順列Pと組合せCの使い分け〜その2〜
今回の記事は上記の続きです。
順列Pについて
こんな例を考えてみる。
$$
1,2,3,4,5
$$
この5つの数字の中から2つ選び2桁の数の作り方は何通りあるか考える。
図のように、
十の位が1のとき、一の位は2,3,4,5の4通り
十の位が2のとき、一の位は1,3,4,5の4通り
十の位が3のとき、一の位は1,2,4,5の4通り
十の位が4のとき、一の位は1,2,3,5の4通り
十の位が5のとき、一の位は1,2,3,4の4通り
となるので、5つの数字の中から2つ選び2桁の数の作り方は
$$
5\times 4 = 20通り
$$
となる。
次に、5つの数字
$$
1,2,3,4,5
$$
の中から3つ選び3桁の数の作り方は何通りあるか考える。
例えば、百の位が1のときを考える。
このとき、図のように
十の位が2のとき、一の位は3, 4, 5の3通り
十の位が3のとき、一の位は2, 4, 5の3通り
十の位が4のとき、一の位は2, 3, 5の3通り
十の位が5のとき、一の位は2, 3, 4の3通り
となるので、4×3=12通り
同様に、
百の位が2のとき、4×3=12通り
百の位が3のとき、4×3=12通り
百の位が4のとき、4×3=12通り
百の位が5のとき、4×3=12通り
となるので、3桁の作り方は
$$
5\times 4\times 3 = 60通り
$$
となる。
このように考えていくと、例えば
$$
1,2,3,4,5,6,7,8,9
$$
から4つ選び4桁の数字を作る方法は
$$
9\times 8\times 7\times 6 = 3024通り
$$
となる。
また、
$$
9\times 8\times 7\times 6
$$
は「P」を使って
$$
_9P_4 = \underbrace{9\times 8\times 7\times 6}_{9から逆順に4つ掛ける}
$$
表される。
他に、例えば$${_{20}P_3}$$だと
$$
_{20}P_3 = 20\times 19\times 18
$$
と表される。
一般的に
$$
_nP_r = \underbrace{n\times (n-1)\times \cdots \times (n - (r - 1))}_{r個}
$$
であり、
異なる$${n}$$個のものから$${r}$$個取り出して並び替える方法は
$$
_nP_r (通り)
$$
である。
最後に
次回はCを用いて場合の数を求める方法について書こうと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
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