さいきょうのいんとなな

内乃様の「His atonement」を使用させていただきました。

KP:なした

PL:切磋拓真/マフィア/INT7(赤石)

苙明咲/マフィア/INT8(のじ)

黒崎千景/闇金業者/INT18(NPC)

***

それではシナリオ「His atonement」を開始します。

***

最近、あなたたちの周りは「連続殺人事件、被害者の幽霊を目撃!?」という話題で持ちきりだ。

というのも、今月に入り、近隣で殺人事件が多発しており、その被害者は性別も年齢もバラバラで、関係性もない。
いずれも体の一部が食いちぎられており、まるで犬か何かに食べられたようだという。
そして、多くの被害者が、死亡推定時刻を過ぎた時間に生前の姿を目撃されている。

その奇妙な事象を伴った殺人事件は話題となり、ニュースや新聞でも大きく取りはやされている。

~黒崎の導入~

ある日の晩、黒崎は家に帰る途中で知り合いの男性、宮口に出会う。

宮口:「おっ!黒崎の旦那じゃねえですか!」
黒崎千景:「宮口さん。どないしはったんですか、こないな時間に」
宮口:「いやなに、ちょっと仕事で出かけとりましてね」

KP:ここで<聞き耳>をどうぞ。

黒崎千景:ccb<=25 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=25) → 80 → 失敗

黒崎千景:「へえ…繁盛してはるようで何よりです」
宮口:「いやいや…そんじゃまあ、あっしはこの辺で」
黒崎千景:「はいはい、ほな今後ともよろしゅうお願いしますわ」

他愛もない会話をし、黒崎は宮口と別れる。
そしてあなたはそのまま帰宅するだろう。

***

~苙・切磋の導入~

苙と切磋は今日、上司たちにある仕事を命じられた。
それは、最近世間を騒がせている連続殺人事件について調査しろ、というものだった。

自分たちの縄張りを荒らされて黙っていては日本マフィアの面目が保てないとかなんとか上司は言っていたが、あなたたちには難しくてよく分からなかった。

その後家路につくと、人気のない道路脇に一人の少年が倒れているのを発見する。

苙明咲:「!あれ、誰か倒れてるよね…!」
切磋拓真:「な~んで俺達が事件の調査とかしなきゃいけないんすかね~?先輩はなんか縄張り?がどうとか言ってたけど…え??」見ます
切磋拓真:「え、本当っすね!何してんだろ 声かけてみますあさきさん?」
苙明咲:「うん!声かけてみよう!」
切磋拓真:「うす!じゃあ俺に任せてください!」少年に近づきます

KP:では切磋はここで<聞き耳>をどうぞ。

切磋拓真:ccb<=55 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=55) → 22 → 成功

少年から甘い香りがすると分かる。

切磋拓真:「……??おうそこのお前こんなところで寝っ転がって何してんだ風引くだろゴラ」

少年:「うーん…」

苙明咲:「どう?大丈夫そう?」近づきます

切磋拓真:「オラ顔あげてガキはさっさと家に帰りな」
少年:「家…?」

切磋拓真:「あっあさきさん!風邪ひくかなって注意してみたんですけどうーんしかいいませんコイツ!なんかこいついい匂いします!」
苙明咲:「よかった死んでなかったんだね!いい匂い???」
切磋拓真:「なんか持ってるんすかね?」めぼる

切磋拓真:ccb<=75 目星
Cthulhu : (1D100<=75) → 44 → 成功

少年の服は汚れていて、手足に軽いすり傷もあり、何度か転けたのではないかと思う。
腕に噛み跡のような傷がついている。また、腕に噛み跡のような傷がついている。

少年の持ち物を探ると、ポケットに鍵と紙切れが入っているのを見つけるだろう。

切磋拓真:「家だよ家 寝ぼけんな」
切磋拓真:「ほらこの鍵家のだろ 迷子の迷子の子猫ちゃんかお前は」
少年:「家…僕の家…?どこか、分からないです…この鍵にも見覚えがありません」

苙明咲:「ボロボロだね?どうしたの??膝も擦りむいてるしなにかから逃げてたの?」
少年:「はい、なにかから逃げていた気がするんですけどそれも思い出せなくて…」
切磋拓真:「さすがあさきさん!ガキの心配してあげるなんてまじ優しいっすね!」

切磋拓真:「逃げてた…?鍵にも心当たりないのか?この紙は?」
切磋拓真:見る

苙明咲:「よほど必死だったんだね…」

切磋拓真:「か~~~このあさきさんの心ある発言!お前も少しは感謝したほうがいいぜ!」
少年:「は、はあ…ありがとうございます」

少年:「紙も知らないです、僕の物なんですか?」
切磋拓真:「はぁ?知らねーよ まぁこれに住所とか書いてあるかもしれねーな」紙見ます

紙切れの内容は

理性と本能1つだったものを2つに分けた
1つにもどりたいなら本能に従えばいい
記憶も姿ももとどおり
理性と本能 2つで1つ
どちらも欠けちゃあいけないよ
期限は1ヶ月
ゲームスタート

というものだった。

これを読んだあなたたちは、不気味な文章、手書きのはずなのにひどく綺麗で冷たい文字に0/1のSANC。

切磋拓真:この文章萌える

切磋拓真:ccb<=90 SANC
Cthulhu : (1D100<=90) → 11 → スペシャル
苙明咲:ccb<=89 SAN
Cthulhu : (1D100<=89) → 70 → 成功

KP:萌えるな萌えるな

切磋拓真:「??理性と…ほんの…なんて????」いんと7だから難しい;;
苙明咲:「理性と本能2つで1つ???よくわかんないな」

切磋拓真:「記憶と姿も元通り…?んー?あ、そうだ坊主」
少年:「はい、なんでしょうか」

切磋拓真:「お前家がわかんねーとか言ってたけど、名前なんつーんだ?年齢とか…とりあえず教えろ」
少年:「名前…分からないです。僕、自分が誰なのか分からなくて…」

苙明咲:「????記憶喪失なの?」
切磋拓真:「まじもんの記憶喪失じゃねーか なんか紙にも記憶…とか書いてあるし…どうしますあさきさん?」
苙明咲:「どうしようね…まだ子供だし、とりあえず帰る家がわからないなら保護するしかないんじゃないかな…」

切磋拓真:「家も何にもわかんねーなんてご愁傷様だな まぁ俺達は忙しいからお前にかかわってる暇なんて………そーーーっすよね!!!俺も保護したいと思ってました!」
切磋拓真:「いやーー流石あさきさん!優しい!心がある!男の中の男!!」
少年:「!い、いいんですか…?」
苙明咲:「拓真くんおおげさだよ~」

切磋拓真:「ってわけだ坊主 お前を保護してやる ついてきな」
少年:「あ、ありがとうございます…!」

切磋拓真:「まぁ名前がないと色々と不便だよな…よし、俺がつけてやる」
苙明咲:「確かにそうだね…!(どんな名前付けるんだろ…)」
切磋拓真:「お前はそうだな…チビで緑の服着てるからな……リトルグリーンレゴ2号でどうだ?」

少年:「えっ…?」

切磋拓真:「なんだ気に入ったか!」
少年:「それ名前なんですか?人の?」

切磋拓真:「おうそうだ」
切磋拓真:「かっこいいだろ」
少年:「……………」

切磋拓真:「なんだ黙っちまう事嬉しいのか?でもそうだな少し長い気もするな」

少年:「!そうですね!」

切磋拓真:「よし略してリトルレゴで決まりだ!」
苙明咲:「リトルレゴ…」

少年:「………あの、一つお聞きしたいんですが、ここ日本ですよね?」
切磋拓真:「そうだな」

少年:「今は20××年で合ってますか?」
切磋拓真:「おう」

少年:「僕って何人に見えます?」
切磋拓真:「日本人だな!」

少年:「……………」

切磋拓真:「その質問も記憶がないのとなにか関係あんのか?」
少年:「…いえ、もしかしたら僕の記憶がないのは全く知らない時代の知らない国にトリップしたせいなのかもしれない、と思ったので…」

切磋拓真:「?トリップってなんだ?」
少年:(現代日本で子どもに付ける名前がそれ…!?)

苙明咲:「(少年が困ってる…)もっとこう…日本っぽい名前がいいんじゃないかな!」
少年:「!!!そ、そうです!僕ニホンっぽい名前が良いです!」

切磋拓真:「日本人…すか…そっすねあさきさんがそういうなら…山田でどうですか?」
少年:「名字」
苙明咲:「名字?!」

切磋拓真:「山田リトルグリーンレゴ2号っすね!」
苙明咲:「ものすんごい名前だね!」

少年:「僕どこの国の人だと思われてるんですか?」

切磋拓真:「日本だろ?」
少年:「記憶はないですが僕も恐らくそうだと思います」
苙明咲:「見た目めっちゃ日本人だしね」

少年:「…なので、もっとこう…」チラッ 苙くんを見つめるよ
少年:たすけて

苙明咲:「(お、俺?!)そうだなぁ~例えばそうすけ君とか?」

切磋拓真:「あ、あさきさん…!!!!!!す、すげぇ!!!そんなかっこいい名前俺初めて聞きました!!!流石あさきさん!!!ネーミングセンスまでピカイチなんて……!!!!」
少年:「いいですね!!!!最高ですね!!!!」

苙明咲:「よかった!山田リトルグリーンレゴ2号は長いしね」
少年:「はい…はい、山田そうすけでお願いします」
切磋拓真:「さっきの俺の考えた名前もいいかなって思ったんすけど、そうすけ君…最高っすね!!すっげぇ~~!!!!!!!!!!!苗字は山田…ですかね 苗字は俺で、名前はあさきさん…共同作業っすね自然とこのガキに愛着がわいてきます!」

苙明咲:「じゃあ、改めて山田そうすけ君!よろしくね!」

ではあなた達はそんな話をしているうちにマフィアの社宅(?)に辿り着いた。

切磋拓真:choice[相部屋,別]
Cthulhu : (CHOICE[相部屋,別]) → 別

そして苙と切磋は別れ、切磋は少年と共に部屋へと戻った。
切磋の部屋はさながらレゴランド、多種多様にカラフルなレゴが置いてある賑やかな部屋だ。

切磋拓真:「おらここが俺の部屋だ入りな」

少年:「すごいですね…」
切磋拓真:「褒めてんのか?ありがとう」
少年:(だからレゴレゴ言ってたのかこの人…)

少年:「お邪魔します」

少年:「あの、そういえばお二人の名前は何と言うんですか?さっきの優しい方はあさきさん…ですか?」
切磋拓真:「あぁ?俺は切磋拓真だ さっきのカッコいい人はあさきさんだ!!あさきさんは世界一やさしいからな今回お前を保護することになったのもあのお方のお陰だからな感謝しな」
少年:「拓真さんですか、そうですね…あの方には感謝してもしきれないです」

切磋拓真:「俺から可愛い後輩の地位を取ろうとしても無駄だぜ!なんたってあさきさんの中では俺が(自称)一番の後輩だからな!なれなれしくするんじゃねーぞ!」
少年:「はあ…」

切磋拓真:「フンまぁ可愛くないしお前には無理だと思うけどな」
少年:「そうですか」

切磋拓真:「そうだ!!!!わかったらさっきの傷口見せな!!!!!」優しいので手当してあげます
少年:「!あ、ありがとうございます…!」

切磋拓真:救急セットあります

KP:補正+20%どうぞ。

切磋拓真:ccb<=50 応急手当
Cthulhu : (1D100<=50) → 5 → 決定的成功/スペシャル

では切磋は素晴らしい手つきで少年の手当をした!クリティカル報酬は補正+10%で

少年:(す、すごい…!ただレゴレゴ言ってる人じゃなかったんだ…!)

