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十二単の大事な部分がやり直しになってしまった件…

以前、ここで書いた通り、今、ドールサイズの十二単を古くなった着物から作ろうとしていますが…

参考にしている書籍にとんでもない間違いが⁉️

こちらの左の本で「時代衣裳の着つけ」という本です。

もう絶版で、中古でものすごく高く入手した本なのですが…。

最初にこの本を参考に十二単の重なりとなる部分の色を決めて作り出しました。

グリーンのあと、白、薄ピンク、濃いピンク…とだんだん濃くなっていくように重ねているのですが、この色の配色が「かさね色目」といって、季節や自然などを表していたり、とても意味のある配色らしいのです。

この本では「この襲は紅梅の匂い襲であるから薄い色から着用する」と書かれています。

実際の着付けの写真も薄い色から着ていってます。

でもね、もう一冊の本を読むと、「『紅梅の匂』体から離れるほど薄くなる紅梅色の濃淡が美しく、」と書かれていて…

つまり、2冊の本で全く逆に書かれているんです。

なんとなく、気付いてはいたものの、もう作りかけていたし、そういう着せ方もあるんだろうぐらいに思ってそのまま進めていました。
まさか、そんな着付け本が間違うなんて思いもしなくて…。

でも調べれば調べるほど、「紅梅の匂い襲」という色順は、グリーンのあと、濃いピンク→薄いピンクが正解の様で、つまり着付けの本が全く逆に着付けていた疑惑が…。

編集は日本和装教育協会と書かれていますが、間違えて着付けたまま出版された?増補改訂版なのに誰も直さなかった?着付け写真は撮り直しが効かないとしても文章だけでも変えられたんじゃ?

それともまだ私には気付いていない事があり、こちらも正解だったりするの?

未だ謎なのですが、他の文献やインターネット情報はどれを見ても逆なので、しぶしぶやり直す決断をしました。

自分が飾って楽しむだけならこのままでもいいんですけど、こちらは商品化しよう思っているので、間違ったままは出せないんです。

グラデーションのところ、ぜーんぶ外してパーツはお蔵入りに…

もう生地が足りないので、あれこれ引っ張りだして、やり直しました。

グラデーションの順番が逆になったのわかります?

でもまぁ2回目なので、スピードもアップし、さらにこのグラデの部分は取り替えができる様、着脱方式に変更し、より良い仕様になりました👏

しかもこの騒動で「かさね色目」について、もっと知りたくなったので、もう一冊本を買ってしまいました…。

まあひとつ賢くなったので、全てヨシとしましょうかね。

あー、おひなさまに間に合うかなぁ〜。。

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