb<=55 千歳→久 心理学
Cthulhu : (1D100<=55) → 15 → 成功
KP:シークレットダイス

では、久の言葉は怪しさこそあるが、真実のようだと感じることが出来るだろう。

乾千歳:「……そうだったんだ」

<目星>どうぞ。

佐賀ヒサシ:CCB<=75 目星
Cthulhu : (1D100<=75) → 5 → 決定的成功/スペシャル
十朱詠:CCB<=70 目星
Cthulhu : (1D100<=70) → 6 → スペシャル
乾千歳:ccb<=90 目星
Cthulhu : (1D100<=90) → 60 → 成功

では貴方たちは、島に泊められているボートは全て小さいもので、大人数、3人以上も乗れば転覆の恐れがあると察してしまう。

佐賀ヒサシ:はい??????

久は補正+10%どうぞ。

十朱詠:「…あの船…!…」

佐賀ヒサシ:「!このボートでは小さすぎますね…」
乾千歳:「3人だと危ないかな…」

十朱詠:「…あのさ、なんであんたは霊石が必要なんだ?」
十朱詠:「…理由を、教えてほしい」

佐賀ヒサシ:「丹野という名前に聞き覚えはありますか?」

十朱詠:「…?誰だ…?」
乾千歳:「?俺も知らない…」

佐賀ヒサシ:「いえ、それならいいんです 僕はこの丹野という男にこの島にある霊石を持ち帰れば僕の抱えている借金を払ってやると言われたんです」

十朱詠:おまえ!?
乾千歳:!?

十朱詠:「借金…?そんなに抱えてるのか…?」
乾千歳:「…………」

佐賀ヒサシ:「弟が病気だったと話したでしょう その治療費のために2000万円を…」

乾千歳:「……そんなにたくさん…」

乾千歳:「そういえば…俺が必要な理由を話してなかったね」
佐賀ヒサシ:「聞かせてもらえますか」

乾千歳:「………この霊石はね、俺たち…いや、島の皆を…人間の姿に保ってくれてるものなんだ」
十朱詠:「……」

乾千歳:「……この霊石を持って島から出れば、俺は生贄にならずに生き続けることができるから」

佐賀ヒサシ:「その霊石は島から出ても必要になるんですか?」

十朱詠:「ずっとだよ、一生その石は千歳にとって必要になる」
乾千歳:「……霊石がないと、俺は蜘蛛になっちゃうらしいんだ」

佐賀ヒサシ:「そうですか、わかりました では霊石は千歳くんたちに譲りましょう」

佐賀ヒサシ:「さっき断片的に聞いただけですが十朱さんと千歳くんは兄弟だったんですね?2人とも、どうか兄弟を大切にしてあげてくださいね」

十朱詠:「お、おい…なんでだよ?お前は、お前は…この石は弟のために必要なんじゃないのか…?お前らだって、兄弟だろ…?」
乾千歳:「…どうして?どうしてそこまで俺に優しくしてくれるの…?佐賀さんだって弟がいるのに」

佐賀ヒサシ:「いえ、弟の病気はもう治っていて、僕の方ですね、借金が9月までに返せなかったら僕は…」
佐賀ヒサシ:「弟を1人にしてしまうのは心苦しいですが僕は弟やあなたたち兄弟を救えるのなら満足です」

十朱詠:「…!」
乾千歳:「……」

久は<幸運>どうぞ。

佐賀ヒサシ:CCB<=75 幸運
Cthulhu : (1D100<=75) → 44 → 成功

すごい!では船乗りはこう、潮流とかの関係で運よくメッチャ早く来てくれそうだ!

佐賀ヒサシ:「2人はそのボートを使ってこの島を脱出してください」

十朱詠:「………っ」

乾千歳:「……ごめん、佐賀さん。……ありがとう」
十朱詠:「…今更、揺らいでたって仕方がないよな…行くぞ、千歳」ボート探す…

佐賀ヒサシ:「2人とも、お元気で!」

乾千歳:「…優しくしてくれてありがとう。…もう一人の兄さんができたような気分だったよ」
十朱詠:「…ありがとな」

佐賀ヒサシ:「僕の方こそありがとうございました」

乾千歳:「うん、兄さん!急ごう…!」

十朱詠:船探します…
乾千歳:さがす!!