切磋拓真:「オラこれで大丈夫だろ!もう野良犬と喧嘩するんじゃねーぞコラ!」
少年:「野良犬…そんな風に見えますか?」

切磋拓真:「…違うのか?」
少年:「いえ、僕は覚えてないので…客観的に見てそう見えるのかな、と気になっただけなんですが」

KP:<医学>触れるよ!

切磋拓真:「?お、おう……」

切磋拓真:ccb<=5 医学
Cthulhu : (1D100<=5) → 93 → 失敗

傷口を見ても詳しくは分からなかった。

切磋拓真:頭悪いからよくわかんない

切磋拓真:「まぁ今日はもう休もうぜ お前も怪我してるしな 明日あさきさんに会ったらちゃんとお礼言っておけよ」
少年:「はい、わかりました」

***

KP:みなさんここで<聞き耳>をどうぞ。

切磋拓真:ccb<=55 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=55) → 66 → 失敗
苙明咲:ccb<=55 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=55) → 31 → 成功
黒崎千景:ccb<=25 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=25) → 3 → 決定的成功/スペシャル

では苙と黒崎は寝る前に、パトカーのサイレンが聞こえる。黒崎も補正+10%で

***

翌朝

黒崎がニュースを付けると、殺人事件の報道がされている。
被害者をあなたはよく知っていることだろう。
それは昨晩会った男、宮口であった。0/1D3のSANC。

黒崎千景:ccb<=45 SAN
Cthulhu : (1D100<=45) → 97 → 致命的失敗

黒崎千景:「!宮口さん…!?そんな、昨日会った時は元気そうやったのに…」
黒崎千景:「最近噂の連続殺人事件ってやつやろなぁ…」

***

切磋拓真:「あさきさんおはようございます!!!良く眠れましたか???坊主のことは俺がちゃんと見張っときましたよ!」
少年:「おはようございます、昨晩は本当にありがとうございました」
苙明咲:「拓真くんおはよう!うん!ちゃんと眠れたよ、ありがとう傷の手当もちゃんとしてくれてるみたいだし安心したよ!」
苙明咲:「そうすけ君もおはよう!全然!きにしないで!無事で良かったよ」

切磋拓真:「痛そうだったんで!!しときました!!!!!そういや坊主のことがあって昨日は一日潰れましたけど…俺たちってなんか先輩に頼まれてませんでした……??なんだっけ?」
苙明咲:「???なんだっけ…何か頼まれごとなんてしてたかな…?」

KP:予行練習で<アイデア>どうぞ!

切磋拓真:ccb<=35 アイデア
Cthulhu : (1D100<=35) → 45 → 失敗
苙明咲:ccb<=40 アイデア
Cthulhu : (1D100<=40) → 1 → 決定的成功/スペシャル

KP:!?
切磋拓真:?!
苙明咲:??!

では苙は上司から連続殺人事件の調査について命じられていたことを思い出す。

苙明咲:「!!!そうだ!あの今騒ぎになってる連続殺人事件について調べろっていわれてたんだった!」

また、そういった小難しいことを調べるなら、もしかすると最近組織と懇意にしている闇金業者をあてにしてもいいかもしれない・・・と思いつく。

切磋拓真:「でも連続殺人なんてどうしらべりゃいいんすかね?ネットで検索するってことしか頭に浮かばないです俺」

さらに、昨日は触れずにいたが、苙は少年の腕の傷が、犬に噛まれた痕のようなものだと感じたことを思い出す。

切磋拓真:「!!!!あっ、そうでした!!!あっぶねー俺完全に忘れてましたよ…!!先輩にしばかれるとこっした!!!さすがあさきさん…記憶力までいい…!!!!」
 
苙明咲:「あと難しいことなら闇金業者の人にあてになりそうな人がいたはず!」
切磋拓真:「闇金業者…!さすがあさきさん!!!!顔が広い!!!!!!!!!!!!!さっそく連絡とってみましょう!」

苙明咲:「そうだね!!俺は連絡先知らないから先輩にちょっと聞いてみるね!」

では苙は上司から闇金業者の連絡先を入手できた!

切磋拓真:「アザッッス!!!!」
切磋拓真:深々とお辞儀をしました

少年:(賑やかな人たちだなあ)

苙明咲:「どういたしまして!早速連絡してみよう!!」

黒崎千景:『もしもし?黒崎です、どちらさんです?』
苙明咲:「朝早くにすみません!俺はいつもお世話になっている黒柳さんの部下の、苙明咲っていうものなんですが、ちょっと協力していただきたいことがあって…」
黒崎千景:『ああ、ファントムさんとこの若いもんかいな…何や、仕事の話?』

苙明咲:「はい…今、騒ぎになっている連続殺人事件のことについて調査をしているんですが、黒崎さんにもご協力していただけないかと思いまして…」
黒崎千景:『その件か…まあ、ちょうど自分も気に掛かっとったからなぁ…構わんよ、調査状況も知りたいし都合つくんやったら集まろか』
苙明咲:「本当ですか…!ありがとうございます!!じゃあアジトの近くにあるあのカフェで合流しませんか?」
黒崎千景:『はいはい、すぐ行きますわ』

***

そうしてあなたたちはカフェで合流した。

切磋拓真:「おい坊主 今から会うのはあさきさんの知り合いだ くれぐれも失礼の無いようにしろよ」
少年:「わかりました。拓真さんよりは敬語も上手いと思うので安心してください」

切磋拓真:「どういう意味だ?」
少年:「いえ、僕のことは心配しなくて大丈夫ですよ」

切磋拓真:「そうか?」
少年:「はい」

黒崎千景:「連絡どうも、自分は黒崎いうもんですわ。よろしゅう」

苙明咲:「黒崎さん 急に連絡したのにも関わらず来てくれてありがとうございます!」
切磋拓真:「ハッ、ち、ちわっす あさきさんの部下で、今日同行させてもらってます、切磋拓真です!!」

黒崎千景:「気にせんでええよ、自分も放置しとく訳にはいかんなと思ってたとこやったしな」

切磋拓真:「さ、さすがあさきさんの知り合いだ…心が広い…ッ!」

黒崎千景:「切磋…拓真?なんや、個性的な名前やな」
切磋拓真:「あ、あざーす!」

黒崎千景:「そっちの子は?」
切磋拓真:「オラッ挨拶しろ!(腕でトンッてします)」
少年:「僕は…山田そうすけです。お邪魔してしまってすみません」

切磋拓真:「えっと、俺とあさきさんの(名前をつけた)子です!!!!!」
切磋拓真:「すんません家に置いとくわけにはいかなくて連れてきちゃいました…大丈夫っすかね…?」

黒崎千景:「…!?はあ…?」
少年:「!?」

切磋拓真:「あっ、やっぱまずかったですか?!」
黒崎千景:「はあ…なんや、複雑な事情があるんやろか…?あんま突っ込まん方がええかな」

苙明咲:「あの!俺たちで名前をつけただけで俺たちの子ではないです!すみません!」

切磋拓真:「(家に置いとけない理由か?)は、はい、そうなんすよ…お気遣いありがとうございます!!!」

少年:「…………???」

黒崎千景:「(養子っちゅうことか…?)なんやその、君も若いのに苦労しとるんやな…」

黒崎千景:「なに?自分らのお子さんと違うん?」
少年:「違います」
苙明咲:「昨日倒れてるところを見つけて保護したんです」

切磋拓真:「(仕事の話か?)ま、まぁ…でも大丈夫っす!あさきさんが色々支えてくれてるんで!!!」

少年:「はい。僕は訳あってお二方に保護して頂いているんですが、行き場もないので今日は同行しています…皆さんのお邪魔はしないので、どうかよろしくお願いします」

黒崎千景:「んん…??結局どっちなん?」

切磋拓真:「すんませんコイツ俺らの仕事のこととかわかってなくて色々失礼なこというかもしれませんが、黒崎さんよろしくお願いします!!」

黒崎千景:「は、はあ…(二人はそういう仲なんやろか…?)まあええわ、それで、調査はどの程度進んどるん?」

切磋拓真:「それがまだ調査始めていなくて何もわからない状態なんすよね そんな事件あるんだな…程度しか…」
苙明咲:「俺たちだけじゃ何もわからないまま上司からのお叱りだけを受けそうだったので…」

黒崎千景:「なるほど、まだ何も情報はないと…そうやなあ、実は今朝のニュースで報道しとった新しい仏さん、自分の知り合いでなあ…被害者の線から当たってみるんもええかもな」

切磋拓真:「そ、そうだったんすか……被害者の…なるほど、それもありっすね…ちょっと俺も気になることがあって、ネットで調べてみてもいいっすか?」
黒崎千景:「もちろん」

切磋拓真:インターネットで「犬 人食べる」で検索するぞ

切磋拓真:ccb<=25 図書館
Cthulhu : (1D100<=25) → 59 → 失敗

切磋拓真:バカだから検索の仕方がわからない

切磋拓真:「う、うーん??俺ネット調べんの下手みたいで…犬の育て方しか出てきません…被害者が犬か何かに食べられたみたいだったってニュースで見てそのことについて調べたかったんすけど…」
黒崎千景:「ああ、確かにそういう報道もあったなあ」
苙明咲:「じゃあ俺も調べるよ!」

黒崎千景:ccb<=60 図書館
Cthulhu : (1D100<=60) → 55 → 成功
苙明咲:ccb<=34 図書館
Cthulhu : (1D100<=34) → 86 → 失敗

