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「必要条件」と「十分条件」

「必要条件」と「十分条件」
高校数学を少しでも触れたことある人なら必ずしも聞く言葉で、「センター試験」や「共通テスト」では必ずと言ってもいいほど出る内容です。高校の頃は「覚えろ」と言われて、一瞬で終わる内容です。昔塾でバイトしていたとき、「なんで」とか「よく分からん」という言葉をよく聞きました。
ということで、今回は「必要条件」と「十分条件」を少し解説してみました。

こんな例について考えてみる

とある大学の講義では以下の条件で合否を決めているとする。

  • 単位をとるためには必ず試験で40点以上はとる必要がある。40点未満は必ず不合格とする。

  • 試験の点数が60点以上の場合は必ず合格とする。

※ 40点以上60点未満であっても授業態度により合格にもなったり、不合格にもなったりするグレーゾーンみたいなもの。いくら真面目に授業受けていたとしても40点未満であれば不合格だし、逆にいくら不真面目に授業を受けていたとしても60点以上なら合格である。

これを言い換えると、

  • 単位をとるためには試験の点数が少なくとも40点以上必要である

  • 単位をとるためには試験の点数が60点以上あれば十分である

さらに、言い換えると、

  • 「単位をとる」ための必要(な)条件は「試験の点数が40点以上である」

  • 「単位をとる」ための十分(な)条件は「試験の点数が60点以上である」

さらにさらに、言い換えると、

  • 「試験の点数が40点以上である」は「単位をとる」ための必要条件である

  • 「試験の点数が60点以上である」は「単位をとる」ための十分条件である

となる。

今回考えた例の場合

  • 前者の場合

「単位をとる」ならば「試験の点数が40 点以上である」

これは真である。

その逆

「試験の点数が40 点以上である」ならば「単位をとる」

これは偽である。
例えば、試験の点数が50点だった場合、試験に合格するかどうかが分からないからである。

  • 後者の場合

「試験の点数が60 点以上である」ならば「単位をとる」

これは真である。

その逆

「単位をとる」ならば「試験の点数が60 点以上である」

これは偽である。
例えば、試験の点数が50点とったとしても試験に合格しているかもしれないからである。

まとめ

「条件A」ならば「条件B」が真であるとする。

「条件A」は「条件B」であるための十分条件
「条件B」は「条件A」であるための必要条件

最後に

最後まで読んでくださりありがとうございました。
中学や高校の数学の授業でこれ疑問に思っていたんだよな〜という内容がありましたら、コメントいただけると嬉しいです。今後、投稿の参考にするかもしれません。。。

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