十朱詠:「……あのさ」徹くんに言います

菅原徹:「……っ、な、に…?」

十朱詠:「……っ」
乾千歳:「…っ、徹くん……」

十朱詠:「この鍵、どこの船なのか…教えてくれ」

菅原徹:「…………あの、船のだよ…壊れてたのを、李下が直してくれたんだ」

そう言って徹は、一つのモーターボートを指差す。

十朱詠:「…ありがとよ」すぐ行きます
十朱詠:振り返りません・・・

乾千歳:「……ありがとう、徹くん………ごめん」おにいちゃんについてく・・・

菅原徹:「………」

十朱詠:そのモーターボートに行く。

では千歳と詠はモーターボートに乗り込む。バッテリーも十分にあるため、問題なく発進することが出来るだろう。

十朱詠:ウウ・・・発進させる・・・バイバイ・・・

ここでシーンを切ります。

***

佐賀ヒサシ:ヒサシはやりきったような顔で海を見つめ続けます

久が海を眺めていると、一艘の船がやって来る。

船乗り:「…あれ、あの兄ちゃんじゃないのか?」

佐賀ヒサシ:「おじさん…!そうか、もう4時になるんですね…」

船乗り:「はー…こんな時間に呼ぶなんて、人付き合いが荒いもんだな…」
佐賀ヒサシ:「僕は詳しいことはわからないんですが…十朱さんは急いでいて先にここのボートを使って島を出て行きました、代わりに僕を乗せていってもらえますか?」

船乗り:「そうか…分かったよ、乗っていってくれ。あんただけか?」

佐賀ヒサシ:「…そうですね ありがとうございます」
船乗り:「おう…じゃあ、出るぞ」

貴方は、全てをやり尽くした。
やれるだけのことをやった、そう思いながら呆然と船に揺られていると、3時間などあっという間のことで、気付けば八丈島へと辿り着いているだろう。

八丈島の港に降り立った貴方の目に、怪しげな風貌の男たちの集団が映る。

佐賀ヒサシ:「おじさん、本当にありがとうございました では僕はこれで…」

船乗り:「おお、兄ちゃんも元気でな」
佐賀ヒサシ:「はい、おじさんも、元気で」

何度となく目にした相手だ、それが誰なのかすぐに悟ることが出来るだろう。

佐賀ヒサシ:「すみません、霊石を持ち帰ることは出来ませんでした」

今回が文字通り、貴方に残された最期のチャンスだった。
それを逃した自身の結末など、もう分かりきったものだと、貴方は気付いているだろう。

金貸し:「そうやろなぁ、明日の朝日拝める人の顔と違うわ」

金貸し:「ほなまあ…どうなるかは分かっとるよな?」
佐賀ヒサシ:「はい。ご迷惑をおかけしました」

金貸し:「ならええんやけどな?喧しく命乞いなんてされるんはかなわんから…まあ、一応拘束させてもらっとくわ。ほら」

金貸しの指示で、周囲に控えていた屈強な男たちが貴方の体を拘束する。

なす術もなく貴方は黒塗りの高級車へと押し込まれる。
その先に何が待ち受けているかなんて、決まり切っている。

"面子"として、貴方の命は犠牲となることになる。

吐き気を催すほどの残虐をその身に受けた貴方は、しかし、次第にその痛みも鈍くしか感じられなくなってくる。
自らの体から流れたあたたかな赤に包まれ、視界はぼやけ、辺りが白くなってくる。

佐賀ヒサシ:「これでよかったんだ…」

そう呟いた貴方の世界は、赤と白から黒へと変わる。
重い瞼が下ろされ、光を遮られた瞳に、命の火が揺らめくことはもう、二度となかった。

佐賀久はロストとなります。お疲れ様でした。

***

船は荒れる水面など構うこともなく、ただ必死に、ひたすらに島から離れんと真っ直ぐに進んでいく。
振り返れば、あの忌々しい島がどんどん小さくなっていくのを見止めることが出来るだろう。