切磋拓真:「あ、アザッス!」

黒崎が検索していると、とあるオカルト掲示板がヒットする。

苙明咲:「ごめん…俺も犬のしつけ方しか出てこなかった…」
切磋拓真:「あさきさんもですか…まぁ犬が食べるわけないか…犬可愛いっすもんね…」

黒崎千景:「ん?なんやえらいきな臭いもんが引っ掛かったな」
切磋拓真:「?何かありました?」
苙明咲:「黒崎さん、何かありました?」

墓場で食屍鬼を見たときの話する
1:
12,3年くらい前の話

俺の婆ちゃん家の近くに土葬が多い墓場があるんだけど、何か化物みたいなやつがそこの死体掘り出して食べてるところを見た。

たぶんアレが食屍鬼とかグールってやつなんだな
4:
俺が小学生だった頃、夏休みに家族と婆ちゃん家に行った。

ちょうどその時にご近所さんが亡くなったとかで、
そのご近所さんと仲が良かったうちの婆ちゃんも葬式に参加してた。

慣習か何なのか知らないけど、その地域は他の所より土葬希望者が多くて、そのご近所さんも土葬したんだ。

当時ガキだった俺は、燃やさず死体がそのまま埋まってんの?
ってなんか無性に好奇心働かせちゃって、夜にこっそり墓を見に行った。

あ、別に墓を掘り返そうと思って行ったわけじゃないぞ!
死体埋まってる土ってどんなもんだろうってくらいの軽い出来心な。
8:
墓場に近づいた時、成人男性くらいの人影が見えて見つかったら怒られると思って慌てて懐中電灯を消した。

まあ夜って言っても夏の20時くらいだったからわりと明るかったんだけど。人影に見つからないようにしゃがんで、墓石の影に隠れながら様子を伺ってた。

暗闇に目が慣れてきて、人影をよく見ると、そいつは人じゃなかった。
とても人とは思えない姿をしていた。

すっごい猫背で、犬みたいな顔してて、手足も人間の指の形をしてなかった。

怖すぎて逃げようとしたけど、少しでも音を立てたら俺がいるのがバレて、襲われるんじゃないかと思ってずっとその場から動けずにいた。

そいつは、亡くなったご近所さんの墓だと思われる場所の土を掘り返してた。

凶暴な動物みたいな手で土をかき分けていた。数分間掘った後かがみ込んで、歯をガチガチさせながら何かを咀嚼していた。
はっきりとは見えなかったけど、ああ、アレは死体を食ってるんだなって分かった。

もう怖くて、何分、何十分、何時間経ったかも分からなかったけど、しばらくするとそいつは土を元の場所にかけ始めた。

そして綺麗に元どおりにすると、俺のいる場所とは反対側に歩いて行った。

そいつの姿が見えなくなって、完全に無音になったのを確認してから、それでもなるべく音を立てないようにそろそろと婆ちゃん家に帰った。

何時間も墓場にいたような気がしたけど、時計を見ると1時間も経ってなかった。

夜中に出かけてたのがバレて母にめちゃくちゃ怒られた。
13:>>11
日本でも土葬出来るぞ何か手続きがいったり都会の方は禁止されてるっぽいけど

中学生くらいになって、食屍鬼っていう死体を食べる怪物がいるって知って、あーアイツかーって思った。
どうせならグーラとかいう美女に化けたやつに出会いたかったよ。

でも土葬の少ない日本で暮らす食屍鬼・・・大変そうだな。

という内容のスレッドだ。

黒崎千景:「ふーん…もし日本に食屍鬼なんちゅうもんがおるなら、そりゃ確かに大変やな」

切磋拓真:「犬…人食うんすね……(難しい字が多くてよくわからない これなんて読むんだろう(食屍鬼)」
苙明咲:「これ書かれてることが本当なら、犬の顔ってあたりが今回の殺人事件と何か関係ありそうですね…」

切磋拓真:「そっすよね、本当にいるのかな、この食………なんとかって………」
苙明咲:「そうだねこの…しょく…しょく……(なんて読むんだ…?)」

黒崎千景:「しょくしき、な。まあ、非現実的ではあるけど仏さんの状態のこと思うとなぁ」
苙明咲:「しょくしきって読むんですね…!ですよね…死体が食い荒らされてるなんて…」

切磋拓真:「状態…その、仏さん?ってのも体の一部が食われてる状態でみつかったんすか?」
黒崎千景:「詳しい情報はまだ出てへんな、その辺りも含めて調べたいとこやけど…」

切磋拓真:「まぁそのへんの詳しい情報一番持ってんのは…………」
苙明咲:「警察…とか??まだ今日の事件だったら現場にいるかも知れないし…!」

切磋拓真:「まぁ俺らも別に顔知られてるわけでもねーですし…あんま気進まないけど…行きますか?」
苙明咲:「そうだね…!今現在できることってこれくらいしか思いつかないし、行こう!」
切磋拓真:「うす!」

黒崎千景:「そうやなぁ…この辺の警察やったらまあ顔きく相手もおるかもしれんしなんとかなるやろ」
少年:「……」
苙明咲:「黒崎さん!頼りになります!」

***

あなたたちが宮口の家へと向かうと、先の殺人事件のために警察やマスコミが大量に集まっていた。

KP:ザワザワ

切磋拓真:「うわーやっぱ現場はマスコミのゴミが集まってんなぁ」
苙明咲:「すごい人だなぁ」

切磋拓真:「どっすかね 黒崎さんの知り合いいそうですか?」
黒崎千景:「そうやなぁ…知り合いがおったら手っ取り早いんやけど…」
苙明咲:「黒崎さん、話聞けそうな警察の人いそうですか?」

黒崎千景:ccb<=45 幸運
Cthulhu : (1D100<=45) → 14 → 成功

ではいつも袖の下を渡してよくしてもらっている馴染みの警察がその場にいたぞ!

黒崎千景:「あ、おったおった 運がええな」

黒崎千景:「どうも、いつもお世話になっとります」
切磋拓真:「ち、ちわっす」
苙明咲:「こんにちは」

警察:「!…どうも、今日はどうされました?」
黒崎千景:「ちょっと最近の連続殺人事件について調べとりましてな、なんか面白いネタありません?」

苙明咲:「死体の状況とかどんな感じだったかとか!」

切磋拓真:「あと俺今回の被害者の遺体の状態が気になりすぎて夜しか眠れねーんですけど教えてもらえませんか?」
少年:「十分じゃないですか」

切磋拓真:「眠いと人間だめなんだよ!死亡時間とか場所とか…差し支えなければ教えて欲しいっすね」

警察:「そうですね…遺体は被害者の自宅の裏の雑木林から発見されたんですが、一部が食いちぎられていました」
警察:「また、死亡推定時刻は3日前の夜ですね」

KP:黒崎は<アイデア>どうぞ。

黒崎千景:ccb<=90 アイデア
Cthulhu : (1D100<=90) → 32 → 成功

切磋拓真:「一部……やっぱ犬の仕業なのか…?」

では黒崎は、昨日会った宮口は一体…?と思う。0/1のSANC。

黒崎千景:ccb<=42 SAN
Cthulhu : (1D100<=42) → 90 → 失敗

黒崎千景:「……!」

切磋拓真:「?黒崎さんどうしました」
黒崎千景:「……いや、ちょっとなぁ…まあ、後で話すわ」
切磋拓真:「???う、うす」

苙明咲:「あと、変なことを聞くようで悪いんですが死体からいい匂いとかしませんでした?」
警察:「ああ、どうやら被害者は最近、甘い香りの香水を付けていたようです」

警察:「どうやら娘さんに臭いと言われたショックで最近付け始めたようなのですが…」
苙明咲:「甘い香り…拓真くん昨日そうすけ君を助けた時にした匂いって甘い匂いだった?」

KP:ここで全員<聞き耳>どうぞ。

苙明咲:ccb<=55 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=55) → 27 → 成功
黒崎千景:ccb<=25 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=25) → 2 → 決定的成功/スペシャル
切磋拓真:ccb<=55 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=55) → 30 → 成功

切磋拓真:「あ、そうっすね…確かに甘い香りだったような…」

その甘い香りは今もしていることが分かる。

苙明咲:「もしかしたらそうすけ君もこの事件に関係あるかも知れないんだね…」

切磋拓真:「そうそうこんな香りっす 今もするんですけど…わかりますかね?」
苙明咲:「確かにするね…!どこからするんだろこの匂い…?」

警察:「…そういえば、これが繋がるのか分からないので公開されていない情報なんですが…被害者は皆香水や体臭によって、体から甘い香りがしていたという共通点が見つかっています」
黒崎千景:「!…なるほど…」

切磋拓真:「甘い匂い……??流行ってるのかな????」

切磋拓真:「坊主もなんか香水とかつけてんの?」
少年:「いえ、そんなものは付けてませんけど…そもそも僕甘い香りしてるんですか?」

切磋拓真:「つけてねーの?!メッチャ体臭いい匂いじゃん…自分でもわかんねーのか…お前すげぇ女子の匂いしてるぜ(???)」
少年:「はあ…それ褒めてるんですか?」
切磋拓真:「いやあんま」
少年:「でしょうね」

切磋拓真:「でも被害者全員揃って甘い匂いしてるってなんか…………お前も危ないんじゃねーの…?」
黒崎千景:「そうやな…普通に考えたら、その子も狙われる可能性があるっちゅうことになるな」

切磋拓真:「ドギツイ香水でもつけとくか?」
少年:「ええ…」

警察:「現時点で判明しているのは以上ですね、それでは」

黒崎千景:「ああ、どうもおおきに。またお願いしますわ」
切磋拓真:「あざっした!!」深々とお辞儀します
苙明咲:「ありがとうございました!」
少年:ペコリ

苙明咲:「そういえばそうすけ君、腕の傷の調子はどう?痛んだりしない?」
少年:「はい、拓真さんが的確に手当てしてくれたおかげですっかり」

黒崎千景:「腕の傷?怪我しとったん?」
切磋拓真:「おう、ちゃんと痛い痛いの飛ばしたからな」

切磋拓真:「あぁ、なんか昨日こいつ傷だらけの状態で倒れてて…腕にも犬に噛まれたような傷があったんすよ おまけに記憶もないみたいで そこで心優しいあさきさんが保護をしてあげたわけなんです」
黒崎千景:「ふんふん、なるほどなぁ…犬ってそれ…」
黒崎千景:「………」

苙明咲:「そう、犬に噛まれたような跡っていうのがやっぱり関係ありそうですよね」

切磋拓真:「…そうなんすよね」

切磋拓真:「本人はなんでその傷がついたかとかは覚えてないらしくて」
黒崎千景:「そうなん?」

切磋拓真:「だよな、坊主」

少年:「はい、自分のことに関する記憶が…でも、今朝ぐらいから少しずつ、あの場所で倒れるまでに見た風景が頭にうっすらと思い浮かんできて…」
切磋拓真:「!!マジか!!!はやく言えよ?!」
苙明咲:「本当?!詳しく教えてほしいな!!」

少年:「すいません、言おうとは思ってたんですがぼんやりしていて…それでもよければ」

そう言って少年は、逃亡中に見たという風景をぽつぽつと語り始める。

KP:<知識>または<図書館>どうぞ。

黒崎千景:ccb<=60 図書館
Cthulhu : (1D100<=60) → 20 → 成功
切磋拓真:ccb<=70 知識
Cthulhu : (1D100<=70) → 49 → 成功
苙明咲:ccb<=80 知識
Cthulhu : (1D100<=80) → 43 → 成功

あなたたちは少年の話から、その風景があるのは2つ隣の街だということが分かる。

切磋拓真:「結構、遠いな……お前そんなとこから来たの?」
少年:「そう、なんですかね…とにかく走って走って…それであの場所で行き倒れたんですよね」

切磋拓真:「その街で、なんかあった…ってのが考えやすいよな…」
苙明咲:「そうだったんだね…もしかしたらその街に手掛かりがあるかもしれないし行ってみる?」

切磋拓真:「お前のこと保護しちゃった身だしな 最後まで付き合うぜ 行ってみるか?」
少年:「!はい…!」

黒崎千景:「まあそれがええやろな…お二人さん、ちょっとええか?」
切磋拓真:「ん?なんすか」
苙明咲:「?なんですか?」

黒崎千景:「いやな、さっき宮口さんの死亡推定時刻は3日前の夜や言うてはったやろ?」
切磋拓真:「??はい」
苙明咲:「はい、確かに言ってましたね」

黒崎千景:「でも自分、昨日の夜宮口さんに会ってなぁ…どういうことやろなあ?」
切磋拓真:「な、なんだって!…って、はは、黒崎さんでも冗談とか言うんすね」
苙明咲:「?????それ、本当ですか…??!?」

黒崎千景:「冗談やったらよかったんやけどなぁ~幽霊を目撃、ってあの俗っぽい噂、あながち嘘でもないかもしれへんよ」
切磋拓真:「え、ま、マジ、なんすか…?」
苙明咲:「えぇ……めっちゃ怖いじゃないですか…!」

切磋拓真:「ちょっとホラーやめてくださいよ!…あ、じゃあ昨日黒崎さんが会った時も宮口さんから甘い匂いってしてたんですか?」PLはわかってるけど一応聞くね

黒崎千景:ccb<=90 アイデア
Cthulhu : (1D100<=90) → 20 → 成功

黒崎千景:「あー…あんま意識しとらんかったけど、そう言われてみればそんな匂いした気するなぁ」

切磋拓真:「宮口さんは三日前に死亡してて…昨日黒崎さんが会った宮口さんからは甘い匂いがした……っすか」う~~~~~~んこわ
切磋拓真:「うーーーーーんよくわんね…甘い匂いってのが引っかかるんだけど………」

苙明咲:「え…幽霊からも匂いってするんですね…」
黒崎千景:「うん…?」
切磋拓真:「た、たしかに…幽霊って匂いするんだ……?!」

黒崎千景:「匂いに関しては気になるとこやけど…普通に考えればいいんとちゃう?」
切磋拓真:「………黒崎さんが会った宮前さんって幽霊なんすかね…?まぁ、わかんないこと考えてても仕方ないっすよね 匂いなら坊主からもしてるみたいだし…坊主が前居たとこ行けばもしかしたら何かわかるかもしれねっすよね」
切磋拓真:宮前だれだよ!宮口!

黒崎千景:「まあ、もうちょっと調べてみんことにはな」
切磋拓真:「そっすね」

***

あなたたちは、少年が以前いたと思われる街へと向かった。

女性:「良仁くん!?」

すると、一人の女性が声を掛けてくる。

切磋拓真:「?えっ良仁じゃないです」

女性:「あっ違います、ごめんなさい…あまりにもその子が、恋人の子どもの頃の姿にそっくりで…」
切磋拓真:「あ、山田のことっすか すんません 恋人の子供の頃?」
女性:「こちらこそいきなりすみません…山田さんですか?じゃあ人違いですね…」

苙明咲:「そうすけ君の知り合い?知ってる人?」
少年:「いえ…知りません」

切磋拓真:「あ、ちげー、山田じゃなくて俺らが勝手にそう呼んでるっていうか…」
黒崎千景:「なんや訳ありって感じやなぁ」

切磋拓真:「坊主記憶喪失なんだからもしかしたら過去の知り合いってこともあるかもしれないだろ」

切磋拓真:「いやまて、似てる…ってことは兄弟かもしれないな…?すみませんその良仁って人…弟が居るとかわかりますか?」
女性:「いえ、良仁さんには兄弟はいません…とても似ているからつい声を掛けてしまったのだけど、他人の空似だったんだと思います」

金谷実月:「申し遅れました、私金谷実月といいます。恋人の紫藤良仁という男性を探しているんですが、心当たりはありませんか?」

そう言って金谷と名乗る女性は写真を見せてくる。

KP:【紫藤良仁】

あなたたちは、確かに少年が成長したらこのような姿になるのではないかと思う。

切磋拓真:「あーそっか、なんだ…坊主の家わかると思ったんだけどな ……あー全然見たことないかな 坊主に確かに似てるけど…いなくなっちゃったんすか…?」

苙明咲:「すみません…俺は知らないですね…」
黒崎千景:「自分も見たことあらへんなぁ」

金谷実月:「そうですか…良仁くんとは同棲していて、来月挙式する予定だったんですが…」
金谷実月:「今月の頭に私が出張から帰ってきたら家に良仁くんがいなくて、今まで行方不明なんです」

苙明咲:「そうなんですね…随分長いあいだ行方不明になられてるんですね…」
切磋拓真:「…すんません力になれなくて」

金谷実月:「そうなんです、私もう心配で…いくら彼に似ているからって、子どもと間違えてしまうなんて…」

金谷実月:「いえそんな、気にしないでください」

切磋拓真:「早く見つかるといいっすね… あのすみません変なこと聞いちゃうんすけど、その良仁さん なんか甘い匂いするな…とかって感じたことあります?」
金谷実月:「…?ええ、確かに彼はそういう体臭らしくて…どうして知ってるんですか?」
黒崎千景:「…なるほどなぁ……」

苙明咲:「!!良仁さんやばいんじゃ…!」

金谷実月:「…!?やばいってどういうことですか…っ!?」

切磋拓真:「あっ」
黒崎千景:(笑)

苙明咲:「最近ニュースでよくやってるあの殺人事件にもしかしたら巻き込まれてるんじゃないかって…思ってしまって…すみません…」

金谷実月:「ど、どういうことですか…?」
苙明咲:「被害者の方からは甘い匂いがしたらしいんです…」

金谷実月:「…っ!そ、そんな…じゃあ良仁くんも…!?」

切磋拓真:「ま、まぁいい匂いの人って結構いるから…偶然だと思うし…そんなに、気にしないでいいと思います ホント」
苙明咲:「それはまだ分からないです…そうそう!たまたまだと思います!」

金谷実月:「そ、そうですよね…心配しすぎですよね…」

切磋拓真:「すみません、もし、もしどこかで良仁さんに会えたら、早く帰るよう伝えておくんで……!」

金谷実月:「ええ…もしかすると、家出なのかもしれません。いなくなる前の良仁くん、過食気味で様子も少しおかしかったから、マリッジブルーだったのかも…」
金谷実月:「もしどこかで良仁くんに会ったら、私はいつまでも待ってるって、伝えてください」

黒崎千景:「それはもちろん、もしお会いしたら必ず伝えときますわ」

切磋拓真:「わかりました もし何かわかったら連絡したいんすけど…連絡先とか聞いてもいっすか?」マフィア…………
金谷実月:「あっ…実は今、携帯が壊れていて…家がこのすぐ近くにあるので、よろしければそちらにご案内します」

切磋拓真:「え、いいんすか?」
金谷実月:「お話を聞いていただいたお礼もかねて、お茶ぐらいならお出しできますので」

切磋拓真:「いやそんな…ど、どうしましょあさきさん?」
苙明咲:「なんだか申し訳ないですが、ここはお邪魔することにしよう」
黒崎千景:「せっかくのご厚意やしな、受け取っとこか」

切磋拓真:「う、うす!あさきさんもそう言ってることですし…お言葉に甘えさせてもらいます!」
金谷実月:「では、こちらへどうぞ」

***

紫藤と金谷の住まいはマンションの一室で、リビング、寝室、紫藤の使っていた書斎などがある。
あなたたちはリビングへと通されるだろう。

金谷実月:「どうぞ、粗茶ですが…」
切磋拓真:「ア、アザッス…!!」

苙明咲:「ありがとうごさいます!いただきます!」

KP:ゴクゴクゴク!おいしい!

切磋拓真:「すごいあさきさん!豪快な飲みっぷり…!俺もいただきます!!」ゴクゴクゴクゴク

KP:う、うまい!
KP:\テーレッテレー/

苙明咲:「それにしても、良仁さんが家出をした理由ってなんなんでしょうか…」
黒崎千景:「さっき言うてはったやろ?」

切磋拓真:「なんか手がかりあればいいんですけどね…俺らも仕事があるしその間に会えるのがベストなんすけど」どんどん問題ごとが増えていく

金谷実月:「手掛かり、ですか…あの、それでしたら良仁くんの部屋をお調べになりますか?」
切磋拓真:「えっ、いいんすか?」

金谷実月:「ええ、それが良仁くんを見つけるための手助けになるのなら…」
切磋拓真:「俺も力になりたいんで 是非お願いします…!」

金谷実月:「…ありがとう。良仁くんの部屋はこっちです」

そう言って金谷は紫藤の書斎へと案内してくれる。

切磋拓真:ccb<=75 目星
Cthulhu : (1D100<=75) → 86 → 失敗
苙明咲:ccb<=94 目星
Cthulhu : (1D100<=94) → 77 → 成功
黒崎千景:ccb<=25 目星
Cthulhu : (1D100<=25) → 18 → 成功

黒崎と苙は、書斎の机に鍵のかかった引き出しがあると分かる。

切磋拓真:なーんもわからない

黒崎千景:「ほー、鍵かかっとるなぁ」
切磋拓真:「鍵?」
苙明咲:「ですね…」

黒崎千景:「ああ、ここの引き出し鍵かかっとるみたいでなぁ」
切磋拓真:「あ、こういうタイプの鍵なら……俺どうにかできるかもしれねっす」

切磋拓真:ccb<=51 鍵開け
Cthulhu : (1D100<=51) → 1 → 決定的成功/スペシャル

切磋拓真:お前何?
苙明咲:スゲーーーー!!!!!