あと3時間もすれば、八丈島へと辿り着くはずだ。

十朱詠:「…はぁ、なんとか離れることが、出来たな」
乾千歳:「うん…………これで、本当によかったのかな」

十朱詠:「……なんだ、まだ心残りがあるのか。」
乾千歳:「……まあ、無いって言ったら嘘になるかも」

十朱詠:「…俺だってさ、これで良かったのかなって思う…だけど」

十朱詠:「……俺は、お前を島から出してやれて嬉しい気持ちが大きいよ。」

乾千歳:「………俺のこと、いつから気づいてたの?」
十朱詠:「いつからだろうなあ、多分…お前を初めて見たときから…なんてな」

十朱詠:「はぁ、俺にも血の繋がってる家族がいたんだなあ…」

乾千歳:「…!そっか…。俺も、ちゃんと万里兄さんのこと…知れてよかった」

乾千歳:「…こっちの名前で呼んで平気だった?」

十朱詠:「…真崎さんと母さんがつけてくれた大切な名前、だからな…」
乾千歳:「…うん、母さんがつけた名前だったから……母さんが呼んだ名前で、呼びたいな」

十朱詠:「そうだな…母さんが、俺たちの背中を押してくれたからな…この名前…使っていくよ」

乾千歳:「…………母さん…っ」お母さんのこと思い出しちゃうかなあ

十朱詠:「…なんて顔してんだよ、母さんはお前に笑っていてほしいはずだぞ?」
乾千歳:「…………っ、そうだね……」

乾千歳:「母さんと兄さんが……俺のこと守ってくれたから、俺はもう振り返らない。前だけ見るよ」

十朱詠:「ああ、笑え!」
十朱詠:「胸張って生きるぞ、兄弟!」
十朱詠:頭わしゃわしゃってします

乾千歳:「……!うん!」控えめに抱きつくわ

貴方は、命からがらあの島から逃げ切った。

八丈島の港へと降り立ち、ひと息つくとどっと疲れが襲ってくるだろう。
しばらく待てば、帰りの便の時間になる。

本土行きの飛行機に乗り込んだ貴方は、ようやく、やっと、全てが終わったのだという実感を持つことが出来る。

窓の外に視線をやれば、海に浮かぶ島々。
そこに姿は見えないが、嫌でもあの呪われた島のことを、そこでの出来事を、思い出してしまう。

——何を不安になることがあるのか、全て、そう全て、終わったのだ。

あの島に根付いてきた、忌まわしき蜘蛛踊りは終わった。
だが——貴方はまだ、踊り続けねばならない。

足掻け、足掻け。
その命の灯火が燃え尽きる、その時まで。

足掻け、足掻け。
希望の火を点した提灯を片手に、貴方の道を歩み続けるために。

どんな哀しみに溺れたとしても、その火はまだ、消えてはいない。

打ち捨てられた幾つもの提灯を横目に、貴方は踊る。
いつの日か、道を照らす火が消える、その時その瞬間まで——蜘蛛踊りは、終わらない。

——火点し頃の蜘蛛踊り

***

——9月上旬。

8月が終わってもなお、じんわりとした暑さの残る中、制服に身を包んだひとりの少年が食卓に座っていた。
少年は朝食を取りながら、テレビから流れるニュースをぼんやりと眺めている。

『——次のニュースです。
今月1日、東京都・八肢島で大規模な山火事が発生し、民家を含めた約6k㎡の島が焼失しました。
火元は未だ判明しておらず、自然災害の可能性も考えられています。
なお、島民は避難していたのか、未だ焼死体は見つかっておらず、消防隊は行方不明者らの捜索にあたっています——』

???:「……ヒサ兄、何してるのかなぁ」
???:「忙しいのかな…たまには、会いに行きたいな」

——というわけでお疲れ様です、シナリオクリアです!

瓜田李下、佐賀久はロストとなります。

乾千歳、十朱詠こと真崎万里は生還です。
二人とも目的達成です。お疲れ様です。

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