少年:(犯罪行為…)

では切磋は見事な手際で鍵を開けた!補正20%で許して

切磋拓真:やった

切磋拓真:「あ、開きましたよ!」
苙明咲:「拓真くんすごいね!!」

黒崎千景:「見事なもんやなぁ、その腕はなかなか使えそうやわ」
切磋拓真:「へへ褒められると照れますね!アザス!」

引き出しの中からは、紫藤の日記が出てくる。

切磋拓真:「ん?日記」見る見る
苙明咲:見ます!
黒崎千景:「お、日記やな、悪趣味やけど拝見するとしよか」どれどれ

〇月×日
実月がプロポーズを受けてくれた!晴れて僕らは婚約者だ!こんな秘密を抱えた僕が実月を幸せに出来るのか、長い間悩んできた。
このことを知れば実月は僕を軽蔑するだろう。
しかし実月は僕を求めてくれた。この秘密は一生隠し通す。
もし僕がいなくなっても不便なく暮らせるように、一生懸命働いてせめてもの財産を残そう。
〇月×日
前回から3ヶ月経った。
そろそろ来るだろう衝動を、何としてでも抑え込みたい。
毎日実月の手料理を食べて一緒に寝る。
幸せな暮らしじゃないか。もうこれ以上はいらないだろう?
〇月×日
ダメだ。今日も気づけば目が追いかけていた。
行き交う人々を見定めるように、そういった対象として見始めていた。
嫌だ。我慢すると決めただろう。
〇月×日
前回から4ヶ月と半分。
頑張れ、最長記録じゃないか。
このままこんな欲求忘れてしまえ。
〇月×日
嘘だろう。
今日、初めて、ついに、実月を対象として見てしまった。
嫌だ。もうダメなのか。嫌だ。
でもこのままじゃいつ対象が実月に向くか分からない。

嫌だ。
〇月×日
おなかがへった
〇月×日
実月が出張に行ってくれて良かった。
前回から5ヶ月。それが僕の限界だった。
ごめん実月。ごめんなさい。
1つにもどりたいなら理性を食えばいい
もとにもどれたらハッピーエンド!
愛しの彼女とハッピーエンド!
期限は1ヶ月
期限切れはゲームオーバー
君は一生そのまんま

最後の文章は、少年のポケットに入っていた紙切れの文字と同じ筆跡であることが分かる。0/1のSANC。

黒崎千景:ccb<=41 SAN
Cthulhu : (1D100<=41) → 76 → 失敗
苙明咲:ccb<=89 SAN
Cthulhu : (1D100<=89) → 57 → 成功
切磋拓真:ccb<=90 SANC
Cthulhu : (1D100<=90) → 27 → 成功

黒崎千景:「これは……えげつないもん見つけてしもたなぁ…」
切磋拓真:「…………この日記…」
苙明咲:「これって………」

黒崎千景:「………」

紫藤の食人行為の可能性に気づいたあなたたちは、1/1d3のSANC。

切磋拓真:「そういうこと、なのか?」

切磋拓真:ccb<=90 SANC
Cthulhu : (1D100<=90) → 73 → 成功
苙明咲:ccb<=89 SAN
Cthulhu : (1D100<=89) → 23 → 成功
黒崎千景:ccb<=40 SAN
Cthulhu : (1D100<=40) → 10 → 成功

切磋拓真:「これは……流石にあの人には言わない方がいいよな……」
苙明咲:「だね…」
黒崎千景:「そうやな…」

切磋拓真:「もう一つ気になることがあって…この最後の文章…坊主の持ってたメモと文字が一緒なんだよな……」
黒崎千景:「日記の内容もやけど、この最後のやつが意味わからんな…メモ?」

切磋拓真:「あ、黒崎さんには言ってなかったっすね すんません 坊主メモ持ってるか?」
少年:「……えっ!?あ、は、はい…」差し出すよ

切磋拓真:「おいおい大丈夫か? このメモ記憶も元通りってのは記憶喪失のことだってわかったんすけど…姿…ってなんのことなんすかね…まぁ理性と本能んって文も全部よくわからないんですけど…」なんすかね~
切磋拓真:「でもなんでここにあるメモが、この日記と同じ文字なんだ……?」
黒崎千景:「へえ…ふーん、なるほどなぁ…うん、なんや随分と奇妙なことが起きとるみたいやな」
苙明咲:「そうだよね…!それ俺も気になった!」

切磋拓真:「俺バカだからわかんねーんすけど…なんか引っかかっちゃって」
黒崎千景:「内容も重複しとるわけやしなぁ、無関係って言うのはないやろ」

切磋拓真:「あの女の人は知らない感じだったけど…やっぱ坊主はこの家となんか関係あった…ってことなのかな な、坊主 ここきてなんか思い出したりとかしなかったか?」
少年:「……いえ…何も思い出せません…」
切磋拓真:「んー、そっか なんか思い出したらすぐ言えよ」
少年:「はい。ありがとうございます」

苙明咲:「もしかしたら今日みたいに日をまたいだら何か思い出すかもしれないしね!」
切磋拓真:「さすがあさきさん、その発想はなかったっす…!!」

黒崎千景:「でもまあ、この日記は収穫やったな おかげでだいぶ画が見えてきたわ」
切磋拓真:「黒崎さんもすげっすね…確かにもう遅い時間ですし…いつまでもここにいるわけにはいかないですよね」

黒崎千景:「そうやな、今日はこの辺でお暇しよか」
苙明咲:「そうだね」
切磋拓真:「うす…!」

金谷実月:「あ…もういいんですか?何か見つかりました…?」
切磋拓真:「!あ、いえ、すみません 特に何も……」

金谷実月:「そうですか…いえ、そこまで親身になって彼を探してくれるだけでも嬉しいです。本当にありがとうございます」

切磋拓真:「…はやく、帰ってきてくれるといいっすね……こちらこそあざっした」
黒崎千景:「ほな、お邪魔しました」
少年:ペコリ
苙明咲:「お邪魔しました、お茶美味しかったです!」

そうしてあなたたちはそれぞれの家へと帰っていく。

***

翌日も、あなたたちは調査のために集合していた。

切磋拓真:「おはようございます、あさきさん黒崎さん!今日もよろしくお願いします!」深々~~~~~
黒崎千景:「おはようさん、今日はどないする?」
少年:「おはようございます」
苙明咲:「おはようございます!」

切磋拓真:「昨日はあの女の人の話聞いてて坊主の見た風景…ってとこに行けなかったし…今日はそこ行ってみますか?」

黒崎千景:「おお、それはええアイディアやな」
苙明咲:「そうだね!そこにも何か手がかりがあるかもしれないよね!」
切磋拓真:「そっすね……!行ってみましょう!!」

***

あなたたちは少年が逃亡中に訪れたと思われる場所へと向かった。

切磋拓真:ccb<=75 目星
Cthulhu : (1D100<=75) → 43 → 成功
苙明咲:ccb<=94 目星
Cthulhu : (1D100<=94) → 15 → スペシャル
黒崎千景:ccb<=25 目星
Cthulhu : (1D100<=25) → 83 → 失敗

建物の壁などからかぎ爪の跡が見つかる。

切磋拓真:「坊主が思い出したのってここなんだよな?」
少年:「はい、そのはずです」

切磋拓真:「この跡…って多分そういうことだよな…坊主もここで襲われたってことか?」
少年:「それは覚えてないんですが…状況を見るにおそらくは…」

切磋拓真:「お前よく無事だったな…」
少年:「確かに」

切磋拓真:「記憶あった頃のお前すごいぞ」
少年:「逃げ延びるパターンもあるんですね、そう思うとすごい気がしてきました」

切磋拓真:「んー、でもここにあんのはこれだけか もう覚えてる場所とか他にねーの?」
少年:「記憶にあるところは大体回ってしまいましたね…」
切磋拓真:「そっか…」

あなたたちが悩みながら街をぶらぶらしていると、

男性:「あの、これ落としましたよ」
切磋拓真:「えっうわ、まぶしっっ」
切磋拓真:直視できないのでサングラスをかけます

そう男が声を掛けてくる。どうやら切磋が落としたサングラスを拾ってくれたようだ。

黒崎千景:「まぶしい…?」
切磋拓真:「あれっ、サングラスない?!」
少年:「?」

少年:「差し出してくれてるじゃないですか」
切磋拓真:「あ、それ、俺のか…拾ってくれたんすか?アザッス…!!!!」受け取って眩しいのでかけます

男性:「いえ、気にしないでください」
切磋拓真:「くっ…サングラス越しでもわかるこの輝き……!!」

切磋が眩しいと感じるほどに、その男は容姿が整っている。

KP:ここで<聞き耳>をどうぞ。

切磋拓真:「助かりました…ありがとうございます」

切磋拓真:ccb<=55 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=55) → 79 → 失敗
黒崎千景:ccb<=25 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=25) → 44 → 失敗
苙明咲:ccb<=55 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=55) → 56 → 失敗

少年:「…拓真さん、この人、甘い香りがします」
切磋拓真:「!!え?」

切磋拓真:「あさきさん、黒崎さん…」
黒崎千景:「ん?」
苙明咲:「どうしたの?」

切磋拓真:「なんかこのピカピカの人…甘い匂いがするって坊主が…!」
黒崎千景:「…!」

KP:皆さん<アイデア>どうぞ。

苙明咲:「え…!!!」

黒崎千景:ccb<=90 アイデア
Cthulhu : (1D100<=90) → 1 → 決定的成功/スペシャル
切磋拓真:ccb<=35 アイデア
Cthulhu : (1D100<=35) → 7 → スペシャル
苙明咲:ccb<=40 アイデア
Cthulhu : (1D100<=40) → 8 → スペシャル

切磋拓真:何?!
苙明咲:??!?

あなたたちは被害者の共通点から、次に狙われるのは彼かもしれない、と考える。

切磋拓真:「これ、まずいんじゃ…」
苙明咲:「だね…これは…」
黒崎千景:「……なるほどな、このまま放っといたらまた事件が起きるやろな」

KP:黒崎は補正+20%で

苙明咲:「何とかして助けることってできないんですかね…」
切磋拓真:「そっすよね……この人も危ないんじゃ…って…思うんすけど…」

男性:「?」

切磋拓真:ちょっと顔近づけてこそっと言います
切磋拓真:「俺、この前の黒崎さんと宮口さんの話も、ずっと気になってたんすよね…もしかしたらこの人も…もう……とか…」

という考えに至った探索者は0/1のSANC。

黒崎千景:ccb<=39 SAN
Cthulhu : (1D100<=39) → 24 → 成功
苙明咲:ccb<=88 SAN
Cthulhu : (1D100<=88) → 70 → 成功
切磋拓真:ccb<=89 SANC
Cthulhu : (1D100<=89) → 73 → 成功

切磋拓真:「すんません!俺馬鹿だから考えすぎるところあって…皆さんがどうでもいいって思うならこの話は全然切り上げていいんですけど…」
黒崎千景:「…いや、色んな可能性に考えを巡らすんは大事なことやで」

黒崎千景:「でもそうやなぁ…自分の勘は、そっちの心配はないって言っとるな」
切磋拓真:「本当っすか?黒崎さんが言うなら、そうなのかな」
黒崎千景:「あくまで直感やけどな、でもなんや当たる気がするわ」

切磋拓真:「もし本当に甘い匂いのする人が被害に遭っているのなら…」

苙明咲:「そうなら被害に遭う前にどうにか助けないとですよね…一緒に行動してもらうことってできるんですかね…」
切磋拓真:「この人と一緒に居れば…もしかしたらその怪物は来るかもしれない…ってことっすよね?」

切磋拓真:「あっあさきさん!!すごい!!そっす!俺も同じこと言いたかったんですよ!」
黒崎千景:「自分らえらい仲ええなぁ…でもいきなりそんなこと言うて信じてもらう方が無茶やろな」
苙明咲:「以心伝心だねってやつだね!なんとか理由をつけて一緒に行動できればいいんですけど…」

切磋拓真:「ん、んー……そっすよね………??どうしたら…」
切磋拓真:「俺らと一緒に来てもらおうか って脅すくらいしか…」

苙明咲:「そんなことしたら絶対ビビっちゃうよ!サングラスを拾ってくれたお礼をさせてもらうとか…?」
黒崎千景:「脅すんはまあ得意分野やけど…逃げられたら面倒やから穏便に行きたいとこやな」

切磋拓真:「そっすよね!俺も脅すのは良くないと思ってたところでした!!!お、おぉさすがあさきさん…!!!そんな発想はなかったっす…!!!!!!!!!」
切磋拓真:「その作戦でいきましょう!!!」
苙明咲:「本当?!じゃあお礼作戦でいく?」

切磋拓真:「あの、すんませんピカピカさん…俺このサングラスすっっげーー大切にしてて…そんなサングラスを拾ってくれたあなたに是非お礼がしたいと思ってるんすけど…どこかでお食事とか…どっすかね…?」
乾健吾:「ピカピカさ…っ?ぼ、僕の名前は乾健吾。サングラスを拾ったぐらいでお礼なんて、なんだか申し訳ないですね」

切磋拓真:「いや本当マジで…!!!!乾さんですね…!貴方は俺のサングラスの恩人なので…!!是非!!お礼させてください!!」
切磋拓真:「是非!!!!!!!!」

乾健吾:「は、はあ…じゃあそこまで言うなら少しだけ…」
切磋拓真:「マジっすか!!!!ささ、こっちに!!!」美味しいところどこ?

苙明咲:「乾さん今食べたいものとかってありますか?なんでも言ってください!」

黒崎千景:(この子ら、そのお金自分で払う気あるんやろか)

乾健吾:「え…?そう言われても難しいな…あ!僕はそこの喫茶店で働いているんだけど、そこで食事するっていうのはどうでしょう?」
切磋拓真:「いっスね!!!!!じゃあそうしましょう!!!!」
苙明咲:「あ!いいですね!そうしましょう!!!着いたらおすすめとか教えて欲しいです!」

乾健吾:「ならそういうことで…」
乾健吾:「わかりました、任せてください」

***

乾健吾:「どうですか苙さん、うちのカツカレーの味は?大人気メニューなんですよ」
苙明咲:「ものすっごく美味しいです!カツも揚げたてで衣もサックサクでお肉も肉汁が染み出てます!カレーもスパイスが効いてるだけじゃなく、フルーツの甘みもして味わい深くておいしいです!!!!!」食レポわかんない!!
苙明咲:「なんかとにかくめっちゃ美味しいです!!!!!」

乾健吾:choice[フルーツ入ってる,入ってない]
Cthulhu : (CHOICE[フルーツ入ってる,入ってない]) → 入ってない

乾健吾:「うん…?(うちのカレーにフルーツは入ってないんだけど…)気に入ってもらえたなら何よりです!」

切磋拓真:「このゆでたまごもすっっげーうまいっす!!!俺ゆでたまご大好きなんすよね世界で一番好きって言っても過言じゃないっすね」
乾健吾:「そうなんですか!?そのゆでたまごはカレーのトッピング用なんですが…でも美味しいですよね!僕も大好きなんですよ」

黒崎千景:(盛り上がっとるなぁ)

切磋拓真:「は?!マジっすか?!ゆでたまご大好きって人、俺周りに全然いないからメッチャビックリしました!!サングラスといいゆでたまごといい…俺らの出会いって運命じゃないっすかね?!」

少年:(賑やかな人たちだ…)ナポリタンをすすりながら

乾健吾:「運命…確かにそうかもしれないですね!」
切磋拓真:「是非ゆでたまごの良さについて語り合いたいんすけど…このまま俺たちお別れするのって、もったいないと思いません…?また会えませんか?!?!」

黒崎千景:(節操ないんやなぁ…)

乾健吾:「そうですね…僕たちいい友人になれると思います」
切磋拓真:ドキッッ「友人…!!!!!!俺明日暇です!!!!!!!!!!!!!」

乾健吾:「奇遇ですね、僕もです…!」
切磋拓真:「!!!!!!!!じゃあ明日!!!是非ゆでたまごの良さについて話し合いましょう!!!!!!」あさきさんと黒崎さんにウインクしときます 作戦成功

苙明咲:「(拓真くんありがとう…!!!!)」

乾健吾:「はい、僕は明日もこの辺りに居る予定なので…」
切磋拓真:「了解ッス 明日またこの辺で会いましょう!!1」

黒崎千景:「あー…なんや、一応おめでとうって言っといたらええんやろか」切磋くんに向かって
切磋拓真:「???アザッス?」

ではこうしてあなたたちは乾と別れた。

切磋拓真:「うし…明日の約束も取り付けられたし…今日はこの辺のホテルに泊まった方がいいかもしれないっすね」
黒崎千景:「まあ移動に結構時間かかるからなぁ」
苙明咲:「だね~ここらへんにあるいいホテルってどこかな?」調べだします

黒崎千景:(そんなお金持っとるんやろか…)

苙明咲:「あ!こことかどうですか?レビューめっちゃ高評価ですよ!!」
切磋拓真:「お、いいっすね!!綺麗そう!」

黒崎千景:「いやそれはええんやけど…」

切磋拓真:「黒崎さん、ありがとうございまーーす!!」深々とお辞儀をします
苙明咲:「黒崎さんには感謝してもしきれないです!!!」深々とお辞儀をします

切磋拓真:「ほら坊主もお礼言え!泊まらせてもらえんだぞ!」
少年:「えっ…あ、ありがとうございます…!」

黒崎千景:「厚かましいにもほどがあるやろ…自分、これでも金貸しやっとるんやけどなぁ…まあええわ、でもこれで自分らは俺に借りが出来たってことやからな、忘れんといてな」

切磋拓真:「????はい(どういう意味だろう?????)」

黒崎千景:「わかってへんやろ」

切磋拓真:「なんでわかったんすか!!!」
切磋拓真:「エスパーーーッ!!」

苙明咲:「お手伝いなら出来るんで!!困ったときはいつでも呼んでくださいね!!」
切磋拓真:「(よくわかんないけどボスにお話して後は任せてホテルでレゴやろう)」

黒崎千景:「2日も一緒におったら流石に分かるわ…この貸しはいつか何十倍にして返してもらうって意味やよ」

切磋拓真:「ウス????(どう返せばいいんだろう??)」
苙明咲:「何十倍…???力仕事なら任せてください!!!」

黒崎千景:「力仕事、なぁ…それやったらまあホテル代くらい貸したるわ お二人さんはダブルの方がええんか?」

苙明咲:「ありがとうございます!!!ダブル…???」
切磋拓真:「(俺たちがいつも同じ寮だから気をきかせてくれているんだろうか??)いいんすか??!」
苙明咲:「(ベッドが2つってことか…??)お願いします!」

切磋拓真:ぎゃはは
黒崎千景:それツインや

切磋拓真:「坊主も同じ部屋でいいだろ?」
黒崎千景:「お、おお…えらい食い気味に来よったな…じゃあお二人さんはダブルで取るわ」

黒崎千景:「もう貸しは貸しやから…一部屋分くらい気にせんでええで、その子と自分はシングル取るわ。ごゆっくりどーぞ」

切磋拓真:「????アザッス?」
苙明咲:「優しい…!ありがとうございます!!」
少年:「は、はい…ありがとうございます」

黒崎千景:「じゃあそういうことで」
切磋拓真:「また明日っすね おやすみなさい!」
苙明咲:「おやすみなさい!!」

というわけであなたたちはこの周りでも一番人気と名高い高級ホテルに宿を取った!

黒崎と少年はシングル、苙と切磋は二人でダブルの部屋に泊まることとなった…

切磋拓真:ぎゃはは
苙明咲:ゲハゲハ

流石高級ホテルといったところで、東京の夜景が一望できる素晴らしい一室だ。
浴室は丸いバスタブに花びらが浮かんでおり、青白い照明で照らされる空間はとてつもなくムーディーだ。

切磋拓真:「すっげーーーーー!!!!!!!外すげぇ綺麗!!!!!黒崎さんありがとう!!なんだろうこのお風呂???花びら浮いてるけど…掃除し忘れたのか?????電気も暗いし…電球変え忘れたのかな????」

切磋拓真:ムーディーなお風呂でレゴしたり夜景を見て「まだ残業しているのか…可哀想だな…」とか言ったり雰囲気をぶち壊す行動しかしません

苙明咲:「すっごいねー!!!こんな綺麗なところに泊まるのはじめてだよ!」

しかし、何より注目すべきはベッドだろう。
綺麗にシーツが整えられたベッドは、そこにひとたび体を沈めれば起き上がるのが億劫になることが予想できる代物だが…そこにベッドは、一つしかない。

苙明咲:「あれ?えっベッド1つしかない…?なんで???」
切磋拓真:「ベッドメッチャでけ~~!!!」

枕が二つ並べられたベッドは、確かに成人男性が並んで眠れるほどの大きさはあるが…何度見ても、ベッドは一つしかない。

切磋拓真:「俺結構寝相はいいほうなんすけど毛布とか全部とったらすんません!!!!」
苙明咲:「(ダブルなのに1つ??)え、ううん?大丈夫だよ?」状況が分かっていない
切磋拓真:「さすがあさきさん心がとても広い……アザス!」

では苙と切磋はダブルベッドに二人並んで仲良く眠りについた。

KP:スヤスヤ

***

翌朝、あなたたちはロビーで待ち合わせていた。

切磋拓真:「おはようございます!黒崎さん!」
苙明咲:「おはようございます!」

黒崎千景:「おはよう、昨夜は楽しめたんかな」
切磋拓真:「(レゴか…?)アザス…!おかげさまで!」
黒崎千景:「あ、ああそうなん…?ならよかったけど」

少年:「おはようございます」

切磋拓真:「はよ坊主 よく眠れたか????」
苙明咲:「そうすけ君もおはよう!」

少年:「はい、とてもいいベッドだったので疲れもすっかり取れました」
切磋拓真:「そうかよかったな!」

黒崎千景:「で、今日は乾さんのとこに行くんかな」
切磋拓真:「そっすね ゆでたま…いや、怪物から守んなきゃっすもんね!」

苙明咲:「だね!いつ怪物が来るかわからないし早めに約束の場所に行きましょう!」
切磋拓真:「ウス!」
黒崎千景:「はいはい、二人とも元気やなぁ…ほな行こか」

***

あなたたちは約束の時間に待ち合わせ場所に向かったが、そこに乾の姿はなかった。

切磋拓真:「あ、あれ、…??いない?」
苙明咲:「まだ来てないだけかな…?心配だなぁ…」

KP:全員<聞き耳>どうぞ。

切磋拓真:ccb<=55 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=55) → 24 → 成功
苙明咲:ccb<=55 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=55) → 12 → 成功
黒崎千景:ccb<=25 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=25) → 25 → 成功

すぐ近くの薄暗い路地から、何やら物音がするのをあなたたちは聞くことが出来るだろう。

切磋拓真:「………聞こえます?なんかあっちのほうから…」
苙明咲:「!!あっちの路地からなんか聞こえるね…!」
黒崎千景:「…なんや、変なとこから物音がしよるなあ」

切磋拓真:「な、なんだ、行ってみます…?」
黒崎千景:「嫌な予感するけど、行くしかないやろな…」
苙明咲:「そうだね…もしかしたら事件かも知れないし行ってみよう」
切磋拓真:「そ、すね……!」行く

あなたたちが物音のする方向に向かうと、そこには乾と、なにかがいた。

そのなにかは、化け物と表現するのに相応しいおぞましい姿をしていた。
犬のような顔、ヒヅメ状の2本足で立った化物。

凶暴な鉤爪と牙を持った醜いその姿に、0/1D6のSANC。

苙明咲:ccb<=88 SAN
Cthulhu : (1D100<=88) → 35 → 成功
切磋拓真:ccb<=89 SANC
Cthulhu : (1D100<=89) → 83 → 成功
黒崎千景:ccb<=69 SAN+30
Cthulhu : (1D100<=69) → 69 → 成功

切磋拓真:「な、…?!?!」
黒崎千景:ヒィ

切磋拓真:「乾さん!!!!!」
苙明咲:「乾さん…!!!」

黒崎千景:「…っ!?」
少年:「…!!!!!」

少年:「い、乾さん!」

切磋拓真:「本当に、いるなんて…ど、どうすれば…あさきさん今日アレ持ってますか…?!」

その声を聞いた化け物は、乾を襲うのを止める。
そして化け物は、少年に向かって襲い掛かってくる。

切磋拓真:「え、ちょ、っ!!!!」まてまてまて
切磋拓真:少年こっちこい

苙明咲:「ナイフなら持ってるけど…!!そうすけくん…!!!!」
黒崎千景:「これは洒落にならんわ…!」

切磋拓真:「坊主!!!」助けられんの?

しかし、化け物が少年に襲い掛かろうとしたとき、パトカーのサイレンが響き渡る。
その音に反応した化け物は、その場から急いで立ち去っていく。

切磋拓真:「!!!」

どうやら、乾が襲われているのを目撃した住民が通報してくれたようだ。

黒崎千景:「間一髪、って感じやなぁ…」
少年:「………………」
切磋拓真:「大丈夫か、坊主…乾さんも」

切磋拓真:「?どうした…?」

苙明咲:「ですね…!そうすけくん、乾さん大丈夫ですか?!」

乾健吾:「せ、切磋くん…あ、ああ、一応は…うっ!」
苙明咲:「!!怪我してるんですか…!!」

切磋拓真:「ホント 間に合ってよかったっす 大丈夫ですか…?」
乾健吾:「まさか、君たちが来てくれるとは思わなかったよ…ありがとう」

命に別状はないものの大怪我をしている乾は、少し遅れてやってきた救急車に乗せられ、病院へと連れて行かれてしまうだろう。

切磋拓真:じゃーな友よ

切磋拓真:「坊主も、大丈夫か?」
少年:「………はい……」

そして、その場からも現場調査のために放り出されてしまうだろう。

切磋拓真:じゃーな俺ら

黒崎千景:「うーん…」
苙明咲:「どうしました?黒崎さん?」

黒崎千景:「…とりあえずやな、落ち着けるとこでゆっくり話さん?そろそろ情報整理したいんよ」
切磋拓真:「…そっすね 俺も色々、聞きたかったりするんで」
少年:「……僕も、それがいいと思います」
苙明咲:「そうですね…話し合いましょう」

***

あなたたちは穴場のカフェに移動した。

切磋拓真:「まさかホントに怪物がいるとはな」

切磋拓真:「あの怪物 お前の声聞いた途端、乾さんほっぽって坊主の方に向かってったみたいだけど、それも心当たりないのか?」
苙明咲:「だね…あんなのに襲われたらひとたまりもないね…」
黒崎千景:「そうやなぁ…あんなもん見たら色々ともう、信じるしかあらへんわ」

少年:「……あの、僕が持っていたというメモと、紫藤さんの日記の最後に書いてあった内容についてなんですけど、どう思いますか?」
切磋拓真:「………おかしな話なんだけどよ、1つのものを2つに分けた…って、あれ人っていうか、良仁さんのことなんじゃないか、って思うんだよ」

少年:「続けてください」

切磋拓真:「あの怪物が良仁さんなのは日記を見て間違いないかなって、思ったんだけど…もう片方は記憶も無くし子供の姿になっちまってるお前のことなんじゃないのか」
苙明咲:「俺はもしかしたらあの怪物が本能って言われてる方で、そうすけ君が理性って言われてる方なんじゃないかって思ってる」

切磋拓真:「怪物の良仁さんは元に戻りたいと思ってて、お前を狙ってんじゃねーのかな…って、俺は思うよ ほら、戻りたいなら理性を食えって文あったじゃんか その理論でいくとあの怪物は本能、お前は理性…ってことになんだけど、そこんとこはよくわかんねーな」

黒崎千景:「まあ、よう分からん話やけど、そうとしか考えられへんよなぁ…」
少年:「……そう、ですね…僕もそうなんじゃないかと思ってました」

切磋拓真:「すんません、俺もあんままとまってなくて…」

少年:「……僕は、あの化け物が僕なんだったら、逃げずに立ち向かいたいです」

切磋拓真:「…よく言った山田!」
少年:「結局僕山田なんですか?」

切磋拓真:「山田の方がしっくりくるだろ?」
少年:「そうですか?本気で言ってます?」
切磋拓真:「本気だけど」

苙明咲:「…!それってあの怪物に食べられてもいいってことだよね…大丈夫?」
少年:「…いえ、そのつもりはありません…」

切磋拓真:「…どうするつもりだ?」
少年:「……それは、今は言えません」

黒崎千景:「…………」

切磋拓真:「…いつなら言えんだよ」
少年:「もう少し、待ってください」

切磋拓真:「……待たせといて碌でもない答えだったらぶっ飛ばすからな」
少年:「…はい」

黒崎千景:「まあ、そういうことやったらあれはまた襲いに来るやろなぁ…待ち構えるんやったら、どっかええ感じに開けた場所に行った方がええよな」
切磋拓真:「そっすね」
苙明咲:「そうですね」

切磋拓真:「廃倉庫とかがいいっすよね この辺あったかな」

KP:<ナビゲート>または<知識>どうぞ!

黒崎千景:ccb<=85 知識
Cthulhu : (1D100<=85) → 38 → 成功
切磋拓真:ccb<=70 知識
Cthulhu : (1D100<=70) → 40 → 成功
苙明咲:ccb<=80 知識
Cthulhu : (1D100<=80) → 27 → 成功

全員この周辺に日本マフィア御用達の廃倉庫があることを思い出した。

切磋拓真:「あ、そういえば良いとこあったっすね」
黒崎千景:「近くにちょうどお誂え向きなんがな」
苙明咲:「あの、いつも取引に使ってるあそこですよね」

苙明咲:「あ!あと話が変わっちゃうんですけど、今からあの怪物と合うんだったら弱点とか調べときたいです」

KP:<オカルト>どうぞ。

苙明咲:ccb<=5 オカルト
Cthulhu : (1D100<=5) → 65 → 失敗
切磋拓真:ccb<=5 オカルト
Cthulhu : (1D100<=5) → 15 → 失敗
黒崎千景:ccb<=5 オカルト
Cthulhu : (1D100<=5) → 47 → 失敗

KP:よく分からなかった。

切磋拓真:残念

黒崎千景:「まあ、実在するんかもよう分かってへんような生き物やしなぁ」

苙明咲:「あ~…やっぱりこういうのって検索してもわからないんですね…」(ただお前の調べ方が悪いだけ)
切磋拓真:「おれもダメでした…」

黒崎千景:「まあ、分からんかったもんはしょうがあらへんな。行こか」
少年:「はい…」

あなたたちが廃倉庫に辿り着いた頃にはすっかり日も暮れ、夜を迎えていた。
そこで化け物を待ち構えていると、一つの足音があなたたちの方に近づいてくる。

そこに立っていたのは…宮口だった。

黒崎千景:「!」

切磋拓真:「?」
苙明咲:「??誰ですかね…??黒崎さんの知り合いなんですか?」

しかし、すぐにその人物は化け物へと姿を変える。

苙明咲:「人から怪物に…!!」
切磋拓真:「怪物…!」山田の近くで見守ってますね

少年:「…!!君は…僕なんだね」
化け物:「…そうだ、僕が紫藤良仁…」

化け物が人の言葉を喋ったことに、0/1のSANC。

切磋拓真:ccb<=89 sanc
Cthulhu : (1D100<=89) → 8 → スペシャル
苙明咲:ccb<=88 SAN
Cthulhu : (1D100<=88) → 13 → スペシャル
黒崎千景:ccb<=39 SAN
Cthulhu : (1D100<=39) → 57 → 失敗

切磋拓真:しゃべんのかい

苙明咲:「喋れるんだ…!」
黒崎千景:「元が人言うても不気味やなぁ…」

化け物:「君は僕から分離した存在…ゲームは今日が最終日、僕は何としても元に戻って実月のもとに帰りたい…!」

少年:「…僕は、元に戻りたくなんてない…!」
少年:「元に戻っても、きっと紫藤良仁の食人欲求は収まりはしない…そんなおぞましいことをするぐらいなら、君を殺して紫藤良仁の存在ごと消してしまった方がマシだ!」

切磋拓真:「坊主、」

切磋拓真:べしんって山田の頭叩いていい?

KP:いいよ
KP:不意打ちなので奇襲扱いです

切磋拓真:「クソみたいな答え出したらぶっ飛ばすっつっただろうが」

少年:「…これが、僕が真剣に考えた答えなんです…」

少年:「紫藤良仁の日記を見たとき、心の底からおぞましいと思った。人を食べるなんてそんなこと、許されていいはずがないんです…!」
黒崎千景:「…………」

切磋拓真:「人を喰うのが怖いのはわかるよ でももしかしたらどっかに解決法があるかもしれねーじゃねーか あるなんて言い切れないかもしれねーけどそんなん後付けでいいんだよ お前がわかんねーってなら俺も一緒に悩んでやるわ糞が!お前の勝手で紫藤良仁って人間が死ぬのか?俺は嫌だね!ちゃんと戻って結婚式呼べや!!!」
少年:「いつか解決するかもなんて、そんな不確定なものに縋れるわけないじゃないですか…!」

少年:「現代日本では、火葬が主流なんです…食人衝動を満たすには、人を殺して食べるって、そういうこともするはずです…紫藤良仁の勝手で、何人もの人を殺す方がおかしいでしょう!?」

切磋拓真:「戻ってもしお前の人を食べる癖が抜けねーんなら、今度こそ本当に俺がお前のこと殺してやるよ!諦めてんじゃねーぞ!!!!」
少年:「拓真さんにそんなことをさせるわけにはいきません…拓真さんには、もう十分お世話になりましたから」

切磋拓真:「俺は依頼がない限り何もしてない奴は殺さねーけどよ、お前には少し愛着湧いてんだ 喜んでやってやるよ」
少年:「そんな、そんなこと…僕は拓真さんに、そんなことしてほしくないんです…」

苙明咲:「そうだよ!もしかしたら人を食べなくてもお腹をみたせるものが見つかるかもしれないし!!良仁さんが死んだら金谷さんはどうなるの?ずっと良仁さんのことを待ち続けてるんだよ」

少年:「確かにあの人は可哀想かもしれませんけど…でも、だからって、人を殺して、食べていい理由にはなりません…!」

切磋拓真:「何もせずに諦めんのだけは嫌だねそんなことするならお前のこと失望するぜ だからってお前にただただ食べられろとは言わねーよ」
少年:「…?どういう、」

切磋拓真:「なぁわかるか山田 人生は食うか食われるかなんだ 馬鹿なお前のことだから意味わかんねーだろうな!俺も自分の言ってることわかんねーよ!!食われる前に食っちまえってことだ!!本能が理性を食ってもとにもどれんなら理性が本能食ったって許されんだろ!!!!!」

少年:「…!?」
黒崎千景:「!?」

切磋拓真:笑わないでください

少年:「たべ、る…?僕が、あれを…?」

切磋拓真:「あぁそうだよ!!!!!!!!!!!」

少年:「理性が、本能を食べる…」
切磋拓真:「あぁそうだ!!!!あんな本能なんてお前が全部食っちまえよ!!!食べやすいようあいつをぶっ倒すくらいは協力してやるよ!!!!!!!」

黒崎千景:「正直言ってそれは、自分にもどないなるか想像つかへんわ…」
切磋拓真:「俺も自分が言ってることわかんねーよ!!!!!」

黒崎千景:「…でもまあ、想像できひんってことは希望も残っとるかもしれへんってこと、なんやろか…??」?
切磋拓真:「そういうことだよバカ野郎!!!!!!!」

少年:「…それが、最後に残った希望…可能性があるんだったら…!」

切磋拓真:いい子だ…

少年:「わ、わかりました…僕、やります…!最後にもう一度だけ、力を貸してください…!」

苙明咲:「確かに理性であるそうすけ君が本能を食べて、本能である人食衝動を抑えられることができて元に戻れるならならダメ元でもやってみよう!」

切磋拓真:「あぁ、任せろ もしお前がバケモンになっちまってもすぐ目ぇ覚まさしてやるから安心してかぶりつきな」
苙明咲:「俺もサポートするよ」

化け物:「…それが、君の意志なのか…でも僕は、なんとしても実月の元に戻りたいんだ…だから、僕は絶対に君を食べる!」

戦闘開始!

KP:行動順は苙→化け物→黒崎→切磋→少年です。
KP:「少年に化け物を食べさせる」という行動を実行するためには、少年の<噛みつき>で化け物へのとどめを刺す必要があります。

1R

苙のターン

苙明咲:怪物に襲われても大丈夫なように山田そうすけ君の前で盾になります

化け物のターン

化け物は少年の方目掛けて噛み付こうとしてきたが、失敗に終わる。

黒崎のターン

黒崎千景:ノックアウト攻撃!
黒崎千景:ccb<=90 キック
Cthulhu : (1D100<=90) → 91 → 失敗

当たらなかった…

切磋のターン

切磋拓真:ノックアウト攻撃!
切磋拓真:ccb<=75 キック
Cthulhu : (1D100<=75) → 60 → 成功
切磋拓真:1d6+1d4
Cthulhu : (1D6+1D4) → 3[3]+4[4] → 7

では、切磋のキックにより化け物は意識を失った。

少年のターン

少年:噛み付きます

KP:化け物は意識不明のため自動成功です。

2R

苙明咲:怪物に組み付きます
黒崎千景:組み付き加勢します

切磋のターン

切磋拓真:ccb<=65 投擲 レゴ投げます
Cthulhu : (1D100<=65) → 96 → 致命的失敗

切磋拓真:ごめんごめんごめん

では切磋は靴の中に違和感を覚え、靴を脱いだところGが入っているのに気付いてしまった。
その際驚いてレゴを思い切り踏んづけ、HP-1。

切磋拓真:「ウワッッ!!!!???????!!ッッッイッッテェ!!!!!!!!」

少年のターン

少年:噛み付きます!

少年に噛みつかれた痛みで、化け物は目を覚ます。
化け物はそのまま少年に噛みつこうとするが、組み付かれているせいか上手くいかなかったようだ。

3R

苙明咲:組み付き継続します
KP:STR対抗は自動成功です

切磋のターン

切磋拓真:ccb<=95 投擲+30% レゴ投げたい
Cthulhu : (1D100<=95) → 18 → スペシャル
切磋拓真:1d2+1d4
Cthulhu : (1D2+1D4) → 1[1]+3[3] → 4

化け物はものすごい勢いで飛んできたレゴの角がいい部分に入り、苦しんでいる。

少年のターン

少年:噛み付きます!

KP:では少年は背後から化け物に噛みつきます。自動成功です。

4R

KP:STR対抗は自動成功です。

切磋のターン

切磋拓真:自分も組み付きはいっていいっすか?
KP:いいっすよ

切磋拓真:「山田!!!!やれ!!!!!!!」応援してます
少年:「…っ、はい…!」

少年のターン

少年:噛み付きます!

KP:ここで戦闘終了です。

少年がバケモノに齧りつく。

その幼い口元を血で汚しながら、バケモノの体を、皮膚を、肉を、咀嚼し、しっかりと飲み込む。

そうしてバケモノの息が絶えた瞬間、どこからともなく「面白い!」という男とも女ともとれる声が響き渡り、少年とバケモノの死体は光に包まれた。

光が消えるとそこには1人の男性が立っていた。紫藤良仁だ。
人を食うバケモノと、記憶を失った少年に分離した紫藤良仁は、再び1人の人間に戻ることが出来たのだ。

切磋拓真:マ?
苙明咲:おおおおお

紫藤良仁:「…ありがとう」

切磋拓真:「や、山田・・・・・・・」

黒崎千景:「おお……」
苙明咲:「戻った……」

切磋拓真:「戻れたんだな」

紫藤良仁:「その名前にも、もうなんだか愛着が湧いてしまいました…はい、戻れた、みたいです」

切磋拓真:「今更良仁ってのも違うだろ?よかったな」

紫藤良仁:「…今、以前ずっと抱えていたような、何をしても満たされない空腹感がないんです」

紫藤良仁:「もしかしたら、僕は……」
苙明咲:「それって…!!」

紫藤良仁:「はい、まだ確信は持てませんけど、そんな予感がするんです。僕はきっと…!」

苙明咲:「よかったね…!!これで金谷さんと幸せになれるね」
黒崎千景:「そうやな、おめでとさん。自分の恋人さんいつまでも待ってる、って言っとったで、早よ帰って顔見してやり」

切磋拓真:「お前のこと殺すハメにならなくて本当よかったよ 結婚式ちゃんと呼べよな山田! 幸せにな」
紫藤良仁:「実月…!はい、幸せになります」

紫藤良仁:「紫藤です」
切磋拓真:「山田だろ?」
紫藤良仁:「紫藤なんですよね…」

そんな軽口を叩き合いながら、あなたたちは紫藤良仁を見送るだろう。

***

しばらくして、紫藤と実月は予定より1ヶ月遅れながらも、無事結婚式を挙げた。

あなたたちもその場に参列し、幸せそうな二人の姿を見届けたことだろう。

1つに戻った紫藤からは、以前のような食人欲求は消えていた。

まるで、彼の中で少年がバケモノを抑え込んでいるかのように。

こうして、あの連続殺人事件は迷宮入りとして幕を閉じた。

KP:おめでとうございます、シナリオクリアです!
KP:隠しEDだよ!!パチパチ!!!